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バベル
バベル
バベル
原題: Babel (2006)
2007年4月28日 日本初公開
公式サイト: http://babel.gyao.jp/

新宿バルト9 スクリーン5 I-20
2007年5月7日(月)16時の回(シネマチエ)

ゴウ先生総合評価: A
  画質(ビスタ): A/A-
  音質(SRD?): A
  英語学習用教材度: C
★バルト9での鑑賞、やっと成功!

5月1日に見られなかった恨みを晴らしに行くことにしました。場所は、前回と同じく新宿バルト9。映画の日ではないので、1200円で見られるシネマチエの回を利用する予定です。

自宅から渋谷駅行きの都バスに乗って新宿伊勢丹前で降りて、バルト9のチケットカウンターのあるマルイのビルを9階に上がります。

5月1日の喧騒がウソのよう。カウンターの前には10人足らずの人が並んでいるだけ。5分も待たずにチケットが買えました。

しかし、さすが世界のリンコ・キクチ人気?それともシネマチエの1200円効果?ガラガラかと思っていたら、最終的には50%以上入るかなりギッチリ状態。映画としてみれば、それほど面白くはない作品であるはずなのにと(?)、ちょっと不安。

というのも、『スパイダーマン3』ではないだろうにと思うのに、巨大なポップコーンのバケットとラージサイズのコークを抱えて隣に座る母娘3人組。映画が始まってもバリバリ・モグモグ・グビグビ。さらに、映画の途中で携帯を鳴らす始末。

映画のマナーを守れない人が本作を見て、何が残るのだろうと思うのでした。

★いたたまれない!

映画が始まり、いきなり荒れ果てた山並みの風景。まったくの予習なしのゴウ先生、それがモロッコだと分ったのはずいぶん後のこと。

その絵の乾き具合とギターの太い音色、そして痛さが伝わる銃声にただならぬ雰囲気を感じ取ります。

モロッコの子供が遊び半分で撃った銃弾がアメリカ人の観光ツァー中の夫婦の妻スーザン(ケイト・ブランシェット)に当たり、夫のリチャード(ブラッド・ピット)は右往左往。

その頃、二人の息子と娘はメキシコ人の乳母アメリア(アドリアナ・バラーザ)に面倒を見られ、アメリアの息子の結婚式にメキシコの村まで連れて行かれる状態。

そして、スーザンを撃つために使われたライフルは、日本のヤスジロー(役所広司)が持っていたものだと分り、そこで描かれる聾唖の娘チエコ(菊地凛子)との危ない関係。

モロッコとアメリカ・メキシコ組は直接関係するものの、日本はそれを傍観している形。しかし、それでいて日本の父娘の不安定な関係が他の2組の不吉な運命を象徴しています。

この辺の流れを見通すのは、実に辛く、ゴウ先生、ノートに「いたたまれない」とメモしたほど。実際、久々に映画館を途中で出ることも考えました。

しかし、映画館を発つ勇気さえも挫く現実の苛烈さを見せ付けるのが本作なのです。

★やっぱり、2006年度ベスト・ムービー

そして、見終わった時、アカデミーの作品賞は『ディパーテッド』(レビューは、こちら!)ではなく、本作が獲るべきだったと確信しました。少なくとも、群像劇という点で昨年の『クラッシュ』(レビューは、こちら!)と比較されるのでしょうが、鑑賞後の衝撃は、本作の方がはるかに上。監督賞をマーティン・スコセッシに差し上げても、作品賞は本作がとってもおかしくなかったと思ったのでした。

そんな想いをもって帰ってインターネットでチェックしてみて、ビックリ。まずはスタッフがゴウ先生がお気に入りの連中ではないですか。

監督は、『21グラム』(2003)でゴウ先生の脳天を引き裂いたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(アメリカからの輸入盤DVDを使って、日本公開よりも一足早くINDEC定期上映会のプログラムにしたほどです)。

さらに、脚本が『21グラム』と『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』(レビューは、こちら!)のギジェルモ・アリアガ。

そして、自然の描き方が巧みな撮影監督は、『25時』(レビューは、こちら!)、『フリーダ』(レビューは、こちら!『ブロークバック・マウンテン』(レビューは、こちら!)のロドリゴ・プリエト。席を立てないのもむべなるかなの強力布陣です。

ところが、見た人の意見は非常に否定的なコメントばかり。やはり見る人を選ぶ映画であることは間違いありません。しかし、見たくないもの(銃の弄び、菊池凛子のヘア、夜中の砂漠に置き去りにされる老乳母と2人の子供)を見てこその本作、真摯に製作者の意図と立ち向かえば、『スパイダーマン3』(レビューは、こちら!)とは比較にならない感動(決して後味のよい種類のものではありませんが)が押し寄せてくるのでした。

