2006.02.14 Tuesday
ステップフォード・ワイフ (DVD)
聖バレンタイン・デーの夜に相応しい、楽しいDVDとしてお薦めする作品です。
++++++++++
★キッドマン一人の映画ではない
このタイトル、いただけません。何がいただけないかと言うと、タイトルが単数形であるからです。
原題は、The Stepford Wivesときちんと複数形になっているのに、邦題のみならず公式サイトすら単数形のWifeを採用しているのであります。
それに、この映画ポスターを流用したDVDのカバー。これでは、ニコール・キッドマンの一人舞台だと思い込んでしまいます。
実際、ゴウ先生もそういう思いで手に取ったのでありました。
しかし、事実はまったく違います。予習しないゴウ先生がよくないのでしょうが、ゴウ先生の大好きなベット・ミドラーやグレン・グローズがステップフォードの主婦として登場しますし、男優もマシュー・ブロデリックやクリストファー・ウォーケンなどの大物が登場する豪華キャスティング映画なのでありました。
そんなわけで、想像したものとは相当違った作品です。しかし、結果から言えば、その裏切られ方は、決して不愉快なものではありませんでした。
★キッドマンは、女優と共演した方が面白い
綺麗だとは認めるものの、魅力的な女優さんに見えないキッドマン。それが、この映画ではどこか活き活きしています。
『ザ・インタープリター』では、せっかくショーン・ペンと共演しているのにいまいち彼女の魅力が伝わってきません。同じく、『白いカラス』もアンソニー・ホプキンスのパワーを上手く利用している印象がありませんでした。ゴウ先生に言わせると、男優からは触発されないタイプの女優さんなのかもしれません。
それに対して、キッドマンは、女優と絡むと悪くありません。アカデミー主演女優賞を勝ち取った『めぐりあう時間たち』ではジュリアン・ムーアやメリル・ストリープ、『コールド・マウンテン』ではレニー・ゼルウィガーという女優と組み、演技に冴えが出ていました。
★グレン・クローズに注目
それでも、『ステップフォード・ワイフ』は、キッドマンの映画というよりは、グレン・クローズの映画だという気がします。最近は『101』のクルエラ役のようにひどい役が多かったので、久々にクローズが美しく見える役をやってくれて、ゴウ先生は嬉しくなりました。
本来、彼女は、芯は(棘も?)あるけれど、美しい役が似合う人のはずなのです。その意味でこの映画はクローズのものとして見ると満足感が高まる作品でしょう。
惜しむらくは、ゴウ先生が大好きなベット・ミドラー(『フォー・ザ・ボーイズ』を見よ!)が、単なるコメディ・リリーフになってしまっている点です。もう少し彼女が輝ける脚本であったらと思います。
★アメリカ社会に対する皮肉たっぷりのストーリー
女権主義と男権主義が、お互いの立場を主張しながら、ぐちゃぐちゃに展開していく話です。
妻をコントロールするために行う策略。それはすべてクリストファー・ウォーケンを始めとした夫たちが企んでいるかのように見えるのですが、そうではありません。そして結局、妻にいいようにあしらわれる夫に成り果ててしまうのです。
結末は言えませんが、現在のアメリカの夫婦関係をしっかりと描いている、スリラーと言うよりは、コメディです。
冒頭、キッドマンが敏腕のテレビ・プロデューサーとして登場してムチャクチャな番組を作って、首を飛ばされるあたりから始まり、テンポのよい展開に、ゴウ先生、かなり楽しめました。
++++++++++
画質 (ビスタ): C
120インチでは、冴えがありません。テレビで楽しむべきレベルの画質です。美しい服や風景がいっぱいなのに、もったいない話です。
音質 (ドルビーデジタル5.1ch): C
サラウンド成分は、ほとんどありません。セリフは聴き安いものですが、少し物足りないものです。
英語: A
多少、俗語は絡みますが、目くじら立てるほどではありません。それよりも、豊富でおしゃれな会話は、英語学習用テクストにもってこいです。
しかも、コネチカットのリッチな町が舞台なので、白人しか登場せず、一切の訛りがありません。アメリカの標準的な発音のお手本として使えます。
++++++++++
上映時間、93分。最後バタバタと話が進みすぎるキライがありますが、この短さは、快適です。
100分以内で面白い映画を作る。これが大衆映画の正しいあり方ですから。
確かに、ストーリーは最後少し破綻している感があるかもしれませんが、怒りを感じるほどではありません。
聖バレンタイン・デーにカップルで穏やかな気持ちでDVDによる鑑賞をどうぞ、と申し上げておきます。
