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さようなら、コダクローム(Netflix配信)

 

原題:Kodachrome (2017)
上映時間:1:45:10
Netflix配信:国内劇場未公開・国内BD/DVD未発売
公式サイト:https://www.netflix.com/title/80216834

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(1.85:1): A-/B+
  音質(Dolby Digital Plus 5.1): B+
  英語学習用教材度: A-/B+

 

モンスター上司』シリーズ(2011・2014)『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!』(2012)『なんちゃって家族』(2013)『栄光のランナー/1936ベルリン』(2016)『シンクロナイズドモンスター』(2016)のジェイソン・サダイキス主演による父子の愛憎を描く人間ドラマ。

 

準主演は、『アポロ13』(1995)『トゥルーマン・ショー』(1998)『めぐりあう時間たち』(2002)でアカデミー助演男優賞に、『ポロック 2人だけのアトリエ』(2000)で同主演男優賞にノミネートされた、TV『ウエストワールド』シリーズ(2016〜2018)『マザー!』(2017)のエド・ハリス、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(2011)『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)『アイ・ソー・ザ・ライト』(2015)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)『ウインド・リバー』(2017)『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のエリザベス・オルセン

 

その他、ブルース・グリーンウッドウェンディ・クルーソンデニス・ヘイスバートが共演。

 

監督は、日本未公開『Copenhagen』(2014)のマーク・ラソ。コロンビア大学MFA映画プログラム出身。

 

脚本・製作は、TV『Banshee/バンシー』シリーズ(2013〜2016)『あなたを見送る7日間』(2014)『君はONLY ONE』(2018)のジョナサン・トロッパー

 

☆Netflixで観る

 

『Kodachrome』という原題なので、てっきりポール・サイモンがいまでもコンサートでよく唄う(といっても、今年で引退してしまうのですが)、1973年のアルバム『ひとりごと』所収の『僕のコダクローム(Kodachrome)』に由来されているのかとおもってしまいました。

 

ひとりごと(紙ジャケット仕様)
SMJ

 

ところが、調べてみると、違うのです。とはいえ、3人の主演者が、魅力的であることは間違いありません。特に、ジェイソン・サダイキスとエリザベス・オルセンの出演作品はすべて観たいとおもっているので、本作にはムチャクチャ魅かれたという次第です。

 

しかも、評論家の評価も、Rotten Tomatoesで支持率74%で10点満点中6.3点、Metacriticで100点満点中57点と悪くありません。これは、観てみるべきです。すぐにNetflixに接続したのでした。

 

こんな見放題で、月額950円(2K HD契約)。これまで高い金を出してセルBDを買ったり、レンタルBDを借り出していたのが、バカらしくなります。とはいえ、画質・音質はイマイチですから、どうしても欲しいものはBD・4K UHD BDを買ってしまい続けることにはなるでしょうが。

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代の米ニューヨーク・シティ(NYC)、クリーブランド、シカゴ、カンザス州南東部の小さな町パーソンズ。

 

マット・ライダー(ジェイソン・サダイキス)は、NYCで働く音楽プロデューサーです。しかし、ヒット作を作れず、クビまで2週間と社長からいい渡されてしまいます。

 

そんな瀬戸際状態のマットのオフィスにゾーイー・カーンという女性が訪れます。ゾーイーは、マットの実父である世界的に有名な写真家ベンジャミン・“ベン”・アッシャー・ライダー(エド・ハリス)の介護士兼助手でした。

 

ゾーイーは、マットにベンが末期肝臓がんであと3か月しか命がないことを告げ、ベンの最後の望みがカンザス州パーソンズにあるドウェインズ・フォト現像所に行くことでした。数十年前に撮影した大切なコダクローム・フィルムなのですが、いまや全米広しといえどもそこでしか現像できないのです。とはいえ、飛行機で移動できる状態でないベンのために、マットにNYCからカンザスまで車でベンを連れていってほしいといいます。

 

ところが、マットは首を縦に振りません。ベンが女遊びに明け暮れ、母親を捨て、母親が13歳のときで死なねばならず、その後は叔父夫婦に育てられ、父親らしいことを何ひとつしてくれなかったことに恨みをもつからです。それでも、ベンのマネージャーであるラリー・ホームズ(デニス・ヘイスバート)から付き添えば、仕事を紹介するといわれ、マットはベンとの旅行を受けることにします。

 

マット一行は、途中のインディアナ州クリーブランドでベンの弟でマットの育ての親であるディーン(ブルース・グリーンウッド)とサラ(ウェンディ・クルーソン)のもとを訪ねます。ですが、ベンの変人ぶりは相変わらずで、ふたりを怒らせ、マットも憮然としててしまいます。

 

それでも、ゾーイーが間に入ってくれたために、マットはベンとの旅を続けることにしたのでした……。

 

☆悪くないロードムービー

 

父と息子の確執と長い別離を経て徐々に和解していくというロードムービーです。新鮮味はありません。しかも、最近のエド・ハリスが演じ続けている不愉快すぎる悪役を観慣れすぎているのも、マイナスです。しかし、視点を少しずらしてマットとゾーイーのバツイチ同士の恋物語としてみると、ベンの偏屈さがスパイスとして働き、面白く感じるのです。ジェイソン・サダイキスとエリザベス・オルセンの功績は、非常に大きいといわざるを得ません。

 

そもそも、この映画の上映方式があたかもベンのように偏屈です。消え去るコダクローム64というアナログ・フィルムにこだわる登場人物が主役であるためでしょう。コダックの35mmフィルムで撮影されているのです。ですが、その本作を、劇場のフィルム上映機ではなく、インターネット・デジタル配信でしか観られないという皮肉自体に、ベンの怒りを感じます。望むと望まずにかかわらず、自分のおもいどおりにはいきられないという本作のベンやマットの気持ちが、35mmフィルムで撮影されながら、インターネット配信でしか観られない本作のスペックで感じてしまうのです。

