CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan
英語で「日本国憲法」を読んでみる―The Constitution of Japan (JUGEMレビュー »)
別冊宝島編集部
英語で憲法を読んでみれば、戦勝国アメリカから押し付けられたことが手に取るように分かります。50年以上、修正されていない憲法。時代にそぐわない内容。それでも、憲法改正、不要ですか?
★★★★★
RECOMMEND
駅 STATION [DVD]
駅 STATION [DVD] (JUGEMレビュー »)

高倉健を知りたければ、まずこの一本。「渋さ」の意味が分かります。★★★★★
<< 『タクシードライバー』40周年記念の日本語字幕・日本語吹替えつき米盤BDが、9.99ドルに | main | ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ >>
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

 

原題:Jack Reacher: Never Go Back (2016) 
上映時間:118分
2016年11月11日 国内劇場初公開
公式サイト:http://www.outlaw-movie.jp/

109シネマズ木場 シアター7 C-8
2016年11月15日(火)10時50分の回

ゴウ先生総合評価: A-
  画質(2.39:1/Digital): A+/A
  音質(Linea PCM): A+/A
  英語学習用教材度: C

 

トム・クルーズ主演・製作サスペンス・アクション『アウトロー』(2012:レビューは、こちら!)の続編。

 

準主演は、『アベンジャーズ』シリーズ(2012〜2015)のマリア・ヒル役で知られる『人生、サイコー!』(2013)『成果』(2015)のコビー・スマルダーズ

 

その他、オルディス・ホッジ、ダニカ・ヤロシュ、パトリック・ヒューシンガー、ホルト・マッキャラニー、ロバート・カトリーニ、ロバート・ネッパーが共演。

 

監督・脚本は、『グローリー』(1989)『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』(1994)『マーシャル・ロー』(1998)『ラスト サムライ』(2003)『ブラッド・ダイヤモンド』(2006)『ディファイアンス』(2008)『ラブ&ドラッグ』(2010)『完全なるチェックメイト』(2015)のエドワード・ズウィック

 

共同脚本は、『16ブロック』(2006)『メカニック』(2011)『エクスペンダブルズ2』(2012)『イコライザー』(2014)『マグニフィセント・セブン』(2016)のリチャード・ウェンク、ズウィックと『ラスト サムライ』(2003)『ブラッド・ダイヤモンド』(2006)『ディファイアンス』(2008)『ラブ&ドラッグ』(2010)で組んでいるマーシャル・ハースコヴィッツ

 

前作の監督・脚本で、その後『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)の脚本、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)の監督・脚本を担当したクリストファー・マッカリーが共同製作に。

 

『ミッション:インポッシブル』(1996)以来のトム・クルーズのビジネスパートナー、ポーラ・ワグナーも、製作総指揮として参加。

 

原作は、リー・チャイルドの小説『ネバー・ゴー・バック』。

 

ネバー・ゴー・バック(上) (講談社文庫)
リー・チャイルド
講談社

 

ネバー・ゴー・バック(下) (講談社文庫)
リー・チャイルド
講談社

 

Jack Reacher: Never Go Back
Bantam

 

☆トム・クルーズ主演映画を無視できるほどの度胸はない

 

『アウトロー』(2012)は、満足度の高いハードボイルド・アクションでした。その続編が作られるというので、トム・クルーズ・ファンとしては、楽しみにしていたのでした。

 

ところが、批評家からの評判が芳しくありません。Rotten Tomatoesでは、37%の支持率で、10点満点中5.1点。Metacriticでは、100点満点中47点というありさまです。興行的にも、いまでも世界で1億2000万ドルに達しておらず、前作の売り上げを上回るのが困難な状況です。

 

とはいえ、ファンには関係なし。愛するトムさんの雄姿を観るために、劇場選びに入ったのでした。

 

本作は、IMAXでも上映されていますが、やはり画質のよい4Kプロジェクター設置館で観たいものです。そこで、歩いて20分のTOHOシネマズ新宿をメインで考えていました。しかし、それほど人気がないとはいえ、公開第1週目です。かなり混んでいます。

 

そんなときには、109シネマズ木場です。ここだと、たいがい空いているのです。そこで、調べてみたら、やっぱりガラガラ。しかも、4Kプロジェクターが設置してあるシアター7で上映されます。朝の仕事をひと段落させて、急いで地下鉄東西線で向かったのでした。

 

到着したのは、10時55分。すでに予告編は始まっています。間に合わない可能性もあったため、インターネットでチケットは買っていません。

 

そこで、劇場の券売機でチェックしてみると、座席は2割も埋まっていないのですが、前後左右に客のいない席をと願っていたのに、2列目と4列目にひとりずつ先客がいます。仕方なく3列目の中央の席で妥協したのでした(幸い、両方の先客ともマナーがよくて、助かりました)。

 

