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アナイアレイション -全滅領域-(Netflix)

 

原題:Annihilation (2018)
上映時間:1:55:28
2018年3月12日Netflix配信開始:国内劇場未公開・国内BD/DVD未発売
公式サイト(英文):https://www.facebook.com/AnnihilationMovie/

ゴウ先生総合評価: B
  画質(2.39:1): A-/B+
  音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+
  英語学習用教材度: A‐/B+

 

ブラック・スワン』(2010)でアカデミー主演女優賞を受賞し、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016)で同賞に、『クローサー』(2004)で同助演女優賞にノミネートされたナタリー・ポートマン主演により、ジェフ・ヴァンダミアが2014年に発表した小説『全滅領域(サザーン・リーチ1)』を映画化した米英製作のSF・アクション・ミステリー。

 

全滅領域 (サザーン・リーチ1)
早川書房

 

Annihilation: The Thrilling Book Behind the Most Anticipated Film of 2018 (Southern Reach Trilogy 1)
Fourth Estate Ltd

 

準主演は、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013)で高い評価を得て、『エクス・マキナ』(2015)ででアレックス・ガーランドと組んだ、『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(2014)『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)TV『HERO 野望の代償』(2015)『極悪の流儀』(2015)『X-MEN:アポカリプス』(2016)『THE PROMISE/君への誓い』(2016)『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)のオスカー・アイザック

 

その他、ジェニファー・ジェイソン・リージーナ・ロドリゲステッサ・トンプソンツヴァ・ノヴォトニーが共演。

 

監督・脚本は、『エクス・マキナ』(2015)でアカデミー脚本賞にノミネートされた、『ザ・ビーチ』(1999)『テッセラクト』(2003)の原作者で、『28日後...』(2002)『サンシャイン2057』(2007)『わたしを離さないで』(2010)『ジャッジ・ドレッド』(2012)の脚本を書き、『エクス・マキナ』の監督をしたアレックス・ガーランド

 

☆評論家は高評価、観客はイマイチの作品

 

評論家から高評価を得た作品です。Rotten Tomatoesでは支持率87%で、10点満点中7.7点。Metacriticでは、100点満点中79点を獲得しています。しかし、気になるのが、CinemaScoreのファン投票では、「C」という低評価であることです。

 

とはいえ、ナタリー・ポートマンのファンですし、原作は未読ですが、観てみることにしました。

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代の米ワシントンDC、サザン・リーチ、シマー。

 

レナ(ナタリー・ポートマン)は、米陸軍に7年いて、いまは米ジョン・ホプキンス大学の生物学教授を務めています。

 

ある日、1年前に極秘任務に赴いたまま行方不明であった米陸軍軍曹の夫ケイン(オスカー・アイザック)が帰ってきます。しかし、記憶は混濁しており、その夜、容態を崩し、病院に搬送されます。ところが、その途中で軍によってレナとともに拘束され、サザン・リーチにある研究施設に連行されたのでした。

 

施設の中で、心理学者のヴェントレス博士(ジェニファー・ジェイソン・リー)によって、ケインは施設の外にあるシマーと呼ばれる謎の領域からの唯一の生存者であると説明されます。

 

ヴェントレスが、物理学者のジョシー・ラデック(テッサ・トンプソン)、地形学者キャス・シェパード(ツヴァ・ノヴォトニー)、救急医療隊員アニャ・ソレンセン(ジーナ・ロドリゲス)を率いてシマーを調査することを知り、レナは参加を志願します。

 

こうして、シマーへ入ったのですが、するとその中では記憶が飛んでしまうなど奇怪な事象が次々と起きるのでした……。

 

☆女性だけの探検隊(ネタバレあり!)

