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ビッグ・リトル・ライズ 〜セレブママたちの憂うつ〜(IT BD/Region Free)

 

原題:Big Little Lies (TV: 2017) 
上映時間:計約356分:BD 3枚組
2017年6月2日 スターチャンネルにて放映開始
公式サイト:https://www.star-ch.jp/drama/big-little-lies/sid=1/p=t/

ゴウ先生総合評価: A
  画質(1.78:1): A+
  音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A
  英語学習用教材度: A-

 

リアン・モリアーティが2014年に発表した同名小説(未訳)を原作とした米HBO製作TVサスペンス・ドラマ。7話構成。

 

Big Little Lies
Penguin

 

監督は、『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)でアカデミー編集賞にノミネートされた、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009)『カフェ・ド・フロール』(2011)『わたしに会うまでの1600キロ』(2014)『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(2015)のジャン=マルク・ヴァレ

 

製作総指揮・企画・脚本は、TV『L.A. LAW/7人の弁護士』シリーズ1986〜1994)TV『シカゴホープ』シリーズ(1994〜1999)TV『ボストン・パブリック』シリーズ(2000〜2004)TV『アリー・myラブ (1st Season) (1997〜2002)TV『ボストン・リーガル』(2004〜2008)のデイビッド・E・ケリー

 

主演は、次の3人。

 

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005)でアカデミー主演女優賞を受賞し、『わたしに会うまでの1600キロ』(2014)で同賞にノミネートされた、製作総指揮を兼ねるリース・ウィザースプーン

 

めぐりあう時間たち』(2002)で同賞を受賞し、『ムーラン・ルージュ』(2001)『ラビット・ホール』(2010)で同賞に、『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』(2016)で同助演女優賞にノミネートされた、製作総指揮を兼ねるニコール・キッドマン


ファミリー・ツリー』(2011)『ダイバージェント』シリーズ(2014〜2016)『きっと、星のせいじゃない。』(2014)『スノーデン』(2016)のシェイリーン・ウッドリー

 

その他、アレキサンダー・スカルスガルドアダム・スコットゾーイ・クラヴィッツジェームズ・タッパージェフリー・ノードリングローラ・ダーンが共演。

 

TVのアカデミー賞に相当するエミー賞の「リミテッドシリーズ/テレビムービー部門」において、21部門にノミネートされ、作品賞・監督賞・主演女優賞(ニコール・キッドマン)・助演女優賞(ローラ・ダーン)・助演男優賞(アレクサンダー・スカルスガルド)・キャスティング賞 ・衣装賞 ・音楽監督賞の計8部門を制覇。

 

☆7話のタイトル(カッコ内は放映時間)

 

 第1話    「誰かが死んだ」 Somebody's Dead(51:09)
 第2話    「真剣な子育て」 Serious Mothering(54:12)
 第3話    「夢に生きる」 Living the Dream(51:45)    
 第4話    「いざとなったら」 Push Comes to Shove(52:20)
 第5話    「学んだ痛み」 Once Bitten(51:18)
 第6話    「燃え上がる愛」 Burning Love(51:35)
 第7話 「引き寄せの法則」 You Get What You Need(58:57)

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代の米カリフォルニア州モントレーの高級住宅街。

 

マデリン・マーサ・マッケンジー(リース・ウィザースプーン)は、モントレーの豪邸に住む専業主婦です。若いころにネイサン・カールソン(ジェームズ・タッパー)と結婚して、16歳になる娘アビゲイル・カールソン(キャスリン・ニュートン)を産んだものの、ネイサンがボニー・カールソン(ゾーイ・クラヴィッツ)という若い女性に走ったために、その後離婚し、エド・マッケンジー(アダム・スコット)と再婚します。そして、今度小学校に上がったクロエ・マッケンジー(ダービー・キャンプ)を産んだのでした。

 

そのネイサンとボニーにも、クロエと同級生になるスカイ・カールソン(クロエ・コールマン)がいます。

 

そのクロエと同級生になる双子の母親であり、マデリンの親友であるセレステ・ライト(ニコール・キッドマン)は、元弁護士。アメリカ中を出張で回る実業家のペリー・ライト(アレキサンダー・スカルスガルド)と結婚して、いまはこれまた海岸沿いの豪邸で専業主婦をしています。

 

ジェーン・チャップマン(シェイリーン・ウッドリー)は、若き貧しいシングル・マザー。クロエたちと同級生となるジギー・チャップマン(イアン・アーミテイジ)を抱えて、モントレーにやってきて簿記の職を探しています。

 

レナータ・クライン(ローラ・ダーン)は、大企業のCEO。夫ゴードン・クライン(ジェフリー・ノードリング)の間に、クロエたちと同級生になる娘アマベラ・クライン(アイヴィー・ジョージ)がいます。

 

