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グレイテスト・ショーマン

 

原題:The Greatest Showman (2017)
上映時間: 104分
2018年2月16日 国内劇場初公開
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/greatest-showman/


109シネマズ木場 シアター1 H‐12
2018年2月27日(火)10時30分の回

ゴウ先生総合評価: A
  画質(2.39:1/デジタル): A+
  音質(Linea PCM): A+
  英語学習用教材度: C+

 

レ・ミゼラブル』(2012)でアカデミー主演男優賞にノミネートされた、『LOGAN/ローガン』(2017)のヒュー・ジャックマン主演により、19世紀に実在した伝説の興行師P・T・バーナム(1810年7月5日 - 1891年4月7日)の波瀾万丈の半生を華麗な歌と踊りで描き出す米国製ミュージカル。

 

準主演は、ザック・エフロンミシェル・ウィリアムズレベッカ・ファーガソン

 

その他、ゼンデイヤキアラ・セトルヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世が共演。

 

監督は、本作が長編劇映画デビューとなるVFXアーティストのマイケル・グレイシー

 

原案・脚本は、TV『SEX AND THE CITY』シリーズ(1998〜2004)製作、TV『キャシーのbig C いま私にできること』シリーズ(2010〜2013)の製作総指揮・脚本、『ブルー2 トロピカル・アドベンチャー』(2014)のジェニー・ビックス

 

共同脚本は、『ゴッド・アンド・モンスター』(1998)でアカデミー脚色賞を受賞し、『シカゴ』(2002)で同賞にノミネートされた、『愛についてのキンゼイ・レポート』(2004:監督・脚本)『ドリームガールズ』(2006:監督・脚本)『フィフス・エステート/世界から狙われた男』(2013:監督)『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』(2015:監督)『美女と野獣』(2017:監督)のビル・コンドン

 

アカデミー賞では、“This is Me”が歌曲賞(ベンジ・パセック作詞、ジャスティン・ポール作曲)がノミネート。

 

☆ミュージカル大好き人間には見逃せない

 

ミュージカルが大好きで、ヒュー・ジャックマンを始め、ミシェル・ウィリアムズとレベッカ・ファーガソンを深く愛する人間としては、ぜひとも観たいとおもっていた作品です。

 

ところが、批評家からの受けがよろしくありません。Rotten Tomatoesでは支持率55%で、10点満点中6点。Metacriticでは、100点満点中48点という具合です。

 

しかし、観客からは支持されました。CinemaScoreでは堂々たる「A」を獲得し、口コミが口コミを読んで、メガヒットとなり、全米1億6000万ドル以上、世界で3億6000万ドル以上を売り上げています。大衆が愛するミュージカル、絶対に観なければという気になります。

 

アメリカでもまだ劇場公開中のため、米盤Blu-ray Discの発売日も未定です。ならば、劇場です。近場の劇場ではドルビーアトモス上映もされていますが、すべて2K上映です。それでは満足できない貧乏英語塾長、4K上映館を探したら、先週土曜日から109シネマズ木場が4Kプロジェクター館で上映しているではないですか。しかも、1300円で観られるシネマポイントカードデイの火曜日でも、朝イチだとガラガラです。仕事を片付けると、地下鉄・東西線に乗り込んだのでした。

 

先客の座った位置を確認してから、他人の干渉がもっとも少ない席を選ぶのが、貧乏英語塾長流。そこで確認してみると、先客は、たったの8名。なぜかエグゼクティブシートの通路側だけが埋まっていて中央の席が空いています。もっとかぶりつきがよいのですが、そちらに先客がいるので、久々にエグゼクティブシートの中央の席に座ります。1席おいて座っている先客が視野にちらりと入ってきますが、気になるほどではありません。豪勢な気分でシネスコ・スクリーンを見つめることにしたのでした。

 

☆あらすじ

 

主な舞台は、19世紀半ばの米ニューヨーク・シティ。

 

貧しい少年時代を過ごしたP・T・バーナム(Phineas Taylor Barnum:ヒュー・ジャックマン)は、幼なじみのお嬢様チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)との身分違いの恋を実らせ結婚します。

