CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2019 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< 『マイ・ブックショップ』は、英盤DVDでひと足お先に | main | 新年のご挨拶 >>
2018年にもっとも泣いた曲:高橋真梨子「フレンズ」Prelude version
Dramatic Best~ドラマ・映画主題歌集~
ビクターエンタテインメント

 

2018年にいちばん泣いた曲は、高橋真梨子さんの「『フレンズ』Prelude version」(以下「2017年版」)です。2017年5月31日に発売された2枚組CDセット(上)の2枚目の最後についたボーナストラックに所収されています。何度泣いたかわかりません。むしろ、泣きたいがゆえに、この曲を聴き続けていたほどです。

 

そこで、真梨子さんへの感謝を込めて、貧乏英語塾長による拙いこの歌の解釈を、2018年の大晦日に記しておきます。

 

真梨子さんの歌が、大好きです。今年はiPod shuffleに入れて、ウォーキングやスロージョギングのときにいつも聴いていました。おかげで、持病の不安障害が緩和され、どれだけ助けられたかわかりません。

 

その中でも、「フレンズ」2017年版は格別です。1999年に発売されたCD「フレンズ」(以下、「1999年版」)の謎が解け、感動がさらに深くなり、個人的には2018年最高の歌となりました。

 

なお、1999年版も2017年版も、作詞は真梨子さんで、作曲は鈴木キサブローです。

 

2017年版は1999年版以前に、コンサートで唄われていた歌詞を初録音したものです。冒頭があまりに強烈すぎるということで、レコーディングの際に真梨子さんの夫であるプロデューサーのヘンリー広瀬が変更を真梨子さんに迫り、冒頭の歌詞が替えられたのです。

 

1999年版は「煌いてた そして 戸惑う青春だった」と始まるのですが、本来は「修羅のごとく生きた 青春の抜け殻」という歌詞だったのです。それが、やっと2017年によみがえったのです。

 

2017年版の歌詞を書き出してみましょう。

 

修羅のごとく生きた 青春の抜け殻
争いの酒に 眠る事も忘れ
命まで賭けた 愛さえ勝てないほど
とてつもない未来(あす)に しがみついた二人
フレンズ あれからの フレンズ 歳月は移り気で
フレンズ とにかく今 長い時間(とき)を君に打ち明けたい

 

覚えている今も 最後に逢った夜を
何か云いたそうな 背中見せた君を
フレンズ あのときの フレンズ 優しさに気づかずに
フレンズ 三度巡る 
風の噂 耳を離れないよ

 

重いまぶた 開けた
親指立てながら
横たわる 姿 疲れたのか 夢に
フレンズ 約束を フレンズ 果たせずにいるならば
フレンズ 苦しまずに ここへ連れておいで あの景色を

oh フレンズ 空白の フレンズ 歳月を飛び越えて
フレンズ とにかく今 長い時間(とき)を君に聞いてほしい

 

貧乏英語塾長のへっぽこ解釈です。

 

まず、1999年版を聴いたときには、戸惑いました。「フレンド(Friend)」ではなく、「フレンズ(Friends)」と複数形で語られているのに、呼びかけているのは「君たち」ではなく「君」ひとりだからです。唄っている真梨子さんを入れて、お互い「フレンズ(Friends)」だといっているのかとおもいましたが、呼びかけ形態ですから、違和感があります。

 

さらに、1番の「しがみついた二人」の「二人」がこの歌を唄っている人を含めているような感じがしません。あくまで「フレンズ(Friends)」が「二人」いて、そのふたりのことを唄っているように聞こえるのです。疑問は深まるばかりでした。

 

その疑問を、2017年版が払拭してくれました。この歌詞なら、「修羅のごとく生きた」のは「フレンズ(Friends)」の「二人」であって、唄っている真梨子さんではないと理解できるからです。

 

その「二人」は、間違いなく、真梨子さんの亡きご両親でしょう。

 

真梨子さんの父上・森岡月夫さんと母上・盒鏡蘢畛劼気鵑蓮1945年8月6日に広島に落とされた原爆で被爆しました。生き残ったふたりは、広島のダンスホールで出会い、やがて結婚し、1949年3月6日に真梨子さんが生まれます。

 

その後、父上はジャズ・クラリネット奏者になりたいという夢を追い求め、米軍基地が多くジャズが盛んであった福岡に移り、当時1歳だった真梨子さんも母に連れられて博多に転居します。

 

ところが、父上に脱疽が出てそれが悪化し、働くことができなくなります。そのために、母上が中洲でホステスとして働き家計を支えました。しかし、母上の収入は高額な痛み止めなどの父上の治療費に消え、夫婦ゲンカが絶えなくなり、真梨子さんが5歳の時にご両親は別居、真梨子さんは母上と博多に残ることになります。こうして、真梨子さんが小学校3年10歳のときに、ご両親は離婚しました。

 

広島に戻った父上は、広島市内のクラブでジャズプレイヤーとして働いたものの、被曝後遺症で苦しみ、37歳で亡くなります。真梨子さんは、父上の死に目には会えませんでした。

