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The Dawn Wall/ドーンウォール(Netflix)

 

原題:The Dawn Wall (2017)
上映時間:1:40:25
2019年3月11日Netflix配信開始:国内劇場未公開・国内BD/DVD未発売
公式サイト:https://www.netflix.com/title/81004270

ゴウ先生総合評価: A
  画質(1.78:1): A‐
  音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-
  英語学習用教材度: A/A-

 

キング・ラインズ』(2007)など登山ドキュメンタリーの分野で活躍するジョシュ・ローウェル監督・製作・編集による米国製ドキュメンタリー映画。

 

共同監督・製作は、ジョシュ・ローウェルの盟友ピーター・モーティマー

 

主演は、世界的ロッククライマー、トミー・コールドウェル

 

準主演は、トミー・コールドウェルのパートナー、ケヴィン・ジョージソン

 

その他、ベス・ロッデンなどの有名ロッククライマーやコールドウェル、ジョージソンの家族が出演。

 

☆圧倒的感動を呼ぶドキュメンタリー

 

貧乏英語塾長は、極度の高所恐怖症患者です。歩道橋すら渡れません。だからこそ、高い所が平気な人を見ると、素直に感心してしまいます。

 

そんな人間が、Netflixで2015年1月にトミー・コールドウェルケヴィン・ジョージソンが米カリフォルニア州ヨセミテ国立公園にあるエル・キャピタンのドーン・ウォールのフリー初登の全貌を収めた本作を知ったのです。怖いもの見たさもあって、無性に観たくなり、観始めることにしたのでした。

 

しかし、いったん観始めたら、コールドウェルとジョージソンの絶対にあきらめないグリット(grit)と粘り強さ(persistency)に圧倒され、最後まで一気に見通し、深い感激を覚えたのでした。

 

まず、トミー・コールドウェル(1978年8月11日生まれ)の生い立ちに胸が締め付けられます。ハンサムで柔和な青年は、子供のとき学習困難症で学校の教員から知恵遅れ扱いを受けます。

 

そんな中で、トミーは十代で父親に影響を受けたボルダリングで才覚を顕し、一気に世界一になり、フリークライミングを主とするロッククライマーとして名を馳せます。

 

その後、キルギスタンに遠征したときにゲリラに誘拐され、命からがら逃げだします。しかも、その後、フリークライマーには命よりも大切である左手の人差し指の大半を大工仕事をしていたときに電動のこぎりで切り落としてしまうのです。それでも、トミーはクライミングをあきらめず、次々と難所を登り続けました。

 

さらに、愛する妻ベス・ロッデンからも逃げられ、自暴自棄になりつつも、新しいクライミング・パートナー、ケヴィン・ジョージソンと出会い、ドーン・ウォールの登攀に成功したのです。何とドラマティックな半生なのでしょう。

 

実際、トミーがフリークライミングすることに執念を燃やし続けたのが、前人未到のドーン・ウォール(The Dawn Wall)でした。直訳すれば、「夜明けの壁」。垂直に切り立つこの崖は、多くのフリークライマーの挑戦を跳ね返してきた難所です。

 

そこを、トミーとケヴィンはお互いを鼓舞激励しながら、挑み続けるのです。夜は、崖に簡易テントを張って休みます。とはいえ、ぐっすりと眠ることはできません。

 

そんな中、昼夜を分かたず、真冬の崖にしがみつくふたりを見ると、何のためにこんなことをやっているのだろうとおもわないではないのですが、それがふたりへの不信感(こんなことできるはずがないだろう!)とか軽蔑(バカじゃないの、こんなことして!)につながらないのです。

 

というのも、ふたりが底抜けに明るい状態で、この難事業を愉しんでいるからです。一歩間違えれば、墜落して死んでしまうのに、足下は何百メートルもの崖なのに、ふたりはリラックスして、登頂達成しか考えていません。身体はボロボロなのに(特に、あの痛々しい指!)ふたりのあの笑顔を見たら、計り知れない愉しさがそこにはあるのだろうと疑惑や不信よりも、感心しか存在しなくなってしまうのです。

