CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< ドリーム(UK BD/Region A, B) | main | 僕のワンダフル・ライフ(US BD/Region Free) >>
エル ELLE(UK BD/Region B)

 

原題:Elle (2016)
上映時間:2:11:05
2017年8月25日 国内劇場初公開
公式サイト:http://gaga.ne.jp/elle/

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(2.40:1): A-
  音質(French: DTS-HD Master Audio 5.1): A/A-
  英語学習用教材度: C+

 

ロボコップ』(1987)『トータル・リコール』(1990)『氷の微笑』(1992)『ショーガール』(1995)『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997)『インビジブル』(2000)『ブラックブック』(2006)のポール・ヴァーホーヴェン監督により、フィリップ・ディジャンの小説『Oh...』(原題)を映画化したフランス・ドイツ・ベルギー共同製作のフランス語サスペンス・ドラマ。

 

エル ELLE (ハヤカワ文庫NV)
早川書房

 

主演は、本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされた、『ピアニスト』(2001)『8人の女たち』(2002)『いつか、きっと』(2002)『愛、アムール』(2012)『間奏曲はパリで』(2013)『アスファルト』(2015)『未来よ こんにちは』(2016)のイザベル・ユペール

 

共演は、ロラン・ラフィットアンヌ・コンシニシャルル・ベルリングジョナ・ブロケクリスチャン・ベルケル

 

アカデミー賞で主演女優賞(イザベル・ユペール)にノミネートされたほか、ゴールデン・グローブ外国語映画賞・女優賞(イザベル・ユペール)、全米批評家協会主演女優賞(イザベル・ユペール)、NY批評家協会女優賞(イザベル・ユペール)など数々の映画賞を受賞。

 

☆英盤BDで観る

 

8月25日から国内公開が始まった本作、まだロードショー公開されています。日本でも相当人気が高いということなのでしょう。

 

そんな中、英盤BDが英アマゾンで9.99ポンドの最安値をつけ、送料込みで1700円もせずに購入できることがわかり、購入しました。

 

それがやっと着いて、英語字幕を見ながら視聴完了。レビューをアップロードさせていただきます。

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代のパリ。

 

ミシェル・ルブラン(イザベル・ユペール)は、新鋭ビデオゲーム会社で辣腕を振るう女社長です。売れない作家のリシャール・カサマヨウ(シャルル・ベルリング)と離婚し、息子のヴァンサン(ジョナ・ブロケ)も独立したため、いまは大きな家にひとり暮らしです。

 

ある日、自宅にひとりでいるときに、覆面をした男に襲われ、レイプされてしまいます。しかし、男が去ると、ミシェルは何事もなかったかのように振る舞い、訪ねてきた息子を迎えます。

 

その後、ミシェルは、レイプ犯が彼女の身近にいると確信します。それでも幼いときのトラウマから、決して警察に頼ろうとせず、自ら犯人探しを始めるのです。

 

そんなミシェルの周囲には、犯人になりうる動機を持つ怪しげな人物が、元夫リシャール、愛人ロベール(クリスチャン・ベルケル)、隣人パトリキ(ロラン・ラフィット)、会社の部下など何人もいたのでした……。

 

☆女というたくましい海に溺れそうになる

 

面白い!そして、女性たちのたくましさに圧倒されます。賛否両論ありましょうが、貧乏英語塾長は高く評価したい作品です。

 

何よりも、イザベル・ユぺールが、圧巻です。

 

ユぺールは、1953年3月16日生まれのフランスの大女優。2015年1月10から3月までの撮影当時、62歳なのに、とてもそう見えません。途中で「生理中なの」という発言がありますから、50代前半あたりの設定なのでしょうが、十分にそれで通ります。

 

その美しく妖艶な女性が、いかなる男からの横暴な態度をも跳ね返して、強姦犯はもちろん、会社においても、プライベートにおいても、男たちを圧倒していくのです。観ていて爽快感すら覚えます。

 

しかも、そのやり方が、実にスマートなのです。

 

ミシェルの他に、80代になってもボトックス整形をして若作りし、若い男と再婚したいといいだす実母イレーヌ(ジュディット・マーレ)、実子ヴァンサンの恋人なのに、母親の目の前でヴァンサンを面罵し、別の男の子供を平気で産むジョジー(アリス・イザーズ)、どんなことがあっても敬虔なカトリック教徒であることをやめないパトリキの妻レベッカ(ヴィルジニー・エフィラ)、そしてミシェルのビジネスパートナーであり、ミシェルの愛人ロベールの妻アンナ(アンヌ・コンシニ)という4人のたくましい女性が登場するのですが、この4人はどうにも泥臭いのです。それと比べて、男に頼らず、同性を冷ややかに観察し、おもい通りの方向へ舵を取れるミシェルは別格の存在といえます。

 

それゆえ、完成が遅れていたソフトを軌道に乗せることも、元夫や愛人に翻弄させられることもなく、強姦犯と快楽を共にし(!)、その強姦犯を最悪の事態に追いつめることができたのです。

 

それらはすべて、ミシェルが10歳の時に実父が起こした猟奇殺人事件により、家族である自分も人びとから非難を受け続けてきたことによって熟成された、人間不信が生んだ強さなのだと映画は示唆します。

 

