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インフェルノ

 

原題:Inferno (2016)
上映時間:121分
2016年10月28日 国内劇場初公開
公式サイト:http://www.inferno-movie.jp/site/#!/

TOHOシネマズ新宿 スクリーン5 C-10
2016年11月10日(木)18時30分の回

ゴウ先生総合評価: A-/B+
  画質(1.85:1/デジタル): A+
  音質(Linea PCM): A
  英語学習用教材度: C+

 

トム・ハンクスが宗教象徴学者ロバート・ラングドンを演じるダン・ブラウン原作のミステリー・サスペンス。『ダ・ヴィンチ・コード』(2006)『天使と悪魔』(2009)に続くシリーズ第3弾。

 

インフェルノ(角川文庫 上中下合本版)
ダン・ブラウン,越前 敏弥
KADOKAWA / 角川書店

 

Inferno(Export Edition)
Anchor

 

準主演は、フェリシティ・ジョーンズシセ・バベット・クヌッセン

 

その他、イルファン・カーン、オマール・シー、ベン・フォスターが共演。

 

監督・製作は、前2作に引き続いて、『ビューティフル・マインド』(2001)でアカデミー監督賞を受賞し、『フロスト×ニクソン』(2008)で同賞にノミネートされた、『アポロ13』(1995)『身代金』(1996)『ミッシング』(2003)『シンデレラマン』(2005)『白鯨との闘い』(2015)『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK ‐The Touring Years』(2016)のロン・ハワード

 

共同製作は、前2作と同じ、ヒットメイカー、ブライアン・グレイザー

 

脚本は、『天使と悪魔』(2009)に続いて、『ジュラシック・パーク』(1993)『ミッション:インポッシブル』(1996)『スパイダーマン』(2002)『宇宙戦争』(2005)『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)『オー!マイ・ゴースト』(2008)『プレミアム・ラッシュ』(2012)『エージェント:ライアン』(2014)のデヴィッド・コープ
 

☆トム・ハンクス・ファンとしては、見逃せない

 

60歳になっても人気が衰えないトム・ハンクス(1956年7月9日生まれ)です。

 

今年に入って『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015)『ハドソン川の奇跡』(2016)そして本作と3本も主演作が日本公開されています。このあとも、来年の2月10日から日本公開が始まる『王様のためのホログラム』(2016)というトム・ティクヴァ監督作にも主演です。その売れっ子ぶりには、脱帽するしかありません。

 

とはいえ、ファンとしては、立て続けに主演作を楽しむことができるのですから、最高です。本作にしても、長大な原作は未読ですが、一日も早く観たいと願っていました。

 

ところが、評論家からは酷評されてしまいます。Rotten Tomatoesでは、たった20%の支持率で、10点満点中4.4点。Metacriticでは、100点満点中42点という信じられない結果です。売り上げも、現時点で前2作に遠く及ばず、いま現在、世界で2億ドルにも達していません。

 

ですが、貧乏英語塾長は見捨てません。逆に、劇場がそれほど混んでいないことを喜んで、マスターカードで購入すると1100円で観られる10日木曜日にTOHOシネマズ新宿に出かけることにしたのでした。

 

通常版が上映されているスクリーン5は、となりのMX4D対応スクリーン2から超低音成分がもれてくるという欠点が深刻な以外は、4Kプロジェクターが置いてありますし、それほど嫌いなスクリーンではありません。『ハドソン川の奇跡』もここで観ています。

 

このスクリーン5でもっとも好きな席が、前から3列目中央のC-10です。そして、10日の夕方6時30分の回では、後方はほとんど埋まっていたのですが(最終的な入りは、8割弱)、前方3列目にはだれも座っておらず、この席が入手できたのでした(ちなみに、シネスコ・サイズの『ハドソン川の奇跡』もこの席で観ています)。

 

☆あらすじ

 

舞台は、現代のフィレンツェ、ヴェネツィア、イスタンブール。

 

ハーバード大学教授のロバート・ラングドン(トム・ハンクス)が、フィレンツェにある病院の一室で目覚めます。ところが、どうしてそこにいるのか、まったくわかりません。過去2日間の記憶がないのです。

 

しかも、突然、警官の格好をした女に命を狙われてしまいます。担当女医シエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)の手を借り、ラングドンはどうにか病院から脱出しますが、何も思い出せないまま、シエナのアパートに連れていかれます。

 

そこで、自分の服を調べてみると、ジャケットのポケットに1本の超小型プロジェクター(ファラディー・ポインター)を発見します。それが映し出したのは、ダンテの『神曲』「地獄篇」を模した「地獄の見取り図」でした。

