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原題:A Dog's Purpose (2016)
上映時間:1:40:02
2017年9月29日 国内劇場初公開
公式サイト:http://boku-wonderful.jp/

ゴウ先生総合評価: A-
  画質(2.39:1): A
  音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A
  英語学習用教材度: A

 

本作は、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(1987)『サイダーハウス・ルール』(1999)でアカデミー監督賞にノミネートされた、『ギルバート・グレイプ』(1993)『ショコラ』(2000)『シッピング・ニュース』(2001)『HACHI 約束の犬』(2008)『砂漠でサーモン・フィッシング』(2011)『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(2014)のラッセ・ハルストレム監督による、W・ブルース・キャメロンの小説『野良犬トビーの愛すべき転生』を映画化したファンタジー・ドラマ。

 

野良犬トビーの愛すべき転生 (新潮文庫)
新潮社

 

脚本は、原作者のW・ブルース・キャメロン、TVで活躍してきたキャスリン・ミション、『写真家の女たち』(1999)『キッド』(2000)『トスカーナの休日』(2003)『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』(2004)『ゲーム・プラン』(2007)のオードリー・ウェルズ、『ROCKER 40歳のロック☆デビュー』(2008)『モンスターVSエイリアン』(2009)『それでも、やっぱりパパが好き!』(2014)のマヤ・フォーブスウォーリー・ウォロダースキー

 

出演は、ブリット・ロバートソンK・J・アパジョン・オーティスペギー・リプトンデニス・クエイド

 

犬の声は、『アナと雪の女王』(2013)のオラフ役のジョシュ・ギャッド

 

☆米盤BDで観る

 

本作は、世界で2億ドル以上を売り上げたメガヒット作です。ラッセ・ハルストレムのファンで大の犬好きとしては、ぜひとも観たいとおもっていました。

 

本作は多くの劇場で上映されており、近場の新宿では、新宿バルト9新宿ピカデリーTOHOシネマズ新宿の3館で上映しています。なので、そこへ行けばよいのですが、混んでいる劇場が嫌いな貧乏英語塾長、どうも気乗りしません。

 

そんなときに、2017年5月2日に発売された米盤Blu-ray Discが、米アマゾンで10月2日に11.88ドルの最安値をつけました(今日は、14.79ドル)。これだと、送料込みで1800円ちょっとで購入できます。これならば、電車を使って劇場へ行くより安くつきます。

 

そこで、米盤BDを購入したのですが、それを観たら、期待通りの面白さではありませんか。レビューさせていただきます。

 

☆あらすじ

 

舞台は、1950年代から現代のアメリカの田舎町(撮影は、カナダ・マニトバ州)。

 

1950年代に野良犬であった子犬のトビー(ジョシュ・ギャッド)は、捕まってあっという間に処分されてしまいます。

 

1961年、そのトビーが、ゴールデン・レトリーバーの子犬(ジョシュ・ギャッド)として生まれ変わります。あれこれあって、イーサンという8歳の少年(ブライス・ガイザー)に飼われることになり、ベイリーと名づけられます。それからは、ベイリーはイーサンといつも一緒でした。

 

高校生になったイーサン(K・J・アパ)は、アメリカンフットボールの花形選手として活躍するようになります。そうなっても、ベイリーとの深い絆は切れません。そんなとき、遊園地でイーサンは、ハンナ(ブリット・ロバートソン)にひと目ぼれし、それを知ったベイリーがふたりを仲介します。こうして、イーサンとハンナは恋人となり、ベイリーはそのふたりといつも一緒にいることになったのでした。

 

アメフト選手として将来を嘱望されたイーサンは、ミシガン州立大学から奨学金つきの入学を許されます。ところが、イーサンに嫉妬した同級生(ローガン・ミラー)により、イーサンの家は燃やされ、そこから母親を救出して自分が逃げるために2階から飛び降りたときに、脚を骨折してしまいます。

 

この結果、イーサンは大学への入学がかなわず、失意のままハンナとも別れてしまいます。そして、イーサンが祖父の農場を引き継ぐために、農学校へ進学したあと、ベイリーも寿命を全うしてしまうことになるのでした……。

 

☆犬好きにはたまらない

 

ありえないけど、安っぽいけど、大感激!

 

ですが、ありえなくて安っぽい展開が嫌われたのでしょう。Rotten Tomatoesで支持率30%で、10点満点中4.7点、Metacriticで100点満点中43点と評論家からはこき下ろされました。

 

しかし、こんなに楽しい映画を低評価しなければならない評論家に同情してしまいます。実際、アメリカの観客の評価は、CinemaScoreによれば、「A」評価。これが大衆芸術としての映画の正しい評価というものです。

 

まずもって、犬が生まれ変わるという設定がうれしい限りです。犬好きなら、愛犬が死んだ後に新しく飼った犬が、死んだ愛犬の生まれ変わりにおもえて当然。そのおもいを小説にして、映画化してくれたのですから、痛快です。

 

