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ゴールド/金塊の行方(UK BD / Region B)

 

原題:Gold (2016) 
上映時間:2:00:44
2017年6月1日 国内劇場初公開
公式サイト:http://www.gold-movie.jp/

ゴウ先生総合評価: A-
  画質(2.40:1): A
  音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A
  英語学習用教材度: A

 

ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー主演・製作による、1990年代に実際に起きた金鉱ビジネス・スキャンダルBre-X事件をヒントに映画化されたクライム・サスペンス。

 

準主演は、エドガー・ラミレスブライス・ダラス・ハワード

 

その他、コリー・ストールブルース・グリーンウッドトビー・ケベルクレイグ・T・ネルソンステイシー・キーチが共演しています。

 

監督は、『トラフィック』(2000)でアカデミー脚色賞を受賞し、『シリアナ』(2005)で同脚本賞にノミネートされたスティーヴン・ギャガン。監督を務めるのは、『ケイティ』(2002)『シリアナ』(2005)に続いて、3作目。

 

脚本は、『トゥームレイダー』(2001)TV『ザ・プレイヤー 〜究極のゲーム〜』(2015)のパトリック・マセットジョン・ジンマン

 

☆英盤BDで観る

 

マシュー・マコノヒーとブライス・ダラス・ハワードの大ファンです。ふたりの最近の出演作は、全部観ています。特に、前者の出演作は日本未公開作品の海外盤BDが安くなったら、せっせと取り寄せて、観ています。

 

さらに、本作のテーマは、金採掘をめぐる経済詐欺事件。大いに興味がそそられます。ゆえに、本作も絶対に観たいとおもっていました。

 

ところが、評論家からの評価が最近のマコノヒー主演作にしては高くなく、興行的にも失敗してしまいます。日本でも公開されたものの、すぐに上映回数が減り始めて、劇場へ行く機会を失ってしまったのでした。

 

そんなときに、英盤BDが、英アマゾンで7.49ポンドの最安値をつけたのです。チャンスとばかり即座に購入すると、しばらくしたら9.99ポンドに値上がりしているではないですか。笑顔がこぼれます。

 

その英盤BDが今週届いたので、当英語塾INDECの会員と一緒に観ることにしたのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、1981年から1988年にかけての米ネバダ州リノ、インドネシア、米ニューヨーク・シティ。

 

1981年に、ケニー・ウェルス(マシュー・マコノヒー)は、父(クレイグ・T・ネルソン)からリノに本社を置く採掘会社ワショ―社を受け継ぎます。前途有望だとおもわれていた会社でしたが、7年後の1988年には業績も株価も低迷し、銀行や投資家にも相手にされず倒産寸前になってしまいます。

 

自宅を失い破産寸前に追い込まれたケニーの支えは、恋人ケイ(ブライス・ダラス・ハワード)だけでした。ケイの家に住まわせてもらいながら、昼は家具店、夜はバーで働くケイに支えられます。

 

そんな時、たまたま見た夢に突き動かされ、ケニーはインドネシアへと向かい、地質学者のマイケル・アコスタ(エドガー・ラミレス)とともに、山奥に入り金脈探しを開始します。やがて、ケニーの執念が実り、ついに170億ドル相当の巨大な金脈を掘り当てることに成功します。

 

そのニュースは瞬く間にウォール街を駆け巡り、ワショ―社は奇跡的なV字回復を遂げ、ブライアン・ウルフ(コリー・ストール)やマーク・ハンコック(ブルース・グリーンウッド)などの投資銀行家がすり寄ってきます。

 

一夜にして巨万の富と名声を手に入れたのでしたが、それは、その後の一大金融詐欺事件につながる予兆に過ぎなかったのでした……。

 

☆面白い

 

夢の実現に奔走する野心家の男たちの危ない綱渡りの描写が最高だし、俳優たちがみんな輝いており、最後のどんでん返しまで意味深で、全編大いに楽しめました。本作を低評価した人々の気持ちが理解できません。

 

