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イカとクジラ
イカとクジラ
イカとクジラ
原題: The Squid and the Whale (2005)
2006年12月2日 日本初公開
公式サイト: http://www.sonypictures.jp/movies/thesquidandthewhale/

早稲田松竹
2007年5月1日(火)18時30分の回

ゴウ先生総合評価: B+
  画質(ビスタ): A-/B+
  音質(SR?): B+
  英語学習用教材度: B+
昨年末の公開時から見たかった本作。しかし、上映されていたのが苦手な新宿武蔵野館(狭い!)だけだったので、行かずに終わっていました。

それがホームグラウンドの早稲田松竹に降りてきて、しかも映画の日ということで800円。すでに鑑賞済みの同時上映作品『リトル・ミス・サンシャイン』(レビューは、こちら!)をパスしてもお釣りが来ます。

見た感想、ひとこと、うまい!

いつも通りの無精者、予習なんかしやしません。ゆえに『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(レビューは、こちら!)と『ライフ・アクアティック』(レビューは、こちら!)を監督したウェス・アンダーソンが製作に回り、後者の脚本を書いたノア・バームバックが脚本・監督を務めたとは思いもしませんでした。

ゴウ先生としては、ひたすらわが愛するローラ・リニーと気になるジェフ・ダニエルズの共演見たさに暗闇に息をひそめていたのに・・・。

鑑賞後公式サイトを見ていたら、本作を「ウェス・アンダーソン×ウッディ・アレン」と評した記事を見つけました。なるほど舞台はニューヨークだし、言いえて妙であると感心したのであります。

しかし、舞台となる1986年という時代や非常にローカルな地名にまつわる特殊な出来事がセリフの中に盛り込まれれば盛り込まれるほど、「ニューヨーク」だとか「アンダーソン」だとか「アレン」という固有名詞的意識が消えて、むしろ世界共通の普遍性を感じてくるようになるのでした。

設定は、確かに特殊。ニューヨークのブロンクスに住む息子2人がいる作家夫婦が離婚をして、その中で右往左往する16歳と12歳の息子の感情を丁寧に描いた作品。こういう境遇はそれほどあるものでもないでしょう。

しかし、登場するセリフや風景にごまかされていはいけません。そこで語られているのはあくまで男と女の悲しい性。

夫バーナード・バークマン(ジェフ・ダニエルズ)は、かつて華々しい活躍をした作家。しかし、いまは出口の見えない長期のスランプ中。

妻ジョーン・バークマン(ローラ・リニー)は、『ニューヨーカー』誌に華々しいデビューを飾る新進気鋭の作家。しかも、無数の浮気を繰り返します。

そうしたジョーンの才能と浮気に苦しめられたバーナードは、ついに離婚を決意するのでした。

この辺、映画は直接二人が絡み合う部分を極力少なくします。どんなに罵りあったとしても、男と女の間の本当の理由は分からないということでしょう。

終わり近く、バーナードが、「バーガーが作れるようになったから、もう一度やり直そう」とジョーンに言うのも、ヘンテコリンだけれども腑に落ちる感情。息子2人が両親の離婚で傷つくさまを見ていると、なぜか元妻に対しても熱い愛情がよみがえってきたのかもしれません。

しかし、それが元妻に笑い飛ばされると一転訴訟話。そして過労のために路上に倒れ救急車で病院に運ばれるバーナード。すべてがうまくいかない父親です。

病院で「バカみたいだったか」と息子に尋ねると16歳のウォルトに「うん」と即座に回答される始末。しかも、20歳の愛人からも捨てられる。

女性の強さと男のしょぼさは時空を超えて常に正しく、見るものに一定の感情を与えるのでありました。

しかも、映画の視点が子供たちにあるところも秀逸。最後、『ナイト・ミュージアム』(レビューは、こちら!)の舞台となったニューヨークの自然史博物館でウォルトがイカとクジラの決闘ジオラマを見ている時も、そのイカとクジラが両親に見えてくるのが実にベタ。しかし、そこで見ているこちらも一筋涙をこぼしてしまうテイタラク。

別離はどこにもあるし、子供は繊細で傷つきやすいもの。分かっていないのは、バカ親だけなのでありました。

ムチャクチャ面白いと言えるタイプの映画ではないけれど、見て損はない映画であることは間違いありません。

++++++++++

画質(ビスタ): A-/B+  

中央後から2列目の席で見た関係で、画面の粗は目立ちません。フィルム・グレインが緩やかにうねる感じです。何でも16mmで撮影したということですが、そうは見えない画質です。ニューヨークを描く映画にありがちな赤っぽい絵でもなく見やすい画質。プロの仕事です。

フィルムの状態もほぼミント状態。雨降り・キズなどほとんどありません。本当に早稲田松竹の絵はきれいになりました。

音質(SR?): B+  

どう聴いてもフロント2チャンネルのステレオ作品。いまの水準からすれば寂しい限りですが、本作の内容にはピッタリ合っています。セリフの抜けも悪くなく、聞き取りやすいものです。

英語学習用教材度: B+

セリフはなかなか多いのですが、罵り言葉の多さには閉口します。特に子供が四文字言葉を多用するなど、映画の趣旨を考えれば納得できますが、テクストとしては強く推薦できません。要注意でお使いください。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

ローラ・リニー。『ルイーズに訪れた恋は…』(レビューは、こちら!)以来、どうやらニューヨークづいている様子。

☆リニーのことをゴウ先生、アメリカの八千草薫と呼んでいます。しかし、本作のジョーンもなかなかの発展家。『ルイーズに訪れた恋は…』や『愛についてのキンゼイ・リポート』(レビューは、こちら!)同様、本作でも激しく男漁りをする怪しい主婦作家を演じています。しかし、それが下品に流れないのはさすがです。おそらくあの独特の笑い声が彼女の品位を支えていると睨んでいるのですが。

ジェフ・ダニエルズは気になる俳優です。茫洋としているくせに、なぜか不気味。その意味では、クリント・イーストウッド監督作品の『ブラッド・ワーク』(レビューは、こちら!)の犯人役は秀逸。本作でも、つかみ所のないバーナードを好演しています。

☆16歳のウォルト役を演じたジェシー・アイゼンバーグ。彼を見ていると、二宮和成と岡田准一が頭に浮かんで消えなくて困ってしまいました。子役のレベル、日本は高いです、ハイ。

☆12歳の弟フランクを演じたオーウェン・クライン、何とあの名優ケヴィン・クラインの息子さんだとか。マスターベーションをした後、精液を図書館の本や女の子のロッカーになすりつけたりするシーンの自然さには唖然。蛙の子はカエルでした。

☆『25時』(レビューは、こちら!)でフィリップ・シーモア・ホフマンの教え子役を演じて記憶に残ったアンナ・パキンがここでもバーナードの教え子リリー役で出ています。この辺はノア・バームバックの意図的なパロディなのでしょうか。ちょっと趣味ではない女優なのですが、気になります。

☆アメリカでの興行収益は、700万ドルだとか。この手の作品にしては、かなり健闘しているように思えます。

++++++++++

日本でのDVD発売は、6月20日だとか。それまで待てない方は、このゴールデン・ウィークを利用して早稲田松竹に行ってみてください。4日金曜日までやっています。1300円ポッキリで『リトル・ミス・サンシャイン』もついてきます。

オススメです!
| 外国映画(ア行) | 10:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
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