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ALWAYS 三丁目の夕日
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版

場所: 渋谷アミューズCQN
日時: 2005年12月21日(水)10:15
公式サイト:http://www.always3.jp/

ゴウ先生ランキング:A-
いまのゴウ先生、できることならば公開されている日本映画を全部見たい気分です。それくらい、邦画ががんばっています。下手なハリウッド映画よりもはるかに感動させてくれるのです。

そんなわけで、今週も『ALWAYS 三丁目の夕日』を見ることにしました。ロングランが決定した上に、先週末からゴウ先生の好きな映画館である渋谷のアミューズCQNで上映中だとか。映画見たい病が抑えきれません。

ゴウ先生の持論です。作品に対する評価の半分は見た映画館の質で決まります。その点、アミューズCQNは、ほぼ真っ暗にな館内が生み出すクリアな画質と滲みのない音響設備を可能にする上映環境、見やすく配置されて座り心地の良い最新の椅子、清潔なトイレ、広々としたロビーなどのハードウェアはもちろん、スタッフ・インテリアなどのソフトウェアも充実していて、こじんまりとしていますが、ほとんど文句ありません。その上、水曜は1000円で男性も見られるのです。ありがたい限りです。

というわけで、ゴウ先生、『パッチギ!』も『サマータイムマシーン』もここで楽しませてもらいました。あの感動を今回ももらえればと、向かう足取りも軽くなります。

ところが、館内に入ったら、五月蝿いうるさい。オバちゃん、オバアちゃん、オジちゃん、オジイちゃんばっかりではないですか!自分のことを棚に上げるのは恐縮ですが、とにかく若者が少ない!渋谷の最新映画館が、浅草か亀戸の映画館になっています。驚きです。

そして、本編開始。左となりのオババ、隣の人に向かってか何なのか、画面の説明をし続けます。まるで居間でお茶をすすりながら、テレビを見ている感覚で映画館に来ているのです。

普段だとこういう乱暴狼藉には、ゴウ先生、断固たる態度をもって制止行動(?!)をを取るのでありますが、そのオババの画面説明が映画の雰囲気とあまりにピッタリしていて、怒る気がしなくなります。

そのオババも、映画の中の登場人物同様、「昭和」という時代を精一杯に生きてきたのでしょう。昭和33年の頃の映画館は、こんなオババで一杯だったのだろうと思ってしまうのです。オババの独り言が、映画の効果音になっているようで。

それでも、そのオババがこのブログを読んでいるかもしれませんから(そんなことは絶対にないでしょうが)、一言いわせてもらいます。他の映画でそのブツブツ解説やったらだめですぞ。よろしいですか!

ともあれ、こんな風に見ている人が、簡単に「昭和」へタイム・スリップできるパワーを持っているのがこの映画です。

細かいストーリー展開は、この際どうでも構いません。出会いと別れ。市井の人々のふれあいから生じる悲喜劇がテンポよく進みます。ある意味どこかで見たようなドラマとドラマの組み合わせです。でもそれが心地よいのです。まさしく西岸良平の原作漫画のあのムードです。(ゴウ先生も大好きでした。最近、とんとご無沙汰していますが。)

それよりも、われわれ昭和人を釘付けにするのは、最新のCGで蘇った昭和33年の東京です。

ゴウ先生は、昭和36年に長崎県佐世保市で生まれ、佐賀県伊万里市で育ちました。つまり、映画の中とは時間も場所も違うところで育ったのです。ですが、明らかに昭和40年代の前半の北部九州は、この映画の東京レベルでした。都会と田舎で10年くらいタイム・ラグがあるということなのでしょう。

ゆえに、ゴウ先生、ある意味昭和26年生まれの東京の人と同じ思いをこの作品で共有できてしまったのです。

とにかく、懐かしくてなつかしくて。スクリーンの隅々まで見つめてしまいます。登場する大道具・小道具が、ゴウ先生を子供の頃に戻らせて、登場人物にさせてしまうのです。

特に、もたいまさこ扮する大田キンが経営するタバコ屋。ああだったんです、昔のタバコ屋は。封を切らないピースやホープの臭いが、プーンと漂ってくるようでした。

そして、テレビにかけられていたえんじ色のビロードの布!当時貴重品だったテレビには、映画館や劇場の緞帳で使われるようなビロードがかけられていたものでした。我が家に最初にテレビが登場した時もそうだった記憶があります。いまでもテレビと来れば、まずこのえんじ色を思い出すくらいです。

