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ターザン:REBORN(2D字幕)

 

原題:The Legend of Tarzan (2016)
上映時間:110分
2016年7月30日 国内劇場初公開
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/tarzan/

109シネマズ木場 シアター4 C-8
2016年9月1日(木)18時50分の回

ゴウ先生総合評価: A-
  画質(2.39:1/デジタル): A+
  音質(Linea PCM): A+
  英語学習用教材度: C

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2008)『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010)『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)のデヴィッド・イェーツ監督・製作総指揮によるエドガー・ライス・バローズ原作のターザンを主人公にしたアドベンチャー・アクション。

 

原案・脚本は、『ハッスル&フロウ』(2005)『ブラック・スネーク・モーン』(2006)のクレイグ・ブリュワーと『エージェント:ライアン』(2014)のアダム・コザッド

 

主演のターザンは、アレキサンダー・スカルスガルド

 

準主演は、サミュエル・L・ジャクソンマーゴット・ロビー

 

共演は、クリストフ・ヴァルツ、ジャイモン・フンスー、ジム・ブロードベント。

 

☆「ターザン」と聴いただけで、観たくなる

 

『ターザン』という雑誌以外(何せKindle Unlimitedに入ってますから)、密林の王者とは縁のない生活を送っていました。

 

ところが、ターザンと動物たちがこちらに向かって走ってくるチラシを見たら、無性に観たくなって、劇場へ行く算段を始めていたのでした。なぜなのでしょう。子供の頃に見たジョニー・ワイズミューラーの古いターザン映画が心の中に刷り込まれていたのでしょうか。

 

とはいえ、3D料金を出してまで観たいわけではないので、2D版の4K上映館を探します。すると、大好きな109シネマズ木場でやってくれているではないですか。というわけで、ファーストデイに出かけることにしました。

 

ただし、公開4週目で人気急降下のようで、木場では1日たった1回しか上映していません。しかし、がらがらです。こうなれば、スケジュールを調整したくなります。

 

そうして、上映開始10分前に劇場に着いてチケットを購入しようとしたら、先客は1名だけ。製作会社・配給会社にはつらい状況でしょうが、混雑している映画館が死ぬほど嫌いな貧乏英語塾長には幸運そのものです。その後、2名入ってきて、結果、4名での視聴となりましたが、こうなれば、ひとりで独占したいものでした?!

 

他の観客からの干渉を避け、左右前後に他人の気配を感じない前から3列目中央の席を選択します。シネスコ・スクリーンの両端は視野に入るか入らないかというところ。それでも、かぶりつき派には楽しい席です。

 

☆あらすじ

 

主な舞台は、1885年のアフリカ、コンゴ。

 

列強による「アフリカ分割」の原則が確立されたベルリン会議(1884年11月15日-1885年2月26日)において、コンゴはベルギー国王レオポルド2世による植民地となり、コンゴ自由国が成立します。

 

しかし、コンゴの経営に行き詰まって莫大な負債を抱えたレオポルド2世は、事態を打開するために、側近のレオン・ロム(クリストフ・ヴァルツ)をコンゴに派遣し、ダイヤモンドの採掘を命じます。ロムはコンゴ奥地の部族長ムボンガ(ジャイモン・フンスー)と接触し、「ターザンと引き換えにダイヤを渡す」という契約を交わします。息子をターザンに殺されたために、ムボンガはターザンに恨みをもっていたのです。

 

他方、コンゴのジャングルでゴリラに育てられ動物と意思疎通ができるようになったターザンことジョン・クレイトン(アレキサンダー・スカルスガルド)は、父の名を継ぎグレイストーク卿となり、ロンドンで英国貴族として裕福な暮らしを送っていました。

 

ある時、クレイトンは英国首相(ジム・ブロードベント)から会議に呼ばれ、アメリカ特使のジョージ・ワシントン・ウィリアムズ(サミュエル・L・ジャクソン)から「コンゴで行われている奴隷労働の実態を暴きたい」と依頼されます。逡巡するクレイトンでしたが、結局、妻ジェーン(マーゴット・ロビー)を伴い、故郷のコンゴの村を訪れます。

 

ところが、そこで、ロム率いる洪庵軍に襲われ、ジェーンを拉致されてしまいます。同時に、クレイトンはロムが2万人の傭兵を率いて、コンゴ全域の制圧を計画していることを知ります。

