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この世界の片隅に(US BD/Region A)

 

2016年製作
上映時間:2:09:41
2016年11月12日 国内劇場初公開
公式サイト:http://konosekai.jp/

劇場レビュー:2017.02.08 Wednesday この世界の片隅に

ゴウ先生総合評価:   A+++
  画質(1.85:1): A+/A
  音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A+/A
  英語学習用教材度: A

 

マイマイ新子と千年の魔法』(2009)の片渕須直の監督・脚本により、戦前・戦中・戦後を生きる広島の若い女性の生きざまを描いた人間ドラマ。

 

原作は、『夕凪の街 桜の国』(2007)の原作者であるこうの史代の同名漫画。

 

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)
こうの 史代
双葉社

 

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
こうの 史代
双葉社

 

この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)
こうの 史代
双葉社

 

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)
こうの 史代
双葉社

 

小説 この世界の片隅に (双葉文庫)
こうの 史代,蒔田 陽平
双葉社

 

声の出演は、主役の北條(浦野)すずを能年玲奈改めのん

 

その他、細谷佳正稲葉菜月尾身美詞小野大輔潘めぐみ岩井七世牛山茂新谷真弓

 

昨年11月12日からロングランが続き、キネマ旬報日本映画ベストテン第1位・監督賞、ブルーリボン監督賞など、多くの映画賞を受賞。

 

☆米盤BDで観直す

 

今年の2月にテアトル新宿で観て大感激し、「A+」評価をした作品です。その後、上の原作も購入して読んで、改めて感激しました。ゆえに、Blu-ray Discで観直すことを希望していました。

 

国内盤BDは、9月15日に発売されています。

 

この世界の片隅に [Blu-ray]
バンダイビジュアル

 

この世界の片隅に (特装限定版) [Blu-ray]
バンダイビジュアル

 

しかし、アマゾン売価で、上の通常盤が4010円で、下の特装限定盤が7837円。貧乏英語塾長には、到底手が出せません。ですが、国内ではレンタルされているのはDVDだけで、BDはレンタルされていませんから、BDで観直したければ、買うしかないのです。

 

そんなときに、11月14日発売の米盤BDが米アマゾンで11.99ドルとなっていて、送料込みでも2000円ちょっとで購入できることがわかりました。この機会を逃してはなるものかと、先週の月曜日に注文したという次第です。

 

それが、たった1週間で到着し、すぐに観ることにしたのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、昭和8年から20年にかけての広島県呉市、広島市。

 

1944年(昭和19年)2月。浦野すず(のん)は、絵を描くことが好きな広島市に住む18歳。そのすずに呉の北條家から急に縁談話が持ちかけられます。あれよあれよという間に話は進み、すずは海軍の街・呉に嫁ぎます。

 

夫・周作(細谷佳正)は、海軍軍法会議で働く文官です。幼い頃に出会ったすずのことが忘れられずにいたという一途で優しい人でした。周作はもちろん、北條の父(牛山茂)母(新谷真弓)に温かく迎えられたすずは、見知らぬ土地での生活に戸惑いつつも、健気に嫁としての仕事をこなしていきます。

 

そんな中、嫁に行った周作の姉・黒村径子(尾身美詞)が、5歳の晴美(稲葉菜月)を連れて、広島市から里帰りしてきます。夫が死に、経営していた時計店が建物疎開の対象となって壊され、婚家と離縁したからです。この径子という小姑のいびりのせいで、すずは円形脱毛症になってしまいます。

 

日ごとに、戦況が悪化し、配給物資が次第に減っていく中で、すずは様々な工夫を凝らして北條家の暮らしを懸命に守っていきます。しかし、呉への空襲は日ごとに増して、北條家にも危険が迫ってくるのでした……。
 

☆最初から最後まで、涙なみだの大感激

 

絵もよければ、音もよし。のんを始めとした声優たちも最高。BDで2回連続で観直したのですが、感激は薄れません。ずっと泣きながら観てしまいした。今年観たBDでは、『ラ・ラ・ランド』(2016)を抑えて、本BDを最高傑作と評価してしまう貧乏英語塾長です。

 

まずは、広島市内と呉市内を当時の情景そのままに再現した絵の美しさにしびれます。映像特典を見ると、片渕須直が徹底的にリサーチした結果だとか。本当にリアルで、心が震えます。

 

そのリアリティに支えられた登場人物たちの広島弁がズンズンしみ込んできて、涙腺はどんどん緩くなっていきます。内容はすべて頭に入っていて、その展開がわかっているのに、すずさんの声を当てたのんの声がこれ以上なく、なおのこと涙を誘います。

 

これから、毎年3回ずつは絶対に観ることになるであろう傑作BDです。

 

内容: A+++

 

++++++++++

 

画質(1.85:1): A

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、25 Mbpsから49 Mbps。

 

撮影は、『きんいろモザイク Pretty Days』(2016)の熊澤祐哉

 

