CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< ガール・オン・ザ・トレイン(BD) | main | スウィート17モンスター >>
バレー・オブ・バイオレンス(DVD)
バレー・オブ・バイオレンス [DVD]
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

 

原題:In a Valley of Violence(2016)
上映時間:1:43:32
国内劇場未公開
公式サイト(英文):http://www.focusfeatures.com/inavalleyofviolence

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(2.35:1?): A-/B+
  音質(Dolby Digital 5.1): A-
  英語学習用教材度: A-

 

トレーニング デイ』(2001)『6才のボクが、大人になるまで。』(2014)でアカデミー助演男優賞に、主演した『ビフォア・サンセット』(2004)『ビフォア・ミッドナイト』(2013)で同脚色賞にノミネートされたイーサン・ホーク主演の西部劇。

 

準主演は、『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)『パルプ・フィクション』(1994)で同主演男優賞にノミネートされたジョン・トラヴォルタ

 

その他、タイッサ・ファーミガジェームズ・ランソンカレン・ギラントビー・ハストミー・ノヒリーラリー・フェセンデンバーン・ゴーマンが共演。

 

監督・製作総指揮・脚本・編集は、『キャビン・フィーバー2』(2009)『インキーパーズ』(2011)『ABC・オブ・デス』(2012)『V/H/S シンドローム』(2013)『サクラメント 死の楽園』(2013)のタイ・ウェスト

 

☆英語字幕つき国内盤DVDで観る

 

主演作が続々と作られるイーサン・ホーク。派手さはありませんが、いまやハリウッドで引く手あまたの売れっ子です。昨年だけで、本作を入れて3本の映画に主演したうえに(残り2本は、日本未公開)、『マグニフィセント・セブン』(2016)に出演しているわけです。2017年全米公開作も、見た限り3本に出演しています(そのうち1本が主演)。2018年公開予定作では4本に関わっており、とても無視できる存在ではありません。

 

加えて、大好きなジョン・トラヴォルタと競演して、大好きな西部劇をやってくれるのです。本作に関心が向くのもご理解いただけることでしょう。

 

ただし、日本では劇場未公開となり、Blu-ray Discも出ません。DVDだけが、4月21日にリリースされました。アメリカかイギリスからBDを取り寄せることも考えたのですが、このDVDに英語字幕がついているのを知ると、取り寄せることにしたのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、南北戦争が終わった後の西部の町デントン(撮影は、ニューメキシコ州サンタフェ近郊)。

 

つらい過去を背負った馬にまたがる流れ者のポール(イーサン・ホーク)は、アビーという名の愛犬とともにメキシコをめざしていました。その途中、国境まであと10日というところで、水と食料の補給そして休息のために「バレー・オブ・バイオレンス」という異名をもつデントンという町にたどり着きます。


その町で些細な事から副保安官を務めるギリー・マーティン(ジェームズ・ランソン)と諍いが起き、ポールはギリーを叩きのめしてしまいます。

 

その後、しばし、エレン(カレン・ギラン)とメアリー・アン(タイッサ・ファーミガ)の姉妹が切り盛りするホテルの部屋で風呂に入って旅の垢を落とし、1階に戻ってくると、ギリーの父である保安官クライド・マーティン(ジョン・トラヴォルタ)が待っていました。ギリーのように粗暴ではありませんが、断固たる口調でよそ者は出て行ってくれと町を追い出されてしまいます。

 

もとより、面倒は避けたいポールです。いうとおりに、デイトンを出ていきます。ところが、その夜、野宿していると、ギリーとその補佐3人(トビー・ハス、トミー・ノヒリー、ラリー・フェセンデン)に寝込みを襲われます。そして、愛犬アビーを殺され、自身も殺されかけます。


何とか生き延びたポールは、復讐を誓いデントンに舞い戻ります。そして、激しい闘いが始まるのでした……。

 

☆過去の作品へのオマージュにあふれた佳作

 

新鮮味はありません。過去の西部劇で観たような展開や場面が多々登場するからです。しかし、イーサン・ホークという、決してマッチョではない、つまり一見西部劇に向かない俳優が演じることによって、何ともいえない優美さが漂い、新鮮に感じられます。

 

まずもって、オープニング・クレジットに泣かせられます。影絵のアニメーションを使う手法が、セルジオ・レオーネ監督、クリント・イーストウッド主演の『荒野の用心棒』(1964)『夕陽のガンマン』(1965)『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(1966)へのオマージュになっているのです。ジェフ・グレイスの音楽も、エンニオ・モリコーネのそれと似ていますし、こういう遊びは、大好き。気に入ってしまいました。

 