 

愛する妻を取り戻し、ロムの悪だくみを阻止するため、ジャングルに向かったクレイトンは、ターザンとして野生を目覚めさせて行くのでした……。

 

☆気に入った

 

ちょいと米英に肩入れした部分は気になるものの、脚本は悪くないし、ケレン味あふれた演出もスリリングで、役者たちも見事。大いに満足できました。日本でヒットしていない理由が、よくわかりません。

 

まずもって、ベルリン会議によるアフリカ分割をもってくるあたり、現在のアフリカの混乱をヨーロッパ列強の責任と訴える政治的メッセージが小気味よく響きます(アメリカとイギリスがよい子ぶっているのが、気に入りませんが)。

 

さらに、ダイヤモンドの大量搾取を図るあたりのがめつさも、巨悪の存在を知らしめてくれ、ターザンを無条件で応援したくなります。

 

しかも、その巨悪の手先レオン・ロムを、あの『イングロリアス・バスターズ』(2009)におけるナチス将校の名演を想起させるねっとりと嫌みなクリストフ・ヴァルツが最高で、ターザンの正義が目立つのです。

 

実際、アレキサンダー・スカルスガルドが感情を露わにしない重厚な演技に終始しているので、ヴァルツの軽さがスカルスガルドを盛り立ててる結果になっています。

 

スカルスガルドを盛り立てているといえば、米特使役のサミュエル・L・ジャクソンの功績も大です。そのコミック・リリーフの巧さがあるがゆえに、スカルスガルドのカッコよさが引き立ちます。

 

もし、スカルスガルドがひとりで客を呼べる大スターであったなら、こういう脚本にはならなかったはず。大作のというより劇映画の主役が初めてというスカルスガルドの微妙な立ち位置が、他の主役級の俳優との間に面白い化学反応を引き起こし、映画に面白みを与えているのです。

 

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)でレオナルド・ディカプリオ、『フォーカス』(2015)でウィル・スミスと大物相手の役をこなし、今週末公開の『スーサイド・スクワッド』(2016)では主人公のひとりとして登場する、いま乗りに乗っているマーゴット・ロビーのジェーンも、そのお転婆ぶりが静かで地味なスカルスガルドと好対照でよい組み合わせに思えます。実際、コンゴで育った女性ですから、ジェーンはあのくらい強いはずなのです。

 

というわけで、クリストフ・ヴァルツ、サミュエル・L・ジャクソン、マーゴット・ロビーという名脇役のおかげで、アレキサンダー・スカルスガルドは安心してムチャクチャ強いターザンになり切れたのです。

 

とはいえ、スカルスガルドに魅力がないわけではありません。そのしっかりと絞れてしなやかな筋肉で覆われた身体は、美しいのひと言。自分のアイデンティティを悩みつつも、悪を退治するために、つたを利用して移動する姿は、まさに大人のスパイダーマンです。素直に感動を覚えます。

 

CGを駆使して再現された動物たちもリアルそのもの。実写ではないかと思わせるほどの迫力があり、驚嘆するしかありません。

 

お約束の「アッアッアー」という雄叫びも聴けたし、どういうわけでそうできるのかは定かではないですが、その雄叫びで密林とサバンナの動物たちが一斉にターザンの味方をするのも、ありえないことだけに、拍手を送りたくなります。

 

娯楽映画として、ハイレベルにある作品です。

 

++++++++++

 

画質(2.39:1/デジタル): A+


撮影は、『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』(2005)『フライボーイズ』(2006)『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(2007)『みんな元気』(2009)のヘンリー・ブラハム

機材は、レッド・エピック・ドラゴンHDカメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(ビット数は不明)。

 

4Kプロジェクターによる上映。

解像度は高いものの、ぬめるようなテクスチュアが気に入らないと思っていたら、30分ほどでそのぬめり感が消えていきました。気のせいだったのか、本当にぬめっていたのか、Blu-ray Discが出たら、確認しないといけません。

 

ともあれ、現代最高レベルの解像度です。細部に甘さは一切ありません。彫りは深く、奥行き感も十分。3Dでなくてもいいじゃないか、といいたくなります。

 

場面によって、色温度は変えられています。それでも、最終場面を除けば、おおむね、高めの色温度。色数もやや間引いてあり、荒涼とした雰囲気が漂い、あっさりとした色調です。ところが、最後の大団円になると、ニュートラルな色調になり、アフリカの原色が濃厚に描かれます。

