CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< 秀山祭九月大歌舞伎『極付 幡随長兵衛』 | main | カンフー・パンダ3(BD) >>
夜に生きる(BD)
夜に生きる ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
2016
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

 

原題:Live by Night (2016)
上映時間:2:08:52
2017年5月20日 国内劇場初公開
公式サイト:https://warnerbros.co.jp/c/movies/yoruni-ikiru/

ゴウ先生総合評価: A-
  画質(2.40:1): A+/A
  音質(Dolby Atmos/Dolby TrueHD 7.1): A
  英語学習用教材度: A

 

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)でアカデミー脚本賞、監督・製作・主演した『アルゴ』(2012)でアカデミー作品賞を受賞したベン・アフレックの監督・製作・脚本・主演によるクライム・サスペンス。

 

製作には、レオナルド・ディカプリオも参加。

 

原作は、『ミスティック・リバー』(2003)『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(2007)『シャッター アイランド』(2009)の原作者であるデニス・ルヘインの同名小説(ルヘインは、製作総指揮も)。

 

夜に生きる
早川書房

 

Live by Night
Abacus

 

準主演は、シエナ・ミラーエル・ファニングゾーイ・サルダナ

 

その他、クリス・メッシーナブレンダン・グリーソンレモ・ジローネロバート・グレニスタークリス・クーパーが共演。

 

☆英語字幕つきBDで観る

 

国内盤Blu-ray Discが、ワーナーから9月20日に発売されました。劇場で見逃した作品です。すぐに取り寄せることにしました。

 

☆あらすじ

 

舞台は、禁酒法時代の米ボストン、フロリダ州タンパ。

 

警察幹部トーマス・コフリン(ブレンダン・グリーソン)の次男として生まれたジョー・コフリン(ベン・アフレック)は、厳格な父に反発して家を飛び出し、不良仲間のディオン・バルトロ(クリス・メッシーナ)とチンピラ稼業に明け暮れていました。

 

そんなある日、賭博場を襲撃したジョーは、そこでアイルランド系ギャングのボス、アルバート・ホワイト(ロバート・グレニスター)の愛人エマ・グールド(シエナ・ミラー)と出会い、恋に落ちます。

 

しかし、ホワイトの逆鱗に触れて、刑務所送りとなってしまいます。それでも、父トーマスの尽力でわずか3年4か月で出所すると、ジョーは復讐するために、ホワイトと敵対するイタリアン・マフィア、マソ・ペスカトーレ(レモ・ジローネ)の傘下に入り、ホワイトが牛耳るフロリダ州タンパへと乗り込みます。ホワイトの縄張りを横取りするためでした……。

 

☆十分に楽しめるギャング映画

 

常に高水準の映画を監督し続けるベン・アフレックの最新作です。さぞ高く評価されただろうとおもっていたら、そうではありませんでした。Rotten Tomatoesでは、支持率34%で、10点満点中5.3点。Metacriticでは、100点満点中49点という具合です。その影響か、興行的にも大失敗に終わりました。

 

しかし、実際に観てみると、十分に楽しめるではありませんか。原作に忠実に映画化すれば、7時間以上かかりそうな素材を短くまとめ、ジョー・コフリンの半生を、当時のアメリカの世相と人種差別の実態を描きながら、ギャング映画に必要な過酷な人間関係と鮮烈なアクションを織り交ぜることで、高水準なエンターテインメント作品になっています。

 

評論家の採点が辛いのは、新鮮味がないということに尽きるようです。確かに、大昔を振り返らなくても、『ゴッドファーザー』シリーズ(1972〜1990)『スカーフェイス』(1983)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)『グッドフェローズ』(1990)『カジノ』(1995)といった傑作を凌いでいないということでしょう。

 

確かに、それは認めます。しかし、アフレックの意図は、本作を不本意な人生を送らざるを得ない人間のつらさ、出自・人種を超えた愛、父子関係を描くことにあるわけで、その点では見事に成功しています。

 

まず、ジョーが第一次世界大戦に出征してフランスで地獄を見たという原作にはない設定になるほどとおもわされます。戦争によるPTSDにより、帰国してからは「二度と人を殺したくない」とおもい、父親のように警察に入るという意欲をなくしたと解釈できるからです。

