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アメリカ一嫌われた女性(Netflix)

 

原題: The Most Hated Woman in America (2017)
上映時間:1:32:55
2017年5月24日Netflix配信開始:国内劇場未公開・国内BD/DVD未発売
公式サイト:https://www.netflix.com/title/80082242

ゴウ先生総合評価: C+
  画質(2.39:1): A-
  音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+
  英語学習用教材度: A-

 

フローズン・リバー』(2008)でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、『ザ・ファイター』(2010)で同助演女優賞を受賞したメリッサ・レオ主演により、アメリカの無神論活動家マデリン・マーレイ・オヘア(1919−1995)の半生を描く米Netflix製伝記ドラマ。

 

準主演は、ジョシュ・ルーカスアダム・スコット

 

その他、ピーター・フォンダサリー・カークランドロリー・コクレインアレックス・フロストジュノー・テンプルヴィンセント・カーシーザーブランドン・マイカル・スミスマイケル・チャーナスが共演。

 

監督・脚本は、『恋人にしてはいけない男の愛し方』(2001)『魔法にかけられたエラ』(2004)『アメリカン・クライム』(2007)のトミー・オヘイヴァー

 

製作に、エリザベス・バンクスが参加。

 

☆英語勉強家なら、アメリカ現代史を描く映画は無視できない

 

神の存在を否定し、政教分離を強固に主張したマデリン・マーレイ・オヘア。その複雑な半生と過激な言動は、確かに「アメリカでもっとも嫌われた女性」といわれても当然のものかもしれません。

 

そのマーレイ・オヘアを、これまた強烈な個性で好悪がわかれるメリッサ・レオが演じるのですから、興味が湧きます。評論家からは認められなかった作品ですが、Netflixの月会費を払っている以上、観たくなってしまったのでした。

 

☆あらすじ

 

1960年から1995年の米メリーランド州ボルチモア、テキサス州オースティン。

 

マデリン・マーレイ・オヘア(メリッサ・レオ)は、ボルチモアの出身。敬虔なクリスチャンの両親とは違い、神の存在を疑い、両親とは常に衝突していました。しかも、弁護士にはなれなかったものの、法律を勉強し、父親の違う子供をふたり産んだことで、さらに強固な無神論者になっていったのでした。

 

子供たちが成長した1960年代、マデリンは公立学校での祈りの時間を憲法違反と訴訟で訴え、勝利を収め、「アメリカ無神論者協会(American Atheists)」をオースティンに設立します。この結果、マデリンは一躍アメリカで悪名高い人物となってしまうのでした。有名なボブ・ハリントン牧師(ピーター・フォンダ)との論争も、話題になります。

 

しかし、その言動が辛辣で直接的なため、多くの信心深い人から嫌われます。それでも、一部の支持者からの多額な寄付金により、アメリカ無神論者協会は発展していきます。そして、多くの支持者が知らない中、マデリンは裏帳簿を作り、莫大な資産をニュージーランドでオフショア運用するのでした。

 

1993年にその事務所運営を任されたのが、デヴィッド・ウォーターズ(ジョシュ・ルーカス)でした。過去に、殺人を犯したこともある男なのですが、マデリンはウォーターズのウソを信じ、雇ってしまいます。しかし、その間に協会の裏帳簿の存在を知り、ウォーターズはマデリンを脅します。そのことによって、マデリンはウォーターズを解雇します。

 

ですが、ウォーターズの腹は収まりません。ゲイリー・カー(ロリー・コクレイン)、ダニー・フライ(アレックス・フロスト)とともに、マデリン、その次男ジョン・ガース・マーレイ(マイケル・チャーナス)、長男ウィリアム・“ビリー”・J・マーレイ(ヴィンセント・カーシーザー)の娘ロビン・マーレイ・オヘア(ジュノー・テンプル)の3人を誘拐してしまうのです。

 

しかし、世間から嫌われていたマデリンは、警察も単なる旅行ではないかと考え、まともに捜査しようとしません。協会で働く黒人でゲイの若者ロイ・コリアー(ブランドン・マイカル・スミス)がそれに憤り、新聞記者のジャック・ファーガソン(アダム・スコット)に捜査を依頼します。そのことにより、やっと事態の解明が進んでいくのでした……。

 

☆凡庸

 

監督・脚本のトミー・オヘイヴァーが素人ですから、いかがなものかとおもったのですが、やはり凡庸な映画です。

 

