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ピートと秘密の友達


原題:Pete's Dragon (2016)
上映時間:104分
2016年12月23日 国内劇場初公開
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/pete.html

TOHOシネマズ新宿 スクリーン1 B-4
2017年1月12日(木)8時50分の回

ゴウ先生総合評価: A
  画質(2.39:1/Digital): A+
  音質(Linea PCM): A+
  英語学習用教材度: C

 

実写とアニメが融合した1977年製作ディズニー映画『ピートとドラゴン』(本作と原題は同じ)を最新技術でリメイクしたファンタジー・アドベンチャー。
 

主演のピートは、オークス・フェグリー


準主演は、『ヴィレッジ』(2004)『マンダレイ』(2005)『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(2011)『ジュラシック・ワールド』(2015)のブライス・ダラス・ハワード、『普通の人びと』(1980)でアカデミー監督賞を受賞し、『クイズ・ショウ』で同賞に、『スティング』(1973)で同主演男優賞にノミネートされた、大御所ロバート・レッドフォード

 

その他、ウェス・ベントリー、カール・アーバン、ウーナ・ローレンスが共演。


監督・脚本は、『セインツ -約束の果て-』(2013)のデヴィッド・ロウリー


共同脚本は、『セインツ -約束の果て-』(2013)を製作したトビー・ハルブルックス


オリジナル脚本は、『キャッシュ』(1975)『続・星の国から来た仲間』(1978)のマルコム・マーモスタイン。


☆ずっと観たかった作品を上映終了直前で観る


ブライス・ダラス・ハワードとロバート・レッドフォードの大ファンとしては、どうしても観たかった作品です。ところが、なかなか都合が合いません。気づいたら、TOHOシネマズ新宿の上映終了が13日(金)、すなわち今日に迫っているではないですか。


これはいかんとマスターカードで支払いをすれば、1100円で観られる「木割り」を使って、昨日の朝イチで出かけることにしたのでした。


公開3週間で上映が打ち切られるくらいですから、人気がないのでしょう。チケットを上映直前に劇場で購入して、先客は5人。ガラガラの中、このスクリーン1では大好きな前から2列目中央の席を押さえられてご機嫌です。


左右前後、だれも視野に入りません。マナーのよい人たちばかりで、しわぶきひとつなく、まるでたったひとりで映画を観ているような気分です。こんな絶好の機会はなかなかあるものではなく、幸せ気分に浸ったのでした。
 

☆あらすじ


舞台は、1977年から1983年にかけてのアメリカの森林とその近くの町ミルヘイブン。


少年ピート(オークス・フェグリー)は、交通事故で両親を亡くし、深い森の中でたった一人になってしまいます。そこで出会った心優しいドラゴンに助けられ、絵本『まいごのエリオット(Eliot Gets Lost)』から採ってそのドラゴンをエリオットと呼び、ピートは平和なドラゴンと森の中でのびのびと暮らしていきます。


6年後、ピートは近くの田舎町ミルヘイブンに住む森林レンジャーのグレース(ブライス・ダラス・ハワード)に発見され、保護されます。


当初、エリオットと一緒に暮らしていたと語るピートの話を信じることができなかったグレースでしたが、ピートが描いたエリオットの絵がグレースの父ミーチャム(ロバート・レッドフォード)がかつて出会ったドラゴンにそっくりなことに驚き、グレースとミーチャムは、恋人ジャック(ウェス・ベントリー)の娘ナタリー(ウーナ・ローレンス)とともに、ピートの案内で森に向かうことにします。

 

そこで、グレースたちはエリオットと遭遇するのですが、そこにジャックの兄のギャヴィン(カール・アーバン)がドラゴン狩りにやってきて、麻酔銃をエリオットに放ちます。抵抗するエリオットでしたが、ついにキャヴィンたちに捕まえられてしまうのでした……。

 

☆泣けた、泣けた

 

ただでさえ涙腺が弱い貧乏英語塾長、冒頭、ピートの両親が死んで、ピートがみなしごになるところから、すでに涙なみだです。脚本にやや弱いところがありますが、演出・役者は見事。素直に感激できます。

 

まず、脚本がよろしくないのは、グレースとジャック、ならびにナタリーの関係をほとんど描かないこと。ピートを見つけたグレースが、いきなりジャックの家に行くのには戸惑ってしまいました。脚本というよりも、編集の問題かもしれませんが、主題ではないものの、混乱させられます。