 

娘がふたり生まれ、幸せな生活を送りますが、失業を繰り返し、貧しさから抜け出せません。愛する家族のために成功を追い求めたバーナムは、挑戦と失敗を繰り返した末、ついに前代未聞の異形の人物たちを全面に押し出したショーをつくりあげ、大衆の心を掴むことに成功します。

 

しかし、そのあまりにも型破りなショーは、「騒々しい道化芝居」を意味する“Circus”だと揶揄され、上流階級の人々は眉をひそめるばかりです。

 

そこで、バーナムは英国で成功を収めた上流階級出身の若き興行師フィリップ・カーライル(ザック・エフロン)を口説き、パートナーとして迎え、ついには英国ヴィクトリア女王(ゲイル・ランキン)にも、面会します。

 

そして、ヨーロッパ随一と謳われたスウェーデンのオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)をアメリカに招くことにも成功したのでした……。

 

☆ミュージカル、最高!

 

冒頭のストンピングを苦返して歌い踊る"The Greatest Show"から、もううっとり。前半1時間、バーナムが天下を取るまでが実に面白く、感激のあまり、何度も落涙してしまいました。後半になって、やや調子が落ちますが、それでも面白い。『ラ・ラ・ランド』(2017)ほどではないにせよ、秀作であることは間違いありません。

 

前半の面白さは、バーナムの成功談をヒュー・ジャックマンが見事な歌と踊りで披露することとはもちろんですが、ミシェル・ウィリアムズが良妻賢母を絵に描いたようにジャックマンを支える健気さにこそあります。子役ふたり(オースティン・ジョンソンキャメロン・シーリー)もこまっしゃくれることない可愛さいっぱいで、その家族愛に胸が熱くなるのです。

 

ミシェル・ウィリアムズの笑顔のすばらしさは、まるで女神です。この人と共演する男優は、すべて名優に見えてくるものです。『ブロークバック・マウンテン』(2005)のヒース・レジャー、『ブルーバレンタイン』(2010)のライアン・ゴズリング、『マリリン 7日間の恋』(2011)のエディ・レッドメイン、『テイク・ディス・ワルツ』(2011)のセス・ローゲン、『フランス組曲』(2014)のマティアス・スーナールツ、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)のケイシー・アフレック。彼らを支えたのは、ウィリアムズの存在感にほかならず、本作のヒュー・ジャックマンもウィリアムズに助けられています。

 

“unique”と形容される異形の人物(freak)たちの活躍が、またよろしい。特に髭をはやした黒人女性レティ・ルッツを演じたキアラ・セトルが、たまりません。バーナムから裏切られて落ち込む歌声も、破産して、劇場をも火事で失い意気消沈しているバーナムを救う姿もとてもすばらしいのです。

 

レベッカ・ファーガソンの神々しいまでの美しさも、圧巻でした。歌はローレン・オールレッドによる吹替えですが、その舞台に立ったときの堂々たる美しさは、半端ではありません。“Never Enough”という歌もよいですし、ファンとしてしびれまくり、ここでも涙です。

 

調子が落ちてくるのは、フィリップ・カーライルが空中ブランコ乗りのアン・ウィーラー(ゼンデイヤ)に恋をしてからです。白人・黒人の愛を描くことで、いまのハリウッドの時流に乗ろうとしたのでしょうが、物語の焦点がボケてしまいました。バーナム一本で勝負すべきだったのです。ジェニー・リンドとの絶縁も、いまひとつ理解できませんし、このあたりの脚本はいただけません。

 

それでも、破産と劇場の火事から甦り、チャリティとの仲も回復するクライマックスには、絵に描いたようなハッピーエンドですが、その月並みさが心から嬉しくなります。

 

ベンジ・パセック(作詞)とジャスティン・ポール(作曲)の9曲は、どれも高水準。スタンダードとして歴史に残るパワーは感じられませんが、映像と合わせると、踊りの振り付けのすばらしさもあって、終始楽しめました。

 