 

その皮肉なシチュエーションでは、時間を永遠に止めることができる写真家の父親と時間の流れを止めることができない音楽を作る息子の相克が、必然的におもえます。とはいえ、時間を止められたのに、その時間を止められずに、死を迎える写真家に対して、ゾーイーとの時間を止めたいのに、それが止められず苦吟する音楽プロデューサーとは、これまた皮肉です。よく考えられた設定だと感心します。

 

役者的には、本作の最大の魅力は、エリザベス・オルセンです。世の中のことをすべて知っているような雰囲気をもちつつ、目の前にいるマットに真剣に向き合うゾーイーの素直さも表現できて、20代の女優では(本作では30歳という設定ですが、実際には1989年2月16日生まれの29歳)ピカイチの存在感です。この人がいることで、絶対に会い入れないであろうエド・ハリスとジェイソン・サダイキスにケミストリーが起こり、映画に深みを与えています。

 

その意味では、芸達者のエド・ハリスとジェイソン・サダイキスは損をしています。上手すぎて、すべてが普通におもえるからです。オルセンは近い将来アカデミー賞を取るでしょうが、ハリスとサダイキスが取るのは難しそう。いつもこのくらいの演技は、ふたりなら当たり前と判断される可能性が高いからです。でも、大好きなふたりですから、それで不満はないのですが。

 

ポール・サイモンの『僕のコダクローム』が唄われるかとおもったら、まったく出てこなかったのは、慙愧の極みです。

 

あれこれありながら、しみじみとさせられ、ハッピーエンドを迎える気分のよい映画に仕上がっているのも、悪くありません。こういう映画は、いくらあっても、不満はないというものです。

 

内容: A-

 

++++++++++

 

画質(1.85:1): A-/B+

 

Gump TheatreにてOppo UDP-203から1080・60i信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、不明。伝送レートも、不明。

 

撮影は、『Copenhagen』(2014)でも、マーク・ラソと組んだアラン・プーン

 

コダック35mmフィルムで撮影されているのですが、撮影機材の詳細は不明。マスター・フォーマットは、DI(2K)。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

 

典型的なNetflix画質です。BDよりはっきり落ちて、DVDよりやや上という画質です。

 

35丱侫ルム撮影されたとなっていますが、グレインはありません。ややぬめるようなテクスチュアが、いただけません。彫りも浅く、奥行き感もイマイチです。

 

色温度は、やや低く感じられます。色数は多いのですが、くすみがちなのが問題です。肌の質感は、まずまずナチュラルといえましょう。

 

暗部情報量も、限定的。コントラストが低く、夜間シーンなどでは見づらさを感じます。

 

大画面の近接視聴も、できれば避けるほうがよいでしょう。。それでも、120インチの場合には、5mは離れるべきです。B+に評価を下げるか、最後まで悩みました。

 

音質(Dolby Digital Plus 5.1): B+

 

Oppo UDP-203からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

フロント重視の音響設計です。後方に回される音数は少なく、それなりのサラウンド感はありますが、立体音場の密度感は低く、包囲感も移動感もものたりません。

 

ノイズフロアは低いのですが、どこか雑味がまとわりついているように感じます。ただし、本作で重要な働きをする音楽が鳴り出すと、5.1チャンネルであったことをおもい出させてくれるのは、ありがたいことです。

 

セリフの抜けは、問題なし。サ行にきつさはなく、発音も明瞭です。多用されるポップミュージックの歌詞も聴きづらさはありません。

 

超低音成分は少なく、ほとんど入っていないといってよいでしょう。

 

英語学習用教材度: A-/B+

 

日本語・英語字幕ならびに日本語吹き替えつき。

 

セリフは、大量。ただし、俗語・卑語は、F-wordを含め多少は使われますが、気にするほどではありません。テクストとして十分に使えます。

 

英語字幕は、確認した限り、ほぼ完璧にセリフをフォローしており、勉強しやすい素材ではあります。

 

とはいえ、特典が予告編しかないNetflixですから、これ以上の評価は無理です。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題は、Kodachrome。どうして「僕の」だの「さようなら、」だのつけないといけないのでしょう。「コダクローム」で十分でしょうに。

 

ポール・サイモンの『僕のコダクローム』の歌詞です。

 

 When I think back
 On all the crap I learned in high school
 It's a wonder
 I can think at all
 And though my lack of education
 Hasn't hurt me none
 I can read the writing on the wall


 Kodachrome
 They give us those nice bright colors
 They give us the greens of summers
 Makes you think all the world's a sunny day
 I got a Nikon camera
 I love to take a photograph
 So mama don't take my Kodachrome away


 If you took all the girls I knew
 When I was single
 And brought them all together for one night
 I know they'd never match
 My sweet imagination
 Everything looks worse in black and white

 

 Kodachrome
 They give us those nice bright colors
 They give us the greens of summers
 Makes you think all the world's a sunny day
 I got a Nikon camera
 I love to take a photograph
 So mama…

 

井上陽水あたりが「富士フィルム」という歌を作ってくれていたら、本作を上回る感動になったかもしれません(?!)。ですが、デジタルカメラ全盛のいまとなってはそれも望むべきもありません。

 

++++++++++

 

映画ファン、出演俳優ファン、必見。画質・音質はイマイチですが、十分に楽しめます。オススメします!

 

| 外国映画(サ行) | 11:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
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