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オペレーション・フィナーレ(Netflix)

 

原題:Operation Finale (2018)
上映時間:2:03:35
2018年10月3日 Netflix配信開始:国内劇場未公開・国内BD/DVD未発売
公式サイト:https://www.netflix.com/title/80986885​

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(1.85:1): A-/B+
  音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+
  英語学習用教材度: A-/B+

 

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013)『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(2014)『エクス・マキナ』(2015)『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)TV『HERO 野望の代償』(2015)『極悪の流儀』(2015)『X-MEN:アポカリプス』(2016)『THE PROMISE/君への誓い』(2016)『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)『アナイアレイション -全滅領域-』(2018)のオスカー・アイザック主演(製作も兼務)により、アドルフ・アイヒマン逮捕を実話に基づいて描いた米国MGM製伝記サスペンス・ドラマ。

 

準主演は、『ガンジー』(1982)でアカデミー主演男優賞を受賞し、『バグジー』(1991)『セクシー・ビースト』(2001)で同助演男優賞に、『砂と霧の家』(2003)で同主演男優賞にノミネートされた名優ベン・キングズレー

 

その他、メラニー・ロランリオル・ラズニック・クロールジョー・アルウィンヘイリー・ルー・リチャードソングレタ・スカッキマイケル・アロノフオハド・クノラーサイモン・ラッセル・ビールが共演。

 

監督は、監督・脚本作の『アバウト・ア・ボーイ』(2002)でアカデミー脚色賞にノミネートされた、『アンツ』(1998)『ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々』(2000)『シンデレラ』(2015)『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)の脚本を書き、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(2007)『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(2009)の監督をしたクリス・ワイツ

 

脚本は、本作が脚本かデビューとなるマシュー・オートン

 

☆アイヒマン映画は、見逃せない

 

アドルフ・アイヒマン(1906年3月19日 - 1962年6月1日)は、ナチス政権下のドイツの親衛隊将校(最終階級は中佐)です。ゲシュタポのユダヤ人移送局長官としてアウシュヴィッツ強制収容所へのユダヤ人大量移送に関わり、ユダヤ人問題の最終的解決(ホロコースト)を指揮しました。

 

第二次世界大戦後は、アルゼンチンで逃亡生活を送っていましたが、イスラエル諜報特務庁(モサド)によってイスラエルに連行され、1961年4月より人道に対する罪や戦争犯罪の責任などを問われて裁判にかけられます。同年12月に有罪・死刑判決が下され、翌1962年6月1日未明に絞首刑に処せられました。

 

アイヒマン裁判については、ホロコーストの真実を世界の人びとにTVで知らせようと苦労した当事者たちを描いた『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』(2015)という佳作があります。BD・DVD・インターネット配信版で観ることができます。

 

アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち [Blu-ray]
ポニーキャニオン

 

アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち(字幕版)

 

本作は、そのアイヒマンを捕まえようとするモサドの特殊工作員たちの苦闘を描いた作品です。『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』を面白かったうえに、この豪華な顔ぶれです。配信が始まってすぐに観ることにしたのでした。

 

☆あらすじ

 

1960年のイスラエルとアルゼンチン・ブエノスアイレス。

 

1960年、ブエノスアイレスに潜伏しているアドルフ・アイヒマン(ベン・キングズレー)逮捕のための「オペレーション・フィナーレ」が始動し、モサド長官イサル・ハルエル(リオル・ラズ)の指揮の下、ラフィ・エイタン(ニック・クロール)を副官としたチームが構成されます。アイヒマンを生きてイスラエルに連行し、戦犯として法の裁きを受けさせるのが目的です。

 

尋問官のズヴィ・アハロニ(マイケル・アロノフ)が先にブエノスアイレスに入り、アイヒマンの動向を探ります。ピーター・マルキン(オスカー・アイザック)もチームに入りたいのですが、その過激で直情的な性格をハルエルから嫌われ、医師のハンナ・エリアン(メラニー・ロラン)をチームに入れられたら加入を許すと条件をつけられます。ピーターは元恋人のハンナとは別れてしまい、いまは疎遠になっていましたが、必死に説得し、ふたりともチームに入ることができたのでした。

 

アイヒマンは、ブエノスアイレスではリカルド・クレメントという偽名を使って妻ヴェラ・アイヒマン(グレタ・スカッキ)と子供たちと暮らしているという情報はありました。ですが、実際に居場所を突き止めるのは大変でした。

