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バーニング・オーシャン(UK BD / Region B)

 

原題:Deepwater Horizon (2016)
上映時間:1:47:17
2017年4月21日 国内劇場初公開
公式サイト:http://burningocean.jp/

ゴウ先生総合評価: A/A-
  画質(2.40:1): A+
  音質(Dolby Atmos/Dolby TrueHD 7.1): A++
  英語学習用教材度: A

 

2010年に起きたメキシコ湾原油流出事故を完全映画化した実録災害アクション・ドラマ。

 

監督は、『ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン』(2003)『プライド 栄光への絆』(2004)『キングダム/見えざる敵』(2007)『ハンコック』(2008)『バトルシップ』(2012)『ローン・サバイバー』(2013)『パトリオット・デイ』(2016)のピーター・バーグ

 

原案・脚本は、『ニンジャ・アサシン』(2009)のマシュー・サンド。共同脚本は、『キングダム/見えざる敵』(2007)『大いなる陰謀』(2007)『消されたヘッドライン』(2009)『ワールド・ウォー Z』(2013)のマシュー・マイケル・カーナハン

 

主演・共同製作は、『ローン・サバイバー』(2013)『パトリオット・デイ』(2016)でバーグと組んだ、『ディパーテッド』(2006)でアカデミー助演男優賞にノミネートされたマーク・ウォールバーグ

 

準主演は、カート・ラッセルケイト・ハドソンジョン・マルコヴィッチ

 

その他、ジーナ・ロドリゲスディラン・オブライエンが共演。

 

アカデミー賞では、視覚効果賞、音響賞(編集)にノミネート。

 

☆英盤BDで観る

 

マーク・ウォルバーグの大ファンです。ゆえに、ウォルバーグがピーター・バーグと組んだ、現在国内劇場公開中の『パトリオット・デイ』(2016)も、アメリカから4K UHD BDを取り寄せて観ました(レビューは、こちら!)。それがとてもよくできていたので、なおのこと本作を観たいとおもっていたのです。

 

興行的にはイマイチで終わったようですが、評論家からの受けは、大変よいものでした。Rotten Tomatoesでは、支持率84%で、10点満点中7点。Metacriticでは、100点満点中68点という具合です。

 

にもかかわらず、劇場に行く都合がつかず、どうしたものかとおもっていました。そしたらば、英盤Blu-ray Discが9.99ポンドの最安値をつけてくれ、その評価が極めて高いので、購入することにしたのでした。

 

それが、昨日到着したので、すぐに観たら、その画質・音質のあまりのすばらしさにしびれてしまい、早速レビューをアップロードしたくなったという次第です。

 

☆あらすじ

 

舞台は、2010年4月20日のディープウォーター・ホライズン。

 

2010年4月20日夜、メキシコ湾沖合80辧⊃綽1,522mの海上で海底油田掘削作業中だったBP社の石油掘削リグ(rig)、ディープウォーター・ホライズン(Deepwater Horizon)で、技術的不手際から掘削中の海底油田から逆流してきた天然ガスが引火爆発し、海底へ伸びる5500mの掘削パイプが折れ、大量の原油がメキシコ湾へ流出してしまいます。

 

当時126人の作業員が施設では働いていたのですが、この爆発事故により11人が死亡し、17人が負傷します。そして、ディープウォーター・ホライズンは、4月22日に水没してしまいます。その4月20日のディープウォーター・ホライズンを描いたのが本作です。

 

運命の2010年4月20日、ディープウォーター・ホライズンの主任電気技師マイク・ウィリアムズ(マーク・ウォルバーグ)は、最愛の妻フェリシア(ケイト・ハドソン)と幼い娘に見送られて、上司である管理責任者ジミー・ハレル(カート・ラッセル)とともに、さまざまな問題を抱えたディープウォーター・ホライズンに向います。

 

ところが、このリグは数えきれない問題を抱えているにもかかわらず、親会社BPのマネージャー、ドナルド・ヴィドリン(ジョン・マルコヴィッチ)は、経費削減を盾に、それを改善しようとしません。ジミーとマイクは、頑強にその改善を迫りますが、ヴィドリンの心は変わりません。

