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メン・イン・キャット

 

原題:Nine Lives (2016)
上映時間:87分
2016年11月25日 国内劇場初公開
公式サイト:http://mic.asmik-ace.co.jp/

角川シネマ新宿 シネマ1 D-11
2016年11月30日(水)14時05分の回

ゴウ先生総合評価: C+
  画質(1.85:1/Digital): A
  音質(Linea PCM): A
  英語学習用教材度: C+

 

ケヴィン・スペイシー主演のコメディ。

 

準主演は、ジェニファー・ガーナークリストファー・ウォーケン

 

共演は、ロビー・アメル、シェリル・ハインズ、マーク・コンスエロス、マリーナ・ワイスマン。


監督は、『アダムス・ファミリー』シリーズ(1991・1993)『ゲット・ショーティ』(1995)『メン・イン・ブラック』シリーズ(1997・2002・2012)『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(1999)のバリー・ソネンフェルド

 

脚本は、グウィン・ルーリー、マット・R・アレン、ケイレブ・ウィルソン、ダニエル・アントニアッツィ、ベン・シフリン。

 

☆K・スペイシー主演コメディなら、食指が伸びる

 

貧乏英語塾長、ケヴィン・スペイシーの大ファンです。その出演作はほとんど観ています。そのスペイシーが、コメディの主演をするというので、本作には大いに期待していました。

 

スペイシーはTV『ハウス・オブ・カード 野望の階段』シリーズ(2013〜2016)の政治家役が強烈な印象を残しますが、『ユージュアル・サスペクツ』(1995)でアカデミー助演男優賞を、『アメリカン・ビューティー』(1999)でアカデミー主演男優賞を受賞したスペイシーは、シリアスな役はもちろん、コミカルな役も楽にこなしてしまいます。事実、コメディ『モンスター上司』シリーズ(2011・2014)の怪演には笑わされました。

 

ところが、本作は、評論家からの受けがメチャクチャ悪いのです。Rotten Tomatoesでは、11%の支持率で、10点満点中2.8点!Metacriticにいたっては、100点満点中11点しかもらえていません。ローリングストーンズ誌のピーター・トラヴァースは、「拷問のような笑いのない87分間のために、本作はもっとも熱心な猫ファンを猫嫌いに変えることだろう」と酷評し、4つ星満点の評価で星ゼロとしているのです。

 

ケヴィン・スペイシーの汚点とまでいわれる本作、ここまで酷評されたら、へそ曲がりの貧乏英語塾長、逆に観たくなります。

 

東京では、3館で上映。その中に、4Kプロジェクター上映館であるTOHOシネマズシャンテが含まれていましたので、日比谷まで出かける気でいました。

 

しかし、なかなかスケジュールが合いません。そこで、2Kプロジェクターしか置いていないために当初は候補から外していた角川シネマ新宿に予定変更し、出かけることにしたのでした。何せここは水曜日ならだれでも1100円で観られます。しかも、『ブルーに生まれついて』(2015)を観たあと、そのままシネマ1に残ればよいので、非常に好都合なのです。

 

入りは、3割程度。前方4列は、最前列にひとり先客がいるだけ。ビスタサイズの作品ですから、もっと前でもよいのですが、その先客の頭がスクリーンにかぶるのを避けたいので、この劇場のマイ・ベスト・シートである4列目中央の席を確保したのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代のニューヨーク・シティ。

 

トム・ブランド(ケヴィン・スペイシー)は、傲慢な大企業の社長です。いまは「北半球一高いビル」の建設にこだわり続けています。そのために、先妻マディソン・カムデン(シェリル・ハインズ)の間にできた信頼できる息子デヴィッド・ブランド(ロビー・アメル)にそのビルの建設を担当させています。

 

他方、トムは再婚したララ(ジェニファー・ガーナー)のことを深く愛しており、ふたりの間にできた娘レベッカ(マリーナ・ワイスマン)の誕生日に猫をプレゼントすることにします。

 

トムが検索サイトで探した路地裏のペットショップに行くと、そこはフェリックス・パーキンス(クリストファー・ウォーケン)という男が経営する怪しげなショップでした。用心しながらも、パーキンスから勧められるまま、「ミスターもこもこパンツ(Mr. Fuzzypants)」と名づけられた猫を購入します。