ともあれ、あわててチケットを買って、用を足し、入場です。席に着くと、たちまち本編が始まったのでした。

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代のハロウィーン前後のワシントンDCとニューオリンズ。

 

ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は、元米陸軍内部調査部の少佐でしたが、いまは放浪の旅を続ける一匹狼の流れ者です。

 

テキサスで人身売買をしていた軍人と保安官の逮捕にひと役買ったことで、電話で話して親しくなった陸軍内部調査部のスーザン・ターナー少佐(コビー・スマルダーズ)をDCの本部に訪ねます。

 

ところが、少佐のオフィスに少佐の姿はなく、そこにはサム・モーガン大佐(ホルト・マッキャラニー)がいます。少佐がスパイ容疑で逮捕されたというのです。

 

リーチャーは少佐が何らかの陰謀に巻き込まれたに違いないと直感し、少佐の弁護人のボブ・ムーアクロフト大佐(ロバート・カトリーニ)に会い、情報をもらいます。ところが、少佐を抹殺したい一味が送り込んだ謎の暗殺者(パトリック・ヒューシンガー)の手にかかって、大佐は殺されてしまいます。

 

大佐と会ったリーチャーは、大佐殺害容疑で逮捕されます。しかし、リーチャーはそれを逆に使って、刑務所までリーチャーを連行したターナー少佐の部下アンソニー・エスピン大尉(オルディス・ホッジ)を叩きのめし、拘禁されているターナー少佐を救い出すと、ふたりで逃亡するのでした。

 

しかし、謎の暗殺者が執拗に迫ります。何とか危機を逃れたふたりは、少佐の汚名をそそぎ、軍内部の陰謀の正体を明らかにするために奔走し始めます。

 

そのカギが、リーチャーの娘だと陸軍に申告した、DCに住む15歳のサマンサ・‟サム”・デイトン(ダニカ・ヤロシュ)にあることがわかり、ふたりはサムの確保に向かうのでした……。

 

☆安心して楽しめる娯楽作

 

さすが、トム・クルーズ製作映画です。実にわかりやすく、最初から最後までしっかりと楽しめます。新鮮味には欠けますが、配役の妙もあり、満足できる作品です。アメリカの評論家たちには、けなすばかりが仕事じゃないよと申し上げたいところです。

 

まずは、配役の巧さに脱帽です。

 

前作の配役は、豪華でした。ロザムンド・パイク、ロバート・デュヴァル、ヴェルナー・ヘルツォーク、デヴィッド・オイェロウォ、リチャード・ジェンキンス、ジェイ・コートニーと有名スターが登場して、映画を盛り上げました。

 

ところが、本作では、コビー・スマルダース以下、ほとんど無名の俳優ばかりです。にもかかわらず、そのチープな配役がプラスに働いているのです。

 

本作の場合、最後にはジャック・リーチャーが笑うハッピーエンドが待っている作品です。ゆえに、その過程を楽しませてもらわねばなりません。その意味で、有名スターが出ると、それだけで展開が読めてしまいます。しかし、ほぼ無名の俳優が使われると、その俳優の格がわからず、どういう展開になるのかわからなくなってしまうのです。

 

しかも、その俳優たちがすべてよい味を出しています。特に、元米軍特殊部隊出身の謎の暗殺者を演じたパトリック・ヒューシンガーは、立派。その丸坊主で無精ひげを生やした姿はそれだけで負のオーラを出していて、スーパースター、トム・クルーズを追い詰めるだけの信憑性があります。

 

ヒロインのコビー・スマルダースも、陸軍少佐としての凛々しさと強さが見えるうえに(エンディングにおける制服姿の見事なこと!)、妖艶な美しさも醸し出しており、出色の出来です。最近のトム・クルーズは、映画の中でほとんどロマンティックな男女関係を演じないのですが、スマルダースとはそれがあっても許せると思ってしまったのでした。

 

リーチャーの娘として登場するダニカ・ヤロシュも、美人美人していないのですが、役柄にぴったり。驚かされます。

 

エドワード・ズウィックの演出は、奇をてらわずに、オーソドックス。細かいカットの積み重ねからスリルやサスペンスを盛り上げ、観る者を退屈させません。それもこれも、ビックリするようなどんでん返しがあるわけではないのですが、納得の展開を見せる脚本のそつのなさのおかげです。

 

筋肉量を増やしたトム・クルーズのアクションも、50代半ばになっても、切れまくっています。あまりに隙がないのが欠点といいたくなるくらいです。アクション映画だけではなくて、ロマコメなどにも挑戦してもらいたくなってしまいます。

 

++++++++++

 

画質(2.39:1/デジタル): A+/A

 

撮影は、『ボーン・アルティメイタム』(2007:レビューは、こちら!)でアカデミー撮影賞にノミネートされたオリヴァー・ウッド。当ブログでは、次の撮影作品をレビューしています。


