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ザ・コンサルタント

 

原題:The Accountant (2016)
上映時間: 128分
2017年1月21日 国内劇場初公開
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/consultant-movie/

109シネマズ木場 シアター7 D-8
2017年1月31日(火)21時15分の回

ゴウ先生総合評価: A
  画質(2.39:1/デジタル): A+
  音質(Linea PCM): A+
  英語学習用教材度: C-

 

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)でアカデミー脚本賞を受賞し、監督・製作・主演作『アルゴ』(2012)が同作品賞を受賞するほか、いまでは新生バットマンとして活躍し、最新監督・製作・脚本・主演作『夜に生きる』(2016)が5月20日の国内劇場公開を待つなど、大活躍中のベン・アフレック主演によるクライム・サスペンス。

 

準主演は、アナ・ケンドリックジョン・バーンサル

 

その他、J・K・シモンズ、シンシア・アダイ=ロビンソン、ジェフリー・タンバー、ジーン・スマート、ジョン・リスゴーが共演。

 

監督は、『ミラクル』(2004)『プライド&グローリー』(2008)『ウォーリアー』(2011)『ジェーン』(2016)のギャヴィン・オコナー

 

脚本は、『ジャッジ 裁かれる判事』(2014)のビル・ドゥビューク

 

☆絶対に見たかった一本

 

ベン・アフレックが親友マット・デイモンの『ジェイソン・ボーン』シリーズのような役を演じたいとおもっていたところに舞い込んだのが本作だとか。俳優よりも監督・脚本家としての才能が秀でるアフレックがほれ込んだ脚本となれば、面白くないはずがありません。絶対に観たいと思っていました。

 

ところが、評論家からの受けがよくないのです。Rotten Tomatoesでは、支持率51%で、10点満点中5.6点。Metacriticでも、100点満点中51点という惨状です。

 

とないえ、観客からの受けは、CinemaScoreで、「A」評価。この手のアクション映画は、アホな評論家よりは、実際に入場料を払う観客の声が正しいことが多いものです。絶対に面白いはずだと確信していました。

 

Blu-ray Discの購入も考えましたが、唯一存在する米盤が発売されたのが1月10日。アマゾン売価も高いし、劇場公開を待つことにしたという次第です。

 

とはいえ、混雑する劇場が大嫌いな貧乏英語塾長、空いている4Kプロジェクター上映館を狙い、公開第1週をパスして、この火曜日に109シネマズ木場で観ることにしたのでした。

 

チケット購入時に確認すると、ガラガラ。先客は10人程度。5列目まで先客がいますが、4列目から前にはだれもいません。しかも、5列目の先客は上手側に座っていて、中央ではありません。ならば、かぶりつき派の貧乏英語塾長、躊躇なくシアター7では大好きな4列目中央の席を押さえたのでした。

 

☆あらすじ

 

主な舞台は、現代のイリノイ州の田舎町プレインフィールド(Plainfield)とシカゴ。

 

クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)はプレインフィールドで小さな会計事務所を構える独身男性。自閉スペクトラム症であるために、他人とのコミュニケーションに問題を抱えます。その一方、数字に対して超人的な能力を発揮し、その仕事ぶりは高く評価されています。

 

そんなウルフには裏の顔がありました。犯罪組織の会計業務を担い、マネーロンダリングなどを請け負っているのです。その過程では、依頼と必要があれば、見事な手口で敵を葬り去っていくのでした。

 

アメリカ政府当局もその存在には気づいていたものの、なかなか正体を掴めません。そのため、財務省金融犯罪捜査網(FinCEN: Financial Crimes Enforcement Network)局長レイモンド・キング(J・K・シモンズ)が、部下のメリーベス・メディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)に、ウルフの身元を明らかにするように命じます。

 

そんな中、ウルフのもとには、大手メーカー、リビング・ロボ(Living Robotics)社の財務調査という依頼が、同社創業者兼CEOラマー・ブラックバーン(ジョン・リスゴー)の妹リタ・ブラックバーン(ジーン・スマート)から舞い込みます。同社の経理担当デイナ・カミングス(アナ・ケンドリックス)が発見した使途不明金の解明が目的です。

 

ところが、ウルフが調査に乗り出し、その全貌が明らかになりそうになった途端、会計の不正操作をしていたと思われるCFOエド・チルトン(アンディ・アンバーガー)が謎の死を遂げます。そし、その日から、ウルフとデイナは何者かに命を狙われるようになるのでした……。

 

☆秀作!

 

バカなアメリカの評論家は理解できなかったようですが、本作は紛うことなくアクション映画の、傑作とまではいわないまでも、『ジェイソン・ボーン』シリーズに肩を並べる秀作です。

 

何をおいても、主人公が魅力的でたまりません。

 

自閉スペクトラム症という発達障害を抱え、そのために母親が家を出て行ったことをトラウマとしながら、米陸軍心理戦の専門家である愛する父親の指示することをすべて受け入れ、生来の数字に強い特性に加えて、格闘技と射撃にも超一流の能力を身につけたという、これまでにない斬新なアンチヒーローなのです。

 

細かいことにこだわり、いったん始めたものはいかなることがあろうとも完遂しなければ気がすまないという自閉スペクトラム症の特性が、本作の展開に生かされ、伏線が伏線を呼び、スリリングな展開に、上映時間中「退屈」の二文字はどこかへ飛んで行ってしまいます。

 

