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出口のない海
出口のない海 (出演 市川海老蔵)
出口のない海 (出演 市川海老蔵)
2006年9月16日 劇場初公開
公式サイト: http://www.deguchi-movie.jp/

新宿ジョイシネマ2 
2006年9月22日(金)1時20分の回

ゴウ先生総合ランキング: C
  画質(ビスタ): A-/B+
  音質(ドルビーデジタル?): A-
困りました。期待していたのに、感動できなくて。泣けなくて。

思えば、脚本の失敗です。原作を読まず、いつも通りほとんど予習なしで出かけたゴウ先生には、細部の書き込みは悪くないのに、全体で何を言いたいのか伝わってきません。戦争の悲しみが、人間魚雷回天に乗る予備学生の苦しみが、ぐわっと押し寄せてこないのです。

冒頭、CGを巧みに使った潜水艦シーンは悪くありませんでした。水中から海面を見上げるショットも幻想的な中に、爆雷攻撃を仕掛けるアメリカ軍の軍艦の姿が恐怖感を誘います。

その中で回天の乗組員たちがただひたすら攻撃命令を待って、爆雷攻撃の衝撃に耐えている姿に、大東亜戦争末期の日本の有様を重ね合わせ、これからくるであろう、怒涛の感動を期待したのでした。

ところが、そうはならないのです。

まずもって、主人公並木浩二(市川海老蔵)のキャラクターがつかめません。

甲子園大会の元優勝投手で、明治大学でも野球をしているという設定です。肩を壊して直球で勝負できないので、変化球の研究に余念がありません。そこへ、戦争です。愚痴ひとつ言わずに、彼は海軍に仕官します。

こういう並木の姿を見ると、肩の故障でエースの座を失ったことや戦争によって回天乗員の道を選ばざるを獲なくなった不遇をぐっとこらえて、両親や恋人、チームメートや戦友たちを思いやる素晴らしい男だと思えます。そして、そういう並木を演じる海老蔵は清々しく、十分に期待に応えています。

ところが、いざ回天乗り組みの訓練が始まったら、そのカッコよさが影を潜めてしまいます。不甲斐ない訓練失敗を上官からとがめられ殴られると、突然切れて「お前がやってみろ」と叫んでしまうテイタラクです。

ゴウ先生、そのシーンを見て、完全に冷めてしまいました。観客を置いてきぼりにする脚本です。そういう理不尽さをぐっとこらえて死出の旅路へと向かう海老蔵を期待していたのに・・・。

史実がどうのこうのではありません。原作がどうのこうのではありません。戦争の無意味さがどうのこうのでもありません。映画を見る感動を取り上げられては、入場料金を払って見に行く価値がないではありませんか!

戦争の無意味さは、こういう演出をしなくても十分に伝わったと思います。スターをスターとして尊重しながら、観客の期待に応える手法もあったのではないでしょうか。

さらに、最後に登場する現代の神宮球場。明治大学対法政大学の試合が流れます。それで、すべてがおじゃんです。もう少し余韻に浸ることを許してほしかった。興ざめです。

戦争がない時代に野球に没頭できる喜びと戦争に野球を取り上げられ死ぬ選択しかなかった並木の苦しみを対比させたいのでしょうが、この発想自体が陳腐です。観客の思いに冷水をかけるだけの効果しかありません。

両親や恋人との絡みも、センチメンタルにならないように抑制した演出で描かれます。しかし、だから何?という感情が残ります。

抑制しようがしまいが、別離はあったのです。ならば、映画として多少誇張したものであろうが、事実と違おうが、与えられた枠の中で観客を泣かせる手法を取ってもよかったことでしょう。

淡々と進む映画の進行は、人によれば眠気と怒りを起こすはずです。涙と感動を与えながら、独自の道を歩むことができなかったのか。製作者の態度を疑います。残念です。

++++++++++

画質(ビスタ): A-/B+  

同じ新宿ジョイシネマでも、地下の1よりもこの2階の2の方が映像がシャープな気がします。実際、予告編で見た『太陽』は、先日1で見た絵よりもきれいでした。

それでも、本作の場合、少し甘めの鮮明感とちょっと赤みがかった絵が少し興を殺ぎました。もっとシャープな映像で、ぐいぐい引っ張ってもらいたかった気がします。

音質(ドルビーデジタル?): A-

音は面白いほど回ります。特に夏のせみの鳴き声。頭の上から降ってきます。それに、爆雷攻撃の迫力もさすがでした。日本映画としては、かなり健闘しているサウンド・デザインです。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

最後の結末。並木を事故で死なせるのは酷です。人間魚雷回天作戦は無駄死にだけを作り出したと言いたいのでしょうが、亡くなられた英霊を冒涜しているような気がしてきます。

市川海老蔵。ゴウ先生には、三島由紀夫に見えて仕方ありませんでした。彼で『憂国』と『MISHIMA』のリメイクをやってもらいたいものです。しかも、切れた瞬間の迫力の物凄さ。本作の場合逆効果でしたが、本当に切腹した三島が乗り移っているかのようでした。

☆許せないのが、並木の恋人鳴海美奈子役の上野樹里の扱い。全然見せ場もなく、出てくるたびに映画の雰囲気が悪くなります。しかも、唄う「ああ紅の血は燃ゆる」の下手なこと下手なこと。ジュリストを任じるゴウ先生、ガッカリでした。

伊勢谷友介も、いまひとつの使われ方です。オリンピックを狙っていた一流ランナーという設定ですが、そのフォームはどう見ても速そうには見えません。

☆ホッとしたのが、鹿島・イ号潜水艦艦長役の香川照之。彼のおかげで、前半は重厚な映画となっています。

☆並木の回天担当の整備兵伊藤伸夫役の塩谷瞬。沢尻エリカ姫には差をつけられてしまいましたが、なかなかの健闘ぶりでした。でも、最後回天のハッチを開けた時には、何らかの演技が出来なかったものでしょうか。並木の遺体もある程度は腐敗していて臭気も漂ってきたでしょうから。

☆並木と一緒に回天に乗るはずだった予備学生役で登場する柏原収史伊崎充則が好演です。ただし、伊崎の「誰か故郷を思わざる」はいただけませんでした。もっと練習してもらわないと。

佐々部清監督作品を『半落ち』、『チルソクの夏』、『四日間の奇蹟』と見てきていますが、どれも満足できません。製作サイドにいる朝日新聞同様、体質が会わないのでしょうか。問題です。

++++++++++

ともあれ、好きな役者が出て、関心があって勉強している特攻作戦を扱ってくれたのに、満足できなかった悔しさ。うまく言葉に表せないほどです。

ただし、回天に詳しくない若い方にはいろいろと勉強になるかもしれません。過度な期待を寄せずにご覧ください。
| 日本映画(た行) | 19:54 | comments(2) | trackbacks(10) |
コメント
>何らかの演技が出来なかったものでしょうか。

充分出来てましたよ。あの場面が個人的には一番好き。
| KK | 2006/09/24 10:28 PM |
通りすがりのものです。こんにちは。

最後に登場する神宮球場のシ−ンについて一言。。
あのシーンは、並木が夢見て最後に完成した魔球を
明治の後輩達が、今、投げている・・夢を繋いでいる・・
それが、並木の夢の本当の意味での完成になる。
それを感じたからこそ、年老いた回天整備士の彼が海にいる並木にボールを投げ返してあげたのではないでしょうか?

というわけで対比ではなく、意味があったのではと・・

| | 2006/09/30 1:04 PM |
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