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パッセンジャー(2D字幕)

 

原題:Passenger (2016)
上映時間: 116分
2017年3月24日 国内劇場初公開
公式サイト:http://www.passenger-movie.jp/

109シネマズ木場 シアター7 C-8
2017年3月27日(月)16時35分の回

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(2.39:1/デジタル): A+
  音質(Linea PCM): A+
  英語学習用教材度: C

 

世界にひとつのプレイブック』(2012)でアカデミー主演女優賞を受賞し、その他『ウィンターズ・ボーン』(2010)『ジョイ』(2015)で同賞に、『アメリカン・ハッスル』(2013)で同助演女優賞にノミネートされているジェニファー・ローレンスと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ(2014・2017)『ジュラシック・ワールド』(2015)『マグニフィセント・セブン』(2016)のクリス・プラット主演によるSF・アドベンチャー。

 

共演は、マイケル・シーンローレンス・フィッシュバーンアンディ・ガルシア

 

監督は、『ヘッドハンター』(2011)『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)のモルテン・ティルドゥム

 

脚本・製作総指揮は、『ダーケストアワー 消滅』(2011)『プロメテウス』(2012)のジョン・スペイツ

 

アカデミー賞では、作曲賞・美術賞にノミネート。

 

☆ジェイロー・ファンは見逃せない

 

ウィンターズ・ボーン』(2010)以来、貧乏英語塾長、ジェイロー(JLaw:ジェニファー・ローレンスのアメリカでのニックネーム)の大ファンです。日本ではDVDすら発売されていない『Serena』(2014)やBD/DVDは発売されているものの劇場未公開となってしまった『ジョイ』(2015)も含め、出演作すべてを観ています。ゆえに、本作も絶対に観る気でいました。

 

ジェイローのどこがよいかといえば、あの凛とした、ときにはぶっきらぼうで蓮っ葉におもえるクールなたたずまいです。その意味で、『世界にひとつのプレイブック』(2012)は最高傑作でした。

 

それと同レベルの感動を与えてくれることはないでしょうが、SFの世界でジェイローがどれだけジェイローらしく、クリス・プラットと絡むのかを見たくてたまらなかったのです。

 

となれば、あとは劇場選び。ポイントは、「ネイティブ4K上映を狙う」です。

 

本作は、アリ・アレクサ・65により6.5Kで撮影されたものを4KのDIファイルにしてDCPされた高画質映画です。ゆえに、4Kプロジェクター設置館で観れば、ネイティブ4K上映が楽しめます。3D版は、東京ではすべてが2K上映ですから、当初から論外。ドルビーアトモスにこだわると、これまた2K上映館ばかりですから、ボツです。

 

そこで、空いている2D字幕版の4Kプロジェクター上映館を探したら、わが愛する109シネマズ木場が該当するではありませんか。しかも、ここだと、ポイントがたまっていて、無料で楽しめます。貧乏英語塾長には、これほどうれしいことはありません。

 

上映開始直前に劇場に着き、空席状況を確認したら、3割程度の入り。4列目までは先客がいますが、3列目より前にはだれもいません。しかも、4列目の客はなぜかセンターを外してくれています。ならばと、3列目中央の席を押さえたのでした。この4列目の客、行儀がよろしくて、席も蹴ってこないし、静かだし、スクリーン独り占め気分を味わえたのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、近未来の豪華宇宙移住船アヴァロン号。

 

アヴァロン号は、5000人の乗客を乗せて地球を旅立ち、遠く離れた移住惑星ホームステッド2に向かって航行していました。乗客は目的地に到着するまでの120年間を冬眠装置の中で安全に眠り続けるという仕掛けです。

 

ところが、航行中の事故が原因で、ひとつの冬眠装置が不具合を起こし、30代のエンジニアのジェームズ・‟ジム”・プレストン(クリス・プラット)だけが目覚めてしまいます。ほどなく、自分以外に誰も起きていないことと地球を旅立ってまだ30年しか経っていないことに気づきます。つまり、ジムはこの宇宙船の中でたった一人きりで残りの一生を過ごさなければならなくなったのです。

 

必死で打開策を考え、再び冬眠する方法を模索しますが、うまくいきません。バーテンダーのアンドロイド、アーサー(マイケル・シーン)に愚痴をこぼしながら、船内の施設を使い邦題に使いまわし、何とか寂しさを紛らわしている有様です。

 

しかし、1年が過ぎると、冬眠装置の中で眠っている女性オーロラ・レーン(ジェニファー・ローレンス)のことが忘れられなくなり、どうにかしてオーロラを覚醒できないものかと考えるようになってしまうのでした……。

 

☆不満は残るが、娯楽作としては十分(ネタバレあり!)

