CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< ボス・ベイビー(UK BD/Region B) | main | ジャスティス・リーグ(BD) >>
バリー・シール アメリカをはめた男(BD)
バリー・シール アメリカをはめた男 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
2017
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

 

原題:American Made (2017)
上映時間:1:54:58
2017年10月21日 国内劇場初公開
公式サイト:http://barry-seal.jp/

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(1.85:1): A-
  音質(DTS:X/DTS-HD Master Audio 7.1): A+
  英語学習用教材度: A

 

トム・クルーズ主演により、実話をもとにした米国製クライム・アクション。

 

準主演は、ドーナル・グリーソンサラ・ライト・オルセン

 

その他、ジェシー・プレモンスケイレブ・ランドリー・ジョーンズアレハンドロ・エッダマウリシオ・メヒアが共演。

 

監督は、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)でトム・クルーズと組んだ、『スウィンガーズ』(1996)『ボーン・アイデンティティー』(2002)『Mr.&Mrs. スミス』(2005)『ジャンパー』(2008)『フェア・ゲーム』(2010)『ザ・ウォール』(2017)のダグ・リーマン

 

脚本は、『ドルフ・ラングレン ダブル・トリガー』(2012)のゲイリー・スピネッリ

 

☆英語字幕つき国内盤BDで観る

 

トム・クルーズ・ファンですし、本作の評判も、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(2017)と違って、悪くありません。ゆえに、ぜひとも劇場で観たいとおもっていました。ところが、都合がつかず、見逃してしまったのです。この結果、3月7日に発売された英語字幕つき国内盤Blu-ray Discでやっと観ることができたのでした。

 

☆あらすじ

 

主な舞台は、1978年から1986年にかけてのアメリカと中南米。

 

1978年、バリー・シール(トム・クルーズ)は、大手民間航空会社TWAのパイロットして働き、愛する妻ルーシー(サラ・ライト・オルセン)と子供たちとともに、ルイジアナ州バトンルージュで何不自由ない暮らしを送っていました。

 

その年の秋、バリーの天才的な操縦技術に目をつけたCIAの担当官モンティ・シェイファー(ドーナル・グリーソン)が、バリーに接近してきます。バリーは、シェイファーにキューバ葉巻の密輸をしていることを見破られ、CIAの極秘作戦に参加させられます。

 

こうしてCIAの汚れ仕事を手伝ううちに、巨大麻薬組織「メデジン・カルテル」の伝説の麻薬王パブロ・エスコバル(マウリシオ・メヒア)とその一味ホルヘ・オチョア(アレハンドロ・エッダ)にその腕を買われ、麻薬の運び屋も始めます。

 

そのことで、1981年に警察に逮捕されそうになったバリーは、家族とともにルイジアナ州を逃げ出し、アーカンソー州ミーナに引っ越します。そして、そこを拠点にCIAの命令通りに銃をニカラグアなどに運び、帰りにはカルテルの指示通りに麻薬をアメリカに密輸することで、使いきれないほどの大金を手に入れるようになったのでした……。

 

☆刺激的だが、深みがない

 

本作は、細部にあれこれフィクションを織り交ぜていますが、基本的には実在のバリー・シールの人生をもとにしています。いわば、原題の“American Made”が示すように、本作はアメリカという国家にはめられて、若くして殺されてしまった男の哀しい9年間が描かれているのです。

 

残念なことに、主人公の内面への掘り下げが足りないために、感動は期待したほど高まりません。ですが、国家の前では取るに足らない存在でしかない個人の弱い立場を表現した意欲作であることは事実です。

 

前半は、退屈なTWAのパイロット業務に飽きて、CIAから誘われたのを機に、密輸で大儲けしていく過程が描かれます。バリーが生命の危機に直面するという緊張の場面は多々あるものの、それをすべて克服して成り上がっていくバリー・シールとその妻ルーシーの姿には高揚感が漂い、なかなかのものです。

 

しかし、その幸せは長くは続きません。チャプター11、開始55分過ぎに登場するルーシーの実弟JB(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が、ミーナのシール家を訪ねてきたのが、没落の始まりです。

 

このケイレブ・ランドリー・ジョーンズがたまらなく気色悪くて、実によいのです。『ゲット・アウト』(2017)『スリー・ビルボード』(2017)でも場をさらってしまった若手男優ですが、本作は特にすばらしい。ジョーンズ演じるJBが、バリーを応援する気になってしまった観客には疫病神か悪魔に見えます。

 

こうして狂い始めた歯車の中で、バリーはCIAに裏切られ、FBIやDEA(Drug Enforcement Administration:麻薬取締局)に逮捕されてしまうのですが、そこでも自分の哀しい運命を悟ろうとせずに、FBIとDEAに散々利用されて放り出され、最後は麻薬カルテルに殺されてしまいます。

 

