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ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(US BD/Region A)

 

原題:Darkest Hour (2017)
上映時間:2:04:54
2017年3月30日 国内劇場初公開
公式サイト:http://www.churchill-movie.jp/

ゴウ先生総合評価:  A
  画質(1.85:1): A
  音質(Dolby Atmos/Dolby TrueHD 7.1): A
  英語学習用教材度: A

 

イギリスのウィンストン・チャーチル首相(1874年11月30日 - 1965年1月24日)を主人公に、第二次世界大戦初頭の激動を描いたイギリス製作の政治ドラマ。

 

チャーチルを演じるのは、『裏切りのサーカス』(2011)と本作でアカデミー主演男優賞を受賞した、『レオン』(1994)『フィフス・エレメント』(1997)のゲイリー・オールドマン

 

その妻クレメンティーンを『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)でアカデミー主演女優賞にノミネートされた、『ランダム・ハーツ』(1999)『ずっとあなたを愛してる』(2008)『サラの鍵』(2010)『パリ3区の遺産相続人』(2014)のクリスティン・スコット・トーマス

 

チャーチルの秘書エリザベス・レイトンを『シンデレラ』(2015)『高慢と偏見とゾンビ』(2016)『ベイビー・ドライバー』(2017)『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(2018)のリリー・ジェームズ

 

その他、ベン・メンデルソーンロナルド・ピックアップスティーヴン・ディレインサミュエル・ウェストが、共演。

 

監督は、『プライドと偏見』(2005)『つぐない』(2007)『路上のソリスト』(2009)『ハンナ』(2011)『PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』(2015)のジョー・ライト

 

脚本・製作は、『博士と彼女のセオリー』(2014)でアカデミー脚色賞にノミネートされた、実話ものに優れているアンソニー・マクカーテン

 

アカデミー賞では、作品賞・主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)・撮影賞・美術賞・衣装デザイン賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされ、主演男優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞。

 

☆米盤BDで観る

 

クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』(2018)が、アカデミー作品賞にもノミネートされるほど高く評価されています。しかし、貧乏英語塾長、いまひとつ満足できませんでした。絵と音の凄さは認めるのですが、内容的に深みを感じられなかったからです。そのため、ダンケルク撤退の「ダイナモ作戦」の裏で起きていた政治ドラマを描く本作に期待していました。

 

さらに、昨年来主演男優賞を総なめしたゲイリー・オールドマンの演技にも関心があります。そのために、一日も早く観たいとおもっていたのです。

 

3月30日の国内劇場公開を待つことも考えましたが、2月27日に米アマゾンでBlu-ray Discが19.96ドルで発売され、送料込みで2692.82円で買えることがわかり、気が変わりました。本作のDIファイルは2Kですから、混雑した4Kプロジェクター上映館に絶対に行かなければならないというわけではありません。4K UHD BDも発売されないので選択に悩む必要もなく、予算的にも何とか許せる範囲であるため、すぐに注文したのでした。

 

それが、予想よりもはるかに早い6日に届いてくれたので、すぐに観ることにしたのでした。

 

☆あらすじ

 

主な舞台は、第二次世界大戦初期の1940年5月9日から5月28日までのロンドン。

 

1940年5月、ヒトラー率いるナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落間近、イギリスにも侵略の脅威が迫っていました。

 

内閣不信任決議が出されたネヴィル・チェンバレン首相(ロナルド・ピックアップ)の後任として、外相のエドワード・ハリファックス(スティーヴン・ディレイン)が最適任だという声があがります。ですが、ハリファックスはこれを固辞します。そこで、国民からの人気は高いが、たび重なる失策から政党内の「嫌われ者」であるウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)に白羽の矢が立ちます。

 