実際、ミシェルは「強姦された」とリシャール、ロベール、アンナにあっけらかんと報告し、しかも警察に届け出ず、自力で強姦犯を追いつめ、レイプ被害者のステレオタイプを軽々と凌駕するのです。大したものだと感嘆してしまいます。

 

このミシェルを、まさにこの人しかないとおもわせてくれるのが、イザベル・ユぺールです。この年齢でゲーム会社のCEOというのは無理があるのではとおもったのですが、どうしてどうして。DeNAの創業者であり代表取締役会長の南場智子さんを連想し、ありうる、ありうると首肯してしまったのでした。

 

とにかく、若々しくて、セクシーです。強姦されてもおかしくないリアリティはあるし、周囲の男性が放っておけないオーラがほとばしり出ています。「映画は女優で決まる」が信条の貧乏英語塾長にはたまらなく魅力的な映画です。

 

当初、ポール・ヴァーホーヴェンはアメリカでの撮影を考えて、ミシェル役にはニコール・キッドマンを念頭に置いていたらしいのですが、キッドマンではユペールが表現した、ユーモアを含んだ鋼のようなたくましさが表現できたとはおもえません。それだけ、無二の存在です。

 

その周りを支える俳優たちも、みなすばらしく、その不協和音を奏で続けるアンサンブルが、観る者を飽きさせません。

 

撮影当時、76歳の御大ポール・ヴァーホーヴェン(1938年7月18日生まれ)、新たな金字塔を打ち立てました。何よりも苦手のフランス語を使って映画を撮ったその心意気と挑戦心、そしてそれを見事に成功させたことに拍手です。

 

内容: A

 

++++++++++

 

画質(2.40:1): A-

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、2 Mbpsから43 Mbps。

 

撮影は、『トラブル・イン・ハリウッド』(2008)『預言者』(2009)『スリーデイズ』(2010)『君と歩く世界』(2012)『ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して』(2013)『サンバ』(2014ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016)『はじまりへの旅』(2016ステファーヌ・フォンテーヌ

 

機材は、レッド・エピック・ドラゴン、レッド・エピック・ドラゴン・カーボンHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、不明。オリジナル・アスペクト比は、2.39:1。

 

レッド・エピック・ドラゴンで撮影されたとはおもえない低画質です。DVDをアップコンバートしたものよりはましですが、全体的に軟調で、にじんだようなテクスチュアで細部も曖昧になっています。A-/B+に落とすかどうか、最後まで悩みました。

 

色温度は、やや高め。色数もやや間引かれていて、色乗りにパワーを感じません。白浮きするような場面も多数見られます。スキントーンは、そこそこナチュラルですが、違和感がないわけではありません。

 

暗部情報量も、限定的。黒があるところから沈みこまなくなり、見づらいシーンが散見されます。

 

大画面の近接視聴は、一応問題なしです。

 

音質(French: DTS-HD Master Audio 5.1): A/A-

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

映像よりはましですが、ものたりなさを覚える音声です。

 

前後左右に音を定位させる音響設計ですが、フロント重視の場面が目立ちます。そのため、立体音場の密度は音楽が鳴らないと高まらず、包囲感は強くありません。それでも、移動感がそこそこあるのが、救いです。

 

ノイズフロアは、最低レベル。マイナス30デシベルでも、うるささは感じません。メタリックな響きもなしです。

 

セリフの抜けも、十分。サ行も滑らかで、発音も明瞭。不快感はありません。

 

超低音成分は、控えめ。低音楽器の最低音がそれに当たるくらいです。

 

英語学習用教材度: C+

 

英語字幕つき。残念ながら、日本語字幕・日本語吹き替えはつきません。

 

フランス語映画ですし、劇中で英語はまったく使われませんので、英語リスニングの勉強にはなりません。ただし、英語字幕はついていますので、速読の訓練には役立ちます。

 

ただし、英盤BDには特典がまったくつかないのは、大きなマイナス点。ここまで評価が下がるのは致し方ないところです。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題も、Elle。フランス語で、「彼女」。指しているのは、基本的にはミシェルでしょうが、本作に登場する女性すべてを指しているとも解釈できます。

 

☆900万ユーロの製作費で、アメリカで234万ドル、海外で6401万ドル、世界で1250万ドルの売り上げ。黒字になったのでしょうか。

 

☆英盤BDには、上述通り、特典は何もつきません。嗚呼。

 

☆2017年3月14日リリースの米盤BDには、しっかりと特典がついています。

 

 

 A Tale of Empowerment: Making Elle (1080p, 7:15)
 Celebrating an Icon: AFI's Tribute to Isabelle Huppert 
  (1080p, 36:39)
 Theatrical Trailer (1080p, 2:09)

 

米盤は、今日現在、米アマゾンで15.99ドルの最安値をつけています。送料(スタンダード便)込みで、本BDだけを注文すると、23.97ドル、2810円となります。英盤BDを送料込みで1690.19円相当で購入しましたから、貧乏英語塾長としてはこれでよしとします。

 

++++++++++

 

映画ファン、特に女性映画ファン、フランス映画ファン、必見。英盤BDは、特典もつかず、画質・音質ともにイマイチですから(米盤もこの点は同様のようです)、推奨できません。予算が問題なければ、購入するなら、米盤でしょう。

 

ですが、作品そのものは立派。まだ劇場公開は続いています。(映画自体を)強くオススメします!

 

| 外国映画(ア行) | 07:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/1063643
トラックバック