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ファースト・ガールズ(Fast Girls: UK BD/Region B)

 

原題:Fast Girls (2012)
上映時間:1:30:56
国内劇場未公開
公式サイト(英文):http://www.fastgirlsthemovie.co.uk/

ゴウ先生総合評価: B+
  画質(2.35:1): A+/A
  音質(DTS-HD Master 5.1): A
  英語学習用教材度: A-

 

陸上競技短距離種目の英国女子選手ふたりが競い合って世界選手権で活躍する姿を描いた英国製スポーツ・ドラマ。

 

主演は、TV『ビーイング・ヒューマン』シリーズ(2009〜2010)TV『それいけ!ポンコツ少年野球団』(2013)のレノーラ・クリッチロウ

 

準主演は、『シンデレラ』(2015)『高慢と偏見とゾンビ』(2016)『ベイビー・ドライバー』(2017)『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2017)『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(2018)のリリー・ジェームズ

 

その他、ロレイン・バローズドミニク・ティッパーラシャナ・リンチティアナ・ベンジャミンノエル・クラークブラッドリー・ジェームズルパート・グレイヴスフィル・デイヴィスが共演。

 

監督は、本作が長編劇映画デビューとなるレーガン・ホール

 

脚本は、本作にも出演するなど俳優として活躍しながら『4.3.2.1』(2010)で監督・製作・脚本『アノマリー』(2014)で監督・製作をこなしたノエル・クラーク、『ダイナソー・プロジェクト』(2012)『モンスターズ/新種襲来』(2014)のジェイ・バス、長編劇映画デビューとなるロイ・ウィリアムズ

 

☆英盤BDで観る

 

Blu-ray.comで面白くて安い日本未公開映画はないかと探していたら、2012年10月8日発売の本作の英盤Blu-ray Discを見つけました。しかも、2.41ポンドという破格の安さです。

 

これは面白そうだと、配役・スタッフをチェックしてみました。すると、ほとんどが二線級なのですが、いまや人気スターとなって話題作に出演し続けているリリー・ジェームズが出ていたのです。『シンデレラ』(2015)でブレイクする前には、こんな映画に出ていたんですねえ。

 

そこで、もう少し調べてみると、本作は2012年ロンドン五輪に便乗したスポーツ映画なのでありました。しかし、日本はもちろん、アメリカでも公開されず、イギリス、アイルランド、ポルトガルのみで劇場公開されています。そのため、Rotten TomatoesやMetacriticでも評論されることもなく、ほとんどの日本人が知らない映画となってしまったのです。BDに関しても、この英盤BDが世界で唯一存在するBDとなっています。

 

ゲテモノのような気もしますが、陸上競技が大好きな貧乏英語塾長、気になって仕方ありません。そこで、公式サイトに入って予告編を観てみると、実にカッコいいのです。しかも、BDには英語字幕も特典もついています。それに、この安さです(送料込みで580.50円相当)。これならば、どんなゲテモノでも許せます。というわけで、取り寄せたのでした。

 

☆あらすじ

 

(本作を観た人がだれもいないとおもわれるので、最後までそのあらすじを書かせてもらいます。)

 

主な舞台は、2011年のロンドン。

 

シャナイア・アンドリュース(レノーラ・クリッチロウ)は、決して豊かでない黒人女性です。父親が早くに失踪し、その後母親が死んで、ロンドンの低所得者層が住む地域にある叔母の家に住まわせてもらっています。

 

シャナイアの楽しみと特技は、走ること。小さなスーパーを経営しているブライアン(フィル・デイヴィス)のコーチのもと、町はずれの荒れ果てた陸上競技場で短距離走の練習をしています。

 

しかし、その実力は高く、選考試合で女子200mの全英チャンピオンである白人リサ・テンプル(リリー・ジェームズ)に勝ち、2011年ロンドン世界選手権の出場権を獲得します。

 

代表チームに合流したシャナイアは、コーチのトミー・サザン(ノエル・クラーク)から4×100mリレーに出ることを求められます。リレー経験がないシャナイアは一度は断りますが、気持ちを切り替え、リレー・チームに入ることにしたのでした。

 

リレーメンバーの中の黒人選手トリックス・ウォーレン(ロレイン・バローズ)、サラ(ドミニク・ティッパー)、ベル・ニューマン(ラシャナ・リンチ)とはすぐに打ち解けられたシャナイアも、父親(ルパート・グレイヴス)が全英陸連の後援者であるリサとはなかなか馬が合いません。事あるごとにぶつかります。

 