 

描き足りない部分のせいで混乱と不満を覚える部分があるのですが、120年にわたる宇宙旅行の雰囲気がしっかり伝わってくるのは、立派。なかなかの佳作です。

 

まずもって、ジム・プレストンが冬眠から覚め、そして冬眠に戻れない理由が、まったくわからないままに映画が進むのは、いささか居心地の悪いものでした。

 

映画の後半、乗務員のガス・マンキューゾ(ローレンス・フィッシュバーン)が、これまた冬眠装置の故障で目覚めたせいで、その謎は解けるのですが、ジムがそれに気づかなかったことで、ジムへの尊敬の念をなくしてしまい、SFアドベンチャー映画のヒーローとしての頼もしさがありません。

 

もちろん、そうした弱点を抱えているがゆえに、オーロラ・レーンに対して、感情を押さえられず無慈悲なことをしたのでしょうが、観ているこちらは「可哀そうなジム」が「強いジム」になるとおもいこんでいましたから、このあたり、ジムへの共感が薄くなかったことは否めません。

 

さらに、5000人も乗客が眠っている中、なぜジムがオーロラを選んだのかも、映画では丁寧に描かれません。ここはもっと描いてほしかったところです。何せふたりの運命が変わる場面ですから。

 

このように、不満はかなりあるのですが、クリス・プラットとジェイローの配役の妙で、中だるみはするものの、最後まで観させられてしまいます。

 

ジェイロー・ファンとしてうれしくなったのは、オーロラがジムによって無理やり起こされてしまったことを知ったときの怒り具合です。ベッドに寝ているジムを馬乗りになって、拳固でパンチするあたり、ジェイローでないとできない猛烈なキレ具合と見ました。それまで、若干ジムの独りよがりにイラついていた当方としては、胸がすっきりしてしまったのでした。

 

そのあとの、みじめなジムの陳謝と懇願の連続を、猛々しく断るオーロラの強さも、ジェイロー・ファンのツボにはまります。

 

それでいて、アヴァロン号が原因不明のシステム不全に陥ると、聡明なオーロラは、冬眠を続けていても、ジムがいなければアヴァロン号が爆発し自分が眠ったまま死んでいた可能性の高いことを悟り、ジムが自分を犠牲にしてもアヴァロン号を救おうとする態度に感動し愛し始めるあたり、振幅の激しいジェイローらしく、ファンの胸をキュンと鳴らせます。

 

そのうえで、瀕死のジムが宇宙空間に放り出されると、それを女だてらに救出に行く。これだけ強い女を演じられるのは、ジェニロー以外に考えられず(サンドラ・ブロックならば、ありうる)、それが実に様になっていて、さらに感動を深めるのです。

 

アヴァロン号の美しさと機能性も、見ものです。『2001年宇宙の旅 』(1968)と『オデッセイ』(2015)の宇宙船を足して2で割ったような宇宙船ですが、その機能性はさらに充実しています。アカデミー美術賞(ジーン・サーデナガイ・ヘンドリックス・ディアス)にノミネートされたのも、当然です。

 

トーマス・ニューマンの音楽もなかなか。映画の興趣を盛り上げ、アカデミー作曲賞ノミネーションの確かさを感じます。

 

結末を見ると、もっとジムとオーロラの人生を見たかったとおもいます。宇宙船の中でふたりだけで生きるというのはどういうことなのか、これこそ面白いドラマがあるような気がするのです。続編を期待したくなってしまう次第です。

 

++++++++++

 

画質2.39:1/デジタル): A+

 

