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レッド・スパロー

 

原題:Red Sparrow (2018)
上映時間:140分
2018年3月30日 国内劇場初公開
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/redsparrow/


109シネマズ木場 シアター1 C‐12
2018年4月3日(火)17時40分の回

ゴウ先生総合評価: B+
  画質(2.39:1/デジタル): A+
  音質(Linea PCM): A
  英語学習用教材度: C

 

ウィンターズ・ボーン』(2010)でアカデミー主演女優賞にノミネートされ、『世界にひとつのプレイブック』(2012)で同賞を受賞し、その後も『アメリカン・ハッスル』(2013)で同助演女優賞、『ジョイ』(2015)で同主演女優賞にノミネートされたジェニファー・ローレンス主演により、ジェイソン・マシューズが2013年に発表した同名小説を映画化した米国製サスペンス・ドラマ。

 

レッド・スパロー(上)
ジェイソン・マシューズ
早川書房

 

レッド・スパロー(下)
ジェイソン・マシューズ
早川書房

 

Red Sparrow (English Edition)
Simon & Schuster UK

 

準主演は、『アニマル・キングダム』(2010)『ウォーリアー』(2011)『ザ・ギフト』(2015)『ジェーン』(2016)『ラビング 愛という名前のふたり』(2016)『ミッドナイト・スペシャル』(2016)のジョエル・エドガートン

 

その他、マティアス・スーナールツシャーロット・ランプリングメアリー=ルイーズ・パーカーキアラン・ハインズジョエリー・リチャードソンジェレミー・アイアンズが共演。

 

監督は、『ハンガー・ゲーム2』(2013)『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』(2014)『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』(2015)でジェニファー・ローレンスと組んだ、『コンスタンティン』(2005)『アイ・アム・レジェンド』(2007)『恋人たちのパレード』(2011)のフランシス・ローレンス

 

脚本は、『二重誘拐』(2004)『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(2008)『ローン・レンジャー』(2013)『オーバードライヴ』(2013)『キュア 〜禁断の隔離病棟〜』(2017)のジャスティン・ヘイス

 

☆ジェイロー・ファンとしては、見逃せない

 

ジェニファー・ローレンス(以下、ニックネームで、ジェイロー)の大ファンです。デビュー作からすべての出演作を観ています。

 

ところが、最近のジェイロー人気はやや陰り気味で、主演作『ジョイ』(2015)『マザー!』(2017)は、日本では劇場公開されませんでした。2014年製作の『セリーナ 炎の女』も限定公開で終わる始末で、ファンとしては歯がゆいばかりです(個人的には、この3作、海外BDで観てはいますが)。

 

そんなときに、本作が公開されたのですから、ファンとしては喜ばしい限りです。劇場でジェイローに会えるのは、『パッセンジャー』(2016)以来となります。

 

となれば、あとは劇場選びです。本作は、DIファイルが4K。つまり、4Kプロジェクター設置館へ行けば、ネイティブ4K上映を楽しめるわけです。となれば、それを探さない手はありません。

 

近場でいえば、TOHOシネマズ新宿と日本橋が該当館ですが、どちらも混んでいます。混雑する映画館が死ぬほど嫌いな貧乏英語塾長はパスです。

 

すると、109シネマズ木場が、1日1回だけですが、4Kプロジェクター設置館で上映しているではないですか。会員ならば1300円で観られるポイントカード・デーの昨日も、混んでいません。これはチャンスです。出かけることにしたのでした。

 

いつも通り、上演開始時刻を過ぎてから、チケットを購入します。現地で座席の埋まり具合を確認するためです。すると、4列目から前はだれも座っていません。となれば、3列目中央がベストです。5列目にいる先客からの干渉を避けられます。

 

横長のシネスコ・サイズですが、かぶりつき派には何の問題もありません。左右前後に人の気配を感じられない、気持ちよい環境でスクリーンを見つめることができたのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代のモスクワ、ブダペスト、ロンドン、ウィーン。

 

ドミニカ・エゴロワ(ジェニファー・ローレンス)は、ボリショイ・バレー団のプリ・マドンナ。ところが、舞台上で相手役の男性にのしかかられ、右脚脛を複雑骨折してしまい、バレリーナの道を絶たれてしまいます。病気の母ニーナ・エゴロワ(ジョエリー・リチャードソン)の治療費と住んでいるアパートの家賃はボリショイが出してくれており、このままだと母は治療を受けられず、アパートも出なければなりません。

 

そこへ、ロシア情報庁の副長官である叔父ワーニャ・エゴロフ(マティアス・スーナールツ)が、いままで通りの生活を保障する代わりに、ドミニカにスパイになることを求めます。情報庁の重鎮コルチノイ将軍(ジェレミー・アイアンズ)もザハロフ参事(キアラン・ハインズ)もエゴロフの提案に応じます。