チャーチルは、朝から酒をたしなむ変わり者の夫を叱咤激励する妻クレメンティーン(クリスティン・スコット・トーマス)と気難しくもウィットとユーモアに富んだチャーチルの言葉をタイピングする秘書エリザベス・レイトン(リリー・ジェームズ)のサポートを受けながら、ドイツとの和平交渉をすすめるチェンバレンとハリファックスらの妨害を跳ね返し、ドイツとの徹底抗戦を誓います。政界での唯一の味方は、陸軍大臣として入閣したアンソニー・イーデン(サミュエル・ウェスト)だけでした。

 

そんななか、ドイツ軍に追い込まれた英国軍は、フランス・ダンケルクの海岸まで撤退し孤立状態となっていました。30万人以上の兵士が包囲され、救出する術もありません。チャーチルは、兵士を救うべく、軍艦はもちろんボートや小型船など民間の船をすべて召集してダンケルク救出に向かわせます。こうして、5月28日、「ダイナモ作戦」が実行に移されることになったのでした。

 

しかしながら、日に日にナチス・ドイツの勢いは増す一方で、英国にも上陸の危機が迫ります。ヒトラーに屈するのか、それとも戦うのか。ヨーロッパのみならず世界の運命が、チャーチルの手に委ねられてしまいました。

 

日々悩み、葛藤するチャーチルの姿に、就任当初はチャーチルに対して懐疑的だった英国王ジョージ6世(ベン・メンデルソーン)も心を開き、二人は固い絆を約束します。そして、ついにチャーチルは歴史的決断を下すことにしたのでした……。

 

☆映画を盛り上げた大胆な脚色

 

本作のような伝記映画(biopic)のみならず、事実をもとにした映画はどこまで事実に対して正確であるべきなのでしょうか。昨年のアカデミー作品賞候補『ドリーム』(2016)にしても、史実(原作)を大幅に逸脱する脚色が加えられていました。

 

個人的には、面白ければ、どんな脚色も自由であり、そこで描かれたことが「映画的真実」であると考えます。つまり、娯楽映画に「歴史的正確さ」を求めるつもりは毛頭ないということです。史実を知りたければ、歴史学者たちが書いた詳細な研究書を読めばよいのです。

 

その意味で、本作はその大胆な脚色に驚かされるとともに、それだからからこそ、ウィンストン・チャーチルという怪物政治家の本性を露わにすることを可能にしたと評価しています。

 

わかりやすい変更からいえば、エリザベス・レイトンがチャーチルの秘書になるのは1941年ですし、チェンバレンとハリファックスが手を組んでチャーチルと対抗した証拠もありません。第一、ドイツとの和平交渉を頭から否定する本作のチャーチルですが、ヒトラーから講和の提案があれば、考慮する気でいたというのが通説です。最後の庶民院での演説も、本当は1940年6月4日に行われたものなのに、映画では5月28日に行われているように見えます。

 

こうした史実を曲げてでも描きたかったのは、チャーチルの人間臭さでしょう。

 

本作で描かれるチャーチルは、問題だらけです。朝からスコッチを飲み、昼・夜はシャンパンかワイン。執務中にもスコッチを手放しません。もちろん、葉巻も四六時中口にし、間違いなく、深刻なアルコールならびにニコチン依存症です。そんな状態ですから、感情の起伏が激しく、自分の意見を激高して主張します。しかし、自分の意見が通らないとわかると、大人から怒られた子供のようにしょんぼりしてしまうのです。それを助けるのが、本作では妻のクレメンティーンであり、ジョージ6世であり、ロンドン市民という設定になっており、チャーチルを雲の上の人として描きません。

 

その人間チャーチルをゲイリー・オールドマンがこれ以上ない巧さで演じるのですから、観客としてはたまりません。観る前には「また、そっくりさんコンテストか」と鼻白んでいたのですが、それは的外れな批判でした。アカデミー賞では22人の俳優が歴史上の人物を演じて主演男優・女優賞を獲っているらしいのですが、本作のオールドマンはチャーチルを学んだ人には完璧な新鮮さを与えてくれています。

 