 

すると、その夜、突然、掘削パイプが折れ、ディープウォーター・ホライズンは次から次へと爆発し始めます。仕方なく、作業員(roughneck)たちは必死に備え付けの緊急ボートによって脱出を図ります。しかし、マイクと女性作業員アンドレア・フレイタス(ジーナ・ロドリゲス)は、それにも乗れず、リグに残されてしまうのでした……。

 

☆ディザスター・ムービーの佳作

 

タワーリング・インフェルノ』(1974)『タイタニック』(1997)の完成度こそありませんが、人的ミスが生んだ大災害を描いた作品としては、かなりのハイレベル。ディザスター・ムービーの佳作と評価します。

 

まずもって、脚本がすばらしい。

 

冒頭、マイク・ウィリアムズ本人の事故原因究明公聴会での発言が流れ、これが実話に基づくことであることを示すと、いきなり海底掘削パイプの検査風景が映され、ここに後の大問題があったのかと観客に示し、そのうえで一転してつい十数時間後には悲劇に襲われるマイクとフェリシアの自宅でのラブシーンを見せるのです。

 

ここまで、ほんの5分弱。このテンポの良さが、演出と編集のすばらしさもあるとはいえ、映画全体のテーマを観客に把握させてくれます。よい映画というのはオープニングが大切だということを改めて確認するすばらしい出来です。

 

その後も、利益重視のBPのヴィドリンと安全重視のジミーとマイクの対立が簡潔に描かれて、お決まりのパターンだとわかっていても、そのスピーディーな展開に、退屈さを覚えるよりも、人的災害はすべてこの図式だと感心させられます。

 

そして、怒涛の爆発・脱出シーン。ここからは、視覚・音響効果を含めた演出・編集の出番ですが、この辺の圧倒的迫力は、さすがピーター・バーグと唸りたくなる剛腕ぶりです。

 

マッチョ俳優のマーク・ウォルバーグとカート・ラッセルが出ています。カッコよく窮地を抜け出させるのだろうとおもったら、実話通りなのか、映画はふたりをどん底にたたきつけます。

 

特に、ラッセル演じるジミーは、シャワーを浴びているときに爆発に巻き込まれるという最悪の事態。素っ裸の体にガラスの破片が突き刺さり、身体は傷だらけ。ウォルバーグ演じるマイクも似たようなもの。どうやって、このふたりはこの危機から抜け出せるのだろうと観客はハラハラさせられ通しです。

 

しかし、このどん底から、ふたりは力をあわせて抜け出します。その模様が、ベタながらも、胸を打つのです。このあたり、ジョン・マルコヴィッチのBP幹部が憎々し気に描かれるだけに、目頭を熱くさせられます。

 

最後、ディープウォーター・ホライズンに残されたマイクとアンドレアが脱出する場面も、やや臭みはありますが、感動的。高所恐怖症患者の貧乏英語塾長としては、死んでもやりたくない脱出方法ですが、映画にカタルシスを与えているのは否めません。

 

こうして九死に一生を得て生き残ったマイクに対して、犠牲者の家族が「どうしてお前だけが生き残った」と迫る場面と、事故を起こし、犠牲者を救えなかった後悔に身を引き裂かれんばかりに悲しむマイクの姿を描いた演出も、秀逸。最後まで緊張感が途切れずにすみます。

 

事故発生当時、ディープウォーター・ホライズンから漏れ出した油でメキシコ湾が多大な環境被害を受けたというニュースばかりでした。実際、あの事故から逃げ出すことができた115人作業員の生き様を伝えるニュースは、非常に少ないものだったと記憶しています。

 

そのことへの反旗を翻そうとしたのか、本作はサバイバーたちの壮絶な闘いを描きます。そして、マーク・ウォルバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチの3人の好演とそれを支える演出・編集により、見ごたえのある人間ドラマに仕上がっていることを高く評価します。事故を起こしたのも、事故から脱出したのも、すべて人間なのですから。

