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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(UK BD/Region B)

 

原題:The Big Sick (2017)
上映時間:2:00:01
2018年2月23日 国内劇場初公開
公式サイト:http://gaga.ne.jp/bigsick/

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(1.85:1): A/A-
  音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A
  英語学習用教材度: A-/B+

 

パキスタン人コメディアンとアメリカ白人女性のカルチャーギャップに悩む恋愛を描いた、主役俳優の実話に基づく米国製ロマンティック・コメディ。

 

主演・脚本は、TV『シリコンバレー』シリーズ (2014〜2017)のパキスタン出身コメディアン、クメイル・ナンジアニ

 

もうひとりの主演が、『ルビー・スパークス』(2012)『もしも君に恋したら。』(2013)『プリティ・ワン たったひとつの恋とウソ。』(2013)『イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち』(2014)『ザ・モンスター』(2016)のゾーイ・カザン

 

準主演は、『ピアノ・レッスン』(1993)でアカデミー主演女優賞を受賞し、『ブロードキャスト・ニュース』(1987)で同賞に、『ザ・ファーム/法律事務所』(1993)『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』(2003)で同助演女優賞にノミネートされたホリー・ハンター、TV『Hey!レイモンド』シリーズ(1996〜2000)アニメ『アイス・エイジ』(2002〜2016:マンモス・マニーの声)『ムースポート』(2004)のレイ・ロマノ

 

その他、アヌパム・カーゼノビア・シュロフアディール・アクタルが共演。

 

監督は、『ドリスの恋愛妄想適齢期』(2015)のマイケル・ショウォルター

 

共同脚本は、TVで活躍し、本作が長編劇映画デビューとなる、クメイル・ナンジアニの妻エミリー・V・ゴードン

 

製作に『40歳の童貞男』(2005)『ファニー・ピープル』(2009)を始め、数々の傑作コメディの監督・製作・脚本を手掛けてきたジャド・アパトーが参加。

 

アカデミー賞では、脚本賞にノミネート。

 

☆英盤BDで観る

 

ロマコメ大好き貧乏英語塾長、本作が米英で話題になっていることを知ると、どうしても観たくなり、昨年末英盤Blu-ray Discが、英アマゾンで10.00ポンドの最安値をつけたときに購入しました(今日は、9.99ポンド)。

 

今日から日本での劇場公開が始まるのを受けて、レビューをアップロードさせていただきます。

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代のシカゴ。

 

ウーバーの運転手をしながら、スタンダップ・コメディアンとして成功をめざすパキスタン出身のクメイル・ナンジアニ(本人)が、シカゴ大学大学院で心理学を勉強している白人女性のエミリー・ガードナー(ゾーイ・カザン)と恋に落ちます。しかし、クメイルの家は厳格なムスリムで、白人女性との交際を許しません。

 

そうした偏見の中、エミリーへの愛に燃えるクメイルでしたが、エミリーが謎の病気にかかり入院してしまいます。クメイルは、エミリーの母ベス(ホリー・ハンター)から嫌われるものの、父親のテリー(レイ・ロマノ)の応援もあって、いつの間にかベスもクメイルを認めてくれ、3人一緒にエミリーを看病することになるのでした……。

 

☆脚本よりも、配役が面白い

 

脚本が高く評価されています。確かに、セリフには面白さを感じるものの、展開自体にはそれほど目新しさはありません。異人種恋愛、大病、将来の不安など、多くの映画で取り上げられてきた月並みな素材です。

 

その意味で、どうしてこんなに高く評価されたのか、理解できない部分はあります。それが、人種差別に対する反動ならば、それはそれでいまのアメリカの異常さを表しているように感じるほどです。

 

しかし、この配役はただものではありません。クメイル・ナンジアニを中心に、実際のエミリー・ガードナー(エンドクレジットで本人の写真が登場)とは似ても似つかないゾーイ・カザンをエミリー役にもってきたのが卓越した効果をあげています。

 

温厚なクメイルが小柄で可愛いのに小悪魔的なゾーイのいじめに翻弄される姿が、映画としての面白みを深め、クメイルに対する同情を募らせるのです。

 

事実、164僂離勝璽ぁΕザンが、157僂両柄なホリー・ハンターの娘であるのもとても自然に感じますし、このふたりの気の強さも、まるで本当の母娘に見えてくるのも、得もいわれぬケミストリーです。

 

そこに、優しいクメイル・ナンジアニだけではなく、茫洋としつつもどこかおかしいレイ・ロマーノをホリー・ハンターの夫役に起用したことで、さらにアンサンブルの妙味が高まっています。

 

この主要4人の見事な化学反応のおかげで、エミリーへの3人の愛情の深さが理解できるとともに、パキスタン人であるクメイルが両親(アヌパム・カーゼノビア・シュロフ)からパキスタン人としか結婚してはいけないと迫られる民族的辛さも、エミリーとの愛を成就させようとするクメイルの必死さも伝わってくるのです。

 

さらに、最後の最後まで、クメイルの夢と希望がかなえられないのも、実際にそうだったかは知りませんが、映画的には立派な展開。それがあるがゆえに、最後のハッピーエンドが強烈なカタルシスを与えることができています。

 