  ダイ・ハード2 (1990
  ボーン・アイデンティティー (2002)
  ボーン・スプレマシー (2004)
  タラデガ・ナイト オーバルの狼 (2006
  俺たちステップ・ブラザース -義兄弟- (2008)
  サロゲート (2009)
  アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! (2010)
  デンジャラス・ラン (2012)
  2ガンズ (2013)
  俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク (2013)

 

機材は、パナビジョン・パナフレックス・ミレニアム・XL2 35mmフィルム・カメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。

 

4Kプロジェクターによる上映。

 

フィルム撮影だとひと目でわかるグレインの多さです。それでも、その粒子は細かく、解像度を犠牲にしていません。おかげで、細部には甘さはなく、彫りが深く、奥行きも十分です。そのフィルムルックな画調には、ほれぼれとしてしまいました。

 

ただし、どうやら35丱侫ルムで撮影するばかりではなく、途中では何度かHDカメラで撮影されたと思しき部分がありました。たとえば、DCのバスの中や最後のリーチャーとターナーの別れの場面です。その差が激しく、全編35丱侫ルムで撮影すればよいのにと眉をひそめてしまいました。A+を逃した所以です。

 

発色は、ニュートラル。色数は多く、パワフルな色乗りです。やや茶色が強くなるあたりが、フィルムらしく、個人的には気に入りました。

 

肌の質感も、ナチュラル。トム・クルーズにしろ、コビー・スマルダースにしろ、違和感ははまったくありません。ダニカ・ヤロシュの十代の肌が光り輝いています。

 

暗部情報量も、豊潤。黒がよく沈み、コントラストも高く、見づらさはまったくありません。

 

シアター7の前から3列目だと、シネスコ・サイズのスクリーンの場合、すべてをいっぺんに視野に収めることはできませんが、迫力は満点。それほどカメラが無駄に動くタイプの作品ではないので、かぶりつき派としては何の問題も感じなかったのでした。

 

音質(Linear PCM): A+/A

 

現代最高レベルには届かないものの、満足度の高い音です。

 

前後左右に音を定位させる音響設計。立体音場の密度感は高く、包囲感は十分ですし、移動感も切れまくります。特に、左右の移動はなかなか。音楽が鳴り出すと、包囲感も高まり、アクション映画としてのツボを押さえています。

 

純度は、最高レベル。打撃音・銃声・爆破音にやや重みと痛みが不足していて、マイルドに聞こえます。ですが、メタリックな不快成分が一切なく、耳にやさしいのは悪くありません。

 

セリフの抜けは、文句なし。音像が膨らむこともなく、口元に寄り添います。サ行も滑らか。ヒステリックになるところもなく、発音も明瞭です。

 

超低音成分は、出るときには出るものの、座席が揺れるほどではありません。上品な使われ方です。

 

英語学習用教材度: C
 

字幕翻訳は、戸田奈津子。

 

セリフ量は、平均。俗語・卑語は多少使われますが、F-wordは一度も登場しません。PG-13指定なのは、暴力シーンがあるからです。安心してテクストに使用できます。

 

ただし、トム・クルーズ映画では必ず起用される戸田女史の翻訳が問題です。無駄に凝りすぎなのです。調査を依頼した女性軍曹にリーチャーが‟Carefully”というのですが、その訳が「極秘だぞ」は行き過ぎでしょう。「注意しろ」で十分です。この調子が最初から最後まで続き、やれやれという気分になってしまいました。


++++++++++

 

気になるところを、アト・ランダムに。
 

☆原題も、Jack Reacher: Never Go Back。直訳すれば、「ジャック・リーチャー:決して戻るな」。どうしてカタカナばかりになってしまうのでしょう。

 

大忙しのトム・クルーズ、アレックス・カーツマン監督、ソフィア・ブテラ共演のアクション・アドベンチャー『The Mummy』(2017)が来年6月9日に、ダグ・リーマン監督、ローラ・カーク、ドーナル・グリーソン共演クライム・スリラー『American Made』が来年9月29日に全米公開されます。2018年7月27日には『ミッション:インポッシブル6』が全米公開される予定ですし、『トップ・ガン2』の製作も本格的に動き出しそうです。ファンとしては、まだまだ元気なトムさまに会えそうで、うれしくなります。

 

☆6000万ドルの製作費で、これまでのところ、アメリカで5483万ドル、海外で6333万ドル、計1億1815万ドルの売り上げ。ですが、前作の全米8007万ドル、世界2億1834万ドルに及びません。抜くのは、大変そうです。3作目が危ぶまれます。

 

Blu-ray Discと4K UHD BDが発売されることは決まっていますが、発売日は未定です。

 

++++++++++

 

トム・クルーズ・ファン、必見。カッコいいトムさんを拝めます。画質・音質のよい劇場でどうぞ。強くオススメします!

 

| 外国映画(サ行) | 11:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.indec.jp/trackback/1063241
トラックバック