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ブロンズ! 私の銅メダル人生(DVD)
ブロンズ! 私の銅メダル人生 [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

 

原題:The Bronze(2015)
上映時間:1:40:04
国内劇場未公開
公式サイト(英文):http://sonyclassics.com/themeddler/​

ゴウ先生総合評価: B
  画質(1.85:1): A-/B+
  音質(Dolby Digital 5.1): A-/B+
  英語学習用教材度: B+

 

TVで活躍しているコメディエンヌ、メリッサ・ローチ主演・脚本・製作総指揮によるスポーツ・お下劣コメディ・ドラマ。

 

準主演は、ゲイリー・コールヘイリー・ルー・リチャードソンセバスチャン・スタン

 

その他、トーマス・ミドルディッチセシリー・ストロングが共演。

 

監督は、『Asad』(2012)でアカデミー短編作品賞にノミネートされた、CMディレクターとして活躍してきたブライアン・バックリー

 

共同脚本は、メリッサ・ローチの夫ウィンストン・ローチ

 

☆英語字幕つきDVDで観る

 

何の国内盤DVDを観ていたときか、国内劇場未公開となった本作のDVDの予告編が流れて、ムチャクチャぶっ飛んだお下劣コメディであるのに興味を覚えた作品です。調べてみたら、ソニー製で、英語字幕がついています。米独では発売されていますが、国内ではBlu-ray Discが出ていませんので、観たければ、このDVDを使うしかありません。

 

実際、有名俳優はほとんど出ておらず、興行的には大赤字で終わり、評論家からもこき下ろされている作品です。米独盤BDも安くないので、まずは国内盤DVDで観てみようと、取り寄せることにしたのでした。

 

☆あらすじ

 

主な舞台は、2016年のオハイオ州アマースト。

 

ホープ・アン・グレゴリー(メリッサ・ローチ)は、2004年ローマ五輪女子体操銅メダリスト(なお、映画の中では「五輪」は使われません)。試合中にアキレス腱を切りながらも、銅メダルを獲得したことで、一躍全米のアイドル、地元のヒロインとなります。

 

そのために、父親スタン・グレゴリー(ゲイリー・コール)を始め、町の人びとから甘やかされ、仕事にも就かずに12年もブラブラしています。生後5か月半で母親を亡くして、父親が溺愛してきたせいです。そのくせ、自分は銅メダリストだと威張り、言葉遣いや素行も極めて悪く、性的にも奔放なために、手がつけられません。

 

そんなとき、かつてのコーチ・P(クリスティーナ・アブラハムセン)が自殺してしまいます。コーチが経営するジムには、全米強化選手として有望視されているマギー・タウンゼント(ヘイリー・ルー・リチャードソン)がいて、2016年のトロント五輪への出場が見込まれています。

 

コーチと仲違いしていたために、そんなことも知らなかったホープのもとに、コーチから手紙が届きます。自殺前に書いたものです。マギーを指導して選考会に出場させたら、50万ドルを管財人を通して渡すと書かれているものでした。

 

50万ドルにつられたホープは、コーチ・Pが死んで、経営している幼馴染のアシスタント・コーチのベン・ローフォート(トーマス・ミドルディッチ)とともにマギーをコーチすることになりますが、その気になれません。もしマギーが五輪に出場するようなことになれば、自分の価値が下がり、アマーストでの特権が失われると考えたからです。

 

そのため、試合まで6週間しかないのに、フライドポテト、ピザ、ケーキなど太りそうなものを片っ端から食べさせ、満足に練習もさせないのでした。

 

そんな中、2004年五輪の金メダリストで全米女子体操チーム・コーディネーターであるランス・タッカー(セバスチャン・スタン)が、マギーを視察にやってきます。ところが、そのときにはマギーは太って、まともに試技を見せられる状態でなくなっていました。そのため、タッカーはマギーをあずかると提案するのですが、コーチ・Pとホープに恩義を感じるマギーは、母親ジャニス・タウンゼント(セシリー・ストロング)の了解を得て、ホープのもとに残ります。

 

タッカーは、かつてのホープの恋人。肉体関係ももっていましたが、常にホープにつっかかります。自分が金メダルを取ったのに、悲劇のヒロイン、アメリカの奇跡であるホープに人気の面で圧倒的に負けたからです。

 

ホープはホープで、タッカーへの対抗心からマギーを鍛え直して、五輪出場を決めることにし、厳しいダイエットと練習をマギーに課した結果、マギーは選考会で見事3位に入り、五輪出場を決めたのでした……。

 

☆皮肉がムチャクチャ効いた拾いもの

 

良識派の映画ファンは、間違いなく、最初の10分で嫌気をさすに違いないお下劣ぶりです。何せ、ホープというアラサー女子が、銅メダルを取ったことを鼻にかけて、無法ぶりを発揮し(実際、手紙の中から現金を抜きもします)、しかも自分が銅メダルを取ったときのビデオを見ながらオナニーをするという過激さですから。

