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ヘルボーイ(BD)
ヘルボーイ [Blu-ray]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

 

原題:Hellboy (2004)
上映時間:2:12:28
2004年10月1日 国内劇場初公開
公式サイト: N/A

ゴウ先生総合評価: A
  画質(1.85:1): A+/A
  音質(Linear PCM 5.1): A+/A
  英語学習用教材度: A

 

パンズ・ラビリンス』(2006)『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)でアカデミー脚本賞にノミネートされ、後者でついに同監督賞を受賞した、『ミミック』(1997)『デビルズ・バックボーン』(2001)『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(2008)『パシフィック・リム』(2013)『クリムゾン・ピーク』(2015)のギレルモ・デル・トロ監督・原案・脚本により、マイク・ミニョーラのコミックを映画化した米国製SFアクション。

 

主演は、ロン・パールマン

 

準主演は、ジョン・ハートセルマ・ブレアルパート・エヴァンス

 

その他、カレル・ローデンジェフリー・タンバーダグ・ジョーンズコーリイ・ジョンソンラディスラフ・ベランビディ・ホドソンが共演。

 

☆ギレルモ・デル・トロ研究第1弾

 

シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)に大感激した貧乏英語塾長、ギレルモ・デル・トロ研究をせねばと考え、本作を観直すことにしました。

 

公開当時に観たときには、普通のアメコミを映画化したスーパーヒーロー物とおもうくらいでした。それから14年経ち、完全なデル・トロ・ファンになってしまったいま、どのように感じるのか、楽しみです。

 

2011年にリリースされたBDは、音声がリニアPCM 5.1であることなど、仕様に古臭さを感じますが、現状ではこれがベスト。しかも、国内盤BDには英語字幕がつきます。早速、取り寄せることにしたのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、第二次世界大戦末期のスコットランドと2004年のニューヨーク・シティ(NYC)とニュージャージー州ニューアーク。

 

第二次世界大戦末期、敗色濃厚なナチスは起死回生を狙い、帝政ロシアの妖僧グリゴリ・ラスプーチン(カレル・ローデン)と手を組んで、異界から邪悪な神を召喚しようとする「ラグナロク計画」を実行しようとしていました。

 

ラスプーチンは、自らに仕えるナチスの女性将校イルザ・ハウプシュタイン(ビディ・ホドソン)とナチス随一の殺し屋でトゥーレ協会会長であるカール・ルプレクト・クロエネン(ラディスラフ・ベラン)をその作戦に当てます。

 

いよいよラグナロク計画が実行に移されようとした1944年10月9日の夜、そのことを察知した米陸軍が、28歳の超常現象学者トレヴァー・“ブルーム”・ブルッテンホルム教授の指示のもと、スコットランドでナチスを急襲し、ラスプーチンを異界に呑み込ませ、敵を全滅し、ラグナロク計画を叩き潰すことに成功します。

 

ところが、ラスプーチンと引き替えに、異界から真っ赤な姿の奇妙な生き物が産み落とされてきたのです。その生き物は「ヘルボーイ」と名づけられ、ブルーム教授(ジョン・ハート)によって大切に育てられます。

 

やがて成長したヘルボーイ(ロン・パールマン)は、教授がニュージャージー州ニューアークに設立したFBI統括の極秘の超常現象調査防衛局(BPRD:Bureau of Paranormal Research and Defense)のエージェントとして、2004年には異界からの侵略者たちと日夜死闘を繰り広げるようになっていました。

 

BPRDを統括するFBIのトム・マニング局長(ジェフリー・タンバー)は、ブルーム教授の要請により、ヘルボーイのお守り役として28歳のジョン・マイヤーズ(ルパート・エヴァンス)をBPRDに派遣します。マイヤーズは先任のエージェント・クレイ(コーリイ・ジョンソン)と協力して、ヘルボーイの世話を始めます。

 

そんなある日、NYCの博物館に強力な悪魔サマエルが出現します。ヘルボーイは苦戦を強いられますが、これを撃退します。

 

その直後、ブルームは半魚人であるエイブ・サピエン(ダグ・ジョーンズ)が持つサイコメトリー能力により、ラスプーチンが復活した事を知ります。サマエルは、ラスプーチンが冥界から呼んだ悪魔だったのです。

 

念動発火を操る事が出来る人間女性エリザベス・“リズ”・シャーマン(セルマ・ブレア)は、念動発火をして周囲を破壊してしまうことを嫌がって、それを利用しようとするBPRDを出て、自発的にベラミー精神病院に入っています。リズを愛するヘルボーイは、しばしば病院に会いに行き、リズに戻ってくるように頼みます。しかし、リズはその願いを断るのでした。

 

しかし、この非常時にリズの協力がほしいブルーム教授は、マイヤーズを派遣してリズに出所を促すのでした……。

 

☆『シェイプ・オブ・ウォーター』の原型、ここにあり

 

ロン・パールマン演じるヘルボーイの異形以外は、すっかり忘れていました。それもあってか、実に面白く感じられ、映画にのめり込んでしまったのです。

 