 

個人的には、それほど面白いとはおもいませんでした。しかし、無視できない作品であることを認めるのはやぶさかではありません。

 

本作でもっとも驚かされるのは、シマー探検隊が、すべて女性によって構成されていることです。

 

しかも、ナタリー・ポートマンを始め、『アトミック・ブロンド』(2017)のシャーリーズ・セロンや『エージェント・マロリー』(2011)ジーナ・カラーノのような男勝りの女優やを使わないのですから、意表を衝かれます。『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)で無敵の働きをしたテッサ・トンプソンにしても、本作ではそこまでの強さを見せません。女性の強さは、肉体的なものだけでは推し量れないと主張しているようです。

 

実際、この探検隊の前に派遣された男性軍人だけのグループは、ケインを除き全滅したのですから、こういう知的女性による探検隊のほうが的を得た人選なのかもしれません。

 

しかも、隊員はひとりずつ犠牲にはなるのですが、小柄で細身のナタリー・ポートマンが、多少は格闘しなければいけなくなるとはいえ、最後はシマーを壊滅してしまうのですから、「強さ」とは何なのだろうと考えさせられます。

 

ある種、この「強さ」とはシマーで変異して拡大する動植物の生命力に通じるものです。夫ケインが行方不明になったときに同僚と不倫をしつつ生きていくレナも、それでもケインを愛しているというのですから、シマーの動植物と同じ生命力をもっているといえます。

 

シマーの構造やそれによる影響力の曖昧さは、非常にわかりにくく、あれこれ考えなければならず、その点において好みはわかれるでしょうが、貧乏英語塾長は「女性の強さ」という観点から見て、それは生殖力をもつものであり、拡大するシマーとつながると理解して違和感を緩和しました。

 

ただし、最後はレナの奮闘によりシマーは消滅してしまうわけですから、これはレナを含めた女性が生殖を破棄したのかと考えてしまうのでした。まあ、『エイリアン2』(1986)でも、クイーン・エイリアンを打ち倒すのは、リプリー(シガーニー・ウィーヴァー)ではあったわけですが。

 

ナタリー・ポートマンが、全面的に主役として演じるのも、賢い手法です。オスカー・アイザックが不気味な存在でスパイスを与えているとはいえ、ジェニファー・ジェイソン・リー以下すべてがポートマンを盛り上げる形になっており、設定の曖昧さを展開のわかりやすさで補う形になっています。

 

幻想的で不気味なベン・ソーリズブリージェフ・バーロウの音楽も、映画をさらに観客から遠ざけ、先の展開を読みにくくしています。

 

マーク・デイの編集は、ガーランドの意向もあるのでしょうが、ストーリーを丁寧にフォローするために、切れ味が鈍っている印象で、やや中だれします。108分の『エクス・マキナ』並みに、あと10分短くしていれば、もっとスリリングであったことでしょう。

 

内容: B

 

++++++++++

 

画質(2.39:1): A-

 

Gump TheatreにてOppo UDP-203から1080・60i信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。コーデックは、不明。伝送レートも、不明。

 

撮影は、『エクス・マキナ』(2015)でアレックス・ガーランドと組んだ、『BOY A 』(2007)『レッド・ライディング I :1974』(2009)『おじいさんと草原の小学校』(2010)『ブリッツ』(2011)『シャドー・ダンサー』(2011)『エレン・ターナン 〜ディケンズに愛された女〜』(2013)『シークレット・デイ』(2014)『戦場からのラブレター』(2014)『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)のロブ・ハーディ

 

機材は、レッド・ウェポン・ドラゴン、ソニー・シネアルタ・F65、ソニー・シネアルタ・PMW-F55 HDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(4K)。

 

一部の劇場では、ドルビービジョン上映。

 

Netflixの通常画質です。最新BDにははるかに及ばず、DVDよりやや上の画質となっています。

 

解像度は、甘め。最新HDカメラを使って、4KのDIファイルから配信される作品ですから、解像度の高さを期待していたのですが、かないませんでした。本作の神髄を味わいたければ、Blu-ray.comの当該サイトを見ても、4K UHD BDでなければいけないようです。

