CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< September 2016 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< ここよりどこかで (DVD) | main | ゲルマニウムの夜 (DVD) >>
インサイド・マン (DVD)
インサイド・マン
インサイド・マン
原題: Inside Man (2006)
2006年6月10日 日本初公開
公式サイト(英文): http://theinsideman.net/

ゴウ先生総合評価: B-
  画質(スコープ): A-
  音質(ドルビーデジタル5.1ch): A-
  英語学習用教材度: A
なぜ映画館に行かなかったのだろうと自分の行動が理解できなくなるほどの面子が揃った本作、DVDでやっと見ました。

しかし、見終わった感想は、微妙。面白いような面白くないような・・・。

どうしてそうなるかと言えば、基本的設定の曖昧さに原因はあると考えます。ダルトン・ラッセル(クライヴ・オーウェン)率いる銀行強盗の犯行理由が最後までピンと来ないのです。

多少ネタバレ気味で語ることをお許しください。ダルトン一派が盗むのは、強盗に入られたマンハッタン信託銀行のオーナーであるアーサー・ケイス(クリストファー・プラマー)が第二次世界大戦時にナチスに協力したことを示す書類。ところが、その書類がどれほど重要なものか、すなわちその書類が公表されたらどれだけケイスを苦境におとしめるのかがよく分らないのです。

この曖昧さが、映画への没入を阻害しました。戦時中のケイスの行動を簡単に再現したシーンを挿入するなどの“説明”がなされるべきではないかと思うのです。

さらに、いまさらナチス協力がどれだけの意味合いを持つと考えるのか、そのスタート地点にも“いま性”を感じられず、設定の不合理さを感じる次第です。

細かい点で言えば、ダルトンの逃亡手段がタイトルの本来の意味だとすると、少しそれも拍子抜けの印象です。それとも、ケイスが「内側の男」だったのでしょうか。他に重要な働きをするデンゼル・ワシントンが演じる刑事も「内側の男」のような印象は残りません。

脚本の弱さを感じる所以です。

とはいえ、それなりの見ごたえはあります。

特に、後から考えればあれが伏線であったかとニヤリとさせる手口には脱帽しますし、過去の銀行強盗映画(特にアル・パチーノ主演の『狼たちの午後』)へのオマージュには映画ファンを喜ばせるものがあります。

加えて、前半、人質を取って立てこもるまでの運びは、実にスリリング。とりわけ、人質を着替えさせるあたりは最高です。この緊張感が最後まで維持されていればと惜しまれます。

最近、『25時』(レビューは、こちら!)や『セレブの種』(レビューは、こちら!)などスパイク・リーの監督作品を見ていますが、見ごたえとしては前二者に劣る印象。もう一歩社会批判を込めた、リーでなければ作れない映画を期待したいものでした。

++++++++++

画質(スコープ): A-  

Gump Theatreの120インチ・スクリーンに映るマンハッタンは、カッコいいのひと言。特に冒頭本作に関わるマンハッタンの要所をコラージュ気味に映すシーンはしびれます。さらに、途中で挿入される取調べシーンの荒れて色数を落とした画質も、映画の主題に影響を与える点などなるほどとうなずける映像の作り方です。

音質(ドルビーデジタル5.1ch): A-  

最近のアクション映画の標準的音響設計。ただし、冒頭のインド風の音楽にはノックアウトです。この辺のスタイリッシュな造り込みはさすがスパイク・リーという感じです。

英語学習用教材度: A

英語字幕・日本語吹替えつき。大量のセリフ。俗語が混じりますが、許せる程度。十分にテクストとして使えます。日本語字幕は、大量のセリフをきちんと反映していませんので、英語字幕・日本語吹替えを利用して細かいニュアンスを取るようにすると、英語学習の醍醐味を味わえます。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

Inside Manというタイトルについては、上述した通り。あまりよい原題だとは思えません。しかし、それを受けてカタカナでそのまま『インサイド・マン』としたのはもっといただけません。工夫が出来なかったものでしょうか。

脚本の弱さに関して言えば、映画脚本に関してはほとんど新人に近いラッセル・ジェウィルスとドナ・バーウィックを採用したせいかもしれません。部分部分では健闘しているのですが。

☆存在感の大きさで一番印象に残ったのは、マデリーン・ホワイトという辣腕弁護士を演じたジョディ・フォスターでした。エリート臭プンプンの嫌味な女性弁護士が板についていました。タイト・スカートをはいた下半身、特にふくらはぎの発達具合には、彼女の強さを代弁していた気がします。

☆『サウンド・オブ・ミュージック』でナチスと敵対するオーストリー海軍大佐役を演じたクリストファー・プラマーが、本作ではナチスに協力した銀行家を演じている皮肉にニヤリとしました。『シリアナ』(レビューは、こちら!)といい、本作といい、悪役がしっくり来るそつのなさ。脱帽です。

クライブ・オーウェンは、どうして無精ひげを生やす役ばかりなのでしょう。『トゥモロー・ワールド』(レビューは、こちら!)、『シン・シティ』(レビューは、こちら!)『すべてはその朝始まった』(レビューは、こちら!)、『クローサー』(レビューは、こちら!)、『すべては愛のために』(レビューは、こちら!)、みんなそうです。もう少し外見にも変化がないと・・・。