 

もちろん、こうした難事業を達成するためには、精神的リラックスはもちろん、日々の肉体鍛錬と登攀トレーニングが欠かせません。その地道な努力を怠らなかったトミー(ならびにケヴィン)に頭が下がります。

 

しかも、はるかに遅れたパートナー、ケヴィンを待って一緒に登るトミーの心根の優しさにも圧倒されます。クライミング・パートナーであったベス・ロッデンとの悲しい別れを乗り越えて、出会ったケヴィンとともにドーン・ウォールを登ろうとするたくましさと優しさが、そこにあります。

 

まったく知らなかった世界を魅せてくれたトミー、ケヴィン、そしてこのドキュメンタリーを作ったスタッフに、ひたすら感謝です。

 

内容: A

 

++++++++++

 

画質(1.78:1): A‐/B+

 

Gump TheatreにてOppo UDP-203から2K契約の1080・60i信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。コーデックは、不明。伝送レートも、不明。

 

撮影は、ドキュメンタリーを専門とするブレット・ローウェル

 

機材は、不明。オリジナル・アスペクト比も、1.78:1。

 

ドキュメンタリーですから、過去の家庭用ビデオなどが混入します。ゆえに、画質はバラバラです。ここでの評価は、2015年に撮影された映像の評価となります。

 

Netflixの典型画質です。DVDよりはましですが、現代最新BD基準からはハッキリとした差があります。

 

解像度もそれほど高くありません。細部は甘くなっています。救いは、輪郭がほとんど太らないことです。彫りもそれほど深くなく、奥行き感もイマイチです。

 

発色は、ニュートラル。色パレットは多いのですが、くすみが出ていないのにホッとしました。肌の質感にも、それほど違和感を覚えません。

 

暗部情報量は、かなりのもの。夜間シーンが多いのですが、コントラストはそれほど高くないのに、黒がかなり沈んでくれるために、見づらさはほとんどありません。

 

120インチの大画面では、5メートル以上は離れるべきです。

 

音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+

 

Oppo UDP-203からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

音も、地味です。ドキュメンタリーですから、後方に回る音は、環境音だけですから、派手さはありません。

 

左右前後に音を定位させる音響設計ではありますが、上述通り、後方に回る音数は多くありません。左右の広がりも限定的です。もちろん、立体音場をみっちりと音で埋め尽くすほどの密度感はありません。音の出所とスクリーンとのマッチ度も、決して高くない状態です。

 

それでも、ノイズフロアは低く、マイナス30デシベルという大音量でも、うるささはなし。ただし、音の角がやや丸まりがちで、くっきり感は最上とはいえません。

 

セリフの抜けは、ほぼ問題なし。発音も明瞭ですし、レンジも広く、高音も伸びます。

 

超低音成分は、控えめ。まあ、本作では必要ないのですが。

 

英語学習用教材度: A

 

日本語・英語字幕ならびに日本語吹き替えつき。

 

セリフは、大量。F-wordが数回使用されていますが、目くじらを立てるほどではありません(Not rated)。インタビューで使われる発言は、文法的にも語法的にも正確で、発音も聴き取りやすいものばかりです。十分にテクストに使えます。

 

英語字幕も、確認した限り、ほぼ完璧にセリフをフォローしており、勉強しやすい素材です。

 

++++++++++

 

☆製作費は、不明。全米108万ドルの売り上げとなっています。Netflix配信からの収入で、黒字になればよいのですが。

 

Blu-ray Disc/DVDの発売は、米国でも未定です。

 

++++++++++

 

Netflixの画質・音質は、残念ながら、現代最新BDの標準以下。それでも、英語学習用教材としては、優秀。ドキュメンタリー映画としては、最高に感動的。あきらめないお手本がここにあります。強くオススメします!

 

| 外国映画(タ行) | 08:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
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