シャナイアの救いは、理学療法士(physio)のカール(ブラッドリー・ジェームズ)でした。次第に募るカールへの想いを胸に、シャナイアは走ります。

 

トリックス、ベル、シャナイア、リサのメンバーで、世界選手権の前哨戦となるバルセロナでのヨーロッパ室内陸上競技選手権の4×200mリレーに出るのですが、シャナイアとリサのバトンパスがあまりにひどく、最下位に終わってしまいます。このことにより、シャナイアはコーチに頼んで、リレーチームから離れ、世界選手権は200m一本で行くことにします。

 

こうして世界選手権を迎えるのですが、100mに出場したトリックスがレース途中で肉離れにより負傷し、リレーに出場できなくなってしまいます。そこで、コーチのサザンがシャナイアに代役を頼むのですが、シャナイアは断ります。

 

しかし、200mに出場したものの、4位に終わり、メダルを獲ることができなかったシャナイアは、トリックスやコーチの説得とともに、リサとの関係が修復したことにより、リレーに出場することにします。シャナイアが3走、リサがアンカーです。

 

ところが、イギリスは優勝候補であったにもかかわらず、予選においてシャナイアからリサへのバトンパスがうまくいかず、4着までが決勝進出になるところで、5位になり予選敗退かとおもわれました。失望に沈むリレーメンバーたちでしたが、その後、フランスが失格となり、繰り上がって決勝に出られるようになります。

 

レース前夜、仲直りしたシャナイアとリサは、ホテルの駐車場でバトンパスの練習をします。ですが、どうしても上手くいきません。理由は、シャナイアがリサよりもスピードにあふれているからです。そこで、コーチやリサの父親には内緒で、リサがシャナイアにシャナイアのほうが速いからアンカーを譲るといいだします。最初は嫌がったシャナイアでしたが、やってみると、これがしっくりいきます。

 

こうして迎えた決勝、リサからシャナイアへのパスは最高の出来で、イギリスは、宿敵アメリカを破り、優勝してしまいます。しかも、そのパスは、バトンを落とす可能性が高いとしてコーチが採用しなかった、アメリカ流のオーバーハンド・パスだったのでした……。

 

☆脚本は粗っぽいが、配役・映像が絶妙

 

脚本にはかなりの粗が目立ちます。たとえば、シャナイアが全英代表に選ばれる選考会への出場権獲得にも何ら触れられませんし、そこで優勝したら、即座に全英代表というのも、ひょっとするとイギリスはそういう選考方式なのかもしれませんが、状況がわからないので、戸惑うばかりです。

 

それは、シャナイアが代表に選ばれてからもそうで、シャナイアとリサは200mの選手ですから、4×100mリレーであれば、選考会で100mレースの上位4人をリレーメンバーにするのが普通でしょうに、そうしません。どうなっているのでしょう。実際、レース・シーンは、レノーラ・クリッチロウとリリー・ジェームズのボディダブルが走っているのですから、ふたりを100mの選手にしても問題はなかったはずなのです。

 

というわけで、あらゆるところにツッコミどころが満載の映画で、やれやれとおもいながら観ているのですが、どうしても途中であきらめることができません。

 

何をおいても、出てくる女優たちがすべて魅力的なのです。特に、黒人スプリンターの4人は、すべて魅惑的。リリー・ジェームズも形無しです。中でも、レノーラ・クリッチの美しさは光輝いています。トラック・スーツを着た姿は、超一流の短距離選手そのものです。

 

その他の男優たちが冴えないのが困りものですが、それでも『ヴェラ・ドレイク』(2004)で名演を見せたフィル・デイヴィスはやはり目を引く存在でした。人種差別を一切せず、シャナイアを控えめに応援するパワハラ無縁のコーチングに、こんなコーチがいたらシャナイアが強くなるのも不思議はないとおもわせてくれる説得力があります。

 

さらに、こうした映画では問題となるレース・シーンですが、これが本物を見ているかのような映像なのです。具体的には、まず全体を移すときにはスローモーションを使い、女優の足の遅さを感じさせません。さらに大写しにするときにはバストアップにするために、かなりのスピード感を感じるのです。それがスタイリッシュな絵となり、さすがCMディレクター出身の監督だと感心した次第です(それにしても、リドリー・スコットトニー・スコットダニー・ボイルとCM製作上がりの名監督がイギリスには多いものです。)

 

脚本だけなら、C-映画。ですが、女優たちのがんばりと撮影技術・編集、そしておそらく極めて安い製作費なのに国威発揚を図ろうとした製作陣のガッツにかなり感激させられたことを記しておきます。

