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バーブラ・ストライサンド『ミュージック・メモリー・マジックツア−』(Netflix)

 

原題:Barbra: The Music, The Mem'ries, The Magic (2017)
上映時間:1:48:44
Netflix配信:国内劇場未公開・国内BD/DVD未発売
公式サイト:https://www.netflix.com/title/80203522​

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(1.78:1): B
  音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+
  英語学習用教材度: A-/B+

 

アメリカを代表する歌手・女優・映画監督のバーブラ・ストライサンドが、“Barbra: The Music, The Mem'ries, The Magic”という全米ツアーを、2016年8月2日から2017年5月6日まで14会場で16回行いました。

 

本作は、そのツアーの13回目となるフロリダ州マイアミのアメリカン・エアラインズ・アリーナ(NBAマイアミ・ヒートの本拠地)で2016年12月6日に行ったコンサートを収録したものです。

 

☆バーブラ・ストライサンドは、無視してならない

 

アメリカでのバーブラ・ストライサンドの人気は、圧倒的です。このツアーにしても、巨大アリーナばかりなのに、チケットはすべて完売だったとか。日本では想像できないほど、いまだもってストライサンド人気は凄いのです。

 

実績も半端ありません。まず、映画女優としては、『ファニー・ガール』(1968)でアカデミー主演女優賞、『スター誕生』(1976)で同歌曲賞を受賞し、『追憶』(1973)で同主演女優賞、『マンハッタン・ラプソディ』(1996)で同主題歌賞にノミネートされました。TVのエミー賞も5回受賞し、演劇のトニー賞も受賞しています。

 

そして、歌手としては、グラミー賞を10回も受賞しているのです。どれだけすごい才能をもった女性なのでしょう。感服するしかありません。

 

換言すると、この人を知らなければ、1950年代から現代にいたるアメリカは語れないということです。才能豊かな芸歴とともに、奔放で辛辣な政治的発言が、いまの#MeToo運動につながっているのは間違いありません。ゆえに、貧乏英語塾長は、それほど好きな歌手ではないのですが、英語勉強家としてずっとフォローしてきました。

 

このツアーについても知っていたのですが、Netflixでしか観られないので、歯がゆいおもいをしていました。それが、先月Netflixに加入したために、観られるようになったのです。悦んだのは、いうまでもありません。

 

☆演奏曲目


第1幕
 1."The Way We Were"
 2."Everything"
 3."Being at War with Each Other"
 4."No More Tears (Enough Is Enough)"
 5."Evergreen (Love Theme from A Star Is Born)"
 6."You Don't Bring Me Flowers"
 7."Being Alive"
 8."Papa, Can You Hear Me?"

第2幕

 9."Pure Imagination" 
 『アンコール』で共演したスーパースターたちとのビデオ
 10."Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)" (with Anthony Newley)
 11."Losing My Mind"
 12."Isn't This Better?"
 13."How Lucky Can You Get?"
 14."Don't Rain on My Parade"
 15."People"
 16."Climb Ev'ry Mountain" (with Jamie Foxx)
 17."Happy Days Are Here Again"

 

アンコール

 18."Jingle Bells"
 19."With One More Look at You"/"Watch Closely Now"
 20."I Didn't Know What Time It Was"

 

☆英語勉強に最適のコンサート映像

 

バーブラ・ストライサンドは、1942年4月24日生まれ。コンサート時、74歳です。確かに、顔は老けました。ですが、歌は若々しい限りです。キーも、若いときと変わっていないのではないでしょうか。すばらしい高音です。

 

このNetflix版は、コンサートで唄った曲をすべて網羅していません。その代わり、コンサート前後の舞台裏風景(ストライサンドは、カニが大好きなのでした)やCD『アンコール』で共演した俳優のビデオクリップとインタビューを混ぜ、最後は死んでしまった愛犬サミー(2003−2017)の映像を映していますので、ストライサンドの人となりがわかる構成となっています。

 

しかも、構成が面白いのです。第一曲目に、ストライサンドの代名詞である『追憶』をもってくるのですから。普通に考えれば、この歌の人気からして、アンコールのラスト・ピースでしょう(実際、アンコールに入ると、観客の一人が『追憶』を唄ってくれと叫びます)。2曲目以降が盛り下がったらどうなるかなどとこの御大は考えもせずに、1曲目から1万人以上入った満員の観客を魅了するのです。

 

すべての歌がよいのですが、意外と面白かったのがアンコールで唄われる『ジングル・ベル』でした。12月6日というコンサート開始時期に合わせた選曲でしょうが、大胆に編曲され、リズミカルで、若々しく、聴きなじんだこの曲が新鮮におもえたのでした。

 

編集が入っているでしょうから、実際は2時間ほどのライブだったとおもうのですが、それを2幕構成にして間にインターミッションを置き、ストライサンドは衣装を着替えます。休憩を取るためだとおもうのですが、その自然な振る舞いに、休憩は年齢のせいではなく、これが最初から決めた計画のようにおもえます。したたかです。

 

さらに、政治好きで毒舌のユダヤ人らしく、切れのよいジョークがずばずば決まる、曲間のMCがたまりません。曲の流れが、ストライサンドの半生を振り返る形で、映画やミュージカルの大ヒット曲を並べ、その合間に戦争反対・環境保護などの政治メッセージをはさむこともあって、そのMCが冴えまくり、ひと時たりとも聴衆を飽きさせないのです。時折り映し出される観客(大半が、中高年)の顔を見ると酔いしれていて、むべなるかなとおもってしまいます。

