CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< 心のカルテ(Netflix) | main | すべての終わり(Netflix) >>
ウォー・マシーン:戦争は話術だ!(Netflix)

 

原題:War Machine (2017)
上映時間:2:02:46
Netflix配信:国内劇場未公開・国内BD/DVD未発売
公式サイト:https://www.netflix.com/browse?jbv=80068327&jbp=0&jbr=1https://www.facebook.com/WarMachineNetflix/

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(2.39:1): A-/B+
  音質(Dolby Digital Plus 5.1): B+
  英語学習用教材度: A-/B+

 

ブラッド・ピット主演・製作により、マイケル・ヘイスティングスのノンフィクション『The Operators: The Wild and Terrifying Inside Story of America's War in Afghanistan』を原作としつつ、フィクション化した(モデルはいるものの、ほとんどが別名の)米Netflix製作戦争風刺ドラマ。

 

The Operators: The Wild and Terrifying Inside Story of America's War in Afghanistan (English Edition)
Orion

 

共演は、エモリー・コーエンRJ・サイラートファー・グレイスアンソニー・マイケル・ホールアンソニー・ヘイズジョン・マガロスクート・マクネイリーウィル・ポールターアラン・ラックレイキース・スタンフィールドジョシュ・スチュワートダニエル・ベッツグリフィン・ダン

 

その他、メグ・ティリーティルダ・スウィントンベン・キングズレーが出演。

 

ラッセル・クロウが、カメオ出演。

 

監督・脚本は、『アニマル・キングダム』(2010)『奪還者』(2013)のデヴィッド・ミショッド

 

☆終戦詔勅発表の日には戦争映画だ

 

ブラッド・ピットが製作・主演をして、6000万ドルもかけて作られたアフガニスタン戦争映画が、劇場公開されることなく、Netflixでしか観ることができません。

 

評判は微妙ですが、観たくてたまらない映画です。2017年5月26日の配信開始から1年3か月遅れではありますが、じっくりと観ることにしたのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、2009年から2010年にかけてのアフガニスタン、パリ、ベルリン。

 

グレン・マクマーン(ブラッド・ピット)は、筋金入りの米陸軍大将です。イラク戦争の戦功を評価され、2009年夏、オバマ大統領によりアフガニスタン戦争における国際治安支援部隊(ISAF)司令官およびアフガン駐留軍司令官に任命されます。

 

右腕である情報部長グレッグ・パルバ陸軍少将(アンソニー・マイケル・ホール)以下、副官コリー・スタッグガート陸軍大佐(ジョン・マガロ)、報道官のサイモン・ボール海軍少将(ダニエル・ベッツ)、情報担当ネイビーシールズ出身ピート・ダックマン海軍少佐(アンソニー・ヘイズ)、技官アンディ・ムーン軍曹(RJ・サイラー)、付き人ウィリー・ダン軍曹(エモリー・コーエン)、民間人の広報顧問マット・リトル(トファー・グレイス)というスタッフに、アフガン軍バディ・バシム大尉(エイメン・ハムドゥーチ)を含めたスタッフで、アフガニスタン制圧を目指します。

 

しかし、アフガニスタンのハーミド・カルザイ大統領(ベン・キングズレー)、妻ジーニー・マクマーン(メグ・ティリー)、パット・マッキノン米駐アフガニスタン大使(アラン・ラック)、国務省高官レイ・カヌッチ(グリフィン・ダン)との関係も微妙で、マクマーンの苦悩は深まります。

 

リッキー・オルテガ海兵隊軍曹(ウィル・ポールター)が担当した武装集団討伐作戦では、民間人の死亡を招き、地元の人たちから米軍の撤退を迫られます。

 

さらに、オバマ政権の理解も、アフガニスタン国民の理解も得られず、ベルリンで講演をしたときにはドイツの女性政治家(ティルダ・スウィントン)にコテンパンに批判されたうえ、記者ショーン・カレン(スクート・マクネイリー)が『ローリング・ストーン』誌に書いたマクマーンに関する記事は多くの批判を浴びてしまうのでした……。

 

☆これは、面白い!

 

ブラッド・ピットの主演作では、『マネーボール』(2011)以来の面白さです。アフガニスタン戦争の裏側とオバマ政権の愚かさを描いて実に興味深く、『イングロリアス・バスターズ』(2009)や『フューリー』(2014)よりも面白い戦争映画に感じます。

 

ピット演じるグレン・マクマーン大将は、スタンリー・マクリスタル大将をモデルとしたものですが、その外見は違うものの、ピットがマクリスタルはそうであったろうとおもわせる演技をしており、そこからおかしみが生まれます。(それにしても、あのブラッド・ピットが陸軍大将を演じるようになるとは、20年前にはおもいもしませんでした!)