 

ドミニカは嫌々ながらも、それを受けるしかなく、ロシア政府の極秘施設「第4学校」に送られます。そこは、ハニートラップで作戦を遂行するスパイ「スパロー」の養成所だったのです。

 

厳しい監督官(シャーロット・ランプリング)の下での過酷な訓練に耐え、ドミニカは優秀な成績を収めます。その才能を買われたドミニカには、ロシア情報庁の内部に潜むアメリカの二重スパイ(モグラ)をあぶり出すという重要な任務を与えられます。

 

こうしてブダペストへと飛んだドミニカは、モグラと通じているCIA工作員ネイト・ナッシュ(ジョエル・エドガートン)への接近を図るのでした……。

 

☆脚本に問題あるが、それなりに楽しめる

 

脚本には、問題があります。

 

たとえば、いくら人気のドミニカを追い落とすためとはいえ、いきなり相手役の男性ダンサーが公演中に、プリ・マドンナの脚の上に勢いよくのしかかるなどということがあるのでしょうか。あったとすれば、プリ・マドンナを負傷させて、公演をメチャクチャにしたその男性ダンサーはバレエ界から追放されても不思議がないのではないはずです。

 

スタート時点でこうですし、そのあとも、最後のどんでん返しまで首を傾げるシーンが散見されます。もう少し整合性の取れた脚本・演出・編集(アラン・エドワード・ベル)が必要だったのではないかと惜しまれる次第です。

 

とはいえ、そういうキズに目を瞑ると、役者たちがその持ち味を十分に活かしてくれているために、観ていて飽きることはありません。

 

ジェイローが初めて全裸でスクリーンに登場したことが話題を呼んでいますが、それ自体は大したことがないものです。決して、エロティックではありません。さらに、『アトミック・ブロンド』(2017)のシャーリーズ・セロンのように、颯爽たるアクション・シーンを見せてくれわけでもありません。しかし、実際のスパイはこういう心理戦を勝ち抜くことで生き残るのだとおもわせるしたたかさでジェイローが光るのです。決して美人ではありませんが、その存在感は相変わらず魅惑的としかいいようがありません。

 

マティアス・スーナールツも、プーチンに似た顔つきといい、その嫌らしくて冷酷な権力志向の演技といい、あたかも旧KGBのスパイという雰囲気ぷんぷんでたまりません。

 

その点でいえば、シャーロット・ランプリングの気色悪さも、特筆もの。こういう恐ろしいオババが、ソ連=ロシアを支えてきたのだろうと信じられます。このランプリングの前では、ジェレミー・アイアンズもキアラン・ハインズも、まだまだ善人に見えるところが凄いところです。

 

準主演のジョエル・エドガートンは、脚本がイマイチのせいで、何やら単に人のいい人物にしか見えず、凄腕のCIAエージェントにおもえないのが、残念です。すべてがドミニカに頼りっぱなしのネイトを演じるというのも、エドガートンにはかわいそうな展開でした。

 

わが愛しのメアリー=ルイーズ・パーカーも、映画のカギを握る米上院議員の首席補佐官という役所なのですが、アルコール依存症のしょぼくれた中年女役で、しかも最後はあっ気ない最期を迎え、非常に残念なものでした。

 

皮剥ぎ拷問などのサディスティック・シーンでロシアのスパイの恐ろしさとドミニカのサバイバル能力の高さは伝わったものの、映画全体としてみると、完成度はそれほど高くありません。これだけの役者をそろえているのですから、もう少し濃厚なドラマを観たいものでした。

 

候補となっていたデヴィッド・フィンチャーが監督だったら、本作の完成度は相当に高まっていたのではないかと想像してしまいます。

 

++++++++++

 

画質2.39:1/デジタル): A+

 

撮影は、『ハンガー・ゲーム2』(2013)『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』(2014)『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』(2015)でフランシス・ローレンスジェニファー・ローレンスと組んだ、『ハード キャンディ』(2005)『30デイズ・ナイト』(2007)『お買いもの中毒な私!』(2009)『リミットレス』(2011)のジョー・ウィレムズ

 

機材は、アリ・アレクサ・ミニ、アリ・アレクサ・XT・プラスHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(4K)。世界の一部の劇場では、ドルビービジョン上映。


4Kプロジェクターによるネイティブ4K上映。

 

現代最高レベルの画質です。

 

一見マイルドに見えます。しかし、解像度は非常に高く、デジタル臭さは一切ありません。くっきりというわけではないのですが、すっきりしています。それだけナチュラルだということです。さすがネイティブ4K上映と感嘆させられます。これみよがしではないものの、彫りは深く、奥行き感もあります。


