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キングコング:髑髏島の巨神(BD)
キングコング:髑髏島の巨神 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
2017
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

 

原題:Kong: Skull Island (2016)
上映時間: 118分
2017年3月25日 国内劇場初公開
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/kingkong/

劇場レビュー:2017.03.30 Thursday キングコング:髑髏島の巨

ゴウ先生総合評価: A-
  画質(2.40:1): A+/A
  音質(Dolby Atmos/Dolby TrueHD 7.1): A+
  英語学習用教材度: A

 

キングコングをリブートしたアドベンチャー・アクション。

 

主要キャストは、トム・ヒドルストンサミュエル・L・ジャクソンジョン・グッドマンブリー・ラーソンジョン・C・ライリー

 

その他、ジン・ティエントビー・ケベルジョン・オーティスMIYAVIが共演。

 

監督は、TVで活躍している、長編劇映画2作目のジョーダン・ヴォート=ロバーツ

 

脚本・原案は、『フリージャック』(1992)『逃げる天使』(1994)『ナイトクローラー』(2014)でアカデミー脚本賞にノミネートされた、『トゥー・フォー・ザ・マネー』(2005)『落下の王国』(2006)『リアル・スティール』(2011)『ボーン・レガシー』(2012)のダン・ギルロイ

 

共同原案は、『フライト』(2012)でアカデミー脚本賞にノミネートされた、『コーチ・カーター』(2005)『夢駆ける馬ドリーマー』(2005)『リアル・スティール』(2011)『ニード・フォー・スピード』(2014)『パワーレンジャー』(2017)のジョン・ゲイティンズ

 

共同脚本は、『GODZILLA ゴジラ』(2014)のマックス・ボレンスタイン

 

☆英語字幕つきBDで観直す

 

TOHOシネマズ新宿スクリーン3で3月に観て、そのあまりにひどい2K映像にとてつもなく失望した作品です。ボケボケの画質の上に、過去のキングコング映画の約束事を守らない進行にうんざりし、レビューでは「B-/C+」評価にしてしまいました。

 

しかし、悪印象の責任がTOHOシネマズ側にあることは明白で、Gump TheatreでBDを観直したら、印象が変わる可能性はあるわけです。

 

そこで、7月19日発売のワーナー製の英語字幕つき2D BDを取り寄せることにしたのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、ベトナム戦争終結が近い1973年の髑髏島。

 

南太平洋上に未知の孤島が発見され、未確認生物の存在を求め、米国政府秘密研究機関モナークによって編成された、ビル・ランダ(ジョン・グッドマン)が担当する調査隊が派遣されます。

 

リーダーを務めるのは、ジャングルでのサバイバルに精通した英国陸軍特殊空挺部隊の元兵士ジェームズ・コンラッド(トム・ヒドルストン)。メンバーは、ほかに研究者サン・リン(ジン・ティアン)、ヒューストン・ブルックス(コーリー・ホーキンズ)、フォトジャーナリストのメイソン・ウィーバー(ブリー・ラーソン)、ベトナム帰りの米軍ヘリ部隊を率いるプレストン・パッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)といった面々です。

 

ところが、調査隊の前に突如、巨大なゴリラのキングコングが現われ、ヘリコプターを次々と破壊し始めます。その圧倒的な破壊力に調査隊はなす術もありません。調査隊は、この恐るべき生物から逃げ延び、一刻も早く島から脱出すべく決死のサバイバルを繰り広げるのでした……。

 

☆キング・コング映画ではないとおもえば

 

劇場で観たときには、メリアン・C・クーパーアーネスト・B・シュードサック監督・製作『キング・コング 』(1933)、ピーター・ジャクソン監督・製作『キング・コング 』(2005)を念頭におもっていましたから、それを踏襲しない本作に大いに失望したものです。

 

しかし、それがわかって観直すと、別の観点に面白さを感じたことを告白せねばなりません。それは、官僚の存在意義です。

 

モナークという未発見怪物を探す米政府組織のランダ(ジョン・グッドマン)は、モナークに何の存在意義もないという担当上院議員(リチャード・ジェンキンス)から組織の解体を求められます。しかし、自分の保身もあって、米ソ冷戦時代の状況をうまく使い、いまアメリカが髑髏島を探索しなければ、ソ連が髑髏島を調べるといって、上院議員から予算の捻出を果たします。役人が、自分の存在意義をかけて、一か八かの勝負に出て、それに成功したわけです。