 

その中に秘められた「暗号」を探るうち、それがダンテのデスマスクの持ち主で大富豪の生化学者バートランド・ゾブリスト(ベン・フォスター)によって残されたものだとわかります。

 

ゾブリストは、人口爆発による人類滅亡を回避する唯一の解決策だとして、人口を半分にするウィルスを蔓延させる計画をたくらんでいたのです。

 

そんなとき、ゾブリストの野望を食い止めるために、ラングドンの元恋人でいまはそのウィルス拡散を阻止するためのWHO特別チームのリーダーであるエリザベス・シンスキー(シセ・バベット・クヌッセン)が動き出して、ラングドンを捕まえようとします。

 

だれも信じられなくなったラングドンは、シエナとともに次々と立ちはだかる謎を読み解き、フィレンツェからヴェネツィア、そしてイスタンブールへと奔走するのでした……。

 

☆「普通」のサスペンス

 

ダンテの『神曲』を下敷きに、フィレンツェ、ヴェネツィア、イスタンブールとダン・ブラウンぽい場所が舞台です。したがって、それなりにダン・ブラウン・ワールドの雰囲気が漂います。しかし、それ以上の深みはなし。本作をもの足りなくて、浅薄な(shallow)映画と批判した批評家の気持ちがよくわかります。

 

ですが、逆にいえば、原作がもつペダンティックな要素に振り回されていない作品なので、非常にわかりやすく、普通のミステリー・サスペンス映画として楽しめます。個人的には、前2作よりも、はるかにコストのかかっていない、ある意味原作を無視したお手軽作品の本作がいちばん気に入ってしまったのでした。

 

脚本とトム・ハンクスの演技にはそれほど感心しなかったものの、それを取り巻く配役のすばらしさは十分に楽しめました。

 

特に、フェリシティ・ジョーンズの起用には拍手を送りたくなります。ラングドンが意識不明の状態から覚醒した時に医者として登場するのですが、この女優の(ファンの方には申し訳ないのですが)信用ならない悪人面が何かあると思わせ、映画に緊張感を与えるのです。その分、最後のどんでん返しでそれほど驚きがないという欠点はあるのですが、だからこそジョーンズの起用は成功しているといいたくなります。

 

さらに、ラングドンの元恋人エリザベス・シンスキー役に起用されたデンマーク出身のシセ・バベット・クヌッセン(19681122日生まれ)が光り輝いています。WHOチームの指揮を執る姿は知的で凛々しく、それでいてラングドンを見つめる目は熱っぽい。ラングドンが惚れるのなら、こういう女性だろうと納得させられます。『王様のためのホログラム』 でもトム・ハンクスと共演していますから、再会がいまから楽しみです。

 

怪しい警備保障会社のCEOハリー・シムズを演じたインド出身のイルファン・カーンも、いい味を出しています。この人が出る映画は、どれも面白いと評価しているのですが、本作でも裏切られることはありませんでした。

 

いまひとつだったのは、オマール・シーとベン・フォスターです。もっと重要な役回りだと思っていたのに、脚本のせいで、活躍が限定されてしまいました。この辺は、明らかな本作の欠点です。

 

御大トム・ハンクスに関していえば、前半、意識が混濁している中から徐々に頭が切れだしてくるという設定をそつなくこなしているものの、もう少し見事な推理力を発揮してくれないと、ファンとしてはもの足りない限りです。それでも、クヌッセンとのツーショットが決まっているために、久々に恋するハンクスを観られ、悪い気はしませんでした。

 

それにしても、WHOがここまで攻撃的な組織だとは驚きです。この勢いで、地球上からタバコを抹消してもらいたいものです(?!)。

 

まるで観光映画のように、フィレンツェ、ヴェネツィア、イスタンブールのもっとも美しい場所を切り取ったサルヴァトーレ・トチノの映像も、魅力的。旅行嫌いの貧乏英語塾長ですら、そこへ行きたくなりました。

 

ハンス・ジマーの音楽が、ほとんど心に残らなかったのは、いただけないところです。

 

++++++++++

 

画質(1.85:1/デジタル): A+


撮影は、『ミッシング』(2003)『シンデレラマン』(2005)『ダ・ヴィンチ・コード』(2006)『フロスト×ニクソン』(2008)『天使と悪魔』(2009)『僕が結婚を決めたワケ』(2010)『メイド・イン・アメリカ』(2013)でロン・ハワードと組んでいる、『エニイ・ギブン・サンデー』(1999)『エベレスト 3D』(2015)『コンカッション』(2015)のサルヴァトーレ・トチノ