 

ところが、その帰り道に、会社乗っ取りを企む部下のイアン・コックス(マーク・コンスエロス)から呼び出されたところ、その策略に引っかかり、トムは猫と一緒に竣工間近のビルの屋上から転落してしまいます。

 

すると、その拍子に猫の中にトムが入ってしまいます。意識の戻らないトムの身体は入院しているのですが、トムの意識が入った猫は幸いにも無傷で、そのままペットとして家族に迎えられたのでした。

 

トムは妻や娘に猫が自分であることを伝えるために悪戦苦闘しますが、うまくいきません。しかも、会社では、コックスの乗っ取りが進行していくのでした……。

 

☆いうほど悪くはないといいたいが……

 

確かに、脚本・演出がひどすぎます。これだけ名のある俳優が集まっても、根本的な欠陥を修正することはできていません。バリー・ソネンフェルド、『ビッグ・トラブル』(2002)『RV』(2006)と続いた不振を取り戻せませんでした。そんなことはないはずと劇場に向かった貧乏英語塾長としては、大いに失望したのでした。

 

まずは、欠点を指摘します。

 

まずもって、主人公が猫の中に入れる理由もわからなければ、最後に出ていくことができる理由もわかりません。せっかく謎のペットショップの店長ををクリストファー・ウォーケンという名優が演じているのですから、ウォーケンにそういう特殊能力があることをもっと強調して、もう少しもっともらしい理屈を用意すべきです。脚本家が5人もクレジットされているのに、何をしていたのでしょう。

 

イアン・コックスが会社の乗っ取りを図るあたりも、あまりに強引です。会社の乗っ取りや株式公開化など、あれだけ巨大な企業ともなれば、トム・ブランドが猫に入ってその身体が意識不明になった数日でできるはずもありません。TV『アルファ・ハウス』シリーズ(2013〜2014)で大いに笑わせてくれたマーク・コンスエロスという芸達者な俳優を使っているのですから、もう少し脚本がまともであるべきです。

 

父親が倒れて、急にがんばりだすデヴィッド・ブランドにしても、コックスから追い出されてからの行動があまりに知恵がなさすぎです。それでいて、最後はなぜかうまくいってしまうというのも、信じられません。これでは、評論家が怒っても当然です。

 

頼りのケヴィン・スペイシーの演技にしても、『モンスター上司』シリーズ(2011・2014)のイメージをそのまま流用しており、二番煎じの印象が否めません。個人的には、『シッピング・ニュース』(2001)の繊細な名もなき男の役や『ビヨンド the シー 〜夢見るように歌えば〜』(2004)の朗らかなスペイシーが好きなので、暗くて嫌味で臭みの残る本作の演技はいただけません。

 

それなら、まったく面白くないかといえば、そうでもないのが、映画の面白いところです。猫好き貧乏英語塾長にはミスターもこもこパンツが可愛らしくて、その奇妙奇天烈な動きのほとんどがCGで創られたと知っていても、その好演に頬が緩みます。

 

なぜかしょっちゅう別れた亭主の家に入り浸る先妻のマディソンを演じるシェリル・ハインズのケバい存在とミスターもこもこパンツと同じくらいキュートなレベッカ役のマリーナ・ワイスマンが心を癒してもくれます。

 

これで、ちょっとでもケヴィン・スペイシーが得意ののどを披露し、クリストファー・ウォーケンが得意の踊りを見せてくれたら、あとは全部だめでも、B評価にしていました。

 

ともあれ、猫好きが猫嫌いなるほどのひどさではなかったのは、勿怪の幸いです。

 

++++++++++

 

画質(1.851/デジタル): A

 

撮影は、『ユニバーサル・ソルジャー』(1992)『スターゲイト』(1994)『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』(1995)『インデペンデンス・デイ』(1996)『ジャッカル』(1997)『ブラックブック』(2006)『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』(2008)『イルカと少年』(2011)のカール・ウォルター・リンデンローブ

 

機材は、アリ・アレクサ・ミニ。マスター・フォーマットは、不明。

 

2Kプロジェクターによる上映。

 

上述どおり、ビスタ・スクリーンを前から4列目で見るのは、かぶりつき派にとって何の問題もありません。

 

