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東京物語(4Kデジタル版)

1953年松竹製作
上映時間: 136分
1953年11月3日 国内劇場初公開
参考サイト:http://asa10.eiga.com/2015/cinema/520.html

TOHOシネマズ新宿 スクリーン12 B-9
2016年2月23日(火)10時00分の回

研究記事: 2015.06.30 Tuesday

ゴウ先生総合評価: A
  画質(1.33:1?/モノクロ): A‐
  音質(Linear PCM/モノラル): B+/B
  英語学習用教材度: F
小津安二郎監督・脚本による映画史上屈指の人間ドラマ。

共同脚本は、『晩春』(1949)以降の作品をすべて一緒に書いた盟友・野田高梧

主演は、笠智衆、東山千栄子、原節子

準主演が、杉村春子、山村聡、香川京子。

共演は、大坂志郎、三宅邦子、東野英治郎、中村伸郎、十朱久雄、長岡輝子、桜むつ子、高橋豊子、安部徹。

1953年度キネマ旬報ベストテン第3位。2012年にはBFI(British Film Institute:イギリス映画協会)によって史上最高の映画に認定。

☆「新・午前十時の映画祭」で、4Kデジタル版を見る

本作は、大好きな作品。そのために、BFI製英盤Blu-ray Discとクライテリオン製米盤BDも購入し、何度観たかわかりません。

しかし、当英語塾INDECの教室兼映画館Gump Theatreの2Kプロジェクターで観ていると、どうしても絵に甘さを覚えてしまいます。

それは、2Kプロジェクターが悪いわけではありません。松竹、もっといえば映画フィルムを大切にしない日本の映画業界が悪いのです。

Wikipedia「東京物語」の「デジタル修復」で述べてあるように、35个離リジナルネガフィルムは、1960年に起きた現像所の火災のせいで、焼失してしまい現存しません。残っているのは、16丱妊紂璽廖Ε優のみなのです。

それではいけないと、松竹がIMAGICAに依頼して4Kスキャン/ワークフローでデジタル修復したのが完成したのが2011年でした。

2010年7月19日に発売されたBFI盤BDは、このリマスター版を使えず、旧来の16丱妊紂璽廖Ε優を使ったものを2Kスキャン/ワークフローしたものでしたから、画質・音質は、DVDよりはましなものの、現在の目から見てもの足りないものでした。上掲のBDレビューでは、貧乏英語塾長、BFI盤BDの画質をB評価にとどめたほどです。

その後、デジタル修復されたマスターデータをもとにしてクライテリオン盤が2013年11月19日に発売されました。これは、BFI盤とはまったくの別ものであり、見事にリマスターされており、A-/B+と評価します。

大幅に改善されたとはいえ、A+評価をした『カサブランカ』(1946)のBDのように、細部までくっきりすっきりとした極上のモノクロ映像には、距離があります。しかし、それは2Kプロジェクターで見ているGump Theatreでのこと。4Kプロジェクターで見れば、別の感想を覚えそうです。

そんなときに、TOHOシネマズが主催する「新・午前十時の映画祭」において、近場のTOHOシネマズ新宿では2月20日から3月4日まで本作の4Kデジタル版が上映されることがわかり、大いに楽しみにしていたのでした。

ところが、人気の高い本作が77席しかないスクリーン12で上映されているため、連日大変な混みようです。混雑した映画館が死ぬほど嫌いな貧乏英語塾長は、毎日インターネットで席の埋まり具合を見ながら気を揉んでいました。

ですが、あの芳紀まさに33歳の原節子さんと再会するためなら、仕方ありません。早く観たい気を抑えきれず、昨日出かけることにしたのでした。

最終的に、8割の入り。満席近くになった土日と比べれば、まだ空席は残っていましたが、抜群の人気です。貧乏英語塾長は、結局、同列には他に3人も座っている2列目通路脇の席で我慢することにしました。

ひと席置いた席には、ビニール袋をくしゃくしゃいわせて、何か食べ続けている不届きな男が座っていて、怒りを覚えそうになりましたが、原節子さんのためなら我慢がまんです。

☆クライテリオン盤を少々上回る画質

結論からいえば、同じ4Kスキャン/ワークフローで作られたマスターデータをシェアしているクライテリオン盤とよく似た画質でした。

もちろん、現在最高の業務用4Kプロジェクターで再現していますから、Gump Theatreで見る映像よりも滑らかさは劇場が上です。しかし、細部の見え方はそれほど変わりません。これが現在の技術では最高なのでしょう。ちょっと期待外れでした。