さすらいのガンマン(ポール本人は否定しますが)がふらりとある町にやってくると、その町を牛耳っている保安官一味から疎んじられ、殺されかけ、その復讐に乗り出す。このメインストーリーも、西部劇の王道。クリント・イーストウッド作品なら、『荒野のストレンジャー 』(1972)をおもい出させます。

 

とはいえ、古いばかりではありません。犬のアビーとの道行が、どこか現代的です。

 

かつての西部劇では主人公は「孤独」を売りにするものです。ゆえに、相棒といえば、それにまたがる馬だけでした。しかし、ポールはアビーが心の支えなのです。事あるごとに、アビーに話しかけ、気持ちを決めます。しかも、このアビーが賢くて、本当に理解しているかのような反応を示すのがたまりません。そのうえ、ポールの危機を救うのですから、その可愛らしさと健気さに、観る者はしびれてしまいます。

 

その関係が丁寧に描かれているだけに、アビーが殺されたときに復讐に立ち上がるというポールの心情を大げさだとおもえません。このあたり、ロシアンマフィアに愛犬を殺されて復讐を行う『ジョン・ウィック 』(2014)の影響もあるのでしょうが、現代人にはわかりやすい動機です(個人的には、キアヌ・リーヴスよりも、イーサン・ホークのほうが好きですし)。

 

さらに、面白いのが、女優の使い方です。

 

タイッサ・ファーミガ演じる16歳の人妻メアリー・アンは、父親ほども歳の離れたポールにひと目惚れして、強烈なアタックを仕掛けます。そのたくましきメアリー・アンが、ファーミガの持ち味にピッタリ合っていて、映画をより面白くしているのです。

 

ポールは、妻キャシーと娘アビゲイルを置いて南北戦争の戦場へと向かった北軍兵士です。しかし、ポールは、そのまま家へと帰らず、軍人としてアメリカ先住民討伐の任務に携わります。その後、そういう討伐戦に嫌気が指したらしく、どうやら軍を脱走したため、二度と妻子に会えないと考え、逮捕・処刑を恐れ、メキシコへの逃避行を続けていたのです。

 

その途中でメアリー・アンと出会うわけです。積極的なメアリー・アンの態度に、ポールは戸惑います。ですが、ポールは、次第にメアリー・アンを許すようになっていきます。しかも、あろうことか、最後にはメアリー・アンによって命を救われてしまうのです。

 

マッチョ・ヒーローが主人公の西部劇では、ありえない設定。あくまでポールが、メアリー・アンの苦境を救うべきなのに、本作では逆になっています。ですが、タイッサ・ファーミガのおきゃんな雰囲気が、役にピッタリとはまっていて、このメアリー・アンなら、それもありかもとおもわせられるのです。

 

さて、犬と女優に食われっぱなしの男優に話を映しましょう。

 

主役のイーサン・ホークは、同じガンマンでも、『マグニフィセント・セブン』(2016)のグッドナイト役よりも、本作のほうがはるかにまし。個人的には、もっとも好きなホーク主演作の一本となりました。有能な殺人マシーンとしての側面をもちつつも、アメリカ先住民の討伐に駆り出されることを厭う繊細さをもつポールが、ホークにぴったりなのです。タイッサ・ファーミガに押しまくられるときの困惑の表情といい、この人にしか出せない味です。

 

西部劇初出演となるジョン・トラヴォルタは、思慮の足りないバカ息子をもったがゆえに苦悩する父親という役をリアルに演じ、巧者ぶりを発揮しています。古くからのファンとしては、老けづくりをしたトラヴォルタを見て、寂しく感じましたが、映画に厚みを与えているのも事実です。

 

ギリー役のジェームズ・ランソンは、いまひとつ。もっと悪の華を咲かしてくれないと、イーサン・ホークが冴えません。

 

ともあれ、Rotten Tomatoesでは、支持率77%で、10点満点中6.9点、Metacriticでは100点満点中64点と評論家からほめられました。それも当然だと納得できた佳作と評します。

 

内容: A-/B+

 

++++++++++

 

画質(2.35:1?): A-/B+

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93で480/60p信号をから1080/60p信号にアップコンバートして、HDMIケーブルによって直接ソニーVPL-HW30ESに送り込 み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。コーデックは、MPEG-2。伝送レートは、1.6 Mbpsから7.9 Mbps。

 

撮影は、『サクラメント 死の楽園』(2013)のエリック・ロビンズ

 

機材は、パナビジョン・パナフレックス・ライトウェイト、パナビジョン・パナフレックス・プラチナ35丱侫ルム・カメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(4K)。オリジナル・アスペクト比は、2.39:1。

 

