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ローレライ プレミアム・エディション (初回限定生産)
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2005年3月5日初公開

ゴウ先生ランキング: B+

公式サイト: http://www.507.jp/index.html
だから、本を読んだらダメだって・・・。

この映画、『終戦のローレライ』の映画化だと思ってはいけません。大東亜戦争映画だと思ってもいけません。原作のない、徹底した娯楽作品なのです。そう思えば、文句なく面白く楽しめます。

★映画を小説と比べるのをやめて

『亡国のイージス』を批判される方にもよくあったパターンですが、原作(この映画の場合は原作というのではないのですが)を読んで、それとの落差を指摘される方が多いようです。

しかし、それは少し違うのではないかと思います。

まず、この映画の企画は、小説版の福井晴敏と映画版の樋口真嗣が基本コンセプトを作り、そこから別々のプロセスで出来上がったものです。そして、当然のことながら、小説が先に完成し、映画が大幅に遅れて完成します。ゆえに、通常の原作―映画の関係ではないのです。

そして、いつも申し上げていることではありますが、映画を語るときに、原作をうまく再現されているかどうかを論じてもあまり意味がないと思っています。表現方法がまったく違うのですから、小説は小説、映画は映画として考えるべきなのです。相互補完的な存在にはなりえても、完璧な完全映画化も完全小説化もほぼ不可能でありましょうから。

第一、あれだけ膨大な『終戦のローレライ』をどうやって2時間の枠に収めることが物理的にできるのか。まったく別の観点から見てあげないと、映画制作者がかわいそうです。

ともあれ、映画を観るときは、できるだけそうした先入観を排除して評価すべきではないのでしょうか。映画が映画として完結しているかどうか。それが一番重要なのです。小説をうまく再現しているかどうかは、重要でないとは言いませんが、二の次です。

そして、そう思って見ると、この映画は決して駄作ではありません。

★大東亜戦争映画でもない

ともかく、日本人は、先の大戦に必要以上の思い入れがありすぎます。靖国神社と遊就館をホームグラウンドにして、日本の歴史をこよなく愛するゴウ先生も、その一人ではあります。

しかし、この『ローレライ』をそのような観点で見たとすれば、それは実にもったいない話だと思います。

系統から言えば、岡本喜八監督の『独立愚連隊』シリーズに通じます。舞台を終戦直前の数日間に限定して、その中でどれだけ映画的快感を観客に届けられる物語が作れるか。そのコンセプトで作られた映画だと判断するからです。そのように考えて見ると、十分に納得できる映画作りだと思えます。

独立愚連隊
独立愚連隊

大東亜戦争にはかなりうるさいゴウ先生、確かに、今日の今日まで『ローレライ』を見ることを遠慮しておりました。役所広司や妻夫木聡の髪型を予告編で見ただけで、ありえないと思っていたからです。そうとうまがい物の戦争映画に違いないと思い込んでいたからです。

しかし、その先入観そのものが間違っていたのでした。この映画は『ヒトラー 〜最期の12日間〜』と同じベクトルをもった作品ではありません。大東亜戦争最期の10日間を描いてはいますが、あくまで完全フィクションなのです。

そのことを、樋口監督が、冒頭登場する役所広司が長髪に無精ひげを生やして真っ白の旧海軍の軍服を着て登場するところで、種明かししてくれているではないですか。この映画は歴史をヒントにしてはいるが、史実に忠実には作らないぞ、と。

さもなければ、実際には存在しなかったことが証明されている3個目の原爆を巡る物語を作れるはずがありません。

樋口監督が作りたかったのは、平和と愛のメッセージを『スピード』の乗りで伝えられる娯楽作品だったのです。

スピード
スピード

第3の原爆が投下されるまでに、残された時間はわずかしかなく、イ507という潜水艦とローレライ・システムというわけの分からない装備を頼りに、それを阻止するために走り続けなければならないのです。まさしく、『スピード』そのものではありませんか。

製作の基本コンセプトが『スピード』と同じであることは、音楽の類似性でも分かります。

そして、ゴウ先生は、ヤン・デボンが作り出した緊張感を十分に樋口監督は作り出せたと思うのです。

++++++++++

画質 (シネマスコープ): B+

まず、フジテレビが作っているのに、シネスコで撮影した勇気を称えます。その重いが「+」に表しました。

ただし、CG場面と実写の部分の違和感を減らすためか、全体に粒子が粗く撮影されています。120インチの大スクリーンで映すと、ボケた絵になってしまいます。

28インチテレビで見ると、そんなことはありません。でもこの映画、大画面で見たいではないですか。もう少しDVDのオーサリングのときに修正してほしかったものです。

音質 (ドルビー・デジタル6.1EX): B+/A-

絵と比べれば、音の方がはるかに迫力あります。重低音も申し分ありません。

しかし、サラウンドに関していえば、もう少しドラマチックに音がグルグル回るくらいにしてもらった方が、娯楽映画として完成度が高まったことでしょう。

++++++++++

気になったところを、アト・ランダムに。

☆本作は、興行収益ランキング9位の24億円もたたき出したにもかかわらず、映画賞ではまったく見向きもされませんでした。面白い映画を評価できない映画賞とは何なのか。今回の本場のアカデミー賞の結果と合わせても複雑な思いになります。