++++++++++

画質(ビスタ): A/A-  

シネスコ好きなゴウ先生ですが、本作をビスタで撮った意図には十分に肯けました。モロッコの谷間の深さや東京の高層ビルの孤独、そして矮小なメキシコの村の結婚式を描くためには、横長のシネスコはふさわしくありません。久々にビスタ選択に納得できました。

画質そのものは、少し粒子を粗くしたフィルムライクなもの。本作の意図には十分にあっています。特にケイト・ブランシェットのチョークのような白さの肌には最適でした。

音質(SRD?): A  

絵よりも音が素晴らしかった映画です。とにかく、本作でオスカーを獲ったグスターボ・サンタオラヤ作曲のギター曲が素晴らしい。爪が弦を引っかく音までリアルに聞こえてきます。

さらに、リア・サラウンドもここぞという時には、多少ケレン味たっぷりに迫ってきます。渋谷のクラブ、メキシコの結婚式。悪くありません。

英語学習用教材度: C

英語が使われるのは、全体の3分の1未満。これではこの評価はいたし方ありません。ちなみに、アメリカ盤DVDを買う予定でいたのですが、見送って正解。もし買ってINDECの定期上映会にかけたら、TOEIC900点未満の諸君は常時英語字幕を追い続けることになって、画面全体を見ることはできなくなるだろうからです。日本盤DVDの発売を楽しみに待ちましょう。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆一番気になるチエコから刑事(二階堂智)に渡された手紙。何が告白してあったのか?

☆モロッコで医療ヘリコプターを飛ばすというのはどれだけ大変なことなのか、ちょっと考えてみれば分かります。それだけの“横暴”を行えるアメリカの強さ。変に感心してしまいました。

☆本作、俳優が輝いています。それだけ監督の演出が素晴らしいということでしょうか。

☆特に気に入ったのは、いままで苦手だったケイト・ブランシェット。彼女の白い肌が初めて素敵に見えました。プライドの高い女がモロッコの村で生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされて、トイレすら夫の手を借りなければならなくなったという現実を受け入れる演技が見事でした。

☆その意味で、本作におけるブラッド・ピットの存在感が云々と言われていますが、個人的には本作のピットは好きです。特に、ブランシェットとの激しいキス・シーンには壊れかけていた夫婦が元に戻りうる光が見えています。

菊地凛子のヘアヌードは――そんなものがあるとは思ってもいませんでした――見たくないものでした。しかし、それを見せることにより、観客に現実を見る辛さを教えてくれた気がします。殺人や犯罪よりも、都会の真ん中で孤独に打ちひしがれている、高校生に見えない高校生というのは、普通の人は目を背ける存在です。それを見せた着想はすばらしいものに思えました。

☆この程度で褒めるわけにはいかないのでしょうが、役所広司の存在は実に大きなものでした。最後の菊池との抱擁に至るあり方は、本作のすべてを語っている気さえしたほどです。

☆見ていてイライラさせる演技をさせると天下一品なガエル・ガルシア・ベルナル。いかれた飲酒運転手役で出てきます。『キング 罪の王』(レビューは、こちら!)とはまた違ったいらやしさ。上手いというか何というか。

☆青山聾学校に在籍するチエコはバレー部所属なのですが、最後のクレジットを見ていたら、そのバレー指導をしたのがヨーコ・ゼッターランドとあって妙に感心しました。英語が出来るバレー・コーチとなると少ないのでしょう。

++++++++++

どなたにも勧める気はありません。少なくともポップコーン片手に映画を見たいという人にはまったく勧めません。

しかし、時には映画で脳天を叩かれたいと思う方にはもってこいです。バルト9は映像と音響は素晴らしいのですが、シネマチエとなると客層が落ちるのが難点。金券屋で1300円の前売り券を買って時間をずらしてご覧になることをオススメします。
| 外国映画(ハ行) | 16:15 | comments(1) | trackbacks(17) |
コメント
こんにちは、TBありがとうございます。
『バベル』は素晴らしい作品ですが、話題作となるとミーハー感覚で場違いな勘違いな客が押し寄せるのも事実です。
特に、私はまだ行った事がありませんが『バルト9』のような新しいシネコンには観光がてらに話題作を見に来る人たちもいる事でしょう。
ゴウ先生は、嫌な客と遭遇してしまったみたいですね。
とにかく新しいシネコンが出来ても、見に来る客のマナーはまだ追いついていないのが現実ですね。
| masala | 2007/05/12 7:14 PM |
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