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TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ

2016年アスミック・エース製作
上映時間:125分
2016年6月25日 国内劇場初公開
公式サイト:http://tooyoungtodie.jp/

109シネマズ木場 シアター1 H-12
2016年7月5日(火)15時50分の回

ゴウ先生総合評価: B
  画質(2.39:1/デジタル): A‐
  音質(Linea PCM): A+/A
  英語学習用教材度: N/A

宮藤官九郎監督・脚本によるファンタジックな音楽コメディ。

主演は、神木隆之介、長瀬智也

準主演は、森川葵、尾野真千子、桐谷健太、清野菜名。

その他、宮沢りえ、古舘寛治、皆川猿時、古田新太の共演。

カメオ出演として、坂井真紀、荒川良々、瑛蓮、みうらじゅん、Char、野村義男、マーティ・フリードマン、ROLLY、烏丸せつこ、田口トモロヲ、中村獅童。

☆クドカン&長瀬作品は、絶対に見逃せない

TV『池袋ウエストゲートパーク』(2000)『真夜中の弥次さん喜多さん』(2005)TV『タイガー&ドラゴン』(2005)TV『うぬぼれ刑事(でか)』(2010)と宮藤官九郎と長瀬智也が組んだ作品は、すべてケッサクばかりです。普段、日本映画の新作は観ない人間なのですが、本作だけは別でした。

ゆえに、2月6日の公開を楽しみにしていたのです(下のチラシで、もともとの公開日をご確認あれ)。

ところが、1月15日に発生した軽井沢スキーバス転落事故のために、公開が延期され、6月25日の公開にずれ込んでしまったのです。嗚呼。

やっと公開された本作を観るために、今週火曜日109シネマズ木場へ行ってきました。ポイントカードデイのために、1300円で会員は観られます。しかも、シアター1による上映です。4Kプロジェクター設置してありますし、エグゼクティブ・シートも利用できます。

さらにうれしいのは、他の劇場は混んでいるのに、ここはガラガラ。エグゼクティブ・シートの中央の席を楽に占有できました。目の前の席にはだれも座っていないし、これ以上ない環境で観ることができたのです。

☆あらすじ

主な舞台は、現代の静岡と地獄。

静岡の地方都市に住む大助(神木隆之介)は、同級生のひろ美(森川葵)に恋心を抱く平凡な17歳の高校3年生です。

ところが、ある日、修学旅行中に乗っていたバスが事故に遭い、あっけなく死んでしまいます。しかもなぜか、たった一人だけ地獄に堕ちてしまったのです。

そんな大助の前に、地獄専属ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」を率いる赤鬼のキラーK(長瀬智也)とそのバンドメンバーCOZY(桐谷健太)、邪子(清野菜名)が現われます。

キラーKによると、地獄農業高校で毎週金曜日に行われるえんま校長(古田新太)の裁きによっては、現世(人間道)に転生できるチャンスがあるといいます。しかしその裁きは気分次第。とにもかくにも、えんま校長へのアピールがすべてなのです。

何としても現世に戻り、ひろ美への想いを遂げたい大助は、さっそく地獄農業高校に入学し、人間道を目指してキラーKによる地獄の鬼特訓を受けるのでした……。

☆笑えるが、期待通りではない

クドカンにしては、やや雑な脚本。そのせいで、主役のふたりが通り一遍の活躍で終わっています。もっとぶっ飛んだ展開を期待していただけに、残念です。

脚本上の問題が主役に及んでいるのが、本作の最大の問題です。

キラーKも、大助も、「自殺」と間違えられて地獄に落とされたという設定なのですが、地獄だから冤罪も許されるのかと納得しようとするのですが、釈然としません。疑わしきはすべて罰するというのなら、天国に行ける人はいなくなりそうに思えるからです。このあたり、丁寧な状況説明をしてくれないと、素直に笑えません。

さらに、長瀬智也がいまひとつ活躍しないのも不満です。というのも、キラーKが閻魔校長の次に偉いくらいに思えるエリート鬼になれた理由が明らかではないからです。もっとキラーKの地獄成り上がり物語を観たいものでした。

その意味で、桐谷健太・清野菜名演じるキラーKの子分たちの活躍が十分に見えないのも、キラーKの地獄人生が丁寧に描かれていないためです。

というわけで、神木隆之介と森川葵にまったく魅力を感じなかった貧乏英語塾長は、前半の展開にかなり首を傾げてしまったのでした。

そのだれた空気を一転してくれるのが、宮沢りえ、古田新太、皆川猿時でした。

森川葵のキャスティングには納得しないのですが、その森川が後年宮沢りえになるという設定には、大拍手です。宮沢が出てきた瞬間、映画のグレードが一段階上がります。クドカン、大人の女優の起用には抜かりありません。とはいえ、犬になった大助が宮沢の脚に絡みついて腰を振るというギャグを2回もやるのには半分あきれてしまったのですが(苦笑)。

