CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< 『イコライザー2』の公開が、10月5日に迫る | main | 天下無敵のジェシカ・ジェームズ(Netflix) >>
不都合な自由(Netflix)

 

原題:Outside In (2018)
上映時間:1:49:58
2018年4月3日Netflix配信:国内劇場未公開・国内BD/DVD未発売
公式サイト:https://www.netflix.com/title/80168167

ゴウ先生総合評価: A/A-
  画質(1.85:1): A-/B+
  音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+
  英語学習用教材度: A‐/B+

 

僕の大切な人と、そのクソガキ』(2010)『ハッピーニート おちこぼれ兄弟の小さな奇跡』(2011)を監督したデュプラス兄弟の兄ジェイ・デュプラス主演・製作総指揮・脚本による恋愛ドラマ。

 

準主演は、TV『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』シリーズ(1999〜2007)『サンシャイン・ステイト』(2002)『フリーダムランド』(2006)TV『ナース・ジャッキー』シリーズ(2009〜2015)『コネチカットにさよならを』(2018)のイーディ・ファルコ

 

その他、ケイトリン・デヴァーベン・シュワルツが共演。

 

監督・製作・共同脚本は、『ラブ・トライアングル』(2011)TV『New Girl 〜ダサかわ女子と三銃士』シリーズ(2011〜2015)TV『シェイムレス6 俺たちに恥はない』(2016)のリン・シェルトン

 

製作は、レイシー・リーヴィット、共同製作は、ジョナサン・ケイソウ

 

デュプラス兄弟の弟マーク・デュプラスが、製作総指揮として参加。

 

☆デュプラス兄弟作品ならば、観てみたい

 

マーク・デュプラス主演・製作総指揮・脚本、サラ・ポールソン準主演、ジェイ・デュプラス製作総指揮の『ブルー・ジェイ』(2016)にいたく感心しました(レビューは、こちら!)。

 

ゆえに、本作がNetflix配信されていることを知ると関心をもってしまい、調べてみたのです。すると、評論家からの評価がすこぶるよいではないですか。Rotten Tomatoesで支持率95%で、10点満点中7.3点。Metacriticで、100点満点中76点というすばらしさです。

 

こんな映画を見逃す手はありません。すぐに観始めたのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代の米ワシントン州(撮影は、同州グラナイト・フォールズ、エヴェレット)。

 

クリス(ジェイ・デュプラス)は、38歳の元服役囚。無実の殺人罪を背負って、20年間刑務所ににいましたが、仮釈放となり、故郷のワシントン州の小さな田舎町に帰り、弟テッド(ベン・シュワルツ)の家の居候となります。

 

とはいえ、元服役囚に社会は温かくありません。仕事はなかなか見つからず、弟の家にいるのも辛くなり、弟の家のガレージにベッドを持ち込んで住むことにするのでした。

 

仮釈放には、高校時代の恩師でいまも同じ高校で英語教師をしているキャロル(イーディ・ファルコ)の運動が大きいものでした。20年間、常に連絡を取り、クリスを励まし、当局に掛け合ってきたのでした。

 

クリスは、そんなキャロルを愛していましたが、キャロルにはトム(チャールズ・レッゲット)という夫とキャロルが働く高校に通うヒルディ(ケイトリン・デヴァー)という娘がいました。キャロルとトムとの関係は冷めていて、いまやセックスレスです。しかし、家族を捨てるつもりはありません。

 

それでも、クリスはキャロルのことを想い続けるのでした……。

 

☆秀作

 

クリスとキャロルの心の機微を丁寧に描いた脚本と衒いのない演出、そしてジェイ・デュプラスとイーディ・ファルコの演技が見事で、深い感動を与える逸品です。こういう映画こそ、高く評価されるべきでしょう。

 

18歳で友だちと弟が犯した殺人現場に居合わせ、無実の罪を背負いながら、友だちや弟をかばって20年間服役していたクリスが、出所してもその連中を非難するわけでも、復讐するわけでもなく、ただ「シンプルな生活」を送りたいと願います。その気持ちと行動を、冒頭ではにわかに信じられません。観客としては、クリスがいつ切れるのだろうと考え、その一挙手一投足が気になって仕方ありません。

 

ところが、クリスは切れないのです。仮釈放のルールを守り、地元の警察署に定期的に出頭し、検査を受け、仕事をしながら、ただ静かな日常とキャロルの愛を求めます。実に巧い滑り出しであり、よくできた脚本です。

 

とはいえ、キャロルは人妻。うまくはいきません。しかも、キャロルは家族を守り仕事をするだけの「シンプルな生活」には飽き飽きしています。その気持ちもよくわかります。このふたりの齟齬から、キャロルは離婚するもののシアトルに出て服役囚を支援する仕事を選ぶことにし、クリスは地元に残ることにします。

 