この5人の母親と6人の子供の間に起きたのが、アマベラが小学校のオリエンテーションで何者かに首を絞められるという事件でした。アマベラがジギーがやったといったために、レナータはジギーに対して怒ります。しかし、証拠があるわけではありません。知らない土地で委縮する、母親経験の浅いジェーンをマデリンとセレステがかばうのでした。

 

とはいえ、ジギーの疑いが晴れたわけではありません。レナータは、アマベラの誕生パーティーの招待リストから露骨にジギーを外してしまいます。怒ったマデリンは、パーティーへの出席をやめて、ディズニーのアイスショーへ、セレステやボニーたちとその子供たちとともに出かけることにします。

 

その間、マデリンとエド、セレステとペリー、レナータとゴードンの夫婦関係とマデリンとアビゲイル、ネイサンとアビゲイルの親子関係が入り混じる複雑な様相を示していくのでした……。

 

☆超一級品!

 

日本ではスターチャンネルでの放送だけでBDもDVDもリリースされていないために米盤よりも安かったイタリア盤Blu-ray Discを注文しました。それが、11月の初めには届いていたのですが、なかなか観る機会がなく、この正月にやっとすべてを観ることができました。

 

結論から申し上げれば、派手さはないものの、主役3人の心の機微を細かく描いていて、見応え十分です。傑作だと高く評価します。ジャン=マルク・ヴァレの演出が、デイビッド・E・ケリーの脚本を活かし、実力派の俳優たちから最高の演技を引き出しているおかげです。子役もみな達者で、感心するしかありません。

 

確かに、イライラさせられる部分はあります。第1話から殺人事件が起きて、多くの証言者の取り調べが、頻繁にドラマに挿入されているのに、その事件の概要すら本作が教えないからです。しかし、そのもどかしさを我慢しながら、登場人物ひとりひとりの心のゆらぎを見ていると、第7話で明らかになる真相が腑に落ちてきます。

 

子どもをもった女性は、母親なのか、妻なのか、女性なのか。それを選び取ることとそれらを両立させることの難しさを、性格と生い立ちと環境の違う女性たちを交差させることで、半端ないスリリングさを醸し出しているのに圧倒されるのです。

 

特筆すべきは、ニコール・キッドマンです。これほどまでに美しいキッドマンは、いつ以来のことか。いや、本作のキッドマンが、もっとも美しいのかもしれません。

 

その美しさは、ペリーによるDVがもたらすセレステの儚さによるものと同時に、そのセレステが次第にペリーのDVを許さず、ひとりの女性弁護士として立ち上がろうとする強さの回復がもたらしています。

 

特に、弁護士として毅然たる態度で、レナータをギャフンといわせ、その後マデリンとマデリンの車の中で話すときのキッドマンの屈託のない笑顔は、これ以上ない美しさです。これだけの役を与えられたら、キッドマンが乳首を出してまでも本作のオファーを受けたのも、当然のことにおもえます。

 

その夫を演じたアレキサンダー・スカルスガルドも、キャリアベストの演技です。年下の夫が、絶世の美女を支配しようと暴力に走り、そのたびに謝罪することを繰り返すDV夫の典型を不気味なほどリアルに演じています。このDVが、美男美女のカップルに起き、その双子の男の子も超美形なうえ、信じられないほどの大金持ちぶりですから、ライト家がもたらす不協和音がドラマ全体をサスペンスフルにしています。

 

シェリーン・ウッドリーが演じたジェーンがPTSDとして抱える悲しいデートレイプ事件も、いまのアメリカを象徴したものではありますが、ややおもわせぶりな描き方になっていて、ものたりません。もっとジェーンがジギーを出産するに至る葛藤を描いてほしいものでした。数少ない本作の欠点です。

 

毅然たる態度でジェーンをかばい続けるマデリン役のリース・ウィザースプーンは、まさにニンそのもの。小柄な体ですが、そのたくましさには惚れ惚れします。

 

大好きなローラ・ダーンが前半の悪役を引き受けるのですが、その後、真実がわかってジェーンと和解するときの落差の表現が、この人ならではの柔らかさで表現されていて、魅かれます。

 

驚かされたのは、抑制した演技に終始した、普段はおちゃらけた役が多いアダム・スコットです。マデリンをじっと支える姿が、何ともいえない迫力をもちます。ついでにいえば、第7話で唄った歌のうまさも格別です。本職のゾーイ・クラヴィッツはもちろん、ジェームズ・タッパーの歌もよかったし、アメリカの俳優の底力を感じます。


繰り返し観るには疲れる重たいドラマですが、しばらくしたらまた観直したくなりそうな予感がする作品です。

 

内容: A

 

++++++++++

画質(1.78:1): A+/A

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080p/24信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映していま す。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、4 Mbpsから43 Mbps。

