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中村 小山三『小山三ひとり語り』
小山三ひとり語り
中村 小山三
演劇出版社

 

2013年10月28日初版発行
演劇出版社
286頁

ゴウ先生総合評価: A
 

本書は、大正13(1923)年に4歳で十七代目中村勘三郎へ入門してから、死ぬまで中村屋三代に仕えた歌舞伎俳優、二代目中村小山三(なかむらこさんざ)が、月間『演劇界』に2011年1月号から2013年8月号まで乗せたひとり語りをまとめたものです。

 

小山三は、1920(大正9)年8月20日に浅草で生まれます。本名は、福井貞雄。

 

4歳で、のちの十七代目勘三郎(1909年7月29日 - 1988年4月16日)に入門して、それからその実子十八代目勘三郎(1955年5月30日 - 2012年12月5日)、そのまた実子・六代目中村勘九郎(1981年10月31日 - )・二代目中村七之助(1983年5月18日 - )に仕えました。

 

その一方で、脇役女形として高い評価を得た歌舞伎俳優です。そして、2015年(平成27年)4月6日 に94歳で亡くなっています。


その九十年の役者人生が綴られたのが、本作。歌舞伎ファンならば、絶対に読んでおくべき内容です。小山三本人のことはもちろん、十七代目勘三郎をはじめ、初代吉右衛門や六代目歌右衛門などの昭和の名優のことがわかり、一気に読んでしまえます。

 

その中から、特に印象に残る部分を引用しておきましょう。

 

**********

 

 私は、芝居の最中よく盗み見をするんです。いいなと思う人の芝居は、横目で捉えたりしてね。ああ、手はあそこに置くのか。後ろに回った時はそういう風に動いているのかといったことを見ておくわけ。後見もそうです。ほかの人のやり方を見て、こうすれば目立たなくなるのか、立ち居振る舞いはこうしなくてはいけないのかって、うまい人のを見て覚えたんです。

 

 よく「芸を盗む」と言うけれど、ただ芝居に出ているだけでは盗めません神経遣って、細かいところまで見て、それでようやくなんとなくわかってくるもんだと思います。だから若い人で、芝居の話をしてあげても「ああ、そうですか」で忘れちゃう人がいるんだけれど、そういうのはすごくイヤ。そういう神経ではいい芝居はできません。うるさい役者だって言われるけれど、それだけ神経遣って芝居をやっていれば、うるさくもなるんです。(pp. 118f.、強調ゴウ先生)

 

**********

 

さすが、としかいいようがありません。この向上心があったからこそ、十七代目や十八代目に愛されたのです。見習って、「うるさい人間」になりたいものです。

 

読んで、面白く、元気の出る本。オススメします!

 

(演劇出版社の好企画。こういう本を待っています。)

 

| 推薦図書 | 07:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
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