撮影は、『ブロークバック・マウンテン』(2005)『沈黙 -サイレンス-』(2016)でアカデミー撮影賞にノミネートされた、『25時』(2002)『21グラム』(2003)『バベル』(2006)『ラスト、コーション』(2007)『消されたヘッドライン』(2009)『ウォール・ストリート』(2010)『BIUTIFUL ビューティフル』(2010)『恋人たちのパレード』(2011)『幸せへのキセキ』(2011)『アルゴ』(2012)『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)のロドリゴ・プリエト

 

機材は、アリ・アリクサ・65 HDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(4K)。


4Kプロジェクター上映。ネイティブ4K上映を体験しました。

 

解像度は、現代最高レベル。細部までくっきり、すっきり。彫りが深く、奥行き感も十分。この映像を観ると、3Dは必要なしと断言できます。

 

発色は、ニュートラル。色数は多く、パワフル。それでいて、コッテリとしすぎてもおらず、鮮やかです。肌の質感も、ナチュラル。ジェイローのそばかすや肌あれまでリアルそのものです。

 

暗部情報量も、豊潤。黒の沈みこみは、無限。コントラストが高く、暗黒宇宙の奥行きに恐れをなします。

 

109シネマズ木場のシアター7の前から3列目は、シネスコ・スクリーンすべてをぎりぎり視野に収められる最前列。かぶりつき派でないと、きつい席かもしれません。

 

音質(Linea PCM): A+

 

一部の劇場では、ドルビーアトモス、Auro 11.1上映。

 

木場では、普通のドルビーデジタル5.1チャンネル仕様だとおもうのですが、その迫力は最高。極上のシネソニックを味わえ、これがドルビーアトモスだったら、どれだけ凄いのだろうと感心してしまいました。

 

左右前後に音を定位させ、音の出所は、スクリーンと正確にマッチ。ゆえに、包囲感も最高なら、移動感も鮮やか。真上から音は注がれないものの、高さの表現もなかなかのもの。不満はありません。

 

ノイズフロアは、最低レベル。澄み切った音が、メタリックな不快感を排除しています。音量も適切で、迫力十分ですが、うるさくありません。

 

セリフの抜けも、文句なし。音像が肥大することもなく、口元に寄り添います。発音も明瞭です。

 

超低音成分は、アヴァロン号を宇宙から移す場面で多用され、実に膨大です。そのたびに、座席が揺れます。これをそのまま家庭劇場に持ち込んだら、近所からの苦情は必至でしょう。BDではどうなるか。いまから楽しみです。

 

英語学習用教材度: C

 

翻訳は、アンゼたかし。

 

セリフは、多め。俗語・卑語は、F-wordが一度も使われず、ほとんど気にする必要がありません。(PG-13指定)。安心してテクストに使える素材です。

 

難解な用語も少なく、TOEIC800点をの実力者なら、7割以上は字幕なしでも理解できるでしょう。日本語字幕は、一部に凝りすぎの印象がありますが、おおむね違和感の少ないものです。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

原題は、Passengers。どうして「パッセンジャー」と単数形にするのでしょう。これでは映画の意味が変わります。それが嫌だったら、「覚醒した乗客」とでもすればよかったのです。

 

アンディ・ガルシアがどこに出てくるのかとおもっていたら、最後の最後に冬眠から覚めたアヴァロン号の船長として登場しました。搭乗、失礼、登場時間5秒というところでしょうか。

 

☆1億100万ドルの製作費で、これまでのところアメリカで9949万ドル、海外で1億9531万ドル、世界で2億9480万ドルのメガヒット。さすが、ジェイローとクリスパインです。

 

米盤Blu-ray Disc、4K UHD BDは、1月10日に発売になっています。

 

 

 

せこいソニー製らしく、映像のみならず、音声でも差別化をします。4K UHD BDにだけドルビーアトモスを搭載して、BDはDTS-HD Master Audio 5.1なのです。これだと、4K UHD BDがほしくなります。

 

ちなみに、米アマゾンで、今日現在、BDが19.96ドル、4K盤セットが27.95ドルとなっています。4K盤セットには3D BDもついていますから、買うなら4K盤でしょう。

 

++++++++++

 

SF映画ファンなら、観て損はないはず。ぜひとも極上のネイティブ4K上映でお楽しみください。109シネマズ木場、シアター1、4、6、7ではそれが味わえます。オススメします!

 

| 外国映画(ハ行) | 11:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
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