発色は、ニュートラル。色数は多いのですが、やや色数を間引いているのか、あっさりとした色調です。肌の質感も、見事。そばかすの目立つジェイローの肌が、リアルです。違和感はまったくありません。

 

暗部情報量も、文句なし。黒がよく沈み、階調も滑らか。見づらさは皆無です。

 

3列目からだとシネスコ・スクリーンは一度にすべてを視野に収めるわけにはいきません。ですが、動きの少ないカメラワークのせいで、不愉快なおもいもせず、ゆっくりと楽しめました。

 

音質(Linea PCM): A

 

一部の劇場では、ドルビーアトモス上映。

 

絵と比べれば、音はおとなしめ。劇伴で使われるオーケストラ音楽以外は、大して記憶に残らない音響設計です。

 

左右前後に音を定位させているのですが、3列目というせいもあるのか、後方からの音数はそれほど多く感じられません。音の出所も、ややスクリーンと合っておらず、もう少し後方だろうとおもわれる音源が、スクリーンのすぐ外側から聞こえてきたりして、違和感を覚えます。包囲感ならびに移動感も、十分とはいえません。

 

ノイズ感はなし。純度が高いのですが、室内の反響音などの細かい環境音が聞こえてきません。そういう音響設計なのでしょうが、やや寂しく聞こえます。多用されるクラシック音楽の響きは悪くないものの、身体を包み込むほどの広がりと奥行きを見せないのはいただけません。

 

セリフの抜けは、文句なし。音像が肥大することもなく、口元に寄り添います。レンジも広く、ヒステリックでメタリックな響きも、皆無です。

 

超低音成分は、出ると、かなりの量ですが、全般的にLFEの使用料は少なく、驚かされるほどではありません。

 

英語学習用教材度: C

 

翻訳は、岸田恵子。

 

セリフは、かなりの量。ですが、俗語・卑語も、F-wordを含め、登場します(R指定)。とはいえ、その量はおもったほどではなく、注意さえすれば、テクストに使えます。

 

日本語翻訳も、かなりのナチュラルさ。ほとんど違和感を覚えずにすみます。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

原題も、Red Sparrow。訳せば、もちろん「赤いスズメ」となります。つまりは、「共産主義国のハニートラップ・スパイ」という意味です。

 

☆バレエ経験のないジェイローは3か月にわたってバレエの特訓を受けたようですが、実際の公演シーンではイザベラ・ボイルストンが代わりに踊っています。

 

☆モーツァルトのピアノ・ソナタ1番(K279)、8番(K310)、ファンタジア(K475)が流れるのですが、聴きなじんだ音だと思っていたら、やっぱり内田光子の演奏でした。選んだ監督は、よく音楽がわかっています。なお、全集盤なら、次の輸入盤が安価です(貧乏英語塾長も、これで聴いています)。

 

Mozart: The Piano Sonatas
Philips

 

☆バッハのブランデンブルク協奏曲第1番も流れるのですが、これは鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏でした。監督、日本人演奏家ファンのようです。

 

バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)
鈴木雅明指揮 BCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)
キングレコード

 

☆ドミニカとネイトを結びつけるグリーグのピアノ協奏曲は、スティーヴン・コヴァセヴィッチ(ピアノ)、コリン・デイヴィス指揮BBC交響楽団の演奏です。

 

グリーグ&シューマン:ピアノ協奏曲
コヴァセヴィチ(スティーヴン)
ユニバーサル ミュージック クラシック

 

☆ドミニカが舞台で踊っていたときの曲は、チャイコフスキーの『眠れる森の美女』です。リチャード・ボニング指揮ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団が演奏しています。

 

チャイコフスキー:バレエ「眠りの森の美女」全曲
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団 ボニング(リチャード)
ユニバーサル ミュージック クラシック

 

☆6900万ドルの製作費で、これまでのところ、アメリカで4568万ドル、海外で8426万ドル、世界で1億2994万ドルのメガヒット。ギリギリ実質的黒字というところでしょうか。

 

Blu-ray Disc・4K UHD BDの発売は決まっていますが、その発売日はアメリカでも未定です。

 

++++++++++

 

ミステリー映画ファンには不満が残り、1800円はきついかもしれません。ですが、1300円なら、問題なしのはずです。関心のある方は、画質・音質のよい、特に4Kプロジェクター設置館でどうぞ。ジェイロー始め出演俳優のファンの方対象に、オススメします!

 

| 外国映画(ラ行) | 10:27 | comments(1) | trackbacks(0) |
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管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2018/04/04 4:51 PM |
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