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パブリック・エネミーズ

パブリック・エネミーズ (ジョニー・デップ 主演) [DVD]

原題: Public Enemies (2009)
上映時間: 141分
2009年12月12日 国内劇場初公開
公式サイト: http://www.public-enemy1.com/

新宿ピカデリー スクリーン4 F-11
2009年12月21日(月)9時30分の回

ゴウ先生総合評価: B-/C+
  画質(2.35:1): A
  音質(SRD): A
  英語学習用教材度: B
ジョニー・デップが実在のジョン・デリンジャーを演じるギャング映画。共演は、クリスチャン・ベイル、マリオン・コティヤール。監督は、マイケル・マン。

デップとベイルにコティヤールが組むとなれば、期待が募ります。絶対に見らねばとずっと前から思っていました。

しかし、気がかりは監督。どうもこのひととの相性がよくありません。『ヒート』はアル・パチーノとロバート・デ・ニーロの大好きなふたりなのに見終わって何も残らず、『コラテラル』は途中で見るのをやめ、『マイアミ・バイス』に至ってはレンタルDVDを借りようともしていません。まあ、『インサイダー』がかなり面白く、『アリ』がまあまあだったので、ともかく劇場に向かうことにはしました。

先週上映されていたスクリーンからすると、大幅に小さいスクリーン。しかも、月曜朝いちということで、それでもガラガラ。個人的には、かなりよい席が取れ、嬉しい限り。でも、一抹の不安が。デップ人気でもっと混んでいるかと思っていたのに・・・。

1933年にシカゴを本拠地としながら全米の銀行を強盗しまくったジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)が殺されるまでを、デリンジャー逮捕に血道をあげるメルヴィン・パーヴィス特別捜査官(クリスチャン・ベイル)の姿とデリンジャーをかばい通す恋人ビリー・フレシェット(マリオン・コティヤール)を並行に描きます。

しかし、欠点が多すぎます。

まずもって、冗長でやや退屈。あと20分以上切り詰めるべきです。特に前半1時間20分には相当な無駄があると感じます。

第2に、デリンジャーとパーヴィスががっぷり四つに組んでいるような気がしません。ただ銃で撃ち合っているだけのよう。もっと頭を使った丁々発止のやりとりを見たいものでした。たとえ史実と離れても。

第3に、デリンジャーとフレシェットの関係も上っ面をなでただけのよう。どうしてデリンジャーがあそこまで強引にフレシェットを口説いたのか、それなりに説明してくれないと。

第4に、実話なのではありましょうが、最後のデリンジャーの殺され方はあっけなさすぎ。映画を見るカタルシスが得にくいのが事実です。

救いは、デップとコティヤールの魅力。途中何度かうつらうつらしてしまいましたが(銃撃戦が多くなると眠くなる性分なのです)、ふたりのアップが映されるとその目力で「見なければ」という気分にさせられます。

ただし、FBI批判の映画として見ると、これはなかなか。FBIを作ろうとして躍起になるJ・エドガー・フーバー(ビリー・クラダップ)の胡散臭さ。正義のためだと思いつつも、無能で傲慢な捜査官たちの姿にうんざりするメルヴィン・パーヴィス。そしてフレシェットを何度も殴打する捜査官。

極め付きは、逮捕もせずに背後からデリンジャーを撃ち殺す捜査官たち。人権を尊重する時代ではなかったとはいえ、相当に違和感の残るFBIのデリンジャー追跡劇です。

ですが、最後の刑務所内のフレシェットにデリンジャーの最後の言葉を伝えに来る捜査官の姿を見ていると、FBI批判とも思えません。

全体的に何とも不満の残る作品でした。残念。

++++++++++

画質(2.35:1): A  

アリフレックスの35mmフィルム・カメラとソニーのHi-Defデジタル・カメラを併用した撮影。解像度が極めて高く、艶やかで滑らかな画質。しかも、発色は素直で色数も多く、極上の絵を提供してくれます。最後のコティヤールが泣くシーン。涙が実に美しく映画を締めくくります。

音質(SRD): A  

これだけはマンの真骨頂(!?)。銃撃戦の銃声の重いこと重いこと。客席に銃弾が飛んでくるのではないかと脅えてしまいました。超低音も働くべきときに働くリアリティ重視型。セリフには厚みがあり、サラウンド感も良好。満足度の高い音でした。

英語学習用教材度: B

字幕翻訳は、松浦美奈。セリフ量は、平均。俗語・卑語もほとんどなく、TOEICで800点も取っている人だと字幕を追い続けないと映画がまったく分からないというようなことはないでしょう。しっかりと画面に集中できるはずです。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆原題もPublic Enemies。直訳すれば「公衆の敵たち」。アメリカの刑事裁判では「People vs....」という形を取りますから、こんな表現が生まれています。

☆プロレスラーのドン・フライが出てきたのには、ビックリ。セリフを発するのは一度だけだったようですが、凄腕捜査官の雰囲気があります。

☆ダイアナ・クラールが「バイバイ・ブラックバード」を唄うシーンに惚れ惚れ。でも、この歌を最後にああいう形で使うのは、あまりにも露骨でやや興ざめです。

☆1億ドルの製作費で、アメリカで9710万ドル、海外で1億896万ドル、世界で2億6007万ドルを稼いでいます。デップとベイルの人気は不動です。

☆アメリカではすでに12月8日にBlu-ray Discが発売されています。



仕様は、次のとおりです。

1080P 2.40:1 Widescreen
English 5.1 DTS-HD Master Audio
French and Spanish 5.1 DTS Surround
English Audio Description
English SDH, French and Spanish subtitles

U Control - Interactive Timeline - Follow three timelines of a national crime spree that spanned 14 months from 1933-1934 and view in depth coverage on Dillinger and his gang through archival materials, historians and family members
U Control - Picture in Picture - Dig deeper behind-the-scenes with production-related featurettes on how cast and crew brought Dillinger and his accomplices to life
Larger than Life: Adversaries
Michael Mann: Making Public Enemies
Last of the Legendary Outlaws
On Dillinger's Trail: The Real Locations
Criminal Technology
Gangster Movie Challenge
Feature Commentary with Director Michael Mann
BD Live - Gangster Movie Challenge - Test your knowledge of some of Hollywood’s most infamous gangsters, then see how you rank on the leaderboard
BD Live - My Chat
BD Live - My Movie Commentary
BD Live - My Scenes Sharing
D-Box
IPhone APP
Disc 2: Digital Copy (expires 12/31/2010)

++++++++++

期待過多で劇場に行くと、肩透かしにあうかもしれません。劇場鑑賞向きの派手な映画ではあるのですが、割引サービスを上手く活用することをおすすめします。レンタルDVDを待つのもありでしょう。
| 外国映画(ハ行) | 14:43 | comments(0) | trackbacks(1) |
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