とはいえ、最後まで、これでアカデミー脚本賞候補は甘すぎないかとおもう気持ちは拭えないのでした。

 

内容: A-/B+

 

++++++++++

 

画質(1.85:1): A/A-

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、2 Mbpsから59 Mbps。

 

撮影は、『アラキメンタリ』(2004)『SEXエド チェリー先生の白熱性教育』(2014)『ドリスの恋愛妄想適齢期』(2015)のブライアン・バーゴイン

 

機材は、アリ・アレクサ・ミニHDカメラを使用。マスター・フォーマットは不明。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

 

解像度は、最新BDの水準はクリアしているものの、それ以上の凄味はありません。細部も甘く感じます。それでも、彫りの深さはなかなかで、奥行きも出ているのが救いです。

 

発色は、ニュートラル。色数も多いのですが、色乗りはあっさり。鮮明さに、欠けます。それでも、肌の質感には、不自然さはありません。パキスタン人の褐色の肌がリアルです。

暗部情報量も、やや問題。暗いシーンが多い映画ですが、あるところから黒が沈まないために、やや見づらい場面が生まれています。

 

それでも、大画面の近接視聴は、ほぼ問題なしです。

 

音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

音は、なかなかのもの。絵よりも、優れています。左右前後に音が定位し、音の出所もスクリーンと正確にマッチします。包囲感は十分ですし、移動感もかなりのものです。たとえば、通りを走る車の方向などがはっきりとわかります。


ノイズフロアは低く、雑味はありません。おかげで、マイナス30デシベルでもうるさく感じません。バーの中のざわめきや劇場内の観客の咳など細かい環境音も聞こえてきます。それでいて、不快な金属成分は絡みません。

 

音楽も団子になることなく、軽やかです。特に、アコースティックギターの響きの艶やかさが記憶に残ります。

 

セリフの抜けも、まったく文句なし。レンジも広く、ヒステリックに聞こえることもありません。サ行も滑らかで、発音も明瞭です。

 

超低音成分は、控えめ。ほとんど入っていないといってよいでしょう。


英語学習用教材度: A-/B+

 

英・独語字幕ならびに独語吹替え付き。残念ながら、日本語字幕ならびに日本語吹き替えはつきません。

 

セリフは、大量。ただし、俗語卑語は、F-wordは数十回、S-wordは数回登場するなど、かなり使われます(R指定)。テクストとして使うには、十分な注意が必要です。

 

それでも、英語字幕は100%セリフをフォローしていますから勉強しやすいといえばいえるのですが、口語・俗語とともに、医学用語も登場し、アメリカン・ジョークが多用されるので、細部まで理解するのはかなり難しい素材です。

 

しかも、英盤BDの特典はかなりの量であるものの、英語字幕がまったくつきませんから、評価は高まりません。

 

++++++++++
  
気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題は、The Big Sick。直訳すれば、「重病人たち」。本当の重病にかかったエミリーと恋という重病になったクメイルを表現しています。

 

☆クメイルと一緒にバーに出演している女性スタンダップ・コメディアンのエイディ・ブライアント(Aidy Bryant)が、キュートです。ぽっちゃりしていますが、メリッサ・マッカーシーの毒がありません。『Saturday Night Live』にも出ているコメディアンですが、本作が日本デビューとなります。

 

☆500万ドルの製作費で、これまでのところアメリカで4287万ドル、世界で5533万ドルのスマッシュヒット。すばらしい収益率です。

 

特典です。まずは、音声特典。

 

 Cast and Filmmaker Commentary with producer Barry Mendel, 
  Kumail, Emily, and director Michael Showalter

 

音声は、LPCM 2.0(48kHz/24b)。残念ながら、英語字幕はつきません。

 

次に、映像特典。


 A Personal Journey: The Making of The Big Sick (14:49) 
 2017 SXSW Film Festival Panel (11:32)
   South by Southwest Film Festival
   Austin, Texas  March 16, 2017
 Deleted Scenes (7種/10:06)
 The Big Sick: The Other Stuff (3:48) 
 The Bigger Sick: Stick Around for More Laughs (10:25) 

 

映像:
  Ν◆Aを基本に、適宜Bが挿入
 〜ァA

 A ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)
 B ビスタ・サイズ(1.85:1)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声:LPCM 2.0(48kHz/24b)

残念ながら、字幕はつきません。

 

☆米盤BDに入っている“The Real Story” (1080p; 7:11) だけが省かれています。

 

☆“2017 SXSW Film Festival Panel”には、監督マイケル・ショウォルター、製作ジャド・アパトー、脚本エミリー・V・ゴードン、主演・脚本クメイル・ナンジアニが参加して、観客とのQ&Aに応じています。

 

☆“The Big Sick: The Other Stuff”は、NGシーン集です。

 

☆“The Bigger Sick: Stick Around for More Laughs”は、製作ジャド・アパトー・出演者によるスタンダップ・コメディ集です。

 

++++++++++

 

ロマコメとしてみると、陳腐さを隠せませんが、異人種恋愛を描いているのに、嫌みがないのは悪くありません。観て損はないでしょう。関心をもたれた方は、画質・音質のよい劇場でどうぞ。4Kプロジェクター上映館なら、ベストでしょう。

 

| 外国映画(ハ行) | 07:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
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