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五味川純平

1970年8月14日 劇場初公開
上映時間: 196:56
参考サイト: goo映画「戦争と人間(1970)」

ゴウ先生総合評価: B+
  画質(2.35:1): B-
  音質(ドルビーデジタル/モノラル): B-
五味川純平による同名小説の映画化。本作は、戦後25年に当たり、日活が会社の命運を賭けて製作した山本薩夫監督による群像大河ドラマシリーズの第一部。ただし、三部で終了し完成に至らなかったいわくつき。

第一部は、昭和3年1月から昭和7年3月までの激動の時代を伍代産業という架空の新興財閥の大陸進出の野望と重ね合わせて描きます。

子供のときに見て以来、30年以上ぶりの視聴。当時、芦田伸介が「ひと汗かかんか」と岸田今日子を誘うシーンでどぎまぎしたことを覚えています。いろいろな意味でハラハラドキドキさせられた“大人”の映画でありました。

山本監督による作品ですから、共産党的反戦思想が全面に出た映画。満州進出に絡む問題をすべてブルジョワ(古い?)の伍代家の動きを中心に描きます。単なる戦争映画を超えており、戦前の雰囲気ともども1970年と言う時代を肌で感じられます。

本作が描写するのは、次のような事件。

  済南事件 (昭和3年5月3日)
  張作霖爆殺事件 (昭和3年6月4日)
  間島暴動 (昭和5年5月30日)
  満州事変 (昭和6年9月18日の柳条湖事件から)
  上海事変 (昭和7年1月28日から)

基本的に、すべて日本軍ないしは日本人による謀略であるという視点で描かれているために、史実に沿っていない場合もありそう。いわゆる自虐的歴史観によって作られた作品であることは間違いありません。

しかし、自虐的でありながらも、それほど見ていて不快に思えないのが、不思議なところ。当時の映画人たちが、共産党シンパで不戦主義であろうが、健全なバランス感覚をもっていたよう。戦争を知っている人が作っているというアドバンテージを感じます。

それもこれも、世界大恐慌の後格差社会が生んだブルジョアとプロレタリアート階級闘争を軍事展開とあわせて描くというのは、1970年という共産党革命を信じた過激な学生運動が盛んな時代と重なっていたがゆえのことだと言えるでしょう。

その意味では、いまの時代にこそ本作は受け入れられるかもしれません。時代はめぐります。「お金持ちは、貧乏人の味方には絶対になれませんのよ」という伍代家に仕える女中の言葉が、本作のバックボーンです。

出演陣は、超豪華。日活の人気俳優をすべて投入したかのよう。石原裕次郎・浅丘ルリ子というスーパースターから、高橋英樹・二谷英明という日活スター、そして三国連太郎・滝沢修・芦田伸介という外部の芸達者まで、信じられない配役。

ひと癖もふた癖もある俳優たちをすべて光らせる山本の演出力は最高。3時間17分の長さを厭わないテンションがここにはあります。

歴史的・思想的に違和感を持ったとしても、最後まで見させてしまう力をもった映画。続きを見たくなります

内容: A-

++++++++++

画質(2.35:1): B-  

Gump Theatreにて、480pのDVD信号をPS3において1080pにアップスケールし、その信号をHDMIケーブルによってTA-DA3200ES経由でDLA-HD1に送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。伝送レートは、2.9 Mbpsから10.0 Mbps。

2005年7月に発売された、比較的新しいDVDであるのに、大画面視聴には向かない甘めの画質。C+評価に落とそうかと思ったほどです。

輪郭は太り、解像度は甘い。色温度はやや低めで、全体的にセピア調。さらに全体的に白茶けた画面。色もべったりと貼り付いて、透明感に欠けます。黒の沈み方も不十分。ブロック・ノイズも散見されます。

とはいえ、20インチモニターで確認すると、そうした問題がほとんど解決されます。サイズを欲張らずに楽しみましょう。

音質(ドルビーデジタル/モノラル): B-

TA-DA3200ESからサラウンド・バック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル再生態勢。しかし、本作はフロントの2スピーカーを使ってのモノラル再生。伝送レートは、192 kbps。