本作の内容については、上掲の英盤BDレビューと研究記事をご参考ください。今日は、4Kデジタル版の画質・音質について、主にコメントさせていただきます。

++++++++++

画質(1.33:1/モノクロ): A‐

撮影は、『淑女は何を忘れたか』(1937)以降、『浮草』(1959)を除くすべての小津監督作品を撮影した厚田雄春

機材は、詳細は不明ながら、35mmフィルム・カメラ(ミッチェル?)を使用。

オリジナル・アスペクト比は、当時のスタンダード・サイズの主流である「1.37:1」なのかと思ったら、クライテリオン盤のブックレットをチェックしたら、本作のオリジナル・アスペクト比は「1.33:1」と記されています。よもやクライテリオンが間違えているとは思えず、劇場もそのアスペクト比だと推定します(ただし、Blu-ray.comの当該サイトでは、オリジナル・アスペクト比は「1.37:1」と表記)。

上述したとおり、クライテリオン盤とよく似た画質です。Gump Theatreで改めて120インチのワイドスクリーンに映して記憶の中の劇場画質と比較していますが、見れば見るほど似ています。ゆえに、もし最新の4Kプロジェクターと最適のスクリーンをお持ちの方は、劇場と同様の画質を楽しめるのではないかと拝察します。

解像度は、ほぼ同じ。いくつかチェックポイントをもっていったのですが、クライテリオン盤で見る以上の新しい発見はありませんでした。逆に、クライテリオン盤の優秀さに感心したくらいです(実際、上述通り、2Kリマスター盤であるBFI盤よりはるかに優れた画質です)。

ただし、解像度が4倍違うと、細部の滑らかさが違います。2Kで観ると、クライテリオン盤はそれほどエッジを強調しませんが、どうしてもデジタル映像を見ていると感じてしまいます。他方、4Kだとデジタル臭は皆無で、本当の意味でフィルムルックです。グレインは細かく、彫りの深さと奥行きも十分なのに、これみよがしではありません。輪郭もナチュラルそのものです。4Kプロジェクターがほしくなりました。

暗部情報も、かなりのもの。黒のグラデーションも、緻密で滑らか。見づらいシーンは、ありません。

これで、もう少し細部の見通しがよくなればと惜しまれます。オリジナル・ネガが残っていれば、そういう絵が見られたのでしょうに、まったくもって、忌々しい限りです。

音質(Linear PCM/モノラル): B+/B

音声も、クライテリオン盤によく似ています。違いは、再生機器によるものでしょう。クライテリオン盤はリニアPCM・モノラルで、48kHz, 24-bit。おそらく同じ音声データを劇場でも使っているはずですから、似ていてもおかしくありません。クライテリオン盤の音質評価も、同じB+/B評価をします。

B-と評価したBFI盤には大量に残っていたヒスノイズが除去され、聴きづらさがずいぶん緩和されました。

ただし、周波数帯域が狭く、高音の伸びが足りません。それゆえ、高音部がときどきキャンつき、耳障りに感じりです。ダイナミックレンジも狭いので、大きな音は苦手です。静かな環境が必要な映画です。にもかかわらず、隣のスクリーンから重低音がときおり忍び込んでくるTOHOシネマズ新宿は、残念なことに、本作を楽しむにはベストの環境とはいえません。

音楽も、団子状で細身。もう少しふわりと広がるかと思ったのですが、そうなりません。これもオリジナル・ネガがないせいでしょう。

セリフの抜けも、ときどき悪くなりますが、セリフが聞き取りにくいということはありません。

英語学習用教材度: F

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

クライテリオン盤の評価を記しておきましょう。

 ゴウ先生総合評価: A+
  画質(1.33:1/モノクロ): A‐/B+
  音質(Linear PCM/モノラル): B+/B
  英語学習用教材度: C

英語字幕がついています。

クライテリオン盤の仕様です。

 Region A
 容量: 2層50GB
 映像: 1080p/1.33:1/MPEG-4 AVC (平均23.67 Mbps)
 音声: Linear PCM Mono(日本語)(48kHz, 24-bit)
 字幕: 英語

クライテリオン盤の特典です。

 Trailer (5 min, 1080p)
 Talking with Ozu (40 min, 1080i)
 I Lived, But... (123 min, 1080p).
 Chishu Ryu and Shochiku's Ofuna Studio  (46 min, 1080p)

 Commentary - this audio commentary with David Desser, 
  editor of Ozu's "Tokyo Story"

 Booklet - illustrated booklet featuring an essay by critic 
  David Bordwell

☆クライテリオン盤は、今日現在、米アマゾンで27.99ドル。ただし、現在在庫切れです。貧乏英語塾長は2014年9月に米アマゾンが22.98ドルをつけたときに買いました。スタンダード便を使って、2944円でした。

☆クライテリオン盤と同じマスターデータを使った国内盤BDも、入手可能です。


「東京物語」 小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター 【初回限定版】 [Blu-ray]

松竹

++++++++++

映画ファン、必見。辛口のコメントをしましたが、35丱侫ルムで観るよりも、絵も音もよいはずです。見て損はありません。強くオススメします!
| 小津安二郎 | 14:58 | comments(1) | trackbacks(0) |
コメント
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2016/02/24 10:42 PM |
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