逆にいえば、クリスがキャロルのおかげで仮釈放されたように、キャロルはクリスのおかげで、第二の人生を見つけられたのです。そのさりげない人生の転換点を繊細に描いた本作は、観終わった後で一抹の寂しさを覚えるとともに、何ともいえない爽やかさも感じさせてくれます。大人の再出発にはリスクもありますが、まだ人生を終えていないという希望も見えます。その希望に向かう必死さがクリスとキャロルから見て取れるのが、何とも心地よいのです。

 

ジェイ・デュプラスのクリスは、これ以上ないクリスです。繊細で、優しくて、キャロルのことだけをおもう不器用な男がピッタリ。高校時代に乗った自転車に乗ることで、本人は時間を元に戻したいのでしょうが、それができないことを知っているのもクリスなのです。

 

キャロルにしても、夫と娘がいなければ、クリスに走っていたことでしょうが、愛想の尽きた夫はともかく、娘の存在を無視できず、しかもそれまでのシンプルな生活を捨てたいと願う気持ちもよくわかりますし、それを演じたイーディ・ファルコの疲れた50代女性を演じるくたびれた外観とそれでいて何ともいえない魅力を放つ熟女ぶりがその行儀のよい演技と相まって、強い訴求力を持っています。

 

さらによいのが、キャロルの高校生の娘を演じたケイトリン・デヴァーです。よくある親に対する反抗的な女子高生ではなく、母親おもいで、その母親が支援してきたクリスを助ける姿が、清々しくて、気持ちが慰められます。

 

何歳になっても、どんな状態においても、再出発できると語りかける本作は、夢と勇気を与えてくれます。感謝。

 

内容: A/A-

 

++++++++++

 

画質(1.85:1): A-/B+

 

Gump TheatreにてOppo UDP-203から1080・60i信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。コーデックは、不明。伝送レートも、不明。

 

撮影は、『ブルー・ジェイ』(2016)のカメラ・オペレーターを務めたネイサン・M・ミラー

 

機材・マスター・フォーマットは、不明。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

 

Netflixの典型的画質です。Blu-ray Discには及ばず、DVDよりややましという状態です。

 

解像度はそこそこ高いのですが、細部はややスポイルされています。彫りの深さも、奥行き感にももの足りなさを覚えます。それでも、フラットに見える場面がほとんどありません。

 

発色は、ニュートラル。ただし、くすんでしまっていおり、鮮明とはいえません。肌の質感にも違和感が漂います。

 

暗部情報量は、まずまず。コントラストは低いのですが、それなりに黒が沈み、暗い場面でも、見づらいシーンはそれほどありません。

 

120インチの大画面の近接視聴には、5メートル以上は離れるべきです。

 

音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+

 

Oppo UDP-203からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

フロント重視の音響設計。後方からの音数は少なめです。音楽が鳴り出しても、後方に回されず、フロントからがほとんど。ただし、左右の広がりはかなりのもので、スクリーンの外から環境音が放たれます。それでも、包囲感はまずまずだし、移動感も感じられます。音の出所とスクリーンとのマッチ度もなかなかのものです。

 

ノイズフロアは低く、マイナス30デシベルという大音量でも、まったくうるさくありません。音の角が丸まることはなく、くっきりしています。細かい環境音がよく聴こえ、臨場感を高めます。音楽も団子になることなく、すっきりしています。弦楽器の響きも、悪くありません。

 

セリフの抜けも、文句なし。発音は至極明瞭で、レンジは広く、高音も伸びます。

 

超低音成分は、低音楽器の最低音だけです。極めて上品といえましょう。

 

英語学習用教材度: A-/B+

 

日本語・英語字幕ならびに日本語吹き替えつき。

 

セリフは、多め。ただし、俗語・卑語は、F-wordを含め、かなり登場します。テクストに使うには、十分に注意が必要です。

 

それでも、英語字幕は、確認した限り、完璧にセリフをフォローしています。さらに、Netflixらしく、挿入歌の歌詞の英語字幕も完璧です。勉強しやすい素材であることは間違いありません。

 

とはいえ、特典が予告編しかないNetflixですから、これ以上の評価は無理です。

 

++++++++++

 

☆原題は、Outside In。直訳すれば、「(服の)裏返し」。“inside out”とほぼ同じです。ゆえに、その派生的意味として「本来とは逆の形で」という意味もあります。さらに、オレゴン州ポートランドに本拠地をもち、ホームレスを自立支援しているNPOを指しているとおもわれます。

 

☆製作費は、不明。限定公開のアメリカで67,392ドルの売り上げ。その後は、Netflix公開となっています。

 

☆アメリカでも、BD・DVDは発売されていません。

 

+++++++++++

 

映画ファン、必見の人間ドラマ。画質・音質はそこそこですが、内容は保証できます。地味ですが、強くオススメします!

 

| 外国映画(ハ行) | 12:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/1064028
トラックバック