世界的に知られているイギリス人を演じてオスカーを獲った最近の例でいえば、『クィーン』(2006)のヘレン・ミレン、『英国王のスピーチ』(2010)のコリン・ファース、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)のメリル・ストリープ、『博士と彼女のセオリー』(2014)のエディ・レッドメインがいます。

 

こうして比較してみると、ゲイリー・オールドマンがもっとも本人と似ていなかった気がします。ゲイリー・オールドマンとウィンストン・チャーチルは体形も顔もまったく違うからです。それでいて、観ていると、これこそがチャーチルだとおもえてしまうのです。この錯覚を生む力こそ名演であり、名作というものでしょう。

 

映画的面白さからいえば、巨大な日付けロゴが「カシャリ」という音とともにスクリーンいっぱいに現れる演出を指摘したくなります。刻々と迫る危機が数字で示されて、映画に緊張感を与えているのです。さらに、神の視点を示す真上からのショットが多用されていることにも、本作がドキュメンタリーではなくて、娯楽映画だと主張するジョー・ライトの意地を感じます。

 

本作では、葉巻やタイプライターといった小道具も重要な役割を果たします。中でも、マッチの存在は忘れられません。チャーチルにとっては葉巻に火をつけるためにマッチは必需品なのですが、そのマッチがチャーチルの心にも火をつけるために使われているのです。

 

たとえば、チャーチルがマッチを切らしたために、専用車を降りて地下鉄に乗り込む場面。チャーチルは、乗客たちにマッチを求めます。それを得てご機嫌なチャーチルは、戦争に対する意見を求めるのです。すると、乗客たちはすべてドイツに降伏するなど絶対嫌だ(Never!)、戦いあるのみ(Fight!)と力強く発言します。これに感動したチャーチルは、涙を流します(実際に、チャーチルはよく泣くことで有名でした)。

 

地下鉄を降りると、チャーチルはこの乗客たちの名前をマッチ箱の裏側にメモして、野党・労働党の議員たちの前に現れ、演説をします。地下鉄で出会った乗客たちの名前を逐一挙げて、国民は戦わずして屈服することなど望んでいない、いまこそ戦うべき時だと演説するのです。そして、野党議員たちはチャーチルに同意します。

 

このシーンはまったくの想像の産物なのですが、国難に当たって国民一丸となって戦う気概を魅せる姿に目頭を熱くさせられてしまいます。リアリティにこだわって、単なる脱出劇アクションになってしまった『ダンケルク』(2017)とは大きな差です。

 

オールドマンを支えたクリスティン・スコット・トーマスとリリー・ジェームズも、見事でした。特に後者がチャーチルの信頼を得るのに、軽やかで正確なタイピングを披露する辺り、女性を描かせたら超一流のジョー・ライトだと感心してしまいます。いきなり一国の首相からタイピングを命じて、それがスムーズにできる女性はなかなかいるものではないはずです。それを難なくリリー・ジェームズはやり遂げるのですから、エリザベス・レイトンはそれくらい優秀な秘書だったのだろうと信じられます。

 

最初はチャーチルを信用していなかったジョージ6世が徐々にチャーチルを信頼する姿を演じたベン・メンデルソーンに、有名な吃音症を強調することなく、国王としての威厳を醸し出させていた演出にも大賛成です。


悪役となったチェンバレン役のロナルド・ピックアップの優柔不断さ、ハリファックス役のスティーヴン・ディレインのなにかといえば「平和」を持ち出して現実逃避するハト派ぶりが、映画を分かりやすいものにしてくれました。特にピックアップは、もともと決まっていたジョン・ハートの急死による代役だったのですが、その雰囲気はわれわれが想像するチェンバレン像と重なり、違和感はありませんでした。最後のハンカチで額を拭うあたり、ベテラン俳優でなければ出せない味があります。

 

戦争省を見事に再現したプロダクション・デザインも、圧巻です。アカデミー美術賞にノミネートされたのも当然といえます。

 