このあたりのバリーの心中が見えにくいところが本作の欠点なのですが、アメリカ政府というものが、利用できる個人は、その危険性など一顧だにせずに、とことん利用してやろうとすることがわかることには、そういうものだと知っていても、やはりゾッとします。

 

そもそも、密輸に手を染め始めてから大量に入ってくる報酬を処理できずに困ってしまう姿を描くブラックな笑いに、バリーの悲哀が漂います。その結果、無造作に大金の入ったスーツケースをあちこちに置いてJBに盗まれて、保安官に疑われたり、堂々と銀行に多額の預金をしてしまい、FBIに目をつけられるのです。バリーの愚かさには、観客はため息をつくしかありません。このあたり、どうしてそんな軽率なことをしたのか、説明がほしいものでした。もう少しうまい金の隠し方があったのではないでしょうか。

 

さらに、これだけ闇稼業で稼ぎまくるのですから、バリーは女遊びをしてもよさそうなのに、ルーシー一筋なのも、首を傾げてしまいます。個人的に、サラ・ライト・オルセンが大して魅力的に見えないからです。第一、奥さんをこれだけ大切にするのなら、密輸が発覚しないように、JBを遠ざけるべきでしたし、金銭の隠し方にも十分に慎重であって然るべきです。

 

さらには、抜けた行動が目立つバリーをトム・クルーズが演じるのも、いかがなものか。クルーズなら、もっと細かいところまで気配りできるような気がして、そのギャップに最後まで悩まされたのでした。

 

ジェシー・プレモンス演じるミーナの保安官も、中途半端です。この人物を通じてバリーの悪事がばれるのかとおもったら、そうでもないし、いてもいなくてもよい状態になっているのが残念です。

 

とはいえ、美点もあります。アンドリュー・モンドシェインの編集が手際よく時代状況を説明してくれるうえに、映画に疾走感を与えます。同じく、クリストフ・ベックの音楽も、1970年代後半から1980年代前半のディスコ・ミュージックの雰囲気をもっていて、一気にあの時代に戻ることができました。

 

国家に翻弄される個人を描こうとしたのは立派で面白くないとはいわないのですが、それが高次元で実を結ばなかったというのが、結論となります。

 

内容: B+

 

++++++++++

 

画質(1.85:1): A-

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、20 Mbpsから39 Mbps。

 

撮影は、『シティ・オブ・ゴッド』(2003)でアカデミー撮影賞にノミネートされた、『ナイロビの蜂』(2005)『アライブ -生還者-』(2007)『ブラインドネス』(2008)のセザール・シャローン

 

機材は、アリ・アレクサ・ミニ、アリ・アレクサ・XT・プラス、アリ・アミラHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

 

当時の雰囲気を出そうとしてのことなのか、多用される当時の低画質ニュース映像とのギャップを最小にするためなのか、あえて画質を落としてあります。

 

解像度は高いものの、全体的にフィルムっぽい軟調さが全体を覆っています。最新アレクサで撮影しているのですから、もっとくっきりした絵を見せられるはずなのですが、そうしていません。彫りはそこそこ深く、奥行き感もそれなりに出ていますが、現在のBD画質とはおもえません。DVDのアップコンバート映像のようです。

 

色温度は、やや低め。オレンジがかった色合いになっています。しかも、鮮明さや透明感に欠け、やや煤けたり、白茶けて見える場面も多くなっています。それでも、肌の質感には、違和感はありません。

 

暗部情報量は、まずまず。黒の沈み込みには限度がありますし、コントラストはそれほど高くないものの、見づらいシーンはほとんどありません。

 

大画面の近接視聴も、一応問題なしです。

 

音質(DTS:X/DTS-HD Master Audio 7.1): A+

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

世界の一部の劇場では、ドルビーアトモス、ドルビーサラウンド7.1で上映。

 

DTS:Xに対応していないGump Theatreでは、DTS-HD Master Audio 7.1で視聴。

 

絵に比べれば、音は別格です。

 

左右前後に音を定位させ、音の出所とスクリーンの位置関係が完全にマッチします。サラウンドバック・スピーカーをたっぷりと使う音響設計であるために、できあがる立体音場の密度感は高く、包囲感は十分で、移動感も鮮やかです。飛行シーンが多い映画ですが、縦横無尽に飛行機が飛ぶさまが見事に音で表現されています。

 

トップスピーカーはありませんが、Gump Theatreにはサラウンド・スピーカーとサラウンドバック・スピーカーの4本を1.8mの高さに置いている関係で、高さ表現もかなりのものです。これがトップスピーカーを備えたDTS:X再生なら、どれだけ凄いのだろうと考えてしまいます。

 

ノイズフロアは、最低レベル。マイナス30デシベルという大音量でも、うるさく感じません。中南米の虫や鳥の鳴き声、風・川のせせらぎなどの細かい環境音が聞こえてきて、臨場感が高まります。80年代をおもわせるメロディとリズム楽器を多用した音楽も、分離感がよく、すっきりと響き、好印象です。