 

しかも、アイルランド系。つまり、アメリカでは被差別移民です。帰還したジョーにまともな仕事が見つからなかったために、人を殺さない強盗になるしかなかったのだと同情すらできます。とはいえ、ジョーにとっては強盗は本当にやりたいことではなく、兄ダニーのようにロサンゼルスに行って、新しい人生を始めたいとおもっているのですが、そうもいかない渡世の義理もわかります。

 

その理由のひとつが、ジョーが出自・人種を超えて恋人を選んでしまったからです。まず、ギャングのボスの愛人エマを愛してしまったのが大変なことでした。危険な恋だとわかっていても、好きになったものは仕方ありません。それでもエマを愛し続けますが、そのせいで刑務所に放り込まれ、出所後はギャングになるしかなかったのです。

 

その後エマが死んだと知って落ち込むものの、ギャングとしてタンパで出会った黒人とスペイン人のハーフであるキューバ出身の人妻グラシエラ(ゾーイ・サルダナ)にひとめぼれします。そして、人種の壁を越えて、他のギャングやKKKとの抗争を乗り越えて、ふたりは結婚します。

 

このあたりのシエナ・ミラーとゾーイ・サルダナが実に魅力的で、前者のファム・ファタールぶりとサルダナの良妻ぶりにぐっと引き込まれ、映画としての面白みを感じます。前者に絶望に陥れられ、後者に希望の光を見出す。それでも、最後までエマのことを忘れられないジョーの気持ちも理解でき、本作を「恋愛映画」と呼びたいくらいです。

 

父子関係も、本作の大切なテーマです。

 

第一に、アイルランド出身の名優ブレンダン・グリーソンを父親に配役したのが、すばらしい判断です。192僂離▲侫譽奪に引けを取らない188僂離哀蝓璽愁鵑蓮△修粒翩のよさでアフレックを圧倒します。犯罪者であり、ギャングの情婦とつきあっていることをなじりつつも、父としての愛情を検事を脅して刑期を短くするというやり方で表現する当たり、アイリッシュの無骨な父親像が見えてきます。

 

ペスカトーレというイタリアン・ギャングのボスが、自分の無能な息子可愛さゆえに、ジョーから縄張りを奪って、息子に継がせようとするところにも、イタリア系の血の濃さがうまく表現されています。

 

タンパの警察本部長フィギス(クリス・クーパー)とその娘ロレッタ・フィギス(エル・ファニング)のキリスト教への帰依をめぐる父娘関係も、当時の時代性とアメリカのキリスト教原理主義の特異性を代弁しています。

 

そして、ジョー自身、グラシエラとの間にできた、実父の名前を取ったトーマスという息子との愛情深い関係も、映画を締めくくるのに最高の父子関係となっています。

 

役者陣も、悪くありません。

 

ベン・アフレックの抑制された演技は、『ザ・タウン』(2010)『ザ・コンサルタント』(2016)に続いて見ごたえあるものでした。特に、前半の若い時の引き締まった顔(相当、減量した?)は、フォトジェニックです。

 

個人的には、愛するゾーイ・サルダナの美しさに悩殺されたことを告白せねばなりません。『ターミナル』(2004)でディエゴ・ルナ、『アバター』(2009)でサム・ワーシントン、『ザ・ワーズ 盗まれた人生』(2012)でブラッドリー・クーパー、『ファーナス/訣別の朝』(2013)でクリスチャン・ベイル、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ(2014・2017)でクリス・プラット、『それでも、やっぱりパパが好き!』(2014)でマーク・ラファロと白人男性(しかも大物俳優)と恋に落ちる役が多いサルダナですが、本作のアフレックとの関係がいちばんしっくりいっているようにおもえます。ジョーの更生を助ける力をもつ女性という役がサルダナにマッチしているからです。

 

映画ごとにまったく違う印象を与えるシエナ・ミラーも、見事。ギャングのボスの情婦、のちに売春婦という役にも違和感なし。『アメリカン・スナイパー』(2014)で銃後の妻を演じた女優と同一人物とはおもえないほどです。もちろん、その輝くばかりの美しさも、ジョーを魅了できるパワーを感じさせます。