大幅な脚色が施されているがゆえに、むしろチャーチル像を鮮明にした本作、立派な娯楽映画です。

 

内容: A

 

++++++++++

 

画質(1.85:1): A

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、21 Mbpsから43 Mbps。
 

撮影は、『アメリ』(2001)『ロング・エンゲージメント』(2004)『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013)、そして本作でアカデミー撮影賞にノミネートされた、『アクロス・ザ・ユニバース』(2007)『ダーク・シャドウ』(2012)『ビッグ・アイズ』(2014)『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(2016)のブリュノ・デルボネル

 

機材は、アリ・アレクサ・ミニ、アリ・アレクサ・SXT・プラスHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

 

Blu-ray.comのレビューでは、本作の画質は5点満点中の5点を獲得しています。当ブログのスケールでいえば、「A+」以上に相当する高評価です。それゆえ、大いに期待していたのですが、貧乏英語塾長の使用6年以上の2Kプロジェクターだと、「A+」映像は得られませんでした。かなりの高画質であることを認めるのはやぶさかではないのですが。

 

解像度が極めて高いのはわかります。頻繁に出てくる地図や新聞の文字がしっかり読めるほどで、細部に甘さはありません。彫りも深く、奥行き感も出ています。

 

問題は、「明るさ」です。暗い室内に外から日光が差し込むシーンが多用されているのですが、その明るさが白茶けた映像を作り、薄っぺらな絵になってしまうのです。(おそらくBlu-ray.comのレビュワーが使っているであろう)最新4Kプロジェクター(もしくはディスプレイ)なら、その薄っぺらさはなくなるのではと想像します。

 

その代わり、暗い場面はわがプロジェクター(「明るさ」は36)でも、黒がかなり沈み、快調が滑らかなので、深みのある陰影を楽しめます。地下の作戦指令室(war room)シーンは、リアルそのものです。さらに、屋外映像、たとえば“Up your bum”シーンなどは、非常に明晰でくっきり感が高まります。

 

発色は場面によって変えられているようです。室内映像は色温度を低めにし、屋外は色温度が高めになります。さらに、殺伐とした印象を与えるためでしょう、色数は減らされています。それでも、肌の質感には違和感は覚えません。

 

音質(Dolby Atmos/Dolby TrueHD 7.1): A

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。48kHz, 24-bit。音量は、マイナス30デシベル。

 

世界の一部の劇場ではドルビーアトモス上映。ドルビーアトモスに対応していないGump Theatreでは、ドルビーTrueHD 7.1で視聴しています。

 

左右前後に音が定位し、音の出所が正確にわかる音響設計です。しかし、サラウンドバック・スピーカーの活躍度が低く、おもったほど立体音場が濃密になりません。移動感は必要なシーンでは出ていますが、包囲感にはしばしばもの足りなさを感じます。

 

ただし、サラウンド・スピーカーとサラウンドバック・スピーカーの4本を1.8mの高さに置いているために、高さの表現はかなりリアルで、天井の高い室内や地下の作戦指令室の狭さが出ています。トップスピーカーを置いてドルビーアトモス再生すれば、相当な迫力になることでしょう。

 

音の純度は、かなりのもの。雑味は感じません。室内の反響音や話し声などの細かい環境音が映画を盛り上げます。音楽も、団子にならず、爽やか。メタリックな不快成分もありません。

 

セリフの抜けも、問題なし。サ行も滑らかで、発音も明瞭。チャーチルに似せるために癖のある発音をするゲイリー・オールドマンのセリフも、それ相当の英語力があれば、しっかりと聴き取れます。

 

超低音成分は、控えめ。出るときには出ますが、固く引き締まっており、非常に上品です。

 

英語学習用教材度: A

英・仏・西語字幕ならびに仏・西語吹き替えつき。残念ながら、日本語字幕・日本語吹替えはつきません。

 

セリフは、大量。それでいて、俗語卑語は少なく(PG‐13指定)。安心して英語学習用教材に使えます。

 