 

発色は、ニュートラル。色パレットは多いのですが、全体的にくすんでいて、冴えません。それでも、肌の質感は、それなりにナチュラルです。

 

暗部情報量は、少なめ。コントラストは低く、暗い場面が多用されるので、見づらいシーンがかなり生まれています。

 

120インチの大画面の視聴では、5m以上離れるべきでしょう。

 

音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-

 

Oppo UDP-203からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

一部の劇場では、ドルビーサラウンド7.1上映。

 

いままで観たNetflix作品では、いちばんよい音です。米盤BDはドルビーアトモスを搭載していますから、相当によい音であろうと推測できます。

 

左右前後に音を定位させる音響設計。後方にもかなり音は回ります。立体音場の密度感はかなりの高さです。包囲感は相当なものですし、移動感もかなり明確になっています。音の出所とスクリーンとのマッチ度も悪くありません。

 

ノイズフロアは低く、マイナス30デシベルという大音量でも、うるさくはありません。音の角が丸まることはなく、くっきりとしています。音楽の分離度も相当なものです。

 

セリフの抜けも、問題なし。発音も明瞭ですし、レンジも広く、高音も伸びます。

 

超低音成分は、出るときには出るタイプです。A/A-に上げてもよいかもしれません。

 

英語学習用教材度: A-/B+ 

 

日本語・英語字幕ならびに日本語吹き替えつき。

 

セリフは、多め。ですが、俗語・卑語が、F-word・S-wordがそれぞれ10回以上使われるなど、かなり頻繁に登場しますので、テクストに使うには注意が必要です。

 

しかも、英語字幕は、確認した限り、ほぼ完璧にセリフをフォローしており、勉強しやすい素材です。

 

とはいえ、特典が予告編しかないNetflixですから、これ以上の評価は無理です。

 

++++++++++

 

☆原題も、Annihilation。「消滅」「全滅」「壊滅」という意味です。

 

☆5500万ドルの製作費で、全米3273万ドル、海外1034万ドル、世界で4307万ドルの売り上げ。それに、Netflixが入りますから、赤字ではなかったかもしれません。

 

アメリカでは、BDが発売されています。

 

 

2018年5月29日に発売された米盤BDの仕様です。残念ながら、日本語字幕・日本語吹替えはつきません。

 

 Region Free
 容量:2層50GB
 映像:1080p/2.39:1/MPEG-4 AVC (26.23 Mbps) 
 音声:Dolby Atmos (英語)
    Dolby TrueHD 7.1 (48kHz, 24-bit) 
    Dolby Digital 5.1 (仏・西語)
 字幕:英・仏・西語 

 

特典は、次の映像特典です。

 

 Part 1 - Southern Research (1080p): 
  Refractions (11:20) 
  For Those That Follow (15:04) 
 Part 2 - Area X (1080p): 
  Shimmer (12:12) 
  Vanished Into Havoc (15:03) 
 Part 3 - To the Lighthouse (1080p): 
  Unfathomable Mind (11:46) 
  The Last Phase (8:06) 

 

いま現在、Amazon.comで9.99ドルとなっています。

 

☆アメリカでは4K UHD BDも、出ています。ただし、Amazon.comで、44.93ドルもします。

 

原作は、すでに第3部まで出ています。

 

The Southern Reach Trilogy: Annihilation, Authority, Acceptance: The thrilling series behind Annihilation, the most anticipated film of 2018
Fourth Estate

 

翻訳も、3部まで出ています。

 

監視機構 (サザーン・リーチ2)
早川書房

 

世界受容 (ハヤカワ文庫NV)
ジェフ ヴァンダミア
早川書房

 

+++++++++++

 

原作ファン、ナタリー・ポートマン・ファン、必見。画質・音質は、まずまず。SF映画ファンなら、観て損はないでしょう。

 

| 外国映画(ア行) | 12:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
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