DIファイルが4Kとなっていますから、一部の劇場ではネイティブ4K上映を享受できたのでしょう。しかし、いまとなってはそれを体験するのはかないません。アメリカやイギリスでもBDこそ出ていますが、4K UHD BDの発売予定はないからです。

 

しかも、DVDとなれば、4Kも何も関係なし。BD画質から数段落ちる画質になってしまっています。解像度の低さは覆い隠せず、細部は甘い限りです。ただし、輪郭が太ることがないのは、好印象。彫りもそれなりに深く、奥行き感も出ています。

 

発色は、ニュートラル。色数は多いのですが、DVDらしく、くすみがちです。空の青がきれいなのが救いです。公式サイトで観られる劇場予告編の抜けのよさはありません。肌の質感にも不満が残ります。

 

暗部情報は、まあまあ。黒の沈み込みには限界がありますが、見づらいシーンはほとんどありません。

 

大画面の視聴は、最低5メートルは離れるべきです。

 

音質(Dolby Digital 5.1): A-

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。音量は、マイナス30デシベル。

 

絵に比べると、音の印象はかなりよくなります。

 

左右前後に音を定位させる音響設計で、後方からの音数も多く、立体音場の密度はかなりの高さです。音の出所もスクリーンとマッチしており、包囲感は高く、移動感もかなり鮮明です。

 

ノイズフロアは低く、マイナス30デシベルまで上げても、うるささはありません。雑味がそれほど乗っていないからです。音の角こそやや丸まっているものの、銃声・打撃音には痛みと重さがあり、リアル。それでいて、不快なメタリックさがありません。

 

特筆すべきは、音楽。パーカッションを多用した音楽のキレもよいし、分離感も高く、団子になりません。さらに、音楽が鳴り出すと、包囲感が高まります。DTS-HD Master Audio 5.1のBDなら、もっと音がよいことでしょう。

 

セリフの抜けは、十分。発音も明瞭で、サ行もスムーズです。

 

超低音成分は、出るときにはかなり出ます。とはいえ、部屋を揺らすほどではありません。

 

英語学習用教材度: A‐

 

英語・日本語字幕ならびに日本語吹替えつき。

 

セリフは、多め。同時に、F-wordが5回登場するなど、俗語・卑語が多用されます(R指定)。テクストとして使うには、十分な注意が必要です。それでも、確認した限り、英語字幕は完璧にセリフをフォローしており、勉強しやすい素材ではあります。

 

とはいえ、特典が2分のメイキングでは、寂しい限り。この評価が精一杯です。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題は、In a Valley of Violence。訳せば、「暴力の谷の中で」。カタカナ邦題は、芸がなさすぎます。

 

ジョン・トラヴォルタの主演作『リベンジ・リスト』(2016)が、6月17日から公開されます。妻を殺した相手への復讐を描くバイオレンス・アクションです。しかし、アメリカでは劇場公開もできなかった作品で、評価も高くありません。トラヴォルタの復活を願います。

 

タイッサ・ファーミガは、ヴェラ・ファーミガの妹。1994年7月の撮影当時、19歳(1994年8月17日生まれ)。どこかで見たことがあるとおもったら、『記憶探偵と鍵のかかった少女』(2013)のヒロインだったんですね。そのときとは、イメージがガラッと変わっていて、気づきませんでした。未見の『ブリングリング』(2013)も観ないといけません。

 

☆製作費・海外での成績は、不明。アメリカで53,647ドルの売り上げ。赤字必至でしょう。残念。

 

特典です。米盤BDのそれと同じだとおもわれます。

 

 製作の舞台裏(2:00)

 

映像: シネスコ・サイズ(2.35:1?)のSD画質(MPEG-2/480i)

音声:ドルビーデジタル・ステレオ

うれしいことに、英語字幕がつきます。

 

米盤BDは、2016年12月27日に発売されています。

 

 

仕様です。残念ながら、日本語字幕・日本語吹替えはつきません。

 

 Region A,B
 2層50GB
 映像:1080p/2.39:1/MPEG-4 AVC
 音声:DTS-HD Master Audio 5.1(英語)
    DTS 5.1(独・仏・西語)
 字幕:英・独・仏・西語
 

特典は、国内盤DVDと同じもののようです。

 

 Behind the Scenes of 'In a Valley of Violence' (1080p, 2:00) 

 

今日現在、米アマゾンで12.99ドル。いずれ、BDで観直したいものです。

 

☆なお、英盤BDは、英アマゾンで、9.99ポンドとなっています。Region Bなのが、玉に瑕です。

 

++++++++++

 

西部劇ファン、イーサン・ホーク・ファン、必見。DVDの画質はいかんともしがたいものですが、英語の勉強にはなります。オススメします!

 

| 外国映画(ハ行) | 08:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/1063450
トラックバック