恐らく、マシュー・マコノヒーがアクの強い実在の人物を演じるという点で『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)とダブるために、新鮮味がないと感じたのでしょう。あの映画では、マコノヒーが20垳採未靴燭里、今度は20堊量するという対比さえも、あざといと考えたのかもしれません。

 

しかし、ギラギラした目で金のありかを探し、いざ金が出たとなると、ウォール街の大手投資銀行と単身戦うマコノヒーの迫力は、そういう些末な類似点や対比点をあげつらうよりも、素直に圧倒されます。これを享受するほうが、正しい映画ファンのあり方ではないでしょうか。

 

ただし、あまりに個性が強すぎて、生理的反発が出るのは致し方ないところでしょう。マコノヒーのはげ頭と醜く腹が飛び出たオヤジ体形を目にするだけで、そのなりきりぶりを賞賛するよりも、目をそむけたくなります。

 

そのうえ、監督によると、1980年代を再現しようとしたための演出らしく、マコノヒーはタバコをひっきりなしに吸い、ウイスキーを起きている時間は常に飲み続けます。多くの現代の観客が眉をひそめるのも当然です。

 

しかし、醜い姿で金の亡者になったマコノヒーの凄さをいったん受け入れたならば、運命が何度もアップダウンするローラーコースターのストーリー展開に魅かれるはずです。貧乏英語塾長はこの事件のことを知らなかったため、ケニー・ウェルズとマイク・アコスタの友情と裏切りに、驚かされ続けます。そこに、インドネシアの特殊事情やウォール街の思惑が絡むのですから、よくできた脚本です。

 

演出も、オーソドックス。文句をいうとすれば、もう少し刈り込んでほしかった。ケニーとマイクの友情シーンやケニーが激情に駆られて話す部分などが冗長に感じまず(編集は、名手ダグラス・クライズ)。

 

カメラワークも、変化に富んで、登場人物たちの夢と野望を見事に語ってくれます。劇伴音楽もよいのですが、80年代のポップスを多用もなかなかです。

 

俳優では、エドガー・ラミレスがマコノヒーと対等に渡り合っていたのには、感心しました。キャリアベストの演技でしょう。

 

期待のブライス・ダラス・ハワードは、美しい顔に豊満な肢体がセクシーで、ファンとしては登場するだけで、うれしくなったのでした。

 

内容: A-

 

++++++++++

 

画質(2.40:1): A

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。1層25GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、1 Mbpsから55 Mbps。

 

撮影は、ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)でアカデミー撮影賞を受賞し、『グッドナイト&グッドラック』(2005)で同賞にノミネートされ、『シリアナ』(2005)でスティーヴン・ギャガンと組んでいる、現代の巨匠のひとりロバート・エルスウィット

 

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)を始め、『ブギーナイツ』(1997)『マグノリア』(1999)『パンチドランク・ラブ』(2002)『インヒアレント・ヴァイス』(2014)とポール・トーマス・アンダーソン監督作品が有名。

 

最近では、『ザ・タウン』(2010)『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011)『ボーン・レガシー』(2012)『ナイトクローラー』(2014)『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)という話題作も担当。


機材は、IMDbの当該サイトによれば、パナビジョン・パナフレックス・ミレニアム・XL2 35mmフィルム・カメラだけが使用されたようになっていますが、映像特典と音声解説によれば、アリ・アレクサ HDカメラも、使われています。マスターフォーマットは、DI(バイト数は不明)。オリジナル・アスペクト比は、2.39:1。

 

最近珍しい35丱侫ルム・カメラでの撮影です。しかし、冒頭などにはアレクサも使われています。しかし、全体的に細かいグレインが入るように調整されていて、実にフィルムルックです。画調の統一もよくできていて、音声解説による変更箇所の説明を聴かないとアナログ/デジタル撮影シーンの区別はできません。

 

解像度は、現代最高レベルからは差があり、それが「A」評価にとどめた理由ですが、彫りが深く、奥行き感も出ていて、フィルムの質感が好きな貧乏英語塾長としては「A+/A」にしようかと悩みました。というのも、35丱侫ルムで撮影されたインドネシア・シーン(実際は、タイで撮影)のジャングルや夜間・悪天候シーンの陰影の深さが、特筆ものであるからです。

