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はじまりへの旅(UK BD / Region B)

 

原題:Captain Fantastic (2016) 
上映時間:1:59:03
2017年4月1日 国内劇場初公開
公式サイト:http://hajimari-tabi.jp/

ゴウ先生総合評価: A
  画質(2.40:1): A+/A
  音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A/A-
  英語学習用教材度: A/A-

 

イースタン・プロミス』(2007)と本作でアカデミー主演男優賞にノミネートされた、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(2001〜2003)『ザ・ロード』(2009)『危険なメソッド』(2011)のヴィゴ・モーテンセンが6人の子供の父親を主役で演じる人間ドラマ。

 

6人の子供たちを演じるのは、ジョージ・マッケイサマンサ・イズラーアナリース・バッソニコラス・ハミルトンシュリー・クルックスチャーリー・ショットウェル

 

その他、『フロスト×ニクソン』(2008)でアカデミー主演男優賞にノミネートされた、『素敵な相棒 〜フランクじいさんとロボットヘルパー〜』(2012)のフランク・ランジェラ、『マイ・ファニー・レディ』(2014)『バッドガイ 反抗期の中年男』(2014)『バッド・ママ』(2016)のキャスリン・ハーン、『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)のスティーヴ・ザーンが共演。

 

監督・脚本は、最近はTVを中心に活躍している俳優のマット・ロス。『28 Hotel Rooms』(2012:国内未公開)に次いで、2本目の長編劇映画の監督。

 

アカデミー賞では、主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)にノミネート。

 

☆英盤BDで視聴

 

本作は、評論家から高く評価された作品です。Rotten Tomatoesでは支持率83%で、10点満点中7.1点。Metacriticでは、100点満点中72点という具合です。しかも、ヴィゴ・モーテンセンの演技が高く評価されているのも映画ファンの心をくすぐり、絶対に観たいとおもっていました。

 

そんな折り、英盤Blu-ray Discが、英アマゾンで9.99ポンドの最安値をつけたために、4月1日から国内劇場公開が始まると知っていましたが、BDで観ることにして、注文してしまったのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代の米ワシントン州とニューメキシコ州。

 

ベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)は、次の6人の子供の父親です(年齢順)。

 

 長男 ボウドヴァン・‟ボウ”(ジョージ・マッケイ
 長女 キーラー(サマンサ・イズラー
 次女 ヴェスパー(アナリース・バッソ
 次男 レリアン(ニコラス・ハミルトン
 三女 サージ(シュリー・クルックス
 三男 ナイ(チャーリー・ショットウェル

 

アメリカの現代社会に失望したベンは、文明社会との途絶を図り、妻レスリー(トリン・ミラー)と6人の子供とともに、ワシントン州の森林の中で自給自足の生活を長年行っていました。

 

ところが、精神を病んで3か月前から実家のあるニューメキシコ州の病院に入院していたレスリーが自殺してしまいます。そのことを妹のハーパー(キャスリン・ハーン)から知らされたベンは、ショックを受けます。

 

ベンは葬儀に参列しないつもりでしたが、仏教徒であったレスリーの遺志を無視して、レスリーの父親(フランク・ランジェラ)がキリスト教での葬儀をし、火葬ではなく土葬をしようとするのを知って、考えを変えます。

 

ニューメキシコで行われる葬儀をメチャクチャにするために、ベンと6人の子供たちは、自家用バスで2400劼領垢暴个襪里任靴……。

 

☆破天荒な父親を支える子供たちに拍手

 

主役は父親のベンではあるのですが、そのベンの風変わりな(fantastic)な教育に完全に堪えきる6人の子供たちがすばらしく、感銘を受けてしまいます。秀作と評価する所以です。

 

まずもって、開拓時代に戻ったかのような父親主導の自給自足・自宅学習(home schooling)・特別な肉体訓練によって、子供たちがすべて高度な知能とサバイバル能力を身に着け、同時に父親への尊敬をもっていることを見ていると、これが現代アメリカ、いや現代社会全体への痛烈な批判におもえます。

 

父親が外へ働きに出て、育児には最低限しかコミットせず、その教育のすべてを家族以外の教員などに任せることも悪いとはいわないけれども、ベンのような父親になる道も立派な道であると本作は語っているのです。

 

この辺り、画一的な教育を圧しつける日本では、アメリカでもめったにいないのですから、ベンのような父親の存在はほとんどありえません。その意味でも、うらやましくなってしまいます。

 

もちろん、不便で辛いこともあるでしょう。実際、この生活の中で母親は双極性障害になり、自殺を遂げるわけですから、よいことばかりではありません。

 

しかし、個々のペースにあわせて、広く深く学問を学び、ひとりでも生きていけるサバイバル能力を育てた結果、長男のボウはまったく学校に行かなかったのに、ハーバードを始めとしたアイビーリーグ8大学に合格してしまうのですから、学校教育への痛烈な皮肉であり、ベンのやり方は間違っていないというマット・ロスの主張がうかがえます。