 

内容: A-


++++++++++


画質(2.40:1): A+
 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、4 Mbpsから51 Mbps。
 

撮影は、『ダウン・イン・ザ・バレー』(2005)『消えた天使』(2007)『28週後...』(2007)『レポゼッション・メン』(2010)『きみがくれた未来』(2010)『127時間』(2010)『REDリターンズ』(2013)『メイズ・ランナー』(2014)『フィフス・ウェイブ』(2015)のエンリケ・シャディアック

 

機材は、アリ・アレクサ・65、アリ・アレクサ・XT HDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。オリジナル・アスペクト比は、2.39:1。

 

現代最高のBD画質です。

 

細部まで甘さが一切なく、輪郭があくまで自然。彫りは深く、奥行き感も最高。クリスピーでいて、くっきりした映像です。4K UHD BDだったら、どれだけ凄い映像が見られるのだろうと考えてしまいます。

 

発色は、ニュートラル。色数も多く、色乗りもパワフル。それでいて、コッテリとしておらず、爽やかで鮮やか。爆発シーンのCGもリアルそのものです。肌の質感にも、違和感は一切ありません。

 

暗部情報も、豊潤。爆発シーンの炎と闇のコントラストが鮮やかでいて、暗闇でもがく作業員たちの姿がしっかりと視認できます。見づらいシーンは、一切ありません。

 

大画面の近接視聴も、まったく問題なし。アカデミー視覚効果賞ノミネートは、伊達ではありませんでした。


音質(Dolby Atmos/Dolby TrueHD 7.1​): A++

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。48kHz, 24-bit。音量は、マイナス30デシベル。

 

一部の劇場では、ドルビーアトモス、ドルビーサラウンド7.1、DTS:X、IMAX 12 trackで上映。

 

ドルビーアトモスに対応していないGump Theatreでは、ドルビーTrueHD 7.1で視聴。

 

現代最高のBDシネソニックです。アカデミー音響賞(編集)では『メッセージ』(2016)に栄冠を奪われましたが、BDの音では本作が上回っていると断じます。
 

左右前後に音が定位して、音の出所はスクリーンと正確にマッチしています。しかも、立体音場の密度感は限りなく高く、濃厚な包囲感と鮮やかな移動感を体験することができます。

 

しかも、トップスピーカーのないGump Theatreですが、Gump Theatreのサラウンド・スピーカーとサラウンドバック・スピーカーを1.8mの高さに設置しているせいか、十分に高さが表現されていて、爆発シーンやヘリコプター飛行シーンなど、そのリアルさにサラウンド・ジャンキーは驚愕してしまいます。ドルビーアトモスであれば、その興奮はさらに高まることでしょう。

 

ノイズ感は、ゼロ。マイナス30デシベルの大音量でも、雑味は乗らず、まったくうるさくありません。それでいて、不快なメタリックな響きもなし。そのために、爆発シーンの細かい環境音・効果音が聞こえてきて、恐怖を募らせます。そのうえ、リグ上の作業音などが遠くから聞こえてきて、迫真性がさらに高まるという仕掛けです。

 

セリフの抜けも、文句なし。レンジも広く、こもることはなく、サ行もスムーズ。発音も明瞭です。

 

超低音成分は、爆発シーンなど、ポイントとなる場面で使われますが、普段は控えめ。しかし、いったん出ると、LFEは飽和し、部屋が揺れます。調整の必要が部屋もあることでしょう。

 

英語学習用教材度: A
 

英・西語字幕ならびに西語吹替えつき。残念ながら、日本語字幕・日本語吹替えはつきません。
 

セリフは、多め。俗語・卑語は、F-wordが4回登場するなど、多少使われます。ですが、それほど多くはありません(PG-13指定)。注意すれば、十分にテクストに使えます。ただし、油井関連の専門用語と省略が多いので、上級者向けの教材ではあります。
 