 

しかし、貧乏英語塾長は、『ラ・ラ・ランド』も心から愛せる人間ですが、お下劣コメディ・ファンでもあり、このバカバカしさの先に何かがある予感がして、最後まで見通したら、これはなかなかの作品だと感心してしまったのでした。

 

第一に、スポーツ界の名誉に対する皮肉が強烈に効いているのが、たまりません。メダルを獲れといわれて、獲ってきたのだから、少しはわがままをいい続けてもよいではないかというホープの主張を徹底的にカリカチュアライズしているのが小気味よいのです。

 

さらに、アスリートの性欲問題をあっけらかんと描いているのも、悪くありません。この手のお下劣コメディにはウィル・フェレル主演の『俺たちフィギュアスケーター』(2007)『俺たちダンクシューター』(2008)というケッサクがありますが、それよりも毒が効いています。

 

そのうえで、性格の悪いホープが、ベンの恋心に揺り動かされて、しおらしくなるのも、お約束とはいえ、胸が切なくなります。

 

とはいえ、真面目すぎるベンにものたらず、五輪開催中にタッカーと焼け木杭には火がついてセックスをし(開始1時間13分過ぎ)、しかも部屋のカーテンを閉めていないために、その風景をベンから見られてしまうという展開には唖然です。それにしても、このセックス、映画史上これほどアクロバティックなものは絶対にないといいたくなるほど、画期的な(?)体操技を駆使して行われます。大笑いするしかありません。

 

最後のマギーの裏切りもショックではありますが、スポーツ選手というのは、それくらいズルいものだとおもっていますから、それなりに受け止められますが、このあたりが清く正しいスポーツドラマの上を行く生々しさで、かえって感心するのです。

 

ホープを演じたメリッサ・ローチ(1980年6月23日生まれ)は、ちょい役で出ている作品を何本も観ているのですが、まったく記憶になかった脇役女優。しかし、150僂靴ない身長を活かして元体操選手の雰囲気を称え、その憎らしいまでの毒舌に圧倒されます。それでいて、美しい顔立ちなのですから、いっぺんでファンになってしまいました。もっと活躍してほしいとおもうのですが、またもやTVの脇役に戻ってしまいました。残念。

 

マギー役のヘイリー・ルー・リチャードソン(1995年3月7日生まれ)も、可愛らしい顔立ちに小柄で体操選手のような体つきがマッチして、映画を盛り立てます。まだ脇役が多いようですが、注目したい若手女優です。

 

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のウィンター・ソルジャーで知られる『オデッセイ』(2015)の(真面目な)乗組員のひとりを演じたセバスチャン・スタンが出ているのにはビックリしました。メジャーな俳優が出るような映画ではないからです。しかも、嫌味な役で、あの激しいセックス・シーンも、メリッサ・ローチはボディダブルを使ったのに、本人は自分で演じたというのですから驚きです。この人にこれだけコメディ・センスがあれば、十分に一本立ちのコメディが作れます。

 

演出は、体操シーンなどリアルそのもの。どこで、マギーはヘイリー・ルー・リチャードソンからボディダブルに変わるのか、まったくわかりません。さすが、CM撮影で多くの賞を取ってニューヨーク・タイムズから「スーパーボウルの王様」と呼ばれたブライアン・バックリーだと感心します。

 

編集(ジェイ・ネルソン)も、なかなか。100分の枠で、きっちりと山と谷のある展開を見せてくれます。

 

観る人を選ぶ作品ですが、個人的には気に入ってしまい、本作を見つけられたことにひとり気分をよくしているのでした。

 

内容: B+

 

++++++++++

 

画質(1.85:1): A-/B+

 

Gump TheatreにてOppo BDP-93で480/60p信号をから1080/60p信号にアップコンバートして、HDMIケーブルによって直接ソニーVPL-HW30ESに送り込 み、120インチ・ワイド・スクリーンに映しています。コーデックは、MPEG-2。伝送レートは、1.6 Mbpsから8.0 Mbps。

 

撮影は、『殺人者はハリウッドがお好き!?』(1997)のスコット・ヘンリクセン

 

機材は、レッド・エピックHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(バイト数は不明)。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

 

DVDにしてはかなりの高画質。BDに肉薄しています。米盤BDの画質評価がBlu-ray.comの当該レビューで4.8(5点満点)となっていましたから、もともと画質のよい作品なのでしょう。

 

輪郭はそれほど太らず、大画面でもそれほど破綻しません。彫りもかなりの深さで、奥行き感もあります。とはいえ、細部の甘さは仕方ありません。ですが、許せる範囲です。

 

発色は、ニュートラル。色数は多く、かなり鮮やか。それほどくすんでいないのは、立派。肌の質感もかなりナチュラルです。

暗部情報量も、まずまず。コントラストも高く、見づらい場面は、ほとんどありません。

 