 

そして、父上が大好きだった真梨子さんは、当時妻帯者と不倫していた母上を許せず、父上を追い出した形になった母上を憎んだといいます。

 

この真梨子さんの実体験が、「フレンズ」2017年版には謳い込まれていると解釈するのです。

 

1番から行きましょう。

 

「修羅のごとく生きた」というのは、原爆投下直後、死体を踏みながら、幼い妹の手を握って必死で逃げた母上の経験がもとになっているとおもわれます。父上も、肉親を捜して、爆心地に入り入市被曝してしました。

 

こんなひどい状況で肉親を亡くしたご両親にとって、戦後は「青春の抜け殻」だったはずです。

 

それでも、愛し合ってご結婚されたご両親ですが、父上の脱疽のせいで「争いの酒に 眠る事も忘れ」てしまわざるを得ませんでした。

 

「命まで賭け」て愛したご両親でしたが、その愛「さえ勝てないほどとてつもない未来(あす)に」「しがみつ」くしかなくなったのです。この場合の「とてつもない未来(あす)」というのは「とてつもなく不安な未来」ということでしょう。

 

そんなふたりを見てきた真梨子さんは、ご両親が別居した「あれからの」「歳月」が「移り気で」「とにかく今」お亡くなりになった父上に「長い時間(とき)を」「打ち明けたい」と考えられたのです。(この曲が作られたときには、母上はご存命でした。)

 

2・3番の君は、まさしく父上です。

 

真梨子さんは、何度か広島まで父上に逢いに行っています。その最後に逢った夜のことが唄われているのが、「覚えている今も 最後に逢った夜を 何か云いたそうな 背中見せた君を」という部分です。死期を悟っていたのか、真梨子さんとの名残が惜しいのか、何かいわなければという父上がその言葉を飲み込まれたのだとおもいます。幼い真梨子さんに、その別れのシーンが強烈に残っていたとしても不思議はありません。

 

そのあとも、胸を締めつけられます。「あのときの」「優しさに気づか」なかったというのは、父上が幼い真梨子さんを傷つけないように、自分の死期が近いことをいわなかった優しさだとおもいます。

 

そして、「三度巡る 風の噂 耳を離れないよ」と真梨子さんは絶唱します。おそらく、危篤の知らせが3回広島から電報で来たのです。そのときの悲しみが、真梨子さんの記憶に深く刻み込まれているのです。

 

3番にいたっては、常に号泣させられます。

 

目を開けるのも辛くなった重篤な父上を描くのが「重いまぶた 開けた」です。真梨子さんが父上のお見舞いに駆けつけたときの風景でしょう。やっと開けてくれた眼で真梨子さんをとらえ、口を利く元気はなくても、お洒落なジャズ・プレイヤーですから、父上は最愛の娘に対し「親指立て」られたのだとおもいます。大丈夫だよと真梨子さんに伝えたかったのです。しかし、真梨子さんから見たら「横たわる姿 疲れたのか夢に」と哀れにしか見えませんでした。

 

そして、苦しそうな父上をおもいだしながら、「約束を」「果たせずにいるならば」「苦しまずに ここへ連れておいで あの景色を」と優しく語るのです。「あの景色」は、きっと元気だった父上が真梨子さんと過ごした幸せな風景のはずです。

 

そして、37歳という若さで亡くなった父上に、「空白の」「歳月を飛び越えて」「とにかく今 長い時間(とき)を君に聞いてほしい」と訴えます。

 

母上は、この2017年版が大好きで、コンサートで真梨子さんがこの歌を唄うと必ず泣いたそうです。自分たち夫婦のことを唄っていると解釈しているからで、1999年に歌詞が変更になったときにはヘンリー広瀬に食ってかかったといいますから、そのおもいには計り知れないものがあったと慮れます。

 

ともあれ、この歌のおかげで、貧乏英語塾長が2018年を乗り切れたのは間違いない事実です。真梨子さんには、本当に感謝します。

 

2017年版は、1999年版とは編曲がやや違います。ピアノの響きがよい2017年版を、音楽面でもベターと評価する次第です。

 

なお、2017年版を唄った2017年11月25日に東京国際フォーラムホールAで行われた真梨子さんのコンサートを収めたBlu-ray DiscとDVDが発売されています。貧乏英語塾長、予算がなくて、まだ買っていません。しかし、大好きな「ランナー」がアンコールの最後で唄われていますし、ぜひとも買わねばとおもっています。(働かなくっちゃ。)

 

LIVE PRELUDE(Blu-ray)
ビクターエンタテインメント

 

LIVE PRELUDE(DVD)
ビクターエンタテインメント

 

「フレンズ」1997年版の動画を紹介しておきます。

 

 

+++++貧乏英語塾長からのご挨拶+++++

 

2018年も、1年間毎日裏ブログをアップロードしてまいりました。

ご愛読、ありがとうございます。

来年もコツコツと書き続けていきますので、よろしくお願い申し上げます。

 

よいお年をお迎えください。

 

| 音楽 | 06:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/1064115
トラックバック