 

エル・ファニングも、その可愛らしさは特筆ものです。特に、ダイナーでジョーに対して見せる最期の笑顔のはかない可憐さには胸を締めつけられました。

 

その父親役のクリス・クーパーの怪しい不気味さも、さすがとしかいいようがありません。最後の暴発も、この人が演じると、当然のことにおもえます。

 

ジョーの相棒役であるクリス・メッシーナは、20圓料量をしたとか。背が低くて太っちょのディオンの存在が、長身痩躯のジョーとの対比で、光っています。

 

ギャングのボス役のレモ・ジローネとロバート・グレニスターの不気味さも、リアル。有名ではありませんが、ベテラン俳優の意地を見せてくれます。

 

映像も美しく、編集(ウィリアム・ゴールデンバーグ)もキレがあります。

 

どうして本作の評価が低いのか、まったく理解できない貧乏英語塾長なのでした。

 

内容: A-


++++++++++


画質(2.40:1): A+/A
 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、9 Mbpsから48 Mbps。

 

撮影は、『JFK』(1991)『アビエイター』(2004)『ヒューゴの不思議な発明』(2011)でアカデミー撮影賞を受賞し、他に『プラトーン』(1986)『7月4日に生まれて』(1989)『ヒマラヤ杉に降る雪』(1999)『イングロリアス・バスターズ』(2009)『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)『ヘイトフル・エイト』(2015)で同賞にノミネートされた名匠ロバー ト・リチャードソン

 

その他、『ウォール街』(1987)『ア・フュー・グッドメン』(1992)『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(1994)『カジノ』(1995)『キル・ビル』(2003)『キル・ビル Vol.2』(2004)『シャッター アイランド』(2009)を撮影。

 

機材は、アリ・アレクサ・65、レッド・ウェポン・ドラゴンHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(4K)。

 

DIファイルが4Kですから、4K UHD BDで観たら、ネイティブ4K映像を見られることになります。ところが、ヒットしなかったからでしょう、日本ではもちろん、アメリカでも、4K UHD BDはリリースされていません。

 

とはいえ、2K BDでもその画質はすばらしいものです。ボブ・リチャードソンの陰影に富んだ映像を不満なく再現しています。

 

解像度は非常に高く、細部に甘さはありません。ただし、若干軟調に見える場面があるのが気になります。しかし、それ以外は、文句なし。彫りも深く、奥行き感も、十分です。

 

色温度は、場面によって変えられていますが、おおむね高いもの。色数も間引かれて、冷涼感が漂います。特に、ボストンのシーンはそのトーンです。それでも、肌の質感は、ナチュラル。違和感はありません。

 

暗部情報量も、豊潤。黒はよく沈み、暗いシーンでも見づらさはありません。

 

大画面の近接視聴も、まったく問題なしです。A+までもう一歩です。

 

音質(Dolby Atmos/Dolby TrueHD 7.1​): A

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

海外の一部の劇場では、ドルビーアトモスで上映。

 

ドルビーアトモス非対応のGump Theatreでは、ドルビーTrueHD 7.1で視聴。

 

ドルビーTrueHD 7.1ですから、期待していたのですが、やや裏切られました。7.1チャンネルなのに、サラウンドバック・スピーカーがそれほど活躍しないのです。

 

左右前後に音が定位するし、現代BDサラウンドの水準は超えているのですが、多くの場面ではフロント重視で、包囲感に物足りなさを覚えます。さらに、音の出所がスクリーンと合っていないように感じる場面もあり、カーチェイス・シーンなどでも、移動感が曖昧になっています。

 

ノイズフロアは、最低レベル。マイナス30デシベルでもうるさく感じず、不快なメタリック成分も乗りません。爆発音の迫真性は最高です。劇伴のオーケストラ音楽とラテン音楽も、団子になることなく、爽やかに響きます。

 

セリフの抜けも、文句なし。サ行がきつくなることもなく、こもることもなく、発音も明瞭です。

 