 

ランダによる出動要請によって参加した米陸軍パッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)も、同じです。ベトナム戦争終結のために、自分の存在を無視されたような気がして落ち込んでいたパッカードが、モナーク髑髏島調査の警備という命令がいきなり用群から電話で飛び込み、ずぶ濡れの中その顔は喜びでほころぶのです。役人の極致である軍人は、命令されないと幸せではないのだと本作は語ります。

 

こうして、生きがいを求めた「役人」「軍人」たちが髑髏島へ向かうのですが、皮肉なことに、役人・軍人たちは次々と殺されます。特に、本隊を助けようとおもう忠義心にあふれる人間から怪物たちの餌食になります。

 

その最たるものが、ベテラン兵士のコール(シェー・ウィガム)です。自分を犠牲にして怪物・髑髏クローラーを倒そうと手榴弾2個を両手にしてクローラーに立ち向かうと、賢いクローラーはコールを尻尾で吹き飛ばし、コールは崖にぶつかって爆死し、クローラーは何の傷も負いません。

 

このあたりの軍人・役人に対する冷たい視線は、本作の白眉です。結局、パッカードも、ランダも殺され、英軍特殊部隊SASを退役したコンラッド、民間カメラマンのウィーバー、第二次世界大戦から髑髏島にいた米元兵士マーロウ(ジョン・C・ライリー)という民間人のほかは、ほんの数人の兵士だけしか生還できません。硬直した軍人・役人に、未来は託せないという製作陣の発想なのでしょうか。なかなかの政治批判です。

 

役者たちがいまひとつ魅力的におもえませんが(特に、ブリー・ラーソンの華のなさは寂しい限り)、キングコングの存在感は格別。高画質BDで観直したら、その批判精神とともに、映画の面白さも見直してしまいました。

 

内容: A-/B+


++++++++++


画質(2.40:1): A+/A
 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、4 Mbpsから51 Mbps。

 

撮影は、『300 <スリーハンドレッド>』(2007)『ウォッチメン』(2009)『エンジェル ウォーズ』(2011)『SUPER 8/スーパーエイト 』(2011)『グランド・イリュージョン』(2013)『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)のラリー・フォン

 

機材は、アリ・アリクサ・XT・プラスHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。

 

TOHOシネマズ新宿スクリーン3で観たときは、そのボケボケ2K映像にうんざりしてしまいました。しかし、BD画像は、同じ2Kなのに、それとはまったくの別もの。非常に優れた画質を誇ります。

 

解像度は極めて高く、細部に甘さはありません。彫りも深く、奥行きも、十分。CGと実写の融合にも、何の違和感もありません。これなら3D版でなくても、十分。4K UHD BDなら、もっと凄いのでしょう。

 

発色は、おおむねニュートラル。ただし、途中で何度か、色調が意図的に変えられ、黄色みが強くなったりします。それはそれで面白いのですが、その結果、画調全体が低下するように感じ、A+評価を見送ってしまいました。それでも、通常シーンにおいては、肌の質感は極めてナチュラルで、違和感はまったくありません。

 

暗部情報量も、豊潤。黒はよく沈み、暗いシーンでも見づらいシーンはありません。

 

大画面の近接視聴も、まったく問題なしです。

 

音質(Dolby Atmos/Dolby TrueHD 7.1​): A+

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

ドルビーアトモス非対応のGump Theatreでは、ドルビーTrueHD 7.1で視聴。

 

一部の劇場ではドルビーアトモス上映された作品ですから、BDにもドルビーアトモスが搭載されているのは、うれしいことです。さらに、DTS-HD Master 5.1も収録されていますから、その比較を楽しむことができます。

 

結論からいえば、現代最高のシネソニックといえますし、DTS-HD Master 5.1よりもドルビーTrueHD 7.1がはっきりと上です。左右前後に音が定位し、音の出所もスクリーンとマッチしており、スピーカー間のリンケージも完璧。サラウンドバック・スピーカーが大活躍し、Gump Theatre中が音の波に埋め尽くされ、濃厚な包囲感と鮮明な移動感を楽しむことができます。

 