 

やっぱり明日に夢と希望をもつ頑張り屋さんの映画は、貧乏英語塾長、大好きです。

 

内容: B

++++++++++

画質(2.35:1): A+/A

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080/24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映して います。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、2 Mbpsから49 Mbps。平均は、30.00 Mbps。

撮影は、『Pandaemonium』(2000)『Incubus』(2006)『Comes a Bright Day』(2012)のジョン・リンチ

機材は、レッド・エピック・X HDカメラを使用。マスター・フォーマットは、不明。オリジナル・アスペクト比は、2.39:1。

 

かなりの高画質です。現代BD最高画質まで、もう一歩。伝送レートの高さが利いているような印象です。

 

解像度は、かなりのもの。柔らかな画調ですが、細部までしっかりと描きます。彫りの深さはそれほどでもなく、くっきりさにはややもの足りなさを感じますが、奥行き感はそこそこ出ています。それでも、輪郭が膨らむこともなく、ナチュラルな画質です。


発色は、ニュートラル。色数は多くて、どのシーンも、かなりの鮮明さです。原色も中間色も透明感があります。肌の質感にも、違和感はまったくありません。


暗部情報も、かなりのもの。黒はよく沈みます。コントラストが高いためです。

大画面の近接視聴も、問題ありません。

音質(DTS-HD Master 5.1): A

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。48kHz, 24-bit。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

現代最高のBD音質と比較すると、やや劣ります。それでも、相当な高音質であることは認めざるを得ません。

左右前後に音を定位させる音響設計。後方からの音数が多く、立体音場の密度は高く、包囲感は十分で、移動感もかなりのものです。特に、音楽が鳴り出すと、包囲感はぐっと高まります。

ノイズ感はなし。マイナス30デシベルでも、うるささを感じることはありません。おかげで、細かい環境音が、リアルに迫ります。音楽も、ポップミュージックが使われることが多いのですが、団子になることはなく、かなりの分解能です。

セリフの抜けも、文句なし。サ行がきつくなることもなく、レンジが広く、耳障りではありません。発音も聴きとりやすいものです。

超低音成分は、控えめ。ですが、音楽が鳴り出すと、その超低音がかなりの量で、腹に堪えます。それでも、部屋が揺れるほどではありません。

 

英語学習用教材度: A-

英語字幕つき。残念ながら、日本語字幕ならびに日本語吹替えはつきません。

セリフ量は、かなりのもの。ただし、俗語・卑語が、F-wordが2回登場し、S-wordも1回出てくるなど、それなりに使われていますので、それほど悩むほどではありませんが、テクストとして使うには注意が必要です。


それでも、英語字幕が100パーセントセリフをフォローしていますので、本作が気に入った人には使いやすいテクストとなるはずです。

特典に関していえば、量は多いのですが、英語字幕がつきません。評価を下げてしまいました。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆原題のFast Girlsは、もちろん、「速い女性たち」を意味します。

 

☆2012年ロンドン五輪の女子4×100mリレーでは、41秒82の米国に負け、英国は42秒12で銀メダルに終わりました。この映画による神風は吹かなかったようです。

 

特典は、次の映像特典です。

 

 Behind the Scenes(22:49):
   Cast Training
   Costume Design
   The Relay
   Fast Girl Championship
   Night Shoot
 Interviews(35:38):
   Director Regan Hall& Lenora Crichlow
   Lily James& Noel Clarke
   Lashana Lynch, Lorraine Burroughs & Dominique Tipper
   Bradley James
   Producer Damian Jones
   Co-producer Ben Rimmer
   Shani Anderson
   Jeanette Kwakye
 Trailer(2:12)
 Fast Girls UK Premiere(5:13)

映像:
  Ν◆Νぁ.咼好拭Ε汽ぅ此1.78:1)のHD画質(AVC/PAL)
  ビスタ・サイズ(1.85:1)のHD画質(AVC/PAL)

音声:
  Ν・ぁ.螢縫PCM・ステレオ 2.0 48k/24bit
 ◆.螢縫PCM・ステレオ 2.0 48k/16bit

残念ながら、英語字幕はつきません

 

++++++++++

 

英盤BDを取り寄せなければ観られない作品ですが、決して悪い作品ではありません。日本でもDVDでよいから出ればよいのにとおもいます。BDの出来もなかなかのものです。関心のある方で、英語に問題がなければ、どうぞご一考を。

 

| 外国映画(ハ行) | 07:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
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