こうした映画の雰囲気を支えているのが、ほんの少しセピアかかったように調整された画面です。おそらく敢えてそうしたと推測できる荒めのフィルムの質感と重なり、リアリティが高まります。

CGを多用していますから、一歩間違うと安っぽいテレビ番組のようになる可能性があります。それをこうした処理をすることで実写との違和感を消しているのです。素晴らしい絵です。

その結果、貧しいモノトーンな三丁目にドラマを与える夕陽の赤が生きてます。タイトルとなる理由が分かります。夕日をバックに映し出される建設中・完成後の東京タワーの赤が、明るい未来を創造させます。

絵が存分に語りかけてきます。そしてスケール感にあふれています。これでこそ、テレビではない、映画です。

もちろん、俳優たちもがんばっています。

まず子役の二人。泣かせます。主人公鈴木一家の小学4年の一人息子鈴木一平役の小清水一輝君と吉岡秀隆扮する茶川龍之介の雑貨屋に引き取られる古行淳之介役の須賀健太君。よいです。この二人を見つけ出しただけでこの映画の成功は約束されていました。

あのボッチャン刈りとつぎはぎだらけの小汚いセーター。いまの子供も昔の子供になれるのです。不思議な感動です。

そして先週目黒シネマで見た『逆境ナイン』(近々この裏ブログにアップロード予定!)からのお付き合いとなる堀北真希ちゃん。青森から集団就職で出てきた16歳の星野六子(むつこ)を演じます。

『逆境ナイン』の時からすれば、ふっくらとしていて、ゴウ先生個人的には、こちらの方がはるかに好きです。(たぶん)下手くそな方言が、かえって田舎者の孤独を引き立てて、泣かせてくれます。上野樹里、沢尻エリカについで、また注目の若手女優さんができました。

はっと引き付けられたのが、麻木久仁子。三浦友和演じる通称アクマ先生の宅間史郎医師の空襲で死んだ妻役です。ほんのワンシーン出てくるだけなのですが、着物の上の白い割烹着がたまりません。そのくたびれ加減が、昔のお母さんを思い出させます。

その中でも最高だったのは、薬師丸ひろ子(鈴木トモエ役)!顔はまったく似ていませんが、2年前に死んだ母親を思い出させてくれました。頑固親父(堤真一)の暴走を止めながら、笑顔を忘れないお母さん。薬師丸がいなければ、この映画は成立しません。小雪も吉岡秀隆もよいけれど、この映画は薬師丸がキー・プレイヤーです。TVドラマの『1リットルの涙』での母親役といい、この映画といい、充実した仕事振りです。

そして、この映画は大晦日の夕日で終わります。最後のセリフも薬師丸です。

  そうね。そうだといいわね。

監督がこめた未来への思いが、薬師丸の口からこぼれ落ちた瞬間、もっとこの映画を見続けていたくなります。ずっとこの世界で暮らしていたくなるのです。

しみじみ度100%のこの映画、どうぞご覧になってください。損はしません。最高のお正月映画です。

惜しむらくは、時々CGがもろにCG臭くなって、現実に引き戻されること(特に上野駅のシーン)。それと音響デザインが物足りません。絵を引き立てるサラウンド効果があれば、もっと観客に「昭和の目撃者」気分を味あわせたことでありましょう。ゴウ先生は左側に座ったので、いつも左チャンネルの音が強く感じられて、時々集中力が殺がれました。それがA-の所以です。

でも、DVDをGump Theatreで見たら、Aにしてしまうかもしれません。そんなものです。映画って。

本当によい映画でした。日本映画の未来は明るい!山崎貴監督にこれからも注目です。

ALWAYS 三丁目の夕日 豪華版
ALWAYS 三丁目の夕日 豪華版
| 日本映画(あ行) | 04:25 | comments(0) | trackbacks(4) |
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ALWAYS 三丁目の夕日
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