 

ヴィゴ・モーテンセンは、まさにベンにうってつけ。長髪に髭ぼうぼうの顔つきが、厳しいながらもどこかユーモラスな味を出していて、いままでのモーテンセンのイメージを壊します。さらに、モーテンセンの身体全体からは、ベンなりに子供たちを深く愛する気持ちが湧出しており、感心してしまいます。キャリアベストといってよい演技です。

 

フランク・ランジェラの頑固おやじは、その憎たらしさといい、「さすが」とうなる出来。ランジェラを配役したマット・ロスの勝利です。

 

子役たちも、すべて個性が違うので、観ていて飽きることがありません。ややもすれば、単にホームスクーリングしているだけで、画一的な教育を行っているのではないかといいたくなるようなスパルタ教育をベンが課すのですが、それぞれ得意な楽器が違うように、ひとりひとりがまったく違う意見をもち、違う人生を歩みそうな気がするように作られており、この点でもマット・ロスの脚本・演出と配役に感心してしまうのでした。

 

挿入されるベンと子供たちが唄う歌も、素敵なものが多く、印象に残ります。

 

各々の役にピッタリの俳優を見つけることによって、自分の主張を映像化したマット・ロス。その功績は、もっと高く評価してもよいのではないでしょうか。

 

内容: A

 

++++++++++

 

画質(2.40:1): A+/A

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080・24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、2 Mbpsから49 Mbps。平均30.00 Mbps。

 

撮影は、『トラブル・イン・ハリウッド』(2008)『預言者』(2009)『スリーデイズ』(2010)『君と歩く世界』(2012)『ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して』(2013)『サンバ』(2014ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(2016)『エル(原題)』(2016ステファーヌ・フォンテーヌ

機材は、アリ・アレクサ HDカメラを使用。マスター・フォーマットは、不明。オリジナル・アスペクト比は、2.39:1。

 

解像度は、現代最高レベルに肉薄し、細部に甘さはありません。これで、もう少し抜けがよかったら、最高です。彫りは深く、奥行き感も出ています。

 

発色は、ニュートラル。色数は多く、鮮明。色乗りも、パワフル。森林の緑のグラデーションが、見事です。肌の質感も、ナチュラルそのもの。違和感は、まったくありません。

 

暗部情報量も、かなりのもの。黒もよく沈み、陰影が彫りをより深くし、見づらいシーンはまったくありません。

 

大画面の近接視聴も、いっさい問題なしです。

 

音質(DTS-HD Master Audio 5.1): A

 

Oppo BDP-93からソニーVZ-555ESに、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネル分をラインアウト接続して再生。伝送レートは、不明。48kHz, 24-bit。音量は、マイナス30デシベル。

 

左右前後に音を定位させる音響設計。後方からの音数も多く、立体音場の密度もかなりのものです。そのために、包囲感は高いのですが、移動感が明らかでないのが、惜しいところです。

 

ノイズ感は、ありません。マイナス30デシベルで聴いても、まったくうるさく感じません。森の中では遠方からの鳥の鳴き声が聞こえてきて、リアルです。不快なメタリック成分もなく、快適です。音楽も、なかなか。団子になることなく、爽やかな音の響きに包まれます。特に、バグパイプは最高です。

 

セリフの抜けも、文句なし。サ行も滑らか。発音も明瞭です。

 

超低音成分は、控えめ。ほとんど入っていないような印象です。

 

英語学習用教材度: A/A-

 

英語字幕つき。日本語字幕・日本語吹替えは、残念ながら、つきません

 

セリフ量は、かなりのもの。ただし、F-wordが頻繁に登場するなど、俗語・卑語が多用されますので(R指定)、教材として使うには注意が必要です。それでも、英語字幕は、セリフを完璧にフォローしており、非常に勉強しやすい教材ではあります。

 

特典が極めて少ないのが、欠点です。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題は、Captain Fantastic。訳せば、「ファンタスティック隊長」。エルトン・ジョンの1975年のヒット曲と同じタイトルですが、本作ではその曲は使われていません。

 

☆500万ドルの製作費で、これまでのところ、アメリカで588万ドル、世界で1490万ドルの売り上げ。立派な黒字です。

 

特典は、米盤と同じく、非常に短いメイキングだけです。

 

 Insane or Insanely Great? (4:01) 

 

映像: Aを基本に、Bが適宜挿入
 A ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)
 B シネスコ・サイズ(2.39:1)のHD画質(AVC/1080・24p)
音声:ドルビーデジタル・ステレオ
うれしいことに、英語字幕がつきます

 

++++++++++

 

映画ファン、必見。英盤BDは、条件が許せば、悪くない買い物です。オススメします!

 

| 外国映画(ハ行) | 09:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
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