超低音成分は、控えめ。ブーミーにならず、不快感もありません。

 

英語学習用教材度: A
 

日本・英語字幕ならびに日本語吹替えつき。

 

セリフは、多め。俗語・卑語は、F-wordを含め大量に使われます(R指定)。テクストとして使うには、十分な注意が必要です。

 

それでも、難しい言い回しが少なく、カッコいいセリフが含まれていますから、テクストにする価値があります。しかも、英語字幕が、確認した限り、完璧にセリフをフォローしており、非常に勉強しやすい素材です。

 

特典には、すべて英語字幕がつきますが、音声解説に英語字幕がつかないのが、惜しいところです。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題は、Live by Night。“by night”は、「夜に」「夜に乗じて」という意味。したがって、邦題「夜に生きる」は直訳といえます。

 

☆映画全体のキーワードとなっているのが、“repent”です。クリス・クーパー演じるフィギスが娘ロレッタに始終言い続け、最後はジョーにさえそれを叫んで、とんでもない凶事に出ます。意味は、「…が悔いる」「…を悔いる」。日本語字幕では、命令形で使われて「悔い改めよ」と出ていましたが、ピッタリの訳です。悔い改められずに悲惨な運命をたどった人々と悔い改められたジョー。その差が実に大きかったことが、本作ではわかります。

 

☆9000万ドルの製作費で、アメリカで1038万ドル、海外で1230万ドル、世界で2268万ドルの売上げ。大幅な赤字に終わってしまいました。残念。

 

特典は、かなりの量です。まずは、音声特典。

 

 音声解説:
  ベン・アフレック(監督・脚本・製作・主演)
  ロバート・“ボブ”・リチャードソン(撮影)
  ジェス・ゴンコール(プロダクションデザイン)

 

音声は、ドルビーデジタル ステレオ。残念ながら、英語字幕はつきません。

 

次に、約47分の映像特典です。

 

 “しい顔をした悪女(8:54)
 男の群像(8:30)
 8矯郤 デニス・ルヘインの頭の中(6:53)
 ぅラシックカーでのカーチェイス(7:35)
 ヌじ開シーン集(音声解説付き)(15:56):
   オープニング代替案:エマと出会う
   ティム・ヒッキー/最後のシロアリ
   ジョーとダニーの再会
   グラシエラの夫について話すジョーとエステバン
   テント・シティを歩くジョーとグラシエラ

 

映像: 
  銑ぁAを基本に、Bが挿入
 ァB
 A ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)
 B シネスコ・サイズ(2.39:1?)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声:ドルビーデジタル ステレオ

うれしいことに、イ硫酸鴫鮴皸奮阿砲呂垢戮討鳳儻貉幕がつきます。

 

スコット・イーストウッドが、ジョーの兄ダニー役。再会シーンが撮影されていたのに、カットされてしまいました。「ジョーとダニーの再会」がそれです。

 

☆イ音声解説では、ベン・アフレックは黙りがちで口調も重いので、それほど面白くありません。

 

☆本編の音声解説から面白かった点を3つ記しておきます。

 

第一に、ジョーがホワイトにつかまって殴打される場面。自分を裏切ったエマに対してホワイト演じるロバート・グレニスターがエマの顔を平手打ちする場面があるのですが、そこでは、故意ではないでしょうが、シエナ・ミラーが本当にぶたれてしまったとか。そのため、ミラーは飛び上がってます。とんでもない男です、グレニスター。

 

第二に、本作のファーストカットでは、2時間50分になってしまったとか。それを2時間9分までにしているのですから、いつかオリジナルのディレクターズ・カット版を観たくなります。

 

第三に、アイルランド系とイタリア系、白人と黒人、カトリックとプロテスタントの抗争を描いている映画ですが、トランプが大統領になるとわかっていたら、脚本を変えていたとアフレックが語っています。

 

++++++++++

 

世評にかかわらず、観て損がない娯楽作品です。絵は優秀だし、音もまずまず。特典も面白いし、よくできたBDです。オススメします!

 

| 外国映画(ヤ行) | 11:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/1063616
トラックバック