マスター・フォーマットは、DI(2K)。

 

劇場時の印象に限りなく近い高画質です。

 

ピクサー・ディズニーの最新CGアニメと比べると、その独特のまろやかさを一見低画質に結びつけますが、そんなことはありません。解像度は、十分に高く、明晰で、くっきりすっきりしています。それでいて、柔らかい画調が、見事でしびれます。

 

中間色を多用したパステル画調も、劇場のまま。しみじみと美しく、心を洗われます。

 

黒の階調も、滑らか。コントラストが高く、見づらいシーンはまったくありません。

 

大画面の近接視聴も、まったく問題なしです。

 

音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A+/A

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

劇場体験を超える音声です。

 

劇場では2列目に座ったせいで、フロント重視に感じられました。しかし、BDで聴くと、そんなことはありません。左右前後に音を定位させ、サラウンドスピーカーからの音数もかなりの量です。

 

大部分は静かな映画ですが、音楽が鳴ると、包囲感が高まります。音の出所は、いまひとつ曖昧なところがありますが、広島市内の場面や空襲場面などは迫真です。静かな場面がこれ以上ない静けさで描かれるために、空襲シーンの激烈さに耳をふさぎたくなります。

 

劇場では団子状になっていた音楽も、かなりの分解能。ピアノの響きもふくよかで、弦楽器も爽やかに響きます。

 

ノイズ・フロアは、最低レベル。鳥や虫の鳴き声がリアルです。空襲シーンの戦闘機の飛行音にもメタリックな響きも乗りません。

 

セリフの抜けも、文句なし。サ行にきつさはなく、発音も明瞭。のんの声が、涙を誘います。

 

超低音成分の量は、出ると相当なもの。空襲シーンになれば、サブウーファーが雄たけびをあげ、恐怖におびえます。

 

英語学習用教材度: A

 

英語吹替え・英語字幕つき。

 

英語字幕は、確認した限り、英語吹替えと99%同じで、英語のリスニングに役立ちます。ただし、アメリカ人の声優たちの声質は、違和感だらけ。特に、すずの声を当てたローラ・ポストはペケ。映画を楽しむならば、絶対に日本語音声です。英語吹替えは、あくまで英語の勉強テクストと割り切りましょう。

 

なお、英訳自体は、かなりの滑らかさ。違和感は最少です。英作文の勉強に十分に堪えます。

 

特典の英語字幕も、違和感なしです。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆すずさん役ののんもすばらしいのですが、その声に惚れたのが、すずさんの妹すみ役の潘めぐみです。TVアニメを観ないのでまったく知らなかった存在ですが、この人の声がきこえてくると、それだけで儚さが漂い、心を揺さぶられました。フィルモグラフィを観ると、相当な売れっ子。さもあらんと納得した次第です。

 

米盤BDを写真で紹介しましょう。まずは、スリープケースです。

 

 

開いたケースの外側です。

 

 

内側は、こうなっています。右がBDで、左に英語版原作漫画の抜粋ブックレット(16ページ)がついています。

 

 

ブックレット(その下にはデジタル・ダウンロード・コードが記された紙があります)を取り除くと、BDと同じ図柄のDVDのピクチャーディスクが現れます。

 

 

BDとDVDを外すと、冒頭近くですずが大正屋呉服店の前を歩いている絵が、ジャケットの裏側に描かれているのがわかります。

 

 

ケースから外してみましょう。中央やや左に海苔を入れた箱を背負ったすずが見えます。

 

 

ブックレットです。

 

 

開いてみましょう。周作から結婚の申し込みがあって実家に急ぐときに、すずさんが水原と再会した場面です。

 

 

よく作られたBDです。これを、計算してみると、送料込みで2083.91円で購入できたのです。米盤BD販売会社と米アマゾンに感謝です。

 

米盤BDの特典です。

 

 Interviews:
   Director Suna Katabuchi (41:50) 
   Producer Masao Maruyama (12:47)
 Hiroshima & Kure: Then & Now (15:09)
 U.S. Tour Highlights (15:23)
 Theatrical Trailers (5種/5:05) 
 TV Spot (0:33)

映像:
  Ν◆Aを基本に、Bが挿入
  A
 ぁΝァB

 A ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)
 B ビスタ・サイズ(1.85:1)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声:ドルビーデジタル・ステレオ

うれしいことに、すべてに英語字幕がつきます。

 

☆“Hiroshima & Kure: Then & Now”で当時と現在の広島と呉市内を比較されているのを見たら、広島市・呉市それに『東京物語』(1953)の舞台である尾道市をめぐる旅行に行く算段を本気でし始めました。呉では、すずさんの足跡を追うとともに、大和ミュージアムも、欠かせません。

 

++++++++++

 

映画ファン、英語勉強家、必見。米盤BDの完成度は、相当なものです。購入の価値は、十分にあります。強くオススメします!

 

| 日本映画(か行) | 09:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
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