2Kですが、解像度は十分。4Kプロジェクター上映のような凄みはなくて、やや細部に甘さが残るマイルドさですが、彫りは深く、奥行き感もまずまずです。ミスターもこもこパンツのふわふわした毛が、目を引きます。CG臭さも、ほとんど鼻につかず、ストレスを感じることはありません。

 

発色は、ニュートラル。色数は多く、原色も中間色も鮮やか。ややべたついた色あいですが、許せます。肌の質感も、問題なし。違和感は、ほとんどありません。

 

暗部情報も、十分。黒がよく沈み、コントラストも高く、階調も滑らかで、見づらいシーンはありません。

 

音質(Linear PCM): A

 

左右前後に音が定位し、立体音場の密度感は高く、包囲感も十分だし、左右の移動感もかなり鮮やかです。前後の移動感がイマイチなのは、仕方ないところでしょう。

 

この劇場で気になっていたヒスノイズは、ほぼゼロ。音量も、適切。不快なメタリック成分もなく、耳にやさしい手厚い音です。音楽も団子になることはありません。

 

セリフの抜け・発音も、文句なし。発音がきれいな役者ばかりですから、英語勉強家には助かります。

 

超低音成分は、控えめ。出ても、ほとんど記憶に残りません。

 

英語学習用教材度: C+

 

字幕翻訳は、石田泰子。

 

セリフ量は、多め。俗語・卑語はほとんど使われず、F-wordも登場しません(PG指定)。安心してテクストに使えます。

 

翻訳も滑らか。イライラさせられることはありません。

 

++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。


原題は、Nine Lives。猫は「9つの命」をもっているという言い伝えから採られた言葉です。『メン・イン・キャット』という邦題はソネンフェルドの『メン・イン・ブラック(Men in Black)』から採られたのでしょうが、あちらは「黒服を着た男たち」がぞろぞろ出てきますから問題ありませんが、本作では「猫に入る男」はトム・ブランドひとりだけじゃないかと途中まで思っていたら、最後になってもうひとり男が猫に入ってしまいました。しかし、そうであるならば、英語でいえば‟Men in Cats”ですから、邦題は「メン・イン・キャッツ」と表記すべきです。工夫はわかりますが、賛成しかねる邦題です。

 

☆ケヴィン・スペイシーは、『Elvis & Nixon』(2016)という映画でリチャード・ニクソン大統領を演じ、エルヴィス・プレスリーを演じたマイケル・シャノン(!)と共演しています。アメリカではすでにBlu-ray-discが発売されているのですが、日本で公開されるのでしょうか。ぜひとも観たいので、安くなったら(いま現在、米アマゾンで14.99ドル)、アメリカからBDを取り上げます。

 

☆いまやスペイシーの代名詞となったTV『ハウス・オブ・カード 野望の階段』シリーズ(2013〜2016)。その第5シーズンは、明2017年2月24日からNetflixで配信されるようです。またコッテリと悪を演じる大統領になるのでしょうねえ。楽しみです。

 

☆3000万ドルの製作費で、これまでのところ、全米で1970万ドル、世界で4430ドルの売り上げ。黒字になったのでしょうか。

 

米盤Blu-ray Discは、11月1日に発売されています。

 

 

仕様です。残念ながら、日本語字幕・日本語吹替えはつきません。

 

 Region A
 容量: 2層50GB 
 映像: MPEG-4 AVC/1080p/1.85:1 
 音声: DTS-HD Master Audio 5.1(英語)
 字幕: 英・西語

 

特典は、たいして多くありません。

 

 Letting the Cat Out of the Bag: The Making of Nine Lives 
  (1080p, 12:03)
 Russian for Herding Cats (1080p, 14:07)
 Theatrical Trailer (1080p, 2:25)

 

今日現在、米アマゾンで18.99ドルで販売されています。いまのところ、貧乏英語塾長、購入予定はありません。

 

++++++++++

 

1800円の価値は、残念ながら、ありません。出演俳優のファンの方は、期待せずに、サービス・デーに安く暇つぶしをするという発想で、劇場にお出かけください。レンタルBDを待つというのも、立派な選択です。

 

| 外国映画(マ行) | 13:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
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