マデリン・マーレイ・オヘアという圧倒的な存在とその悲惨な最期を描くには、オヘイヴァーは実力不足だったということでしょう。ポール・トーマス・アンダーソンが監督・脚本を務めたら、たとえ同じメリッサ・レオを起用したとしても、相当に面白い映画になるのではと考えてしまったのでした。

 

そもそも、1960年代初頭にマデリンが無神論を唱えて注目される過程の描き方が雑で、そこを勉強したいとおもって観たのに、いきなり連邦最高裁判所でも勝ってしまい、何の勉強にもなりませんでした。もっと緻密な法廷闘争過程があったはずですから、それを描いてほしかったのです。

 

映画が薄っぺらになってしまうもうひとつの理由は、ジョシュ・ルーカスにあります。その見たからに凶暴そうで、信頼できない風情になっており、どうしてこんな男をマデリンが雇ったのか、理解に苦しまさせてしまわれます。マデリンが男の本質を見抜くのが下手な女性だというのはわかりますが、それにしても、本作のルーカスは怪しすぎます。アダム・スコットのような好人物そうな人間が雇われて、マデリンをだましたほうが、リアリティは高まるとおもうのです。これは、明らかなるミスキャストです。

 

メリッサ・レオとアダム・スコットはまずまずながら、ジョシュ・ルーカス以外の俳優も冴えません。脚本と演出がよくないからですが、素材が面白いだけに残念な出来となっています。

 

内容: C+

 

++++++++++

 

画質(2.39:1): A-

 

Gump TheatreにてOppo UDP-203から1080・60i信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。コーデックは、不明。伝送レートも、不明。

 

撮影は、ソフィーの復讐』(2009)TV『オザークへようこそ』シリーズ(2017〜)のアルマンド・サラス

 

機材は、アリ・アレクサ・ミニHDカメラを使用。、マスター・フォーマットは、DI(バイト数は不明)。オリジナル・アスペクト比も、2.39:1。

 

Netflixの通常画質を上回る、かなりの高画質です。BDに肉薄しています。A/A-評価してよいかもしれません。

 

解像度の高さがかなりのもので、細部のつぶれは最少です。彫りは深く、奥行き感も出ています。

 

発色は、ニュートラル。色パレットは多く、くすみはあるものの、他のNetflix作品と比べてかなり少なめです。かなり鮮明です。肌の質感も、違和感は最少です。

 

暗部情報量も、なかなか。コントラストは高くないのに、黒がかなり粘り、そのために彫りも深くなっているのですが、見づらさはそれほどありません。

 

120インチの大画面の視聴では、4m離れると、愉しめるはずです。

 

音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+

 

Oppo UDP-203からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

左右前後に音を定位させる音響設計ではありますが、後方からの音数はそれほど多くなく、立体音場の密度感には不満が残ります。絵と比べると、音は地味です。B+に落とすのは酷ですが、A‐には距離があります。

 

包囲感はまずまず感じられるものの、移動感は鮮明ではありません。音の出所とスクリーンとのマッチ度もイマイチ曖昧です。

 

それでも、ノイズフロアは低く、マイナス30デシベルという大音量でも、うるささはありません。ただし、音の角がやや丸まるので、明晰さは低下しています。音楽の広がりは、水準。細かい環境音も、聴こえてはきます。

 

セリフの抜けは、問題なし。発音も明瞭ですし、レンジも広く、高音も伸びます

 

超低音成分は、控えめ。というか、ほとんど入っていません。

 

英語学習用教材度: A-/B+

 

日本語・英語字幕ならびに日本語吹き替えつき。

 

セリフは、かなりの量。しかし、俗語・卑語が、頻発に登場するF-wordを含め、かなり使用されるので、テクストに使うには、十分な注意が必要です。とはいえ、宗教・法律用語の勉強にもなりますし、悪いテクストではありません。

 

英語字幕は、確認した限り、完璧にセリフをフォローしており、勉強しやすい素材ではあります。

 

とはいえ、特典が予告編しかないNetflixですから、これ以上の評価は無理です。

 

++++++++++

 

☆原題は、The Most Hated Woman in America。邦題は、直訳です。

 

+++++++++++

 

マデリン・マーレイ・オヘアの半生を勉強したいという英語勉強家なら、観て悪くはないでしょう。

 

| 外国映画(ア行) | 09:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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