CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< 県庁の星 | main | 気になる英語表現: WBC開幕 >>
侠骨一代
侠骨一代
侠骨一代
初公開日: 1967年11月1日

ゴウ先生ランキング: B+

新文芸座
2006年2月16日(木)5時15分からの回
特集「銀幕の名巧 マキノ雅弘監督傑作選」

関連サイト: 侠骨一代――goo映画

ゴウ先生、2度目の『侠骨一代』です。一度目は、2004年3月25日(木)にいまはなき中野武蔵野ホールで見ています。健さん主演の任侠映画の中で、好きな作品の一本です。

★巧みな脚本

マキノ雅弘版『瞼の母』と呼ばれる、この映画。テンポが速くだれることがありません。心地よく楽しめます。

『ごろつき』のレビューのところで触れたように、当時の任侠映画はどうしても粗製濫造気味であったことは否めず、首を傾げるストーリー展開も散見されるものです。

ところが、この映画は構成にも気配りがなされた、しっかりとした脚本に支えられています。大きく分けて3部に分けられる構造に配慮しながら、あらすじを見てみましょう。

‐赦2年からの兵役時代。

主人公伊吹竜馬(健さん)が生涯の親友となる小池文平(大木実)と出会い、8歳で母親たか(藤純子)と生き別れたという設定が分かります。

∧写鬚鮟えたものの、母が死んだことを知り、生きる希望をなくした時期。

このとき竜馬が自殺しようとしたところで、坂本組組長坂本喜之助(志村喬)と出会います。また、後に竜馬を助けてくれる独眼竜(遠藤辰雄)や房州(山本麟一)を中心とした乞食集団との出会いもあります。

坂本組での活躍から殴りこみ

健さんが坂本組に入り、喜之助の後を継ぎ、坂本組の邪魔をする岩佐康次郎(天津敏)率いる岩佐組に殴りこむクライマックスへと流れ込みます。

このように、がっしりした構成に支えられた作品なのでした。

★「おかしぶ」健さんと「こわしぶ」健さんの見事な融合

兵役時代から乞食時代まで(,ら◆砲蓮◆屬かしぶ」(おかしくてしぶい)健さんが全面に出ます。しかし、最後のパートでは、「こわしぶ」(こわくてしぶい)健さんの登場です。

この辺のメリハリのつき方が、竜馬が侠客として成長する姿をきちんと追っている印象があって、実に好ましく思えます。

若いときから成長するまでの過程を描いた映画は、健さんの場合それほど多くはありません。他には、『山口組三代目』くらいでしょうか。ともあれ、このような形で編年的に成長する姿を辿って見せてくれる作品も悪くないと思った次第です。

もちろん、この映画『昭和残侠伝 血染の唐獅子』の後の作品ですから、健さんの肉体もビルドアップされていて、殴りこみの殺陣の切れ味も最高です。

++++++++++

画質 (シネマスコープ): B+

この作品もニュー・プリントで見させてもらいました。見事な画質です。武蔵野ホールではどうだったかなあと思い出しながら、見とれてしまいました。

音質 (モノラル): B

良くも悪くも、昔の映画。とはいえ、何度も書きますが、ゴウ先生、好きです、こんなモノラル・サウンド。

++++++++++

気づいたところを、アト・ランダムに。

☆竜馬が坂本組組長になる。この設定に、苦笑してしまいました。つまり「坂本竜馬」になるというわけですから。おそらく当時、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』がベストセラーになっていたための遊び心だと思います。ゴウ先生、好きです、こういうの。

☆この映画は健さんの成長記であると上に述べました。実際、成長するにつれて、顔つきがどんどん変わっていきます。そして成熟した健さん。カッコよすぎます。

☆健さんが自殺しようと思いポケットに石を入れて、川に飛び込むシーン。膝丈の浅さで死ねません。ゴウ先生、大笑いしてしまいました。トホホな「おかしぶ」健さん、最高です。

☆この映画、藤純子さんが母たかと女郎のお藤(!)の二役を演じます。顔を黒く汚して百姓女のたかを演じる時には、上戸彩。それがお藤になると、妖艶な女になります。この辺、見ものです。(でも、最近の上戸彩は可愛くなってきているので、このたとえ、もうそろそろ使えなさそうです。)

☆たかが竜馬とご飯を食べるシーンがあります。その時の純子さん。箸の持ち方がヘンです。百姓だから箸の持ち方が変でもよいという演技プランでしょうか。すごく気になりました。普段からあの持ち方だとしたら、幻滅してしまいます。

☆母親にソックリであることから(当たり前だ!)、お藤に惚れて女郎屋通いをする竜馬。設定は、どうやらお藤の方が少し年上という感じです。しかし、実年齢は15歳年下の純子さん、少し無理があるかと思いましたが、なんのなんの。しっかり、健さんをリードしています。大したものです。

☆お藤が、女郎なのに、牛乳を劇中3回飲みます。結核をおしながら仕事をしているという設定なのです。娼婦と牛乳。非現実と現実の交錯する秀逸なアイデアだと思いました。

☆お藤は、竜馬を救うため、満州に売られていくという設定です。最後の船のシーン、また牛乳を飲んでいます。名シーンです。

☆しかし、お藤を思う竜馬。激しく愛し合ってもと思わないではいられません。結ばれなかったのは、お藤が結核だったからでしょうか。結核に負けるような愛ではいかんでしょう。

☆喜之助の娘役の宮園純子さん。良家のお嬢さんという風情です。『日本侠客伝 刃』の十朱幸代に匹敵していました。

☆冒頭、兵役の訓練シーンで、背景に現代的なビルが映り、少し興ざめです。どこでロケしたのでしょう?