セッション』(2014)でアカデミー編集賞を受賞し、『ラ・ラ・ランド』(2017)でも同賞にノミネートされたトム・クロスの編集も、手際よくポイントをつかんで、観客を飽きさせることがありません。これだけの映画を104分にまとめた手腕に、拍手です。

 

マイケル・グレイシーの演出も、後半だれるものの、デビュー作とはおもえない落ち着いており、好感がもてました。これからが楽しみです。

 

++++++++++

 

画質2.39:1/デジタル): A+

 

撮影は、『つぐない』(2007)『アンナ・カレーニナ』(2012)でアカデミー撮影賞にノミネートされた、『めぐりあう時間たち』(2002)『シャーロットのおくりもの』(2006)『路上のソリスト』(2009)『アベンジャーズ』(2012)『GODZILLA ゴジラ』(2014)『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015)『PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』(2015)『ザ・コンサルタント』(2016)『ノクターナル・アニマルズ』(2016)のシーマス・マッガーヴェイ

 

機材は、アリ・アレクサ・65、アリ・アレクサ・ミニHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。


4Kプロジェクターによる上映。

 

解像度は非常に高く、柔らかく見えるのは、それだけナチュラルだということなのでしょう。DIファイルが2Kであるハンディキャップをものともしていません。現代最高レベルの画質です。彫りは深く、奥行き感もあり、クッキリ・スッキリしています。


発色は、ニュートラル。色数は多く、すべてが鮮明です。肌の質感も、見事。ことに、レベッカ・ファーガソンの美しさには、見惚れてしまいました。ファンとしては、ここまで美しいファーガソンを見たのは初めて。シーマス・マッガーヴェイに感謝です。

 

暗部情報量も、十分。黒がよく沈み、階調も滑らか。見づらさ皆無です。

 

シアター1のエグゼクティブシートからは、8列目ですから、シネスコ・スクリーンすべてを楽に視野に収められます。かぶりつき派としても、環境さえ許せば、たまにはこの席もありかと思った次第です。

 

音質(Linea PCM): A+

 

一部の劇場では、ドルビーアトモス上映。

 

画質に劣らず、音質も見事でした。

 

左右前後に音を定位させ、音の出所もスクリーンとぴったりあって、各スピーカーのリンケージがよいために、包囲感は高く、移動感にもキレがあります。

 

肝心の音楽は、やや団子に聞こえるものの、歌声はしっかりと歌い手の口元によりそい、不満はありません。

 

セリフの抜けも、文句なし。音像が肥大することもなく、口元に寄り添います。ヒステリックでメタリックな響きも、皆無です。

 

超低音成分は、かなりの量。冒頭のストンピングなど、ゾクゾクしてしまいました。席も揺れます。それでも、鼓膜が押し付けられる不快さはありません。

 

英語学習用教材度: C+

 

翻訳は、石田泰子。

 

セリフは、かなりの量。にもかかわらず、俗語・卑語が、F-wordを含め、ほとんど登場しません(PG指定)。安心してテクストに使えます。

 

ただし、歌詞を聴き取るのは、かなりの難しさ。劇場では、日本語字幕に頼りましょう。

 

その翻訳も、ナチュラルそのもの。ほとんど違和感を覚えずにすみます。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

原題は、The Greatest Showman。直訳すれば、「もっとも偉大な興行師」となります。単数形ですから、バーナムひとりを指していることは間違いありません。映画的には、「地上最大の興行師」ですか。なお、「芸人」「エンターテイナー」という意味もあり、この場合は両方の意味を兼ねていると考えられます。

 

☆8400万ドルの製作費で、これまでのところ、アメリカで1億6077万ドル、海外で2億52万ドル、世界で3億6128万ドルのメガヒット。

 

Blu-ray Disc・4K UHD BDの発売は、アメリカでも未定です。

 

++++++++++

 

ミュージカル映画ファン、必見。ヒュー・ジャックマン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソンのファンも、もちろん、必見。貧乏英語塾長、BDが出たら、必ず買います。画質・音質のよい劇場でどうぞ。強くオススメします!

 

| 外国映画(カ行) | 12:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
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