 

発色は場面によって微妙に調整されていますが、基本はほぼニュートラル。色乗りがパワフルで、生々しく迫ります。肌の質感もナチュラル。違和感は、まったくありません。

 

暗部情報量も、かなりのもの。自然光中心の撮影は、上述通り、陰影のグラデーションが滑らかで、黒がよく沈むために、見づらさはほとんどありません。

 

大画面の近接視聴も、問題なしです。

 

音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

左右前後に音を定位させる音響設計。音の出所は、ほとんどスクリーンとマッチし、後方からの音数もなかなか。ただし、包囲感・移動感はいまひとつ。たとえば、開始28分過ぎのどしゃ降りでも、雨に囲まれる感じがしません。

 

それでも、ダニエル・ペンバートンが書いたオーケストラ音楽が流れると、立体音場の密度がぐっと濃くなり、包囲感が高まります。ことにパーカッションと金管の使い方がうまくて、たまりません。とにもかくにも、音楽が印象的な映画なのです。

 

ノイズ感は、ゼロ。マイナス30デシベルで聴いても、まったくうるさく感じません。雨、鳥・虫の鳴き声などの細かい環境音も聞こえてきて、リアルです。音楽の透明感は、最高で、弦楽器も艶やかに響きます。

 

セリフは、マシュー・マコノヒーの声がややこもって聞こえるのが、惜しいところです。声を活かそうと音量を下げると、音楽の迫力が減ります。難しいところです。ともあれ、セリフの全体的な抜けは悪くありません。サ行も滑らかで、発音も明瞭です。

 

超低音成分は、演奏楽器の最低音がそれ。音楽が流れ出すと、ご機嫌になります。

 

英語学習用教材度: A

 

英語字幕つき。日本語字幕・日本語吹替えは、残念ながら、つきません

 

セリフは、大量。しかも、経済用語・鉱山用語が飛び交いますから、非常に勉強になります。しかし、俗語・卑語が、F-wordが50回近く使われるなど、頻繁に飛び出すので、注意が必要です(R指定)。

 

それでも、英語字幕がセリフを完璧にフォローしているため、勉強しやすい素材ではあります。

 

これで、特典に英語字幕がついていれば、最強だったのですが、それがないのが残念でなりません。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題も、Gold。「金(きん)」であることはいうまでもありません。

 

☆2000万ドルの製作費で、全米723万ドル、世界1140万ドル。大幅赤字です。こんな面白い映画なのに、残念です。とはいえ、貧乏英語塾長も劇場に行かなかったしなあ……。反省。

 

特典です。まずは、音声特典。

 

 監督による音声解説

 

音声は、リニアPCM 2.0。残念ながら、英語字幕はつきません。

 

次に、映像特典。

 

 Origins (4:37)
 Deleted Sequence (3種/5:17)
 Matthew (3:45)
 Locations (4:20)
 

映像: 

  A 
 ◆B
 ・ぁAを基本に、Bが適宜挿入

 A ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)
 B シネスコ・サイズ(2.40:1?)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声:リニアPCM 2.0(48kHz, 24-bit)

残念ながら、英語字幕はつきません。

 

☆“Matthew”によれば、マシュー・マコノヒーは、撮影中も早朝からチーズバーガー2個をミルクシェイクで流し込んで、太り続け、最高211ポンドまで太ったとか。すごい役者根性です。でも、太るのはやせるのと違って、楽しかったそうです。

 

音声解説は、撮影技術、撮影場所の説明、現場での苦労、物語の背景を語るとともに、役者の紹介も入り、聴きごたえ十分です。特に、カメラについて大量に語るのが、印象的です。映画製作に関心ある人は、必聴です。

 

++++++++++

 

映画ファン、マシュー・マコノヒー、エドガー・ラミレス、ブライス・ダラス・ハワードのファン、必見。英盤BDは、英語と視聴環境に問題なければ、悪くありません。オススメします!

 

| 外国映画(カ行) | 11:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
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