++++++++++

健さんが出たすべての任侠映画のエッセンスがつまっているような本作。立派な娯楽作品に仕上がっています。DVDでお楽しみください。

**********

作品資料

あらすじ (注意:完全ネタバレ!) ―goo映画より

昭和の初期、兵期を満了した伊吹竜馬は、天涯狐独の身を“この乱世を男らしく生きよ"という呑海和尚の言葉通り、持ち前の怪力を使って芝浦の飯場に入って暮らすことになった。芝浦一帯は宍戸組が牛耳っており、昼は人足のピンハネ、夜はイカサマ博奕で金を絞りあげるというやり方だった。竜馬はこれに真っ向うから対決した。宍戸組から刺客が放たれたがその危機を救ったのは芸者のお藤であった。宍戸組との一件を知って、竜馬の根性を買った坂本組の親方喜之助は、竜馬を坂本組に引き抜いた。喜之助は田町で運送業をやっているカタギの好人物だった。竜馬は喜之助の人物にすっかり惚れこんでしまった。坂本組での初仕事で、竜馬はまたもや宍戸組とケンカとなってしまった。宍戸組が芝浦港独占をいいことに、荷揚料を倍額に吹っかけてきたためだった。二つの組に血の雨が降ろうとした時、月島に縄張りを持つ岩佐組が仲介役を買って出た。岩佐組の代貸小池をみて、竜馬はびっくりした。兵隊時代の親友の小池二等兵だったからだ。二人は再会を喜んだ。これを機会に、坂本組は芝浦進出が認められるようになった。その上、竜馬は芝浦出張所の頭になり、喜之助から、娘の綾を女房にもらってくれと頼まれるようにもなっていた。一年が過ぎた。竜馬の率いる芝浦出張所の仕事は軌道にのり、東京市水道局の鉄管運搬の入札を得て、大きく飛躍しようとしていた。そんな折に、喜之助が何者かに射たれた。入札に落ちた岩佐組の仕業に違いなかったが、証拠がなかった。そのうえ岩佐と宍戸が手を握った。小池は竜馬に鉄管作業から手を引くようにという申し入れを行なった。竜馬の身を案じたからだ。あくどい厭がらせがつづいた。運搬用トレーラーが破壊され、坂本組は行き詰った。資金がなくなった坂本組は、組員全部が持ち金を持ちよって資金を作った。だが、びびたるもので、トレーラーを買うことができなかった。これは、お藤が身を売って金を作った。怒った竜馬は単身岩佐と穴戸に対決した。小池は竜馬をかばって倒れた。竜馬は二人を追いつめるのだった。

キャスト(役名)

高倉健 タカクラケン(伊吹竜馬)
大木実 オオキミノル(小池文平)
石山健二郎 イシヤマケンジロウ(呑海和尚)
志村喬 シムラタカシ(坂本喜之助)
宮園純子 ミヤゾノジュンコ(坂本綾)
藤純子 フジジュンコ富司純子(お藤)
藤純子 フジジュンコ富司純子(たか)
山本麟一 ヤマモトリンイチ(房州)
今井健二 イマイケンジ(辰)
相馬剛三 ソウマゴウゾウ(竜馬の叔父)
伊達弘 ダテヒロシ(衛兵)
岡村耕作 オカムラコウサク(工場の採用係)
須賀良 スガリョウ(チンピラ学生)
室田日出男 ムロタヒデオ(和田)
滝島孝二 タキシマコウジ(安造)
沼田曜一 ヌマタヨウイチ(黒川)
八名信夫 ヤナノブオ(暗闇の政)
山田明 ヤマダアキラ(ヤッパの繁)
日尾孝司 ヒオコウジ(ガラ徳)
山之内修 (砂利竹)
河合絃司 カワイゲンジ(尾形)
潮健児 ウシオケンジ(信公)
南原宏治 ナンバラコウジ(宍戸市三郎)
岡部正純 オカベマサズミ(細木二等兵)
植田灯孝 ウエダトモタカ(阿部上等兵)
久保一 クボハジメ(沖一等兵)
遠藤辰雄 エンドウタツオ(独眼竜)
沢彰謙 (駿河)
関山耕司 セキヤマコウジ(上州)
御木本伸介 ミキモトシンスケ(佐久間)

スタッフ

監督 : マキノ雅弘 マキノマサヒロ
原作 : 富沢有為男
脚色 : 村尾昭 ムラオアキラ / 松本功 マツモトイサオ / 山本英明 ヤマモトヒデアキ
企画 : 俊藤浩滋 シュンドウコウジ / 吉田達 ヨシダトオル
撮影 : 星島一郎 ホシジマイチロウ
音楽 : 八木正生
美術 : 藤田博 フジタヒロシ
編集 : 田中修
録音 : 広上益弘
スクリプター : 遠藤努
照明 : 川崎保之丞 カワサキヤスノジョウ
| 高倉健映画 | 10:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/420794
トラックバック