ことに、巨大企業リビング・ロボの膨大な会計書類をたったひと晩ですべて解析し、不正会計の原因を突き止めるあたりのシークエンスの心地よさは、他では味わえません。この手の作業を行ったことがある人なら、このスピードであの複雑で煩瑣な作業が行えたらと羨望のまなざしを向け、最高のカタルシスが味わえるはずです。

 

そのうえで、主人公の圧倒的強さと優しさが、胸を打ちます。射撃は、百発百中。格闘技では、相手を一撃で仕留める。賢い上に、この軽やかな身のこなし。見ていて、胸がすくおもいです。そのうえ、税金対策で困っている貧しい老夫婦に節税対策を授け、命を狙われるデイナを身を張って助ける。感情を適切に表現することが下手な発達障害ヒーローが、弱者を助けるために動く姿に喝采を贈りたくなります。

 

ストーリー展開も、見事。好人物そうに思えた人物が実は悪者というお約束も守られ、どこへ消えたのあの弟はという弟も最後にはわかり、それでいてデイナとのほのぼのとした愛情も心地よく、ウェルメイドなサスペンス・アクションであったことよと大満足しながら劇場を後にできます。

 

ギャビン・オコナーの演出のすばらしさとリチャード・ピアソンの編集の巧みさに、主人公の回想シーンと現在が入り混じる展開に固唾を飲んで見入ってしまった次第です。

 

俳優として魅力を増したベン・アフレックは、絶品。続編を期待してやみません。

 

++++++++++

 

画質2.39:1/デジタル): A+

 

撮影は、『つぐない』(2007)『アンナ・カレーニナ』(2012)でアカデミー撮影賞にノミネートされた、『めぐりあう時間たち』(2002)『シャーロットのおくりもの』(2006)『路上のソリスト』(2009)『アベンジャーズ』(2012)『GODZILLA ゴジラ』(2014)『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015)『PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』(2015)のシーマス・マッガーヴェイ

 

機材は、パナビジョン・パナフレックス・ミレニアム・XL2 35mmフィルム・カメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。


4Kプロジェクター上映。

 

解像度は、最高レベル。グレインがたっぷりと残されたフィルムルックなテクスチュアは、35丱侫ルム撮影映画をこよなく愛する貧乏英語塾長にはたまらないご馳走です。それでいて、細部までくっきりと彫りが深く、しびれます。奥行き感もありますし、見事です。

 

発色は、ニュートラル。色数は多く、パワフル。それでいて、コッテリとしすぎてもおらず、すっきりしています。肌の質感も、ナチュラル。違和感はありません。

 

暗部情報量も、極上。黒の沈みこみは、十分。コントラストはそれほど高くないものの、夜間シーンでも、見づらさはまったくありません。

 

109シネマズ木場のシアター7の前から4列目は、シネスコ・スクリーンが楽にすべてを視野に収められる最前列。かぶりつき派には最高の列です。

 

音質(Linea PCM): A+

 

もともとドルビーアトモスでも、DTS:Xでもない、普通のドルビーデジタル5.1チャンネル仕様の作品なのですが、極上のシネソニックを味わえます。

 

音の出所は、スクリーンと正確にマッチ。それが功を奏して、アクション映画としては極めて正しいケレン味を出しており、観客の度肝を抜きます。包囲感も最高なら、移動感も鮮やか。音量も適切で、観客の心をえぐるのです。

 

ノイズフロアは、最低レベル。澄み切った音が、細かい環境音を聴かせます。そのクリアな音に、とてつもない銃声が鳴り響き、椅子の上から1mほど高く飛び上がりたくなります。それでいて、ヒステリックな音はないのですから、感心するしかありません。

 

セリフの抜けも、文句なし。音像が肥大することもなく、口元に寄り添います。発音も明瞭です。

 

超低音成分は、膨大。座席が揺れます。これをそのまま家庭劇場に持ち込んだら、近所からの苦情は必至でしょう。だからこそ、これが劇場での醍醐味となるのです。

 

英語学習用教材度: C-

 

翻訳は、岸田恵子。

 

セリフは、やや多め。俗語・卑語は、大量のF-wordを含め、大量に使われます(R指定)。テクストとして使うには、注意が必要です。

 

難解な医学用語・会計用語も飛び出しますので、TOEIC860点程度では細部まで理解するのは難しい映画です。それでも、日本語字幕は素直ですから、すんなりと理解できるはずです。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。

 

原題は、The Accountant。直訳すれば、もちろん、「会計士」。やっぱり「コンサルタント」のほうがかっこよいのでしょうか。

 

☆それにしても、カッコ悪い日本版ポスター、チラシです。これでは、観客も入りません。下の米盤BD、4K UHD BDのジャケットのスタイリッシュさとは雲泥の差です。配給会社は、もっと考えないと。

 

☆4400万ドルの製作費で、これまでのところアメリカで8626万ドル、海外で6700万ドル、世界で1億5326万ドルの売り上げ。立派な収益率です。

 

米盤Blu-ray Disc、4K UHD BDは、1月10日に発売になっています。

 



 

今日現在、米アマゾンでそれぞれ24.99ドル、44.95ドル。高すぎていまは買えませんが、値段がこなれたら、購入したいものです。

 

++++++++++

 

アクション映画ファン、発達障害に関心を持っている人、必見。画質・音質の優秀な劇場でどうぞ。109シネマズ木場の4K上映シアター(1、4、6、7)なら、問題なし。強くオススメします!

 

| 外国映画(サ行) | 12:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
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