 

1日1食しか食べず、毎朝11卅り、華美な司令官用居室ではなく一般武官の居室で寝起きするストイックな生活を好み、自分の部下たちからは慕われ、筋が通らないことには断固として反対する。ある意味、最高のリーダーがマクマーンです。

 

しかし、戦争に勝つためには、この最高のリーダーでもだめなのです。総司令官のオバマの愚かさもあって、うまくはいきません。有能な軍人がそろっていれば勝てるほど現代の戦争が簡単なものではないことを明らかにするのが、本作です。

 

現代の名女優ティルダ・スウィントンが演じるドイツ人政治家が、マクマーンの講演で質問して、マクマーンが自分の「エゴ」を満たすために戦争しているのではないかと鋭く問うのですが、それこそがアメリカの戦争遂行の理由だと観る者はおもいます。

 

大東亜戦争でもそうでした。黄色人種の(当時のーーいまもーーアメリカ人が「サル」と呼んだ)日本人がのし上がることに反発を感じ、徹底的にたたき、広島・長崎への原爆投下など大都会への無差別爆撃という必要のない民間人虐殺を行い、戦後も東京裁判という事後法による裁判とはとても呼べない法的根拠のない見せしめ興行を世界に向けて行い、大量の戦犯を殺害したのです。あれから、73年経っても、アメリカの本質が変わっていないことがよくわかります。

 

さらに、エンターテインメントとしてのおかしさが方々にあふれているのにも感心します。そもそも、真面目一方のマクマーンの存在自体が、大笑いです。ピットがいつもと違う発声をするだけでおかしいのに、ジョギングするときの両手を不自然に構える走り方が、マクリスタルがそうしていたかどうかは知りませんが、ブラッド・ピットがやると笑えてなりません。ある意味、『バーン・アフター・リーディング』(2008)以上のおかしさです。ピットには、こういうコミカルな役が、本当に似合います。

 

他の俳優もがんばっています。ですが、ピットの面白さにはかないません。それでも、マクマーンの妻を演じたメグ・ティリーの可愛らしさには拍手です。ピットと並んだ姿がすばらしく、心に残ります。

 

M★A★S★H マッシュ』(1970)には遠く届かないものの、21世紀の戦争と政権の愚かさを描いたコメディとしては、なかなかのものだと評価します。

 

内容: A-

 

++++++++++

 

画質(2.39:1): A-/B+

 

Gump TheatreにてOppo UDP-203から1080・60i信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。コーデックは、不明。伝送レートも、不明。

 

撮影は、『クリムゾン・タイド』(1995)『ダークシティ』(1998)ザ・メキシカン』(2001)『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003)『ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ』(2005)『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(2006)『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007)『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』(2011)『ラム・ダイアリー』(2011)プロメテウス』(2012)『悪の法則』(2013ザ・ウォーク』(2015)『オデッセイ』(2015)エイリアン:コヴェナント』(2017)『ゲティ家の身代金』(2017)のダリウス・ウォルスキー

 

機材は、ソニー・シネアルタ・PMW-F55 HDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(4K)。オリジナル・アスペクト比も、2.39:1。

 

典型的なNetflix画質です。BDには遠く及ばず、DVDのアップコンバートよりはましです。4Kプロジェクターで見れば、変わるのでしょうが、2Kにダウンコンバートするとこの印象です。

 

解像度はそれなりに高く、細部がそれほどスポイルされてはいないのですが、すっきりしていません。輪郭も太りがちです。それでも、彫りはまずまずだし、奥行き感もそれなりに出ています。

 

発色は、ニュートラル。色パレットは多いのですが、くすみは少なく、わりと鮮明です。それでも、肌の質感には、違和感が残ります。

 

暗部情報量も、なかなか。コントラストは高くないのですが、暗いシーンでも見づらいシーンは少なくなっています。

 

それでも、120インチの大画面の視聴には、4mは離れるべきです。A-までもう一歩です。

 

音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+

 

Oppo UDP-203からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

左右前後に音を定位させる音響設計。後方にも、よく音が回ります。それでも、立体音場の密度感はそれほど高くなく、包囲感もイマイチなら、移動感も大してありません。それでも、音の出所はスクリーンとかなりマッチしています。

 

ノイズフロアは低く、マイナス30デシベルという大音量でも、うるささはありません。しかし、音の角が丸まっていて、細かい環境音も、印象に残りません。音楽が団子状にならずに、かなりの分解能を誇るのがよいところです。

 

セリフの抜けは、問題なし。サ行にきつさはなく、発音も明瞭です。レンジも広く、高音が抑えられることはなく、伸びています。

 

超低音成分は、控えめ。戦闘シーンでも、大したことはありません。ほとんど入っていないといってよいでしょう。

 

英語学習用教材度: A-/B+

 

日本語・英語字幕ならびに日本語吹き替えつき。

 

セリフは、膨大。ただし、俗語・卑語が、F-wordが100回以上使われるのを含め、頻繁に登場するので、テクストに使うには、十分な注意が必要です。

 

英語字幕は、確認した限り、完璧にセリフをフォローしており、大人限定ではありますが、勉強しやすい素材です。軍隊用語の勉強にもなります。

 

しかし、特典が予告編しかないNetflixですから、これ以上の評価は無理です。

 

++++++++++

 

☆原題も、War Machine。直訳すれば、「(戦争をするための)軍事機構」。単なる「兵器」という意味ではありません。特に本作では。

 

ラッセル・クロウを観るためには、最後の最後まで待ってください。ただし、クロウの迫力は、映画を見事に締めるパワーがあります。

 

++++++++++

 

映画ファン、ブラッド・ピット・ファン、英語勉強家、必見。オススメします!

 

| 外国映画(ア行) | 09:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/1063981
トラックバック