音も通常のテレビでチューニングしたかのようなレンジの狭い音。Gump Theatreの通常の音量にすると、音が割れがち。聞き取りづらくなります。せっかくの佐藤勝の音楽がヒステリックに響くのが惜しまれます。セリフの抜けはまずまず。ですが、ノイズフロアの高さには閉口します。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆第一部の主役は、だれが何と言おうが、芦田伸介。伍代家当主由介(滝沢修)の弟で伍代家の満州進出の責任者喬介役は、芦田以外には考えられません。この芦田ならば、いかなる悪事の画策もできそう。仕込み杖を一閃する迫力も最高だし、優れた配役です。

☆喬介の下で働く鴫田駒次郎を演じた三国連太郎の毒々しさにも舌を巻きます。アヘン密売に悪巧みの数々を実行する裏街道を歩く男がぴったり。本当に憎らしげ。髪型はいまの佐藤浩市と似ているのですが、存在感は雲泥の差です。

☆一番の名場面は、伍代本家の屋敷の書庫において伍代家長女由紀子(浅丘ルリ子)と柘植進太郎(高橋英樹)が、台湾の首狩りの習慣「出草」(!)について語りながら、キス・シーンになるところ。どういうふたりなのでしょう。山本の特異な演出術を感じます。

二番目の名場面も、このふたりのラブ・シーン。金沢に転属になった柘植を追いかけて行った由紀子が結ばれるもの。終幕寸前で登場します。浅丘の乳房を高橋が左手で押さえながら演じるのですが、そのバックは硝煙立ち込める爆撃シーン(!)。すごい演出です。

☆反日運動に命を懸ける朝鮮人を演じた地井武男の迫力の凄いこと。眉毛を半分そっているのか、人相が怖い!「チイチイ」と呼べる雰囲気はどこにもありません。

☆撮影には、中国ロケができないので、北海道中標津町を利用したのだとか。とても北海道とは見えない巧みさです。

☆中国人も朝鮮人もすべて日本人によって演じられています。時代を感じずにはいられません。

++++++++++

DVDの絵と音には不満が残りますが、内容はしっかりしたもの。一度は見ておいて損はありません。

オススメします!

+++++付記+++++

☆キャスト

監督: 山本薩夫
製作: 大塚和
企画: 武田靖
宮古とく子
原作: 五味川純平
脚本: 山田信夫
撮影: 姫田真佐久
美術: 横尾嘉良
深民浩
編集: 丹治睦夫
音楽: 佐藤勝
助監督: 加藤彰
小島義史

☆キャスト(役名)

滝沢修 タキザワオサム (伍代由介)
芦田伸介 アシダシンスケ (伍代喬介)
高橋悦史 タカハシエツシ (伍代英介)
浅丘ルリ子 アサオカルリコ (伍代由紀子)
中村勘九郎 ナカムラカンクロウ (伍代俊夫)
佐藤萬理 サトウマリ (伍代順子)
二谷英明 ニタニヒデアキ (矢次憔夫)
三条泰子 サンジョウヤスコ (失次僚子)
波多野憲 ハタノケン (武居弘通)
水戸光子 ミトミツコ (お滝)
秋とも子 アキトモコ (若い女中)
清水将夫 シミズマサオ (市来善兵衛)
梁正昭 (市来真吾)
杉江広太郎 スギエコウタロウ杉江廣太郎 (真木信三郎)
青木義朗 アオキヨシロウ (佐川少佐)
伊藤孝雄 イトウタカオ (標拓郎)
吉田次昭 ヨシダツグアキ (標耕平)
江原真二郎 エバラシンジロウ (灰山浩一)
南原宏治 ナンバラコウジ (陣内志郎)
高橋英樹 タカハシヒデキ (柘植進太郎)
三國連太郎 ミクニレンタロウ (鴨田駒次郎)
高橋幸治 タカハシコウジ (高畠正典)
松原智恵子 マツバラチエコ (高畠素子)
石原裕次郎 イシハラユウジロウ (篠崎書記官)
田村高廣 タムラタカヒロ (不破学)
加藤剛 カトウゴウ (服部医師)
福山象三 フクヤマショウゾウ (大塩巡査)
福崎和宏 (大塩雷太)
山田禅二 ヤマダゼンジ (梅谷庄吉)
新井麗子 アライレイコ (梅谷妻)
廣田治美 (梅谷邦)
山本学 ヤマモトガク山本學 (白氷祥)
地井武男 チイタケオ (徐在林)
岸田今日子 キシダキョウコ (鴻珊子)
栗原小巻 クリハラコマキ (趙瑞芳)
丹波哲郎 タンバテツロウ (大頭目)
中谷一郎 ナカヤイチロウ (河本大作大佐)
山内明 ヤマウチアキラ (石原莞爾中佐)
藤岡重慶 フジオカジュウケイ (板垣征四郎大佐)
小山源喜 コヤマゲンキ (村岡関東軍司令官)
落合義雄 オチアイヨシオ (張作霖)
佐藤京一 サトウキョウイチ (花谷大尉)
滝田裕介 タキタユウスケ (森島守人)
渡辺晃三 ワタナベコウゾウ (教官)
長弘 チョウヒロシ (小島巡査)