 

さらに、ギャヴィンがいきなりエリオット狩りに走るのも、ギャヴィンの性格が粗野という以外には説明されないので、悪役というにはカール・アーバンだと人が好さそうに感じて、これまた変な気分になってしまうのです。

 

とはいえ、この2点を除けば、ピートが人間社会に復帰して味わう戸惑いやグレースに母親の面影を観るあたりの細かい心の機微もきちんと描かれ、素直に映画に没入できます。

 

特に、ディズニーらしいといえばらしいのですが、『ホビット』シリーズ(2012〜2014)で登場するドラゴンの恐ろしい顔つきと違って、穏やかなやさしい顔が心を癒してくれます。

 

冒頭、事故で両親を亡くした直後の5歳のピートにエリオットが近づいてくると、ピートが目から涙を流しながら、‟Are you going to eat me?”(ぼくを食べるつもりなの)と問います。そのときのエリオットが、本当に優しい表情を浮かべてくれるのです。それだけで、ピートに心の底からよかったねといいたくなります。5歳のピートを演じたレヴィ・アレクサンダーが実に可愛らしいこともあって、なおのことグッとくる場面です。

 

実生活でふたりの子供の母親であるブライス・ダラス・ハワードは、これまでの映画とは見違えるほど太っていて、巨大なヒップをさらけ出すのですが、それがマイナスになっていないのです。むしろ、そのふくよかさがあるからこそ、母性を感じられます。こんなグレースなら、ピートはいっぺんでその胸に飛び込んでも何の不思議もありません。

 

ロバート・レッドフォードも、渋く行儀よく、ピートとグレースを見守ります。若いころに森の中でドラゴンを観た爺さんという設定ですが、この人ならそれもありかもという気になります。しかも、ブライス・ダラス・ハワードと並ぶと、本当の父娘のように見えるハンサムさと親密さがあり、そのケミストリーにうれしくなります。

 

ひそかに応援しているウェス・ベントリーが、本作ではよい人を演じてくれて、これまたブライス・ダラス・ハワードとうまくバランスが取れているのも、見事でした。

 

森林で置き去りにされて動物に育てられたという点で、『ターザン:REBORN』(2016)と『ジャングル・ブック』(2016)に類似していて、興行的には損をしています。

 

ですが、個人的にはこの3作の中でもっとも好きな作品となりました。何よりも、ピートがこまっしゃくれておらず、素直で、健気なところが最高です。そのうえで、『E.T.』(1982)のフレーバーがかかっているのですから(ドラゴンの名前が『E.T.』の主人公と同じ「エリオット」なのも素敵な一致です)、感激しないはずがありません。

 

新年から、こういう夢と希望にあふれた映画が観られると、また1年がんばろうという気になります。

 

++++++++++


画質(2.391/デジタル): A


撮影は、『キング・オブ・ニューヨーク』(1990)『Mr.&Mrs. スミス』(2005)『ヘアスプレー』(2007)『魔法使いの弟子』(2010)『バーレスク』(2010)、『ロック・オブ・エイジズ』(2012)『ローン・レンジャー』(2013)のボジャン・バゼリ


機材は、アリ・アレクサ・XT・スタジオHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。

 

4Kプロジェクター上映。

 

横7.63.2m のシネスコ・スクリーンを2列目で見るのですが、スクリーンまで距離があるので、ほとんどすべて視野に入ります。かぶりつき派には、最高の席です。

 

解像度は、最高レベル。うぶ毛、しわ、無精ひげのすべてが見えます。彫りも深く、奥行きも十分。日本では3D上映されたのかどうか知りませんが(他国では、実施)、2Dでも大きな不満は覚えません。

 

発色は、ニュートラル。色乗りがパワフルで、ビデオ臭さがなく、フィルムの色調に似ています。実在感があって、非常に好ましい限りです。スキントーンも、文句なし。大好きなブライス・ダラス・ハワードが、美しいったらありゃしません。

 

暗部情報も、十分。黒はよく沈み、森の深さが手に取るようにわかります。コントラストも高く、見づらい場面は皆無です。


音質(Linear PCM): A+

 

左右前後に音を定位させ、音の出所もスクリーンとマッチしていて、かなりケレンにあふれています。特に、5歳のピートがひとり森の中でオオカミに取り囲まれる場面は、あらぬ後方から聞こえてくるオオカミの唸り声に、肝を冷やされました。