 

それでも、アハロニとエフラム・イラニ(オハド・クノラー)は、アイヒマンの息子クラウス・アイヒマン(ジョー・アルウィン)が、ユダヤ人の若い女性シルヴィア・ハーマン(ヘイリー・ルー・リチャードソン)と交際していることを知り、そこを突破口にして、アイヒマンの家を見つけることに成功します。

 

首相のダヴィド・ベン=グリオン(サイモン・ラッセル・ビール)から激励を受けたハルエルたち総勢7名のチームは、ブエノスアイレスに渡り、アハロニたちと合流し、計9名で毎日アイヒマンを見張り続け、拉致のタイミングを探すのでした……。

 

☆ウェルメイドなサスペンス

 

どこまでフィクション化されているかわかりませんが、もしこれが事実だとしたら、「事実は小説より奇なり」という古い言葉を使いたくなるくらい、面白い展開です。次々と問題が現れ、サスペンスフルで観客を飽きさせません。俳優も芸達者ばかりで、当時の雰囲気をたたえており、臨場感に溢れています。

 

ユダヤ人たちが法の裁きでナチスの指導者たちを処断したくても、ヒトラー、ヒムラー、ゲーリングという大物は、終戦前後もしくは死刑執行直前に自決しており、それはかないませんでした。ニュルンベルク裁判も、ユダヤ人が裁いたものではありません。

 

ゆえに、建国直後のイスラエル国民の願いは、自分たちの手でナチスの大物戦犯を裁きたいというものであり、それがオペレーション・フィナーレへとつながったわけです。ホロコーストの残酷さを知れば、この決断に文句はつけられません。

 

当時のイスラエルの雰囲気を、本作は十分とはいえませんが、観客が理解できる程度に教えてくれるのはありがたいことです。さもなければ、単なる報復作戦にしかおもえなくなり、共感も薄れます。そのうえで、わざわざイスラエルまでアイヒマンを連れ帰るという難事業に挑むために、本作は俄然面白みを増すのです。

 

まず、その存在をアルゼンチン当局とアルゼンチンにいるナチスの残党に知られないために、7人が偽のパスポートを使い、世界中を迂回してブエノスアイレス入りする段階で、ワクワクさせられます。さらに、アイヒマンを監視・捕縛するあたりの緊張感もなかなか。上質なスパイ映画を見せられている気分です。

 

白眉は、ピーターとアイヒマンが対峙して、次第にアイヒマンが折れていく展開です。チーム内では甘すぎるという批判を浴びながらも、暴力肯定派のピーターが職務のためにアイヒマンを人間として扱い、それによって後者が次第に軟化していくのが、オスカー・アイザックとベン・キングズレーの好演により、見応えあるものになっています。特に、ピーターがアイヒマンの髭を剃る場面では、ひょっとしたら、ピーターがアイヒマンの喉をかき切ってしまうのではないかとおもわせつつも、穏便にすむあたり、よくある演出ですが、緊張感が走り、観客を引き付けます。

 

クライマックスの国外逃亡にあたり、イスラエルの国営航空会社エル・アル航空のチャーター機をブエノスアイレスから離陸させるまでの展開も、スパイ映画の醍醐味を伝えるものです。よく描かれています。

 

シンドラーのリスト』(1993)では強制収容所に入れられたユダヤ人を演じたベン・キングズレーをアイヒマン役に使ったのは、面白い着想です。見るからにユダヤ人であるキングズレーを使うことで、ユダヤ人としてアルゼンチンで生き延びようとしたアイヒマンの姿が見えてきます。それを姑息と捉えるか、たくましさと捉えるかは別にして。しかも、キングズレーのどこか他人を下に見る堂々たる態度がまさにアイヒマン的で、ピーターを圧倒し、映画としての面白みを高めているのです。

 

オスカー・アイザックも、キンブズレーに対して一歩も引きません。『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(2014)や『THE PROMISE/君への誓い』(2016)で見せた追い込まれたときの踏ん張る演技は、本作でも活きています。

 

メラニー・ロランは相変わらず美しいし、他の俳優もなかなかのものです。

 

クィーン』(2006)『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)『ファンタスティック Mr.FOX』(2009)『英国王のスピーチ』(2010)『アルゴ』(2012)『あなたを抱きしめる日まで』(2013)『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)でアカデミー作曲賞にノミネートされ、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)で同賞を受賞したアレクサンドル・デスプラの音楽も、秀逸。映画に緊迫感を与えています。