☆あらすじ(ネタばれ注意!)

昭和三年。新興財閥伍代家のサロンでは、当主伍代由介の長男英介の渡米歓送会が開かれていた。その場には由介の実弟喬介、由介の長女由紀子、次男俊介、伍代家の女中頭で由介の妾であるお滝、部下の矢次など一族身内の者のほかに、金融家市来善兵衛、陸軍参謀本部の佐川少佐、その部下の柘植進太郎中尉など常連客が招かれていた。話題は期せずして、張作霖打倒のため蒋介石が北伐をはじめた満州の状勢に集まった。関東軍を出兵させ張作霖軍を武装解除させるべきだという強硬論者は、英介と喬介であった。とくに“満州伍代"と呼ばれる喬介は関東軍参謀河本大佐等強硬派と気脈を通じ、より大きな利権を求めて画策していた。その両腕が、匪賊との生命がけの交渉によって運送ルートを作りあげた男、高畠正典と阿片売買やテロルなどに暗躍する凶暴な男、鴨田駒次郎であった。喬介や英介の意見に反対を唱えたのは、まだ中学生の俊介であり、それに無言の支持を示したのは自由主義者の矢次だった。由紀子は妻帯者である矢次を愛していたが、にえきらぬ矢次の態度は彼女を若い柘植中尉との新たな恋に駈った。出兵のための奉勅命令が得られないあせりから関東軍は列車爆破によって張作霖を暗殺するという挙に出た。だがその陰謀は張作霖の息子張学良と蒋介石の和解、総一抗日勢力の強化という方向に事態を動かした。喬介は新参謀石原中佐の依頼で、運送隊の中に偵察特務員を潜入させたが、匪賊はその報復に、高畠の愛妻素子を連れ去った。そして彼女はふたたび帰って来なかった。満州の状勢は悪化の一途をたどった。昭和六年九月、関東軍は奉天郊外の柳条溝付近で、自らの手で満鉄列車を爆破、それを張学良の謀略挑戦であるとして、一斉攻撃を開始した。いわゆる満州事変の始まりであった。この戦争は“死の商人"たる伍代家の利益を飛躍的に増大させた。さらに大陸進出を意図する由介は、アメリカ帰りの英介をも満州に送りこんだ。戦闘は拡大し各地に飛び火した。金沢の師団にいた柘植も出征することになった。出発の前日、由紀子がたずねてきた。二人は何も特別なことは語らなかった。この運命のあわただしい転換を前に、愛の約束は意味のないように思えた。巨大な、そして不吉な暗雲をはらんだ昭和史のあゆみは次第にその速度を早めつつあった。由紀子と柘植のみならず、無数の人間たちの運命が、そのなかで翻弄され、屈折を余儀なくされていった。

| 日本映画(さ行) | 11:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
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