 

機材は、アリ・アレクサ・XT、レッド・エピック・ドラゴンHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。

 

カーヴド・スクリーンを使った4Kプロジェクターによる上映。

 

ラングドンが意識を混濁している場面や回想場面では、画調も色調も変えられ、ないはずのグレインを追加されたり、色を抜いたりする映像処理が行われています。しかし、それ以外は、端正で美しいHi-Def画質です。

 

まずもって、解像度の高さが光ります。大写しになるトム・ハンクスとシセ・バベット・クヌッセンの年輪を感じさせる細かいしわの訴求力がものすごく、「インフェルノ(地獄)」を生きる人間の運命を描いていると感じさせられたのでした。

 

彫りも深く、奥行きも十分な映像です。特殊効果使用の場面も、CG臭さはありません。

 

発色は、ニュートラル。色数も多く、コッテリとはしていませんが、色乗りはパワフルです。肌の質感も、ナチュラル。違和感はまったくありません。

暗部情報量も、豊潤。暗いシーンも少なくないのですが、見えづらさは一切ありません。

 

横7.4m×縦4.0mのビスタ・スクリーンを前から3列目で観たわけですが、座席からスクリーンまで距離があることと、カーヴド・スクリーンを採用していることもあって、まったく無理なく全体を把握できました。それほど見上げることもありませんし、快適そのものです。

 

音質(Linea PCM): A

 

一部の劇場ではドルビーアトモス上映。

 

通常のドルビーデジタル5.1だと思うのですが、左右前後に音が定位し、音の出所が正確にわかる音響設計です。真上からの音はなく、現代最高レベルからするとやや劣っていますが、包囲感もかなり高く、移動感も十分にあります。ヴェネツィアの波の音のサラウンドには、ぞくっとされられます。

ノイズ感はなく、純度の高い音です。衝撃音・銃声には痛みと重みが伴いますし、細かい環境音もよく聞こえてきます。それでいて、メタリックな不快感はなく、分厚い音です。

 

セリフの抜けも、まったく問題なし。サ行も滑らかで、音像も肥大しません。しっかりと口元に寄り添います。

 

超低音成分は、出るときには出ますが、その使用は限定されています。非常に上品なLFEです。

 

上述したように、相変わらず、隣のスクリーンからLFE成分が漏れ出しています。それによって座席が振動し、不愉快でした。早急に改善してほしいものです。


英語学習用教材度: C

 

翻訳は、戸田奈津子。

 

セリフ量は、多め。俗語卑語も、F-wordが1回のみしか登場せず、全体的に非常に穏当な英語が使われています(PG-13指定)。イタリア語が多用されるマイナスはありますが、英語学習用教材に安心して使える素材です。

 

いつも凝りすぎの訳でイライラさせられることの多い戸田女史の訳は、割と普通。ほとんど違和感がない珍しい作品でした。

 

++++++++++
  
気になるところを、アト・ランダムに。

 

☆原題も、Inferno。ダンテの『神曲』の「地獄編」を意味します。「猛火」という意味がありますから、映画でいえば、高層ビル火災を扱ったディザスタームービー『タワーリング・インフェルノ(The Towering Inferno)』(1974)でも使われています。ちなみに、これは直訳すると、「そびえたつ炎熱地獄」となります。

 

☆7500万ドルの製作費で、今日までのところ、アメリカで2776万ドル、海外で1億5879万ドル、計1億8655万ドルのメガヒット。ただし、前2作には遠く及びません。

 

ちなみに、『ダ・ヴィンチ・コード』は、1億2500万ドルの製作費で、アメリカで2億1754万ドル、海外で5億4070万ドル、計7億5824万ドルのメガヒット。2006年の全米5位、世界2位です。

 

『天使と悪魔』は、1億5000万ドルの製作費で、全米で1億3338万ドル、海外で3億5255万ドル、計4億8593万ドルのメガヒット。これは、2009年度全米22位、世界9位という結果です。

 

どこまで伸びるかは、すべて全米興行がカギを握っているようです。

 

Blu-ray Disc4K UHD BDが発売予定ですが、その発売日は米盤でも決まっていません。

 

++++++++++

 

ダン・ブラウンの原作を重視すると、満足度は低そう。ですが、娯楽作として観れば、それなりの満足感は得られます。個人的には、トム・ハンクスはもちろん、シセ・バベット・クヌッセンとイルファン・カーンを見られただけで満足です。この3人のファンの方には、オススメします!

 

| 外国映画(ア行) | 11:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
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