 

アルバム『アンコール』でデュエットしたヒュー・ジャックマン、ジェイミー・フォックス、セス・マクファーレン、アレック・ボールドウィン、クリス・パイン、アントニオ・バンデラス、アン・ハサウェイ、パトリック・ウィルソン、メリッサ・マッカーシーという名だたるスーパースターとのビデオクリップを入れることで、ストライサンドはさらに休めたでしょうが、観客もチェンジ・オブ・ペースができました。特に、クリス・パインとメリッサ・マッカーシーの発言には大笑いです。

 

アンコール
SMJ

 

音楽と演出以外で、このNetflix版がすごいところは、MCはもちろん、歌すべてに歌詞がついていることです。これならば、MCでシャドーイングをして、歌を一緒に唄えば、英語勉強家の実力がうなぎ上りすること間違いなしです。しかも、歌詞が原詞と違っていても、それをすべてきちんと英語字幕かしているのですから、たまりません。Netflix、偉いです。

 

加えて、歌の間の本人のMCがわかりやすい英語でたっぷりと語ってくれるので、ストライサンドの芸能生活を勉強できるとともに、英語の勉強になります。日本語字幕にやや怪しいところがあるので、英語字幕が役に立ちます。

 

バーブラ・ストライサンド入門としても、秀逸な番組です。これで、もう少し絵と音がよかったら、感動はより深まったのですが、下記どおり、残念なものでした。

 

内容: A-

 

++++++++++

 

画質(1.78:1): B

 

Gump TheatreにてOppo UDP-203から1080・60i信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。コーデックは、不明。伝送レートも、不明。

 

撮影は、ライブ、TV、CM撮影で活躍しているデヴィッド・ラッド

 

撮影機材、マスター・フォーマットは、不明。オリジナル・アスペクト比も、1.78:1。

 

残念な画質です。BDはもちろん、DVDよりも落ちる画質となっています。

 

解像度は低く、ドット落ちもはっきりと視認でき、これほど悪い画質を観たのは、いつ以来だろうと首をひねったくらいです。細部はスポイルされ、鮮明さはありません。画面もフラット気味です。

 

発色は、ニュートラル。色数は多いのですが、とてもくすんでいます。肌の質感は、まずまず。ですが、十分にナチュラルとはいきません。

 

暗部情報量も、限定的。コントラストが低く、暗い客席がつぶれています。

 

大画面の近接視聴も、できれば避けるほうがよいです。それでも、120インチ上映にこだわるなら、6mは離れてください。7インチのFire HDX-7で気づかなかった粗がはっきりと見えて、胸を痛めてしまいます。当方のインターネット環境の悪さが原因ならよいのですが。

 

音質(Dolby Digital Plus 5.1): A-/B+

 

Oppo UDP-203からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

フロント重視の音響設計です。後方に回されるのは観客の拍手・掛け声・どよめきだけですが、それほど画期的なものではありません。それでも、ストライサンドの歌やMCの反響成分が豊富で、それなりのサラウンド感は味わえます。とはいえ、立体音場の密度感は低く、ものたりません。

 

ノイズフロアは低いのですが、どこか雑味がまとわりついているように感じます。音楽にしても、バックバンドの音の分離感がよろしくありません。

 

ストライサンドの歌とMCの抜けは、問題なし。サ行にきつさはなく、発音も明瞭です。

 

超低音成分は少なく、ほとんど入っていないといってよいでしょう。B+に落とすかどうか、最後まで悩みました。

 

英語学習用教材度: A-/B+

 

日本語・英語字幕ならびに日本語吹き替えつき。

 

セリフは、歌を含め大量。ただし、俗語・卑語は、F-wordが1回使われますが(Fan-fuckin'-tastic!)、気にするほどではありません。しかも、MCにも歌詞にも英語字幕がつきます。テクストに安心して使えます。ただし、歌詞に日本語字幕がつかないのが残念なところです。

 

英語字幕は、確認した限り、ほぼ完璧に歌詞とMCをフォローしており、勉強しやすい素材です。

 

とはいえ、特典がつかないNetflixですから、これ以上の評価は無理です。

 

++++++++++

 

☆このツアーをライブ録音したCDは、すでに出ています。

 

ミュージック、メモリーズ、マジック! ~ライヴ・イン・コンサート
SMJ

 

2枚組で27曲を収めていますから、Netflix版より多くの曲が聴けます。

 

輸入盤CDも、国内アマゾンで買うことができます。

 

THE MUSIC…THE MEM'RIES…THE MAGIC! [2CD] (6 PANEL DIGI PAK)
COLUMBIA

 

価格は、国内盤が3731円なのに、2246円しかしません。しかし、24曲しか収録していないのです。関心をもたれた方は、3曲の差と価格差を比較してご検討ください。

 

++++++++++

 

バーブラ・ストライサンド・ファンはもちろん、音楽ファン、英語勉強家、必見・必聴。画質・音質はイマイチですが、大画面を欲張らず、インターネット環境を整備することで、大いに楽しめることでしょう。オススメします!

 

| 音楽 | 07:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
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