秀逸なのは、高さ表現がしっかりとできていること。ゆえに、ヘリコプター飛行シーンははリアルですし、コングと髑髏クローラーの対決シーンはど迫力です。トップスピーカーを使ったドルビーアトモスだと、どれだけすごいのだろうとおもいます。

 

ノイズフロアは、最低レベル。マイナス30デシベルでもうるさく感じず、それでいて不快なメタリック成分も乗りません。オーケストラ音楽も団子になることなく、弦・金管の響きがよく、映画の興趣を高めます。

 

セリフの抜けも、文句なし。サ行がきつくなることもなく、こもることもなく、発音も明瞭です。

 

超低音成分は、かなり使われていますが、ブーミーになることはなく、引き締まったもので、部屋が揺れることはありません。それでも、通奏低音のように出ています。部屋によっては、近所から苦情が出ないように調整することが必要でしょう。

 

英語学習用教材度: A
 

日本・英語その他字幕ならびに日本語その他の吹替えつき。

 

セリフは、多め。俗語・卑語は、F-wordが2回使われるなど、大量ではありませんが、登場します(PG-13指定)。それでも、注意さえすれば、テクストとして使える素材です。

 

英語字幕は、ほぼ完璧にセリフをフォローしており、非常に勉強しやすい素材です。

 

特典は、音声解説には英語字幕がつきませんが、映像特典にはすべて英語字幕がつきます。大いに評価できる点です。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆1億8500万ドルの製作費で、最終的に、アメリカで1億6805万ドル、海外で3億9810万ドル、世界で5億6615万ドルのメガヒット。見事な収益率ですが、いまひとつの感は否めません。続編の話が伝わってこないのも、この辺に原因があるのでしょう。

 

特典です。まずは、音声特典。

 

 監督による音声解説

 

音声は、ドルビーデジタル・ステレオ。残念ながら、英語字幕はつきません。

 

次に、映像特典。

 

 .ングコングの創造:
   伝説の再現(11:39)
   巨神の復活(12:47)
 ▲戰肇淵爐任了1董5:38)
 ロケーション紹介(6:53)
 ぅ譽鵐困慮こう側(2:19)
 ゥ皀福璽:機密資料(7:58)
 μじ開シーン集(4種/3:45)

 

映像: 
  Aを基本に、適宜B・Cが挿入
 ◆銑ぁAを基本に、適宜Bが挿入

 ァA
 ΑB

 A ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)
 B シネスコ・サイズ(2.40:1?)のHD画質(AVC/1080・24p)
 C スタンダード・サイズ(1.33:1?)のモノクロHD画質(AVC/1080・24p)

音声: ドルビーデジタル ステレオ 2.0

うれしいことに、すべてに英語字幕がつきます。

 

監督による音声解説は、ワーナーから相当締め付けられたのか、恨み節が多いうえに、意味のない下品な笑いが多くて、情報量はあるものの、聴いていて不快でした。ジョーダン・ヴォート=ロバーツによる続編製作の可能性は、まずないと判断しました。

 

☆その音声解説でわかったことは、本作を過去の「キングコング映画」の延長線上で作ろうとしたのではなく、「怪獣映画」を「ゲームおたく」の感覚でつくろうとしたということでした。それならば、髑髏島から必死に逃げる人間たちの苦悩を描く姿を描いたことが理解できます。

 

☆ゲームおたくであるとともに映画おたくであるヴォート=ロバーツは、音声解説で『もののけ姫 』(1997)を始めとした宮崎駿アニメ、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ(1997〜2012)『ドラゴンボールZ』(1989)、『ゴジラ』『モスラ』『キングキドラ』、ならびに韓国映画『グエムル -漢江の怪物- (2006)、『カンバセーション…盗聴… 』(1973)『地獄の黙示録』(1979)『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』(1981)『E.T. 』(1982)『フルメタル・ジャケット 』(1987)から影響を受けたと語っています。

 

☆ぁレンズの向こう側」は、ブリー・ラーソンが撮影中に自ら撮影したスチール写真が紹介されるものです。なかなか達者なものです。

 

☆その他、3D BD、4K UHD BDを含め、5種類のBDが入手可能です。

 

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++++++++++

 

アクション映画ファンなら、観て満足するはず。注意すべきは、「キングコング映画」ではなく「怪獣映画」だとおもって観ることです。画質・音質も、高水準。英語学習用教材としても、優秀です。オススメします!

 

| 外国映画(カ行) | 09:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
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