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★キッドマン一人の映画ではない
このタイトル、いただけません。何がいただけないかと言うと、タイトルが単数形であるからです。
原題は、The Stepford Wivesときちんと複数形になっているのに、邦題のみならず公式サイトすら単数形のWifeを採用しているのであります。
それに、この映画ポスターを流用したDVDのカバー。これでは、ニコール・キッドマンの一人舞台だと思い込んでしまいます。
実際、ゴウ先生もそういう思いで手に取ったのでありました。
しかし、事実はまったく違います。予習しないゴウ先生がよくないのでしょうが、ゴウ先生の大好きなベット・ミドラーやグレン・グローズがステップフォードの主婦として登場しますし、男優もマシュー・ブロデリックやクリストファー・ウォーケンなどの大物が登場する豪華キャスティング映画なのでありました。
そんなわけで、想像したものとは相当違った作品です。しかし、結果から言えば、その裏切られ方は、決して不愉快なものではありませんでした。
★キッドマンは、女優と共演した方が面白い
綺麗だとは認めるものの、魅力的な女優さんに見えないキッドマン。それが、この映画ではどこか活き活きしています。
『ザ・インタープリター』では、せっかくショーン・ペンと共演しているのにいまいち彼女の魅力が伝わってきません。同じく、『白いカラス』もアンソニー・ホプキンスのパワーを上手く利用している印象がありませんでした。ゴウ先生に言わせると、男優からは触発されないタイプの女優さんなのかもしれません。
それに対して、キッドマンは、女優と絡むと悪くありません。アカデミー主演女優賞を勝ち取った『めぐりあう時間たち』ではジュリアン・ムーアやメリル・ストリープ、『コールド・マウンテン』ではレニー・ゼルウィガーという女優と組み、演技に冴えが出ていました。
★グレン・クローズに注目
それでも、『ステップフォード・ワイフ』は、キッドマンの映画というよりは、グレン・クローズの映画だという気がします。最近は『101』のクルエラ役のようにひどい役が多かったので、久々にクローズが美しく見える役をやってくれて、ゴウ先生は嬉しくなりました。
本来、彼女は、芯は(棘も?)あるけれど、美しい役が似合う人のはずなのです。その意味でこの映画はクローズのものとして見ると満足感が高まる作品でしょう。
惜しむらくは、ゴウ先生が大好きなベット・ミドラー(『フォー・ザ・ボーイズ』を見よ!)が、単なるコメディ・リリーフになってしまっている点です。もう少し彼女が輝ける脚本であったらと思います。
★アメリカ社会に対する皮肉たっぷりのストーリー
女権主義と男権主義が、お互いの立場を主張しながら、ぐちゃぐちゃに展開していく話です。
妻をコントロールするために行う策略。それはすべてクリストファー・ウォーケンを始めとした夫たちが企んでいるかのように見えるのですが、そうではありません。そして結局、妻にいいようにあしらわれる夫に成り果ててしまうのです。
結末は言えませんが、現在のアメリカの夫婦関係をしっかりと描いている、スリラーと言うよりは、コメディです。
冒頭、キッドマンが敏腕のテレビ・プロデューサーとして登場してムチャクチャな番組を作って、首を飛ばされるあたりから始まり、テンポのよい展開に、ゴウ先生、かなり楽しめました。
++++++++++
画質 (ビスタ): C
120インチでは、冴えがありません。テレビで楽しむべきレベルの画質です。美しい服や風景がいっぱいなのに、もったいない話です。
音質 (ドルビーデジタル5.1ch): C
サラウンド成分は、ほとんどありません。セリフは聴き安いものですが、少し物足りないものです。
英語: A
多少、俗語は絡みますが、目くじら立てるほどではありません。それよりも、豊富でおしゃれな会話は、英語学習用テクストにもってこいです。
しかも、コネチカットのリッチな町が舞台なので、白人しか登場せず、一切の訛りがありません。アメリカの標準的な発音のお手本として使えます。
++++++++++
上映時間、93分。最後バタバタと話が進みすぎるキライがありますが、この短さは、快適です。
100分以内で面白い映画を作る。これが大衆映画の正しいあり方ですから。
確かに、ストーリーは最後少し破綻している感があるかもしれませんが、怒りを感じるほどではありません。
聖バレンタイン・デーにカップルで穏やかな気持ちでDVDによる鑑賞をどうぞ、と申し上げておきます。
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