☆主役のキース・フレイジャー刑事役のデンゼル・ワシントン。個人的に好みではない役なので、最後まで彼の演技に乗れませんでしたし、本作の評価に少なからぬ影響を与えていることも否めません。世評は、『トレーニング・デイ』や『グローリー』など本作を含めたチョイ悪の演技でワシントンを評価しているようですが、賛成できません。それよりも清潔感のある役のワシントンの方が好きなのです。残念ながら・・・。

ウィレム・デフォーの使い方にも不満が残ります。これだけの俳優、もっと本線に絡めてもらわないと。

興行収益。Amazon.comによれば、2006年3月24日に公開された本作、4500万ドルの製作費で、アメリカで8900万ドル、世界で1億7600万ドルを売り上げました。まずまずのヒットというところでしょうか。このメンバーならば当然でしょうが。

++++++++++

渋いクライム・ムービー。見終わって何を言いたかったのだという不満は残りますが、後からあれこれ自由に想像の翼を広げる権利は与えられています。

まずは、レンタルDVDでお確かめください。
| 外国映画(ア行) | 20:51 | comments(0) | trackbacks(10) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/615995
トラックバック
映画「インサイド・マン」
原題:Inside Man ウォールストリートとブロードウェイの交わるところ、マンハッタン信託銀行のインサイド、内部情報は不明だが、フェイント&完全犯罪の実行・・。 ダイヤも秘密文書も、なぜその情報を掴んだのか不明だが、ダルトン・ラッセル(クライブ・オ
| 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜 | 2007/02/16 12:53 AM |
『インサイド・マン』
監督:スパイク・リー CAST:デンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェン、ジョディ・フォスター 他 ある日マンハッタンの信託銀行に数人の銀行強盗が押し入り、銀行にいた全員が人質となる。事件解決の為に指揮を執る刑事のフレイジャー(デンゼル・ワシント
| Sweet* Days | 2007/02/17 5:22 PM |
「 インサイド・マン 」
監督 : スパイク・リー  出演 : デンゼル・ワシントン  / クライヴ・オーウェン  / ジョディ・フォスター       公式HP:http://www.insideman.jp/index.php 全米の2818スクリーンで公開され、ウィークエンドの成績で二位の「V・フォー・バンデッ
| MoonDreamWorks | 2007/02/17 7:25 PM |
インサイド・マン
今日はぁ~オーメンを見るはずだったのにぃ! 張り切ってキャナルに行ったのにオーメンがないぃぃぃ&#63914; なぜ&#90030; ま、いいか。。。今週のレディスディに見に行こう&#63896; でも、ホラーは一人で見に行きたくないのよねぇ。。。 てことでインサ
| ちわわぱらだいす | 2007/02/17 10:44 PM |
インサイド・マン 特別試写会
その時、犯人は人質全員を共犯者にした 2006年 アメリカ 監督 スパイク・リー 出演 デンゼル・ワシントン/クライヴ・オーウェン/ジョディ・フォスター/ウィレム・デフォー/キウェテル・イジョフォー あらすじ マンハッタン信託銀行で強盗事件が発生。犯人グル
| レンタルだけど映画好き  | 2007/02/18 12:09 AM |
映画のご紹介(140) インサイド・マン
ヒューマン=ブラック・ボックス -映画のご紹介(140) インサイド・マン-ジョディ・フォスターファンは 裏切られるかも。 この手の映画を初日に観てしまった場合は、まだ観ていない人に映画の感想を尋ねられると、答えに窮す
| ヒューマン=ブラック・ボックス | 2007/02/18 8:29 AM |
インサイド・マン
インサイド・マン      ジョディ・フォスターファンは 裏切られるかも。 この手の映画を初日に観てしまった場合は、まだ観ていない人に映画の感想を尋ねられると、答えに窮する。 感想=ネタバレ にならざるを得ないし、この映画の場合、それが映画
| jamsession123goの主観的映画レビュー | 2007/02/18 8:29 AM |
「インサイド・マン」
 色合いやアクションが地味だけれど、気付けば緊張を強いられている…。事件現場の、悲鳴が解き放たれたら今にも痙攣を起こしそうな独特の緊張感が終始スクリーンから漂ってきました。“多くの監督が使いたがらない”と言う特殊な撮影方法にトライした甲斐があったので
| 首都クロム | 2007/02/18 7:58 PM |
シネマ日記 インサイド・マン
スパイク・リー監督、しかも、豪華キャスト。期待せずには、いられないのですが・・・ 犯人(クライブ・オーエン)と人質、犯人と警察(デンゼル・ワシントン)、弁護士(ジョデ
| skywave blog | 2007/02/18 8:10 PM |
インサイド・マン
名匠スパイク・リーがはじめて手掛けた完全娯楽作。といっても僕の場合、彼の作品は『25時』しか見たことがないので、あまり関係ありませんが。 銀行強盗VS警察という典型的なクライム・サスペンス。『インサイド・マン』というタイトルから、てっきり内通者の
| 5125年映画の旅 | 2007/02/19 8:30 PM |