 

包囲感は、十分。移動感も、鮮明。エリオットが飛ぶシーンのカタルシスを素直に味わえる、立派な音響設計です。

 

ノイズフロアは、最低レベル。音は分厚く、メタリックな不快さは一切ありません。音量も、うるさすぎず、小さすぎず、ちょうどよい按配です。細かい環境音も、よく聞こえます。


セリフの抜けも、文句なし。音像が膨らむこともなく、役者の口元に寄り添います。サ行も滑らかで、発音も明瞭です。


超低音成分は、出るときには出ますが、それでもかなり控えめ。上品な使われ方です。


TOHOシネマズ新宿の場合、MX4DシアターやIMAXデジタルシアターから漏れてくる重低音が映画の興趣を殺ぐことがあるのですが、この日は何も聞こえてきませんでした。上映がなかったのでしょうか。おそらく、スクリーン1がそれらのシアターと廊下を挟んで反対側だからでしょう。ある意味、スクリーン1は、TOHOシネマズ新宿に置いて最高の4Kシアターです。


英語学習用教材度: C


字幕翻訳は、森本務。

 

セリフ量は、少な目。それでも、ディズニー映画ですから、俗語・卑語は皆無PG指定)。安心してテクストに使用できます。

 

英語自体も、それほど難しい言い回しが多くなく、TOEIC860点ホルダーだと、日本語字幕を頼りにすれば、原文のセリフの8割以上は再現できるはずです。その意味で、セリフの少なさが惜しまれます。

 

字幕翻訳も滑らか。ほとんど違和感を覚えずにすみます。

 

++++++++++


気になるところを、アト・ランダムに。


原題は、Pete'S Dragon。もちろん、「ピートのドラゴン」という意味です。これでよかったでしょうに、そんなに「友達」は「秘密」にしないといけなかったのでしょうか。

 

☆グレースとミーチャムの印象的な会話です。

 

 Grace: I know the forest like the back of my hand.
     I wouldn't have missed a dragon.

 Meacham: You missed Pete.

 

  グレース:私は、森のことなら自分の庭のように知っているわ。
       私なら、ドラゴンを見つけられないなんてことはない。
  ミーチャム:でも、ピートを見つけられなかったぜ。

 

森のことなら何でも知っているつもりでいても、グレースは森林レンジャーとして6年もピートを見つけられなかった。その責任を父親は穏やかに指摘しているのです。それは、エリオットに関してもいえることです。本当に何でも知っているということがいえるのか。重い問いといえます。

 

なお、‟know … like the back of one's hand”というのは、「…を熟している」というときの決まり文句。英語勉強家なら熟知していないといけません。

 

☆本作、日本での人気のなさが理解できません。評論家からも、Rotten Tomatoesで、86%の支持率で、10点満点中7.3点、Metacriticでは、100点満点中71点と、高い評価を得ているのですから。


☆6500万ドルの製作費で、これまでのところ、全米で7623万ドル、海外で6654万ドル、計1億4278万ドルの売り上げ。立派な収益率です。


☆劇場で観られなかったら、1977年版とカップリングされた英盤Blu-ray Discを取り寄せるつもりでした。
 


今日現在、英アマゾンで17.99ポンド(最安値)となっています。単独で買うと、2016年版が15.00ポンド(最安値は、14.99ポンド)で、1977年版が9.14ポンドですから、こちらがお得です。

なお、3D BDはこれまでのところ、アメリカでもイギリスでも発売されていません。

++++++++++

 

ファンタジー映画ファン、ディズニー映画ファン、必見。今日で上映が終わりになるところがほとんどです。関心がある方は、劇場へ急ぎましょう。TOHOシネマズ新宿は、悪くありません。強くオススメします!

 

| 外国映画(ハ行) | 06:24 | comments(1) | trackbacks(0) |
コメント
日本公開を待ちきれず12月に輸入盤を買いました。しかし、忙しくてまだ観てません!

ちなみに1977の Pete's Dragon のブルーレイ:
北米版は128分、イギリス・ヨーロッパ版は106分です。

複雑ですが、1977年ロードショー公開版は134分、1977年劇場公開版は121分、ヨーロッパ劇場公開版は105分、北米ビデオ版は128分、1984年リバイバル版は124分。
日本版レーザーディスクは129分でおそらく北米ビデオ版です。
| Masaki | 2017/01/13 4:05 PM |
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