さらに、あくまで犬が生まれ変わることを受け入れることを前提にすれば、その脚本・演出・編集も無理のないものです。娯楽作として良作だと評価します。

 

生まれ変わる時代と犬の名前(カッコ内はわかった種類)を紹介すると、次のようになります。

 

 50年代 トビー
 61年〜70年代 ベイリー(ゴールデンレトリバー)
 70年代後半〜80年代前半 エリー(ジャーマンシェパード)
 80年代半ば〜90年代後半 ティノ(コーギー)
 2000年代 ワッフル→バディ→ベイリー
  (セントバーナードとオーストラリアンシェパードの混血)

      

とにもかくにも、ベイリーは生まれ変わるたびに、飼い主に献身的に尽くします。ですが、もっとも助けてあげたのは、イーサンでした。

 

イーサンは、両親(ジュリエット・ライランスルーク・カービー)が離婚し、自宅は放火され、アメフト選手として活躍する夢を絶たれ、最愛の恋人とも別れてしまいました。とても恵まれた人生を送ったとはいえません。それを救ったのが、ベイリーの存在だったのです。

 

夢とハンナをなくして失意の独身のまま50代になってしまったイーサン(デニス・クエイド)に、ベイリー(バディ)はもう一度ハンナ(ペギー・リプトン)との出会いを用意してあげるのです。安易な設定とはいえ、胸を締めつけられます。初恋がかなうのに30年以上かかるのですが、このハッピーエンドを素直に歓迎したくなります。イーサンがいう“Life's a mistery”は、真理です。

 

キミとボクの距離』(2017)と同じく、ブリット・ロバートソンが女子高生を演じるのですが、7歳年下のK・J・アパと恋人に見えるから不思議です。

 

エリーの飼い主である妻を亡くした警官のカルロスを演じたジョン・オーティスの憂いを含んだ表情が、映画に深みを与えます。同時に、川に落ちた被害者を水に飛び込んで助け、その後犯人にとびかかり銃弾を受けて(canine shot)死んでいく警察犬エリーを見たら、涙があふれます。

 

生きていれば、よいことばかりはありえないと語ります。それでも、エリーと過ごすカルロスには幸せが見えます。にもかかわらず、エリーはカルロスを救うために犯人から撃ち殺されてしまうのですから、人間は残酷です。このあたりラッセ・ハルストレムの人生観が表れています。

 

しかし、ここから映画は好転し、コーギーのティノは黒人大学生のマヤ(カービー・ハウエル=バプティスト)の恋を成就させ、ワッフル=バディ=ベイリーはイーサンに青春を取り戻させるのです。

 

初代ベイリーとワッフル=バディ=ベイリーの場面は、カナダの広大な平原で撮影されているのですが、その中を駆け抜ける2頭やイーサンを心から愛する姿を見ると、目頭が熱くなります。そこまでの気持ちを犬がもてるはずがないという批判は、ここでは単なるたわ言です。

 

最後のバディが自分がベイリーであることを証明するために、尻尾を口で加えてくるくる回り、ベイリーと同じようにジャンプしてフットボールを口でキャッチする場面のベイリーの懸命さが、大根役者デニス・クエイドをいっぱしの俳優に見せてくれます。

 

テリー・ステイシーの犬視線のカメラワークは、あざとさを感じるものの、犬の名演もあって、素直に胸を躍らせられます。

 

ロバート・レイトンの編集も、テンポよく、軽快です。犬・人間・神の視点が小気味よく入れ替わり、ワクワクします。

 

サイダーハウス・ルール』(1999)『ショコラ』(2000)でラッセ・ハルストレムと組んだレイチェル・ポートマンの音楽も、耳に心地よく、映画の興趣を盛り上げます。この人の抒情的なメロディラインには、本当に胸を締めつけられるのです。

 

その時代のヒット曲を使うライザ・リチャードソン(音楽監修)の発想もありきたりではありますが、効果的です。特に、イーサンとハンナの出会いをサイモンとガーファンクルの『四月になれば彼女は(April Has She Come)』を使ってくれたのは、S&Gの大ファンとしては最高でした。

 

内容: A-

 

++++++++++

 

画質(2.39:1): A

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、23 Mbpsから41 Mbps。

 

撮影は、『アメリカン・スプレンダー』(2003)『ドア・イン・ザ・フロア』(2004)『イン・ハー・シューズ』(2005)『私がクマにキレた理由(わけ)』(2007)『P.S. アイラヴユー』(2007)『アドベンチャーランドへようこそ』(2009)『親愛なるきみへ』(2010)『50/50 フィフティ・フィフティ』(2011)『砂漠でサーモン・フィッシング』(2011)『21オーバー 最初の二日酔い』(2012)『セイフ ヘイヴン』(2013)『あなたを見送る7日間』(2014)『アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日』(2014)のテリー・ステイシー

 

機材は、レッド・エピック・ドラゴンHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(バイト数は不明)。オリジナル・アスペクト比も、2.39:1。

 