撮影は、『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)『わたしに会うまでの1600キロ』(2014)『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(2015)でジャン=マルク・ヴァレと組んだ、『ブルックリン』(2015)のイヴ・ベランジェ

使用機材その他、詳細は不明。オリジナル・アスペクトも、1.78:1。

 

イヴ・ベランジェが撮影した上の4作は、すべてアリ・アレクサHDカメラによって撮影されたものですから、本作もそうなのかとおもいます。ですが、画質を調整したのか、まるで35mmフィルム・カメラで撮影したかのように、グレインのようなものが見えるのです。それがフィルムルックで、個人的にはとても好ましい画調です。

 

フィルムルックとはいえ、解像度は非常に高く、細部まですっきりしています。シェイリーン・ウッドリーの荒れた肌が、本人には気の毒ですが、実にリアルです。彫りも深く、奥行き感もあって、くっきりとした映像。現代最高のBD画質までもう一歩といってよいでしょう。
 

発色は、ニュートラル。色数も多く、原色も中間色も鮮明です。肌の質感もナチュラル。ニコール・キッドマンの肌の美しさは、圧巻です。違和感は、まったくありません。


暗部情報も、十分。黒はよく沈み込み、コントラストが高いために、暗いシーンでも見づらさはありません。

 

大画面の近接視聴も、まったく問題なしです。

音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A/A-

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

左右前後に定位する音響設計ではありますが、多くの場面はフロント重視です。セリフをじっくりと聞かせようという発想でしょうが、派手さはありません。ただし、音楽が流れ出すと、濃密な立体音場が登場し、その落差が快感になります。

 

さらに、後方から聞こえてくる鳥の鳴き声や雑音などがスクリーンと一致していて、静かなドラマではありますが、ある種のケレン味もあり、作品に深みを与えています。とはいえ、鮮明な移動感を味わうことはできません。

 

ノイズフロアは、最低レベル。雑味が乗らないために細かい環境音が聞こえてきます。それでいて、耳障りなメタリックな響きは乗りません。音楽の響きも悪くなく、分解度もかなりのものです。

 

セリフの抜けは、まったく文句なし。発音も明瞭で、サ行もスムーズ。セリフが、すっきりと耳になじみます。

 

超低音成分は、控えめ。音楽の低音楽器が印象に残る程度です。


英語学習用教材度: A
 

英・伊・独・西語字幕ならびに伊・独・西語吹替えつき。残念ながら、残念ながら、日本語字幕はつきません。

セリフ量は、膨大。しかし、俗語・卑語が、F-wordを含め登場しますので、テクストに使用するには注意が必要です。


英語字幕はセリフを99%以上フォローしていますので、TOEIC900点ホルダーなら、8割以上は理解できるはずです。テキスト自体は、最新の米口語を表していますし、発音のきれいな俳優たちばかりですから、非常に聴き取りやすく、勉強しやすい素材です。

 

ただし、特典に英語字幕がついているのはよいのですが、量が少ないのでこれ以上の評価は無理です。


++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題も、Big Littele Lies。訳せば、「大きなちょっとしたウソ」とでもなるのでしょうか。みんなが「ちょっとしたウソ」を抱えているのですが、最後にはそれが図らずも「大きく」なってしまうというわけです。

 

モントレーは、カリフォルニア州中部にある人口3万人足らずの美しい小さな街です。それにしても、登場人物の9割が白人で、黒人やアジア人が少ないのに、驚きます。それが、モントレーの特徴なのでしょう。昨今の黒人映画ブームに反旗を翻しているようで、そのこと自体が興味深い限りでした。


特典です。米盤とまったく同じ次のメイキングです。

 

 Disc One
  Inside the Episode
   Episode 1 (1:20)
 Disc Two
  Inside the Episodes
   Episode 3 (00:59)
   Episode 4 (1:16)
   Episode 5 (00:45)
 Disc Three
  Inside the Episodes
   Episode 6 (00:58)
   Episode 7 (1:05)
  About Big Little Lies (7:25)

 

映像:ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声:DTS ステレオ

うれしいことに、英語字幕がつきます(独語字幕もあり)。

 

☆これらのメイキングにもっとも頻繁にインタビューに登場するのは、脚本のデイビッド・E・ケリーです。次いで監督のジャン=マルク・ヴァレ、製作総指揮のリース・ウィザースプーンニコール・キッドマンが多く、シェイリーン・ウッドリーアレキサンダー・スカルスガルドアダム・スコットゾーイ・クラヴィッツジェームズ・タッパーローラ・ダーンがそれに続きます。

 

+++++++++++

 

映画・ドラマ・ファン、必見。出演俳優ファン、特にニコール・キッドマン・ファン、必見・必携。イタリア盤BDは、日本語字幕・日本語吹替えがついていませんが、画質・音質良好で、英語に問題がない人には、強く推奨できます。

 

| 外国映画(ハ行) | 09:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
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