英語字幕は、完璧にセリフをフォローしていて、勉強になります。演説・皮肉・ジョークを含め、お洒落な表現も多く、文筆家としてもノーベル文学賞を受賞したチャーチルを描く映画ですから、非常に難しい語彙が使われていて英語の難度は極めて高いのですが、その分勉強しがいのあるテクストといえます。

 

映像特典は少ないのですが、すべてに英語字幕がつきますし、音声解説もつきますから、勉強になります。これで音声解説に英語字幕がついていれば、「A+」としていました。

 

++++++++++
  
気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題は、Darkest Hour。「もっとも暗い時間」が直訳ですが、「もっとも苦しい時期」を意味します。

 

☆掌を手前にして人差し指と中指を立てる新聞記者たちに示したチャーチルのしぐさは、“up your bum”を表します。これは、「くたばってしまえ」という意味で、“up yours”と同義の俗語です。真似しないようにしてください。もちろん、中指一本だけだと、“Fxxk you!”となりますから、これもダメです。

 

☆ハリファックスが庶民院でのチャーチルの演説の後つぶやくセリフは、本当にハリファックスがいったものです。

 

 He mobilized the English language and sent it into battle.

 (あの男は英語を総動員して、それを戦闘に送り込んだ。)

 

☆3000万ドルの製作費で、これまでのところ、全米5555万ドル、世界1億3875万ドルのメガヒット。ジョー・ライト最高のヒット作となりました。

 

特典は、多くありません。まずは、音声特典。

 

 Audio Commentary by Director Joe Wright

 

音声は、ドルビーデジタル・ステレオ。残念ながら、英語字幕はつきません。

 

次に、映像特典。


 Into Darkest Hour (8:16)
 Gary Oldman: Becoming Churchill (4:19)

 

映像:Aを基本に、適宜Bが挿入

 A ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)
 B ビスタ・サイズ(1.85:1)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声:ドルビーデジタル・ステレオ

うれしいことに、英語字幕がつきます。

 

監督による音声解説は、沈黙する部分も多く、撮影の工夫・苦労・裏話よりも、内容に沿った発言がほとんどのため、それほど面白いものではありません。

 

☆その音声解説によれば、クライマックスの庶民院での演説シーンの前、ゲイリー・オールドマンはビートルズの『ヘイ・ジュード』を聴きながら、準備していたとか。イギリスのワーキング・クラス・ヒーローのひとりといわれるオールドマンは、その先達であるビートルズが大好きなようです。

 

☆“Into Darkest Hour”は、典型的なメイキングです。製作の過程を中心に、キャスト・スタッフのインタビューが絡みます。

 

☆“Gary Oldman: Becoming Churchill”は、ゲイリー・オールドマンがチャーチルになりきる過程を描きますが、辻一弘は登場するものの、実際にメイクアップするシーンはありません。

 

++++++++++

 

映画ファン、戦争映画ファン、ゲイリー・オールドマンならびに出演俳優ファン、必見。

 

米盤BDは、画質・音質ともに望むべきレベルで再生するのは至難の業ですが、挑戦しがいのあるBDであることは間違いありません。英語に問題なく、4Kプロジェクターをおもちで、ドルビーアトモス再生可能な音響機器をお持ちの方は購入しても損はないはずです。

 

劇場でご覧になる場合は、ぜひとも音質のよい4Kプロジェクター館でどうぞ。

 

オススメします!

 

+++++付記+++++

 

アカデミー作品賞候補作の私的ランキングです。

 

第1位 シェイプ・オブ・ウォーター A+++(レビューは、こちら!)

第2位 スリー・ビルボード A++(レビューは、こちら!)

第3位 本作

第4位 ゲット・アウト A(レビューは、こちら!)

第5位 ダンケルク A-

 

以下、未見。
 君の名前で僕を呼んで
 レディ・バード
 ファントム・スレッド
 ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
 

| 外国映画(ア行) | 07:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
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