 

セリフの抜けも、最高レベル。サ行にきつさはなく、発音も明瞭です。

 

超低音成分は、出るときには出ますが、飽和することも、部屋が揺れることもありません。かなり上品な使い方です。

 

英語学習用教材度: A

 

日本語・英語字幕ならびに日本語吹き替えつき。

 

セリフは、かなりの量です。俗語・卑語は、F-wordもかなり頻繁に登場するなど、多用されます(R指定)。テクストに使うには、十分な注意が必要です。

 

とはいえ、英語字幕が、確認した限り、完璧にセリフをフォローしており、勉強しやすい素材です。

 

加えて、すべての特典に英語字幕がついているのも悪くありません。これで音声解説がついていたらとおもうのですが、ないものは仕方ありません。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題は、American Made。直訳すれば、「アメリカ製」。バリー・シールが、まぎれもなくアメリカによって作られた存在であることを表しています。

 

ゲイリー・スピネッリは、ダグ・リーマンの次回監督作『Chaos Walking』(2019)でもその脚本を担当しています。

 

☆5000万ドルの製作費で、アメリカで5134万ドル、海外で8352万ドル、世界で1億3487万ドルのメガヒット。これなら、実質的にも黒字になったことでしょう。

 

特典です。約43分の映像特典が収録されています。内容は、米盤BDのそれと同じです。

 

 〔じ開シーン(監督ダグ・リーマンの音声解説付き/10:10):
   JB 教会へ行く
   テレビの配達 
   飛行機オークション 
   保安官事務所にクラッシュ 
   CIAミーティング 
   公衆電話攻防戦
 ▲▲瓮螢を体現する物語(6:39)
 トム・クルーズと監督:撮影を振り返る(5:25)
 ぅ丱蝓爾鮗茲蟯く人々(6:01)
 セ1討良饌耄◆4:16)
 Ε肇爐龍辰べき操縦技術(4:50)
 息子が語る 父バリー・シール(5:51)

 

映像:
  .咼好拭Ε汽ぅ此1.85:1)のHD画質(AVC/1080・24p)
 ◆銑А.咼好拭Ε汽ぅ此1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声: ドルビーデジタル ステレオ 2.0

うれしいことに、すべてに英語字幕がつきます。

 

☆「トム・クルーズと監督:撮影を振り返る」ァ峪1討良饌耄◆廚魎僂襪函▲▲肇薀鵐燭濃1討垢襪箸には、トム・クルーズ、監督、脚本家が、バトンルージュの家として撮影した家に住んで、撮影したとか。ゆえに、撮影後も、深夜まで撮影プランを話し合っていたといいます。さらに、コロンビアで撮影するときには、近くにホテルがないためにクルーズと監督は飛行場の近くにテントを張って、一緒に寝泊まりし、早朝から撮影したとか。いやはや、クルーズの仕事中毒ぶりには頭が下がります。

 

☆Α屮肇爐龍辰べき操縦技術」では、飛行機の免許をもっているトム・クルーズがほとんどすべての操縦シーンで、実際に操縦したことが明かされます。撮影監督を何度もやっているダグ・リーマンが隣に乗って、アレクサ・ミニで撮影するのです。まったくもって、スタントマンもカメラマンも要らない合理的なチーム・トム・クルーズです。さもないと、これだけの映画を5000万ドルでは作れません。

 

☆А崑子が語る 父バリー・シール」を観ると、本物のバリー・シールの映像を確認できます。トム・クルーズとは似ても似つかない超肥満体なのに、驚かされます。

 

☆通常盤以外に、4K UHD BDを含め、次の4種類のBDが入手可能です。

 

バリー・シール アメリカをはめた男 (4K ULTRA HD + Blu-rayセット)[4K ULTRA HD + Blu-ray]
2017
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

 

【Amazon.co.jp限定】バリー・シール アメリカをはめた男 ブルーレイ+DVDセット(A6ステッカー付き) [Blu-ray]
2017
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

 

【Amazon.co.jp限定】バリー・シール アメリカをはめた男 スチール・ブック仕様 ブルーレイ+DVDセット ※数量限定(A6ステッカー付き) [Blu-ray]
2017
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

 

【Amazon.co.jp限定】バリー・シール アメリカをはめた男[4K ULTRA HD + Blu-rayセット](A6ステッカー付き)[4K ULTRA HD + Blu-ray]
2017
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

 

++++++++++

 

トム・クルーズ・ファン、当時のアメリカを勉強したい方、必見。BDは、画質はイマイチですが、音質は見事。特典まで英語字幕がつきますから、大人限定ですが、英語学習用に十分に使えます。内容的には食い足りないところがありますが、BDは悪くありません。オススメします!

 

| 外国映画(ハ行) | 08:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/1063823
トラックバック