音質(Dolby Digital 5.1): A-/B+

 

Oppo BDP-93からパイオニアVSA-LX55にHDMI接続し、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネルによる再生。伝送レートは、不明(多分448 kbps)。音量は、マイナス30デシベル。

 

絵もなかなかでしたが、音はそれ以上、優秀。BDに迫る「A-」としようかと考えたくらいです。

 

左右前後に定位した音は、音の出所はスクリーンと完璧にマッチしていますし、後方からの音数が非常に多くて、包囲感も十分なら、移動感も鮮やかです。10年前であれば、「A」もしくは「A+」評価していたかもしれません。

 

めだったノイズはなく、マイナス30デシベルでも、十分に楽しめます。ドルビーデジタルがこれほどよい音であったかと再認識したくらいです。音楽も団子になりませんし、メタリックな不快成分も乗りません。

 

セリフの抜けも、問題なし。発音も明瞭で、サ行もなめらかです。

 

超低音成分は、音楽の最低音が出る程度。ブーミーになることはなく、上品です。

 

英語学習用教材度: B+

 

日本・英語字幕ならびに日本語吹替えつき。

 

セリフは、多め。しかし、その7割異常に俗語卑語が登場します。特に、F-wordは100回以上(200回以上かも)登場しますので(R指定)、テクストとして使うには、かなり問題があります。

 

それでも、英語字幕は、BDと比べると大幅に読みにくいものの、完璧にセリフをフォローしていて、注意すれば、絶対に大人限定ではありますが、勉強しやすい素材です。

 

とはいえ、特典は「未公開シーン」のみ。この現状では、これ以上の評価は無理です。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題は、The Bronze。もちろん、ホープが獲得した「銅メダル」のことです。

 

撮影はほとんどアマーストで行われ、22日間で終了したとか。そう見えないところが、映画のマジックです。

 

☆それにしても、この映画に実在の町であるアマーストが協力したとは、太っ腹な町です。通常ならば、架空の町を作らざるを得ないような映画の内容ですから。

 

セシリー・ストロング(1984年2月8日生まれ)は、TV『Saturday Night Live』で活躍するコメディエンヌです。最近では、メリッサ・マッカーシー演じるショーン・スパイサー報道官にいじめられる新聞記者を演じています。マッカーシーとは昔からの友人なので、マッカーシー主演の『ゴーストバスターズ』(2016)『The Boss』(2016/国内未公開)にも出ています。個人的に応援しているひとりです。

 

☆エンドクレジットでは、メリッサ・ローチが唄う『F-that』というラップ曲が流れます。ホープの半生を描いた歌ですが、F-wordのオンパレードでたじろぐのですが、何とそれにも英語字幕がつきます。著作権問題がかままないということなのでしょう。歌詞の内容とともに、驚きです。

 

☆350万ドルの製作費で、全米で615,816ドルの売り上げ。残念ながら、大幅赤字となってしまいました。

 

特典は、上述どおり、「未公開シーン(5種/6:40)」だけです。映像は、1.85:1。音声は、ドルビーデジタル・ステレオです。残念ながら、英語字幕はつきません。

 

米盤BDは、今日現在、米アマゾンで17.34ドルで販売されています。

 

 

仕様です。日本語字幕・日本語吹替えはつきません。

 

 Region Free
 容量: 2層50GB 
 映像: 1080p/1.85:1/MPEG-4 AVC
 音声: DTS-HD Master Audio 5.1(英・仏・ポル語)
     Dolby Digital 5.1(タイ語)
 字幕: 英・仏・西・ポル語など
 

特典です。

 

 Deleted Scenes (1080p, 6:40):
  Pharmacy
  Meatloaf
  Wake Up Fight
  Tape Break
  Gym Kids.
 The Bronze Theatrical Trailer (1080p, 1:19)

 

国内盤DVDより予告編が多いだけです。

 

独盤BDは、今日現在、独アマゾンで10.99ユーロ。米盤より安くつきそうです。

 

 

仕様です。こちらにも、日本語字幕・日本語吹替えはつきません。

 

 Region Free
 容量: 2層50GB 
 映像: 1080p/1.85:1/MPEG-4 AVC
 音声: DTS-HD Master Audio 5.1(英・独・伊語)
     Dolby Digital 5.1(露・ハンガリー語)
 字幕: 英・独・伊・露・ハンガリー語など

 

特典は、米盤と同じです。

 

++++++++++

 

真面目なスポーツ映画ファンからは嫌われても、お下劣コメディ・ファンなら、激賞するかもしれません。俗語・卑語・中傷語を勉強するのにはよいテクストです(?!)。DVDとしては、画質・音質は優秀。映画ファンなら、一見の価値あり(かも?)と申し上げておきましょう。

 

| 外国映画(ハ行) | 08:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
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