解像度は高くて、現代BD画質の水準はクリアしています。とはいえ、細部がスポイルされることはないものの、えぐるような鋭さもありません。それでも、彫りはそれなりに深く、奥行きもあり、フラットに見えないのが何よりです。

 

発色は、ニュートラル。色乗りはパワフルで、鮮明。べたつかず、すっきりとした色調です。スキントーンも、ナチュラル。まったく違和感を覚えません。

 

暗部情報量は、それなり。黒の沈みこみがあるところで止まって、やや見づらいシーンが生まれています。

 

大画面の近接視聴は、問題なしです。

 

音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

世界の一部の劇場では、ドルビーアトモス上映。

 

前後左右に音を定位させる音響設計。音の出所はスクリーンと正確にマッチします。サラウンドスピーカーからの音数も多いのですが、立体音場の密度はそれほど高くありません。それでも、包囲感はかなりのもの。移動感はあまり鮮明でないのですが、そういう映画でないので、気にはなりません。

 

ノイズフロアは、最低レベル。鳥や虫の鳴き声などの環境音が、リアルです。音の解像度も高く、音楽の透明感がすばらしく、繊細さがすばらしい限りです。『四月になれば彼女は』のポール・サイモンのアコースティックギターのイントロにしびれます。もちろん、メタリックな響きも乗りません。

 

セリフの抜けも、文句なし。サ行も滑らかで、発音も明瞭です。

 

超低音成分は、控えめ。出ることは出ますが、重低音というわけではなく、ブーミーになったり、部屋を揺らしたりすることはありません。

 

英語学習用教材度: A

 

英・仏・西語字幕ならびに仏・西語吹替えつき。残念ながら、日本語字幕・日本語吹き替えはつきません。

 

セリフは、かなりの量。にもかかわらず、俗語・卑語は、F-wordを含め、まったく使われません(PG指定)。非常にすばらしいテクストです。

 

英語字幕は、完璧にセリフをフォローしています。英語もそれほど難しいものではなく、とても勉強しやすい素材です。

 

特典は、量は少ないものの、なかなか面白いもの。しかも、英語字幕がついていて、英語勉強家には福音です。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題は、A Dog's Purpose。直訳すれば、「犬の目的」となります。

 

☆その犬の目的を、ベイリー自身が最後に語ります。引用しましょう。

 

 So, in all my lives as a dog, here's what I've learned. 
 Have fun, obviously. 
 Whenever possible, find someone to save, and save them. 
 Lick the ones you love. 
 Don't get all sad-faced about what happened and 
  scrunchy-faced about what could. 
 Just be here now. 
 Be - here - now. 
 That's a dog's purpose.

 

訳しておきます。

 

 結局、犬としてのぼくのそれぞれの人生すべてにおいて、
 ぼくが学んだのはこれだ。
 まずは、もちろん、楽しむこと。
 できるときにはいつでも、助けてくれる人を見つけて、
 その人たちを助けること。
 自分が愛する人をなめてあげること。
 起きてしまったことに悲しい顔や
 起きうる未来について苦虫を潰した顔をさせないこと。
 そして、ただ、いまここにいること。
 いま・ここに・いること。
 それが、犬の目的というものさ。

 

☆2200万ドルの製作費で、これまでのところ、アメリカで6432万ドル、海外で1億3670万ドル、世界で2億102万ドルのメガヒット。犬好きは、世界に多いものです。うれしくなります。

 

特典は、次の短い映像特典です。

 

 Deleted Scenes (9:24): 
   He's a Keeper
   We're Raising a Monster
   I Wouldn't Eat That
   A Member of Our Pack
   Bailey Soaks Ethan and Hannah
   Bailey's Ball Stuck in a Tree
   Bailey Sees Hannah in Town
   Ellie Finds an Alzheimer's Patient
   Carlos Doesn't Want to Socialize
   Good Girl, Old Photos - Version 1
   Old Photos - Version 2
   Buddy Searches for Food
   A Familiar Place
   Ethan or Nothing
 Outtakes (2:11)
 Lights, Camera, Woof! (8:46)
 A Writer's Purpose (4:44)

 

映像:
  Ν◆A 
 ・ぁAを基本に、適宜Bが挿入

 A シネスコ・サイズ(2.39:1?)のHD画質(AVC/1080・24p)
 B ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声: ドルビーデジタル ステレオ 

うれしいことに、すべてに英語字幕がつきます。

 

++++++++++

 

ハートウォーミング映画ファン、犬好きの方、必見。米盤BDは、画質・音質ともに良好。特典も、まずまずです。英語勉強家なら、買う価値はあります。ともあれ、劇場へ急ぎましょう。オススメします!

 

| 外国映画(ハ行) | 12:42 | comments(1) | trackbacks(0) |
コメント
いつも楽しみにしております
字幕情報だけにとどまらず、映画の批評と言うか評価などあらすじも含めて書かれていますので、凄く参考になります。
| pontdeciel | 2017/10/21 2:52 PM |
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