古臭さを一切感じないどころか、『シェイプ・オブ・ウォーター』を観たあとでは、ギレルモ・デル・トロが追求していたのが、「モンスターと白人女性の愛」であったことをはっきりと再確認でき、成果はありました。

 

実際、『シェイプ・オブ・ウォーター』のモンスターが本作のエイブ・サピエンにそっくりな半魚人であることは、偶然の一致ではなく、意図的なものだとおもわれます。その理由は、いまひとつ理解できていませんが。

 

1998年には本作は製作可能な状態にあったとデル・トロは本BDの音声解説でいってますから、20年来、このテーマをデル・トロは追い続けたことになります。これならば、『シェイプ・オブ・ウォーター』の完成度が高くなったのも当然のことです。

 

何よりも、脚本がすばらしいのです。

 

原作を最大限に利用しつつも、2時間12分の映画として不足にも過剰にもならない映像による説明で、観客をぐいぐい引っ張っていきます。『アベンジャーズ』や『ジャスティス・リーグ』というアメコミ原作映画が大ヒットするいまの時代なら、本作の凄さはより多くの人に理解されるはずです。

 

とにかく、一見わかりにくい内容をきちんと観客に伝えきる能力にかけては、デル・トロは天才です。たとえば、ヘルボーイの生まれや生い立ち、モンスターであることの苦労やリズへの想いなど、内面にさりげなく入る脚本とその中に盛り込まれたセリフに感心するしかありません。そこに、ロン・パールマンのデル・トロいわく「ドライな」ユーモア・センスが重なるのですから、映画を観る喜びに浸れます。

 

いまならば、モーション・キャプチャーで撮影して、CGで外見を作り上げるでしょうが、14年前はそうはいきません。ロン・パールマンも、ダグ・ジョーンズも着ぐるみに入り、5時間にも及ぶメーキャップを受けて、モンスターに変身していました。しかし、その映像からもわかる手作り感が、本作のどこか泥臭い雰囲気に合っていて、違和感を覚えないのです。(まあ、ロン・パールマンの独特の顔つきがそれを助けているわけではあるのですが。)

 

このあたりの洗練過ぎない重厚な映像美というのは、デル・トロ独特のもの。『アベンジャーズ』『ジャスティス・リーグ』シリーズは、その意味では、洗練しすぎで、美しくはあるものの、ある種の軽薄感を覚えるほどです。

 

ヒロインのセルマ・ブレアの暗く沈んだ神秘的な美しさも、『クリムゾン・ピーク』(2015)のジェシカ・チャステインのように、デル・トロでなければ引き出せなかったものでしょう。自分のもつ念動発火という特殊能力にうんざりしているリズを表現するブレアの哀しそうな眼差しに胸を衝かれ、ヘルボーイを助けるためにあえてマイヤーズにビンタをさせて怒りを起点に念動発火をしてサマエルたちを撃退しようという戦う姿に惚れ惚れし、そのあとのヘルボーイとのキスシーンに頬が緩むのでした。

 

シェイプ・オブ・ウォーター』でもそうでしたが、モンスターは異次元の力を発揮しますが、結局のところ、最後にそのモンスターを助けるのは、人間の女性なのです。もちろん、この女性は、特殊技能をもちます。『シェイプ・オブ・ウォーター』のイライザが口は利けないけれども、半魚人と意思疎通ができたり、リズには念動発火があるようにです。しかし、その特殊能力を超えるのは、このふたりが、モンスターを愛せる広い心という最大の武器を持っているからです。このデル・トロ哲学には、深いシンパシーを覚えます。

 

特殊効果には、いまならもっとハイレベルだろうにとおもわれるものもありますが、上述したように、それがマイナスになっていないのも、丁寧な映画作りを心がけたチーム・デル・トロの勝利です。

 

マルコ・ベルトラミの華麗なオーケストラ音楽にも心揺さぶられますし、ピーター・アムンドソンの編集も立派です。

 

米国劇場で公開された劇場版より12分長いディレクターズ・カット版ですが、まったく冗長さを感じさせません。それもこれも、音楽と編集がだれ場をだれ場にしなかったからです。

 

非常に完成度の高い娯楽映画であり、14年前にすでにデル・トロ美学が完成されていたことを再認識したのでした。

 

内容: A

 

++++++++++

 

画質(1.85:1): A+/A

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080P信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、5 Mbpsから60 Mbps。

 

撮影は、ギレルモ・デル・トロと組んだ『パンズ・ラビリンス』(2006)でアカデミー撮影賞を受賞し、『デビルズ・バックボーン』(2001)『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(2008)『パシフィック・リム』(2013)でも組んだ、『フォー・ルームス』(1995)『デスペラード』(1995)『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996)『ロング・キス・グッドナイト』(1996)『スポーン』(1997)『ジャッキー・ブラウン』(1997)『スチュアート・リトル』(1999)『スパイキッズ』(2001)『スパイキッズ2 失われた夢の島』(2002)『ザスーラ』(2005)『ナイト ミュージアム』(2006)『アイ・アム・ナンバー4』(2011)『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1』(2011)『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』(2012)『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』(2014)のギレルモ・ナヴァロ