☆潜水艦、しかも大本営の作戦とはまったく違う命令系統で動くという設定。ならば、このようなムチャクチャな試みもありえたかも、と思うゴウ先生です。このような独断専行は、大概は8月15日を過ぎてからではありますが、実際に方々であったわけですから。

☆CGがチャチイという批判もあるようですが、ゴウ先生はなかなか健闘していると思いました。「国を守る」というコンセプトがしっかり保持されて観客に伝えられる脚本であるだけに、多少のキズは補いながら見ることができたのだと考えます。

事実、最初の『ゴジラ』などかつての映画ではCGやSFXが下手くそでも、内容さえ面白ければ、楽しめたものです。どんなにCGやVFXが素晴らしいものでも、面白くないものは面白くありません。その点、ゴウ先生は樋口監督をよくがんばったと評価したいです。

☆役所広司と最近相性の悪かったゴウ先生、久々に彼の演技を目をみはりました。やはりプロです。彼なしでは、この映画は学芸会になった可能性すらあります。『SAYURI』の演技を評価されて、ブラッド・ピットとの共演がハリウッド映画で行われるとか。むべなるかなと思わされます。ゴウ先生、『SAYURI』を今月末、新文芸座で見てきます。

☆柳葉敏郎、悪くありません。彼の場合、主役というよりも、脇のこの位置で主役を支えると冴えるのではないでしょうか。

☆妻夫木聡。本気だったなら、坊主にしてきてほしかった。役所のそれとは異なり、彼の髪型には違和感が残ります。さらに、海軍特別少年兵が艦長に「上申」できたり、勝手に潜水艦の外に出られるはずもなく、脚本家もこの辺は考慮してほしかったものです。

☆西宮大使夫人役でちょっとだけ出てくる阿川佐和子さん。好きです。声が良くて、雰囲気があって。だれか彼女を主役で映画を作って見ませんか?

☆時岡軍医役の國村準。この人が出ると、作品が締まります。しかも、今回はエキセントリックに叫ぶのではなく、普通の音量であの美声を聞かせてくれています。監督、なかなか分かっています。

☆ローレライの白いユニフォーム姿のパウラ(香椎由宇)はセクシーです。本当にああいう女の子と狭いN式特殊潜航艇にいて、妻夫木はセックスを考えなかったものか?どうせなら、ラブ・ストーリーとして展開してみるのも面白かったでしょうに。

☆ところで、ローレライなのにどうして唄うのが「モーツァルトの子守唄」なのでしょう?

++++++++++

史実に忠実に作られなければならない『男たちの大和/YAMATO』のような作品では、ゴウ先生微妙なズレが滅茶苦茶気になります。あの映画の場合、海軍特別少年兵がみんな年を食いすぎていて、最初はなかなか乗れませんでした。

しかし、この映画のように、冒頭から役所の長髪が象徴しているように、まったく史実とは異なるというプレゼンテーションから進められれば、ゴウ先生、それもありかと思います。

ですから、この映画もスティーブン・スピルバーグの快作であり怪作でもある『1941』と同じように見ないといけません。アメリカ西海岸を日本軍が襲うという噂をもとに生じるドタバタを描いた「重喜劇」です。

1941
1941

ゆえに、戦争映画だと思わないで、楽しむことを勧めさせていただきます。決して悪い作品ではありません。

| 日本映画(ら行) | 08:50 | comments(1) | trackbacks(5) |
コメント
ゴウ先生
私、パウラファンの再会者と申します。
トラバックありがとうございました。
よろしくお願いします。
| 再会者 | 2006/08/23 9:55 PM |
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ローレライ
原作とはだいぶ違うものの,見応えがあって最後まで楽しい冒険活劇反戦映画!
| Akira's VOICE | 2006/03/08 10:28 AM |
ローレライ
う〜ん、イマイチ〜。というか、ちょっとガッカリの作品。 第二次世界大戦終戦間近。米国により広島に原子爆弾が投下される。ドイツより接収した最新鋭の潜水艦伊507にて、広島に続く本土への原子爆弾投下を阻止するために出撃するって物語。 役所広司、妻夫木聡
| ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! | 2006/03/13 12:52 AM |
★★★「ローレライ」役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎、香椎由宇
役所広司さんをはじめ、役者が燃えている!柳葉敏郎さんも、情熱的でアッチッチ(笑)。いかにも何か企んでいそうな石黒賢さん、青春って感じの妻夫木くんも良かったです。役者の魅力は楽しめたけど、物語は微妙。漫画みたいで、現実感のない映画でした。緊迫感もないし、
| こぶたのベイブウ映画日記 | 2006/03/19 4:16 PM |
ローレライ
評価★1点(満点10点)   監督:樋口真嗣 主演:役所広司 妻夫木聡 柳葉敏郎  石黒賢 香椎由宇 2005年 128min 1945年夏世界は略奪と争いに満ち、 人々は生きる希望を失っていた。 第2次世界大戦末期のことである、、、。
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