 

ザ・ファイター』(2010)でアカデミー編集賞にノミネートされたパメラ・マーティンの編集も、見事。観客を飽きさせることがありません。

 

実話を立派なサスペンス映画とした本作は、地味といえば地味ですが、十分に評価できます。とはいえ、同じモサドの活躍を描いたスティーヴン・スピルバーグ監督・製作『ミュンヘン』(2005)という傑作と比べると、どうしても見落とりします。

 

内容: A-/B+

 

++++++++++

 

画質(1.85:1): A-/B+

 

Gump TheatreにてOppo UDP-203から1080・60i信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。コーデックは、不明。伝送レートも、不明。

 

撮影は、『トーク・トゥ・ハー』(2002)『海を飛ぶ夢』(2004)『それでも恋するバルセロナ』(2008)『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(2009)『ザ・ロード』(2009)『エクリプス/トワイライト・サーガ』(2010)『ブルージャスミン』(2013)『泥棒は幸せのはじまり』(2013)『ザ・ブリザード』(2016)『THE PROMISE/君への誓い』(2016)『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のハビエル・アギーレサロベ

 

機材は、アリ・アレクサ・ミニHDカメラを使用。、マスター・フォーマットは、DI(4K)。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

 

Netflixの水準画質です。最新Blu-ray Discにはるかに及ばず、DVDにかろうじて勝っているというところです。4Kプロジェクターで、ネイティブ4K上映したら話は変わるのでしょうが、2Kではこれが現実です。

 

解像度は、そこそこ。しかし、Gump Theatreのインターネットの伝送レートが低いせいなのか、細部がスポイルされています。彫りはそれなりに深く、奥行き感も出ているのに、残念です。

 

発色は、ニュートラル。色乗りはパワフルですが、かなりくすんでいて、鮮明とはいえません。肌の質感にも、不満を覚えます。

 

暗部情報量は、まずまず。コントラストはそれほど高くないのですが、黒がかなり沈むので、暗い場面が多い作品ですが、見づらさはそれほどありません。本作のはっきりとした唯一の利点です。

 

120インチの大画面の視聴には、5メートル以上離れるべきでしょう。

 

音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+

 

Oppo UDP-203からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

左右前後に音を定位させる音響設計。後方からの音数は少なめですが、たとえばアイヒマンを捕まえる野外シーンでは、後方から虫の鳴き声や雷鳴が聞こえてくるうえ、それに音楽がかぶさり、包囲感が盛り上がります。立体音場の密度感もなかなかですし、左右の広がりも十分。音の出所とスクリーンとのマッチ度もかなり正確っです。ただし、移動感がイマイチなのが、残念なところです。

 

ノイズフロアは低く、マイナス30デシベルでも、まったくうるさくありません。音の角が丸まることもなく、すっきりしています。おかげで、前述した細かい環境音が聴こえてきます。多用されるオーケストラ音楽も、団子になることなく、特に弦楽器が雑味なく響きます。

 

セリフの抜けは、十分。発音は明瞭で、レンジは広く、高音も伸び、詰まりません。サ行も滑らかです。

 

超低音成分は、ほとんどなし。もう少し入っていたほうがよいのですが。

 

英語学習用教材度: A-/B+

 

日本語・英語字幕ならびに日本語吹き替えつき。

 

セリフは、かなりの量。ただし、俗語・卑語は、F-wordは1回しか登場しませんし、予想より少ないもので(PG-13指定)。テクストとして十分に使えます。

 

英語字幕は、確認した限り、完璧にセリフをフォローしています。

 

とはいえ、特典が予告編しかないNetflixですから、これ以上の評価は無理です。

 

++++++++++

 

☆原題も、Operation Finale。直訳すれば、「最終作戦」となります。

 

☆「アイヒマン(Eichmann)」は、英語だと「アイクマン」と発音します。

 

☆2400万ドルの製作費で、全米1751万ドルの売り上げ。海外の売り上げは、不明です。

 

アメリカでも、BD・DVDの発売予定はありません。

 

++++++++++

 

ベン・キングズレー、オスカー・アイザック、ナチス関連映画のファンの方、必見。画質・音質はそこそこですが、内容は見応え十分です。オススメします!

 

| 外国映画(ア行) | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
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