 

肌の質感は、ナチュラル。違和感はほとんどありません。

暗部情報量も、豊富。黒がよく沈み、密林の暗さが、実感できます。コントラストはそれほど高くないのですが、見づらさはありません。

 

シアター4の前から3列目だと、シネスコ・サイズのスクリーンをやや仰ぎ見る状態ですが、首が痛くなるほどではなく、迫力満点です。

 

音質(Linea PCM): A+

 

国内で実施されたかどうかはわかりませんが、世界の一部の劇場ではドルビーアトモス、Auro 11.1上映されています。

109シネマズ木場では、通常のドルビーデジタル上映(たぶん、5.1チャンネル)。しかし、このシアター4、かなりのものです。

 

左右前後に音が定位し、音の出所が正確にわかる音響設計で、濃密な立体音場を形成します。包囲感はこれ以上ない最高レベルで、移動感も鮮やか。高さも十分出ています。特に、ターザンの移動シーンや水牛の暴走場面の迫力は格別。サラウンド・ジャンキーへのうれしいプレゼントです。

ノイズ感は、ゼロ。衝撃音、銃声が重く、鋭く、切れ込んできます。それでいて、メタリックな不快感はなく、細かい環境音に身震えします。音楽も、分解能に優れています。

 

セリフの抜けも、まったく問題なし。サ行も滑らかで、音像も肥大しません。しっかりと口元に寄り添います。

 

超低音成分は、膨大。特に水牛の暴走場面の地響きが、腹に堪えます。それでも、鼓膜が押さえられるほどではなく、不快ではありません。


英語学習用教材度: C

 

翻訳は、林完治。

セリフ量は、アクション映画の平均。俗語卑語も、F-wordがまったく使われず、多少下品ないいまわしもありますが、ほとんど気にする必要はありません(PG-13指定)。英語学習用教材として十分に使えます。

 

字幕も、ナチュラル。ほとんど違和感を覚えないものでした。TOEIC800点以上の人なら、字幕を頼りに、7割程度の原文を再現できるはずです。

 

++++++++++
  
気になるところを、アト・ランダムに。

☆原題は、The Legend of Tarzan。訳せば、もちろん、「ターザンの伝説」。ターザンが復活したわけですから、日本語のタイトルのほうがよさそうです。事実、米盤BDの特典のメイキングのタイトルには“Tarzan: Reborn”とつけられているくらいですから。

 

☆1億8000万ドルの製作費で、これまでのところ、アメリカで1億2599万ドル、海外で2億2870万ドル、計3億5469万ドルのメガヒット。それでも、これだけの製作費だと、実質的には黒字になったかどうかというところでしょうか。

 

☆アメリカでは、10月11日にBlu-ray Discが発売されます。

 

 

仕様は、次のようになります。残念ながら、日本語字幕・日本語吹替えはつきません。

 Region Free
 容量: 2層50GB
 映像: MPEG-4 AVC/1080p/2.40:1
 音声: Dolby Atmos(英語)
     Dolby TrueHD 7.1 (48kHz, 24-bit)(英語)
     Dolby Digital 5.1(仏・西語)
 字幕: 英・仏・西語

 

特典です。

 

 Tarzan Reborn
 Creating the Virtual Jungle
 Battles and Bare Knuckle Brawls: 
  Train Ambush
  Tarzan vs. Akut
  Boma Stampede
 Tarzan and Jane's Unfailing Love
 Gabon to the Big Screen
 Stop Ivory

 

米アマゾンでの今日現在の売価は次のようになっています。

 

 2D BD  24.95ドル
 3D BD  29.95ドル
 UHD BD 29.95ドル

 

ほしくなります。

 

エドガー・ライス・バローズの『ターザン』シリーズ第1作『類人猿ターザン』を読みたいと思ったら、翻訳はすべて絶版。近くの公立図書館にもなくて、原書で読むことにしました。Kindleだと、0円本が利用できることがわかったからです。いい時代になりました。

 

Tarzan of the Apes (English Edition)

 

++++++++++

 

アクション映画ファン、必見。2Dでも十分に楽しめます。109シネマズ木場の4K上映シアターは、推奨できます。オススメします!

 

| 外国映画(タ行) | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
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