それでも、英語字幕が100%セリフをフォローしていますので、勉強しやすい素材です。

なお、特典は多いのですが、英語字幕がつかないのが欠点ですが、その内容を考えると、A評価の価値はあります。

 

++++++++++
 

気になるところを、アト・ランダムに。
 

☆原題も、Deepwater Horizon。直訳すれば、「深海の地質層準」となります。‟horizon”には、「地平線」「水平線」以外の意味もあります。覚えましょう。

 

☆1億1000万ドルの製作費で、全米61433万ドル、海外5968万ドル、世界1億2112万ドルのメガヒットとなりました。しかし、製作費が高額ですので、ペイしたかどうかは疑わしいところです。

 

英盤BDの特典は、次の映像特典です。


 Beyond the Horizon (51:21): 
   Mark Wahlberg(10:35)
   Kate Hudson(10:53)
   Kurt Russell(12:02)
   Gina Rodriguez(9:15)
   Dylan O'Brien(8:34)
 Captain of the Rig: Peter Berg (18:15) 
 The Fury of the Rig (27:20) 
 Deepwater Surveillance (17:40) :
   First Blowout(1:36)
   First Blowout with Stunts(1:40)
   Drill Deck Explosion(0:55)
   Assistant Driller's Shack Crash(1:25)
   Main Methane Explosion(1:06)
   Mr. Jimmy's Shower(1:08)
   Roughneck Rescue(2:36)
   Mike and Caleb Restore The Power(0:42)
   To The Life boats(2:31)
   Lifeboat Rescure(2:47)
   Andrea's Jump(0:53)
   Deepwater Timelapse(0:15)

映像: 
  銑 Aを基本に、Bが適宜挿入
 ぁA

 A ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)
 B シネスコ・サイズ(2.39:1?)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声:ドルビーデジタル・ステレオ

残念ながら、英語字幕はつきません。

 

☆‟Beyond the Horizon”は、5パートからなり、各パートに主要俳優の名前がつけられています。ですが、それぞれの俳優にフォーカスを与えていて、出演の理由や貢献度についてもかなり語られるものの、それだけではなく、メイキングとしても機能しています。
 Mark Wahlberg:本作製作の理由とマイク・ウィリアムズ本人の協力
 Kate Hudson:作業員の家族の信条
 Kurt Russell:人的災害としての本件とジョン・マルコヴィッチ
 Gina Rodriguez:事故の説明役としてのアンドレア役
 Dylan O'Brien:石油掘削リグ作業員の実態

 

☆‟Captain of the Rig: Peter Berg”は、監督を引き受けた理由、仕事の進め方、俳優との接し方、音響効果・音楽(スティーヴ・ジャブロンスキー)について語られます。その中で興味深かったのは、ジョン・マルコヴィッチが「ピーター・バーグは、いままで仕事をした監督の中でもっとも速く撮監督で、大好きだ」と発言し、「クリント・イーストウッドよりも速いのではないか」といいます。どうやら、俳優出身の監督は俳優の気持ちがよくわかるようです。

 

☆‟The Fury of the Rig”は、リアリズムを追求してルイジアナ州(もちろん、地上)に作られたディープウォーター・ホライズンの巨大セット、特殊効果、CGについて描かれます。

 

☆‟Deepwater Surveillance”は、爆破シーンの撮影シーンを集めたものです。

 

☆英盤BDには、米盤BDについている次の映像特典がついていません。残念。

 

 Participant Media Work Like an American:
  American Worker Tributes (1080p; 16:03) 
  I Am a Steel Beam with Narration by Director Peter Berg 
   (1080p; 1:03) 
  I Am a Steel Beam with Narration by Gina Rodriguez 
   (1080p; 1:03)

 

ちなみに、Region Aの米盤BDは、米アマゾンでいま現在14.99ドルです。

 

 

++++++++++

 

ディザスター・ムービー・ファン、サバイバル映画ファン、必見。英盤BDの画質・音質は、極上。特典も、十分。英語と視聴環境に問題がなければ、購入もありでしょう。オススメします!

 

| 外国映画(ハ行) | 10:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
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