 

機材は、アリフレック435ES、ムービーカム・コンパクト35mmフィルム・カメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

 

さすがに、現代の最新BD画質の最高水準にはやや差があります。ですが、14年前に製作されたBDとはおもえないほどの高画質であることを認めるのはやぶさかではありません。

 

細かいグレインが大量に残され、フィルムルックな画調です。にもかかわらず、解像度は非常に高く、細部に甘さは感じません。柔らかでありながら、かなりのくっきり度です。ゆえに、彫りも非常に深く、奥行き感も出ています。

 

発色は、場面によって頻繁に変えられています。しかし、フィルム映像らしく、茶系がかなりの存在感をもちます。色数も多く、色乗りもパワフル。それでいて、コッテリ感はなく、かなり華やかです。肌の質感もリアルそのもの。違和感はありません。

 

暗部情報も、かなりの量です。黒はかなり沈み、コントラストはそれほど高くないのですが、地下鉄や夜のシーンなど頻出する暗いシーンでもほとんど見づらさはありません。

大画面の近接視聴も、まったく問題なしです。

 

音質(Linear PCM 5.1): A+/A

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。48kHz, 16-bit。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

リニアPCMの音は久々に聴きましたが、かなりの高音質です。ドルビーアトモスかDTS:Xにリマスタリングされたら、どれほど凄くなるのだろうと想像してしまいます。

 

左右前後に音を定位させる音響設計。後方に回される音数も多く、音の出所もスクリーンと完全に一致しており、包囲感も濃厚なら、移動感も鮮やか。銃撃戦の銃弾の飛び交うシーンの迫力には、このサラウンド・ジャンキーも喜びの笑みを浮かべてしまいます。

 

さらに、マルコ・ベルトラミの壮大なオーケストラ音楽も、分解能が高く、団子にならず、華やかに映画を彩ります。特に、弦の艶やかさは見事です。

 

ノイズフロアは、最低レベル。透明度は高く、細かい音までよく聞こえます。音の角が丸まることもありません。それでいて、メタリックな響きは乗らず、不快さがないのは助かります。音楽の響きがよいのも、そのせいでしょう。

 

セリフの抜けも、文句なし。サ行にきつさはなく、明瞭にセリフを聴き取れます。

 

超低音成分は、かなり控えめ。部屋全体を揺るがす量が出るのかと想像していたのですが、そんなことはありません。立ち上がり立下りの速い上品なLFEです。

 

英語学習用教材度: A

 

日本語・英語字幕ならびに日本語吹替えつき。

 

セリフは、かなりの量。にもかかわらず、俗語・卑語の使用は抑えられていて(PG-13指定)、安心してテクストとして使えます。

 

しかも、英語字幕が、確認した限り完璧にフォローしていますので、勉強するのも楽です。

 

惜しむらくは、特典は大量に収載されて興味深いのですが、英語字幕がつかないのです。そのために、評価が「A」で止まってしまいました。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題も、Hellboy。直訳すれば、「地獄少年」。リズは「HB」などと略して呼んでいます。

 

☆6600万ドルの製作費で、アメリカで5962万ドル、海外で3970万ドル、計9932万ドルの売り上げ。これでは、実質的に黒字にはなれなかった模様です。

 

☆BDには、次の特典がついています。まずは、音声特典。

 

 ギレルモ・デル・トロ監督による音声解説

 

音声は、ドルビーデジタル 2.0。残念ながら、英語字幕はつきません。自分がアニメおたくになった経緯から、本作を作ろうとした意図、映画の背景、撮影方法など、途切れなく熱く語るコメンタリーです。

 

次に、映像特典。

 

  悒悒襯棔璽ぁ戞Я和い亮鏤(6種/2:23:08)
 ¬じ開シーン集(3種)
 視覚効果の裏側(3種)
 ぅ好撻轡礇襦Ε瓮ぅアップと照明テスト
 ゥ好灰奪函Ε泪ラウドによる“早わかり!コミック理論”
 ν醜霾埆

 

映像: 
  Aを基本にBが適宜挿入
 ◆銑ΑA
 A ビスタ・サイズ(1.78:1)のSD画質(MPEG-2/480i)
 B ビスタ・サイズ(1.85:1)のSD画質(MPEG-2/480i)

音声: ドルビーデジタル 2.0

残念なことに、英語字幕がつきません。

 

☆とにかく、撮影の舞台裏がテンコ盛りで描かれる特典で、その量と内容に圧倒されます。特に、,鉢イ亙拔になりますし、い任魯妊襦Ε肇蹐留覗へのこだわりが理解できます。

++++++++++

 

映画ファン、ファンタジー映画ファン、ギレルモ・デル・トロならびにロン・パールマンのファン、必見。内容的にも優れていますが、BDの画質・音質・特典もすべて優秀。強くオススメします!

 

| 外国映画(ハ行) | 07:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
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