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白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-
白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-
白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-
原題: Sophie Scholl: die letzten Tage (2005)
2006年1月28日 日本初公開
公式サイト: http://www.shirobaranoinori.com/

早稲田松竹
2006年8月27日(日)19時40分の回

ゴウ先生総合ランキング: C+
  画質(ビスタ): A-/B
  音質(ドルビーSRD): A-
ずっと見たかった本作、早稲田松竹の戦争映画特集でやっと見られました。3週連続お世話になります。しかも、前回の『ホテル・ルワンダ』から中2日!こういう企画を立ててくれた早稲田松竹に感謝!です。

今回『ヒトラー〜最後の12日間』との併映ですが、こちらはパス。以前この映画館で見ていますし、DVDも所有していますから。

そんなわけで、「ラスト1本割引」という制度を使って、本作だけで800円というありがた料金で見てきました。

21歳のミュンヘン大学の女子学生ゾフィ・ショルが、「白バラ」という反ナチス運動を展開するグループに入り、反戦のビラを配ります。ところが、見つかり逮捕され、処刑されることになるのです。その間、わずかに5日。本作は、その5日間に何が起きたかを、最新の資料を基に再現します。

結論から言うと、映画としての出来があまりよくありません。退屈なあまり、途中何度かうつらうつらしてしまいました。

刺激的な題材なのに、史実に忠実に仕上げたいという製作者側の意向なのでしょう。映画的快感を与えようとしていないのです。

ゴウ先生は、もっとケレン味あふれたサスペンス映画を期待していましたので、期待はずれでした。

とにかく、白バラの活動があまりに杜撰すぎる気がします。これでは捕まえてくれといわんばかりです。証拠の品を全部自宅のアパートに隠さずに置いていたり、授業が行われている最中の校舎でビラを配ったり。

反ナチス運動グループといいますが、どこか遊び半分の冗談でやっているようにしか見えないのです。実際そうだったのかもしれませんが、もう少しカッコつけてくれないと、ゾフィたちの死が浮かばれません。

さらに、逮捕されてから延々と続く尋問シーンにも文句をつけたくなります。

まず、ドジな学生であるから逮捕されたのに、ゾフィが最初から堂々と無罪を主張し、ロベルト・モーア尋問官(アレクサンダー・ヘルト)を圧倒する点にリアリティを感じられません。

撮影当時26歳だと思われるゾフィ役のユリア・イェンチが、21歳の女子大生を演じるにはあまり成熟しすぎています。これが当時のドイツの女性であると言われても、白けるばかりです。

確かに、今回発見されたゲシュタポの資料によれば、ゾフィが何を発言したかは分かるのでしょう。しかし、どのような口調や態度でそれを発言したかは分からなかったはず。演出の範囲で観客に違和感を与えない配慮がほしかったものです。それがドキュメンタリーではない、“映画”というものですから。

したがって、尋問から裁判までは堂々としていたくせに、いざ即日処刑となると急に取り乱して泣き出すゾフィを見ると、ナチス相手にケンカしていたくせに、こういう非道を予想していなかったのかと彼女の幼さに腹が立ってしまいます。

こういうわけで、演出プランには大いに疑問を感じました。『ホテル・ルワンダ』や『日本のいちばん長い日』、そして『ヒトラー〜最期の12日間』の映画的巧みさを本作にも求めていたものですから。

とはいえ、収穫がなかったわけではありません。

まず、あの異常な人民裁判の法廷シーンが見られただけでも、800円の価値はありました。部屋中に、鉤十字の真っ赤なナチスのバナーが張り巡らされ、おまけにヒトラーの胸像まで置いてあり、傍聴人はすべてドイツ陸海空の軍人とナチス関係者のみ。

その中を裁判官が入廷し、「ハイル・ヒトラー」の掛け声から始まる、裁判とも呼べない暗黒裁判。

共産党員であったという過去を払拭するために、異常なほど反ナチス運動を取り締まるローラント・フライスラー裁判官(アンドレ・ヘンニック)は、ただただ反ナチス運動の愚かさを喚き散らすだけの単なる“狂人”にしか見えません。

弁護人もまったく弁護する気もなく、あっという間に極刑の判決が下されます。

この時点に来て、映画はひとつの高揚感を提示してくれるのです。それまでは、“紳士的”とすら呼んでよかったゲシュタポの尋問や拘置所の扱いが一転して非人道的処置に変わります。この急激な変化こそがナチスという集団が持っていた苛烈さであると理解できるのです。

そして、両親とのわずかな対面。一緒に処刑される兄ハンスや盟友クリストフとの最後の一服。緊張感が高まり、その時を迎えます。

驚くべきは、処刑方法。ギロチンです。首を入れたゾフィの目に涙も浮かばせぬ間に、首は胴体から切り離されるのでした。

退屈なまでの1時間40分を耐え、最後の10分間で観客にカタルシスを味合わせる。最後まで見た者だけの快感です。首を傾げる演出法ではありますが。

++++++++++

画質(ビスタ): A-/B  

映画が始まってすぐはフォーカスが甘い絵だと思っていたのですが、映画が進んでフィルムの巻が変わるにつれて、鮮烈な絵に変わってきました。ゆえに、上の評価は、BからA-に2時間の間で変化したという意味です。

音質(ドルビーSRD): A-

音楽は、かなり回りました。パーカッションのリズムが実に不気味に迫ってきます。ドイツ語の子音の発音のきつさもそれほど耳障りではなく、違和感なく聞けました。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

ミュンヘン大学出身の教授や先輩が多くいた上智大学で学んだゴウ先生なもので、ミュンヘン大学の広大な校舎が映し出された時には、へーっという気分で見ていました。実に堂々とした校舎です。

拘置所でのゾフィの扱いが、決して粗末ではないところも、妙に感心しました。自殺しないように見張るためとはいえ、独房ではなく話し相手のいる二人部屋ですし、食事もバターつきのパンとスープ。これなら、映画の中でゾフィがそれほどやつれていかないのもむべなるかなと思った次第です。でも、やつれなさすぎですが。

☆5日間でゾフィを処刑しなければならないほど白バラを恐れていた理由が、本作ではイマイチ分かりませんでした。前記したように、学生のいたずら集団にしか見えないのですが。

ギロチンという処刑方法にも唖然とします。絞首刑だろうと思っていたら、甘かったです。

☆ゾフィが拘置所に残したメモ「自由(Freiheit)」と最期のセリフ「太陽は、輝き続ける」は、作られすぎた感じがして、いまいち感情が共有できませんでした。

++++++++++

ここしばらく戦争映画に伝記映画、それにドキュメンタリーを集中して見ているもので、採点が辛くなっているかもしれません。しかし、映画としてそれほど面白いものではないという本作の評価は、変えることはないと思います。(ファンの方、すみません。)

過去を正確に再現するとこととゾフィの苦しみを観客に最大限伝えることとは別物だと思うのです。製作者には後者にもっと力を入れてほしかったものです。

まずは、レンタルDVDでお試しあれ。
| 外国映画(サ行) | 13:17 | comments(1) | trackbacks(12) |
コメント
全く同意見ありがとうございました。
| ブル | 2010/09/14 1:48 AM |
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