えんま校長の古田新太は、TV『あまちゃん』(2013)の太巻の乗り。赤っ面に隈取りをしたメイクといい、そのいい加減な裁定といい、最高です。

そして、もっとも笑えるのが、大助の高校のクラスメートで一緒に死んだじゅんこを演じた皆川猿時です。この人がセーラー服を着て、踊りまわる姿を見ただけで、入場料の元が取れました。全編、この人に活躍してほしかったものです。

とはいえ、後半になると、キラーKが「H」というとんでもない押さえ方をするコードを駆使して、文字通り、地獄を震撼させる展開になり、笑いがはじけてきました。長瀬ファンとしても、やや溜飲を下げられ、ほっとした次第です。

歌に関していえば、パンク、ヘビメタが苦手な人間でもわかりやすい、耳に馴染む音楽ばかりで、ホッとしました。ただし、歌詞がもっとぶっ飛んでいてもよかったような気はします。

テーマとしては、退屈な天国よりも刺激的な地獄がよいという主張と、安易に生き返らないあたりに、昨今の日本映画に多い「よみがえり」映画でないところには、クドカンの矜持を感じたのでありました。

++++++++++

画質(2.39:1/デジタル): A‐


撮影は、『SP 野望篇』(2010)『SP 革命篇』(2011)『ヘルタースケルター』(2012)『TOKYO TRIBE』(2014)『悼む人』(2014)『予告犯』(2015)の相馬大輔

機材は、詳細は不明ながら、レッド・エピック・ドラゴンHDカメラが使用された模様。マスター・フォーマットは不明。

4Kプロジェクターによる上映。

地獄シーンでは、1970年代の映画を思わせるように、粗い粒子を強調させ、色もどぎつくした映像です。他方、現世シーンは、なめらかだけれども、マイルドで色乗りにパワーを感じない絵となっています。

どちらかといえば、前者のほうがくっきり感があって、印象的ですが、それでも解像度は十分ではありません。もっと解像度を上げたくっきりすっきり画質を期待していただけに、ちょっと肩透かしでした。4Kプロジェクター上映で観てこれですから、2Kだとどのくらい画質が落ちるのか、心配になってしまいます。

肌の質感は、まずまず。それでも、現世シーンでも、違和感を覚えます。むしろド派手メイクの地獄のほうが自然です。

暗部情報は十分。コントラストはそれほど高くないものの、見づらさはありません。

前から8列目のエグゼクティブ・シートですから、シネスコ・サイズのスクリーンでも、すべてが完全に視野の中に納まります。

音質(Linea PCM): A+/A

絵に比べると、音はかなりのハイレベル。

左右前後に音が定位し、音の出所が正確にわかるうえに、濃密な立体音場を形成する音響設計です。あざといくらいに、音をばらつかせてくれて、サラウンドジャンキーを喜ばせてくれます。包囲感は十分にあるし、移動感もかなり決まっています。

ノイズ・フロアは最低レベル。音楽が鳴り出すと、ぐっとテンションが上がり、ライブハウス状態になります。楽器の分離感もよいし、ギターが安っぽく聞こえないのも、立派。メタリックな不快成分もなく、かなりの音量なのに、耳障りではありません。

セリフの抜けも、まったく問題なし。サ行も滑らかで、セリフはしっかりと口元に寄り添います。

超低音成分は、膨大。バスドラとベースが、腹に堪えます。それでも、立ち上がり立下りが速く、飽和することはありません。

英語学習用教材度: N/A

++++++++++
  気になるところを、アト・ランダムに。

☆7回生き返られる地獄ルールのもと、大助が生き返る過程は、笑えます。いちばん笑ったのは、人間界に戻ったのに、えんま校長から精子にならされた結果、とっぽいニイチャンのマスターベーションで射精されてしまい、ティッシュの中で死んでいくという設定です。これこそ、まさしく“Too young to die”と叫びたくなる瞬間でありましょう。

中村獅童がどこに出ているんだろうと思ったら、精子として生き返った大助のライバル精子として出てくるんですねえ。クドカンにとってあの顔は、精子顔なのでしょう。

Charと野村義男がギター対決をするのには、古いファンとしては、にこにこです。ただし、ふたりとも老けてしまいましたねえ。貧乏英語塾長が老けるのも、当たり前です。

みうらじゅんのカメオ出演も、笑えます。

荒川良々が、天国の「仏」を演じるのも、その坊主頭からの連想でしょうが、◎。でも、もっと出番がほしいものでした。『下妻物語』(2004)の「ジャスコ」のインパクトには負けます。

++++++++++

映画の出来は、クドカンものとしてはビミョー。1800円で観るのは、きついです。ファンの方、サービスデイをご利用ください。

| 日本映画(た行) | 11:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
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