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新幹線大爆発(4Kデジタル版)

1975年東映製作
上映時間:152分
1975年7月5日 国内劇場初公開
公式サイト:http://asa10.eiga.com/2015/cinema/516.html

TOHOシネマズ新宿 スクリーン12 B-2
2015年11月26日(木)10時00分の回

ゴウ先生総合評価: A
  画質(2.39:1): A+
  音質(Linear PCM): B+/B
  英語学習用教材度: N/A
高倉健主演による新幹線を舞台にしたサスペンス・ドラマ。

共演は、宇津井健、千葉真一、山本圭、織田あきら、郷治、小林稔侍、渡辺文雄、竜雷太、鈴木瑞穂、青木義朗、永井智雄、宇津宮雅代、丹波哲郎。

カメオ出演に、志村喬、北大路欣也、田中邦衛、中田博久、千葉治郎、藤田弓子、風見章子、志穂美悦子、多岐川裕美、黒部進、川地民夫、山内明。

監督・脚本は、高倉健さんと『狼と豚と人間』(1964:脚本)『荒野の渡世人』(1968)『日本ダービー 勝負』(1970)『最後の特攻隊』(1970)『ゴルゴ13』(1973)『君よ憤怒の河を渉れ』(1976)『野性の証明』(1978)で組んだ、『人間の証明』(1977)『空海』(1984)『男たちの大和/YAMATO』(2005)の佐藤純彌

共同脚本は、『帝王』シリーズ(1970-1972)の小野竜之助

原案・企画は、健さんとは『ゴルゴ13』(1973)『大脱獄』(1975)『野性の証明』(1978)『動乱』(1980)で組んでいる坂上順(原案は、加藤阿礼名義)。

1975年度キネマ旬報ベストテン第7位、読者選出第1位。

☆「新・午前十時の映画祭」に初登場

高倉健さんの命日11月10日に合わせて、スケジュールが設定された(と思われる)本作の上映です。公開終了直前の26日に観てきました。

公開当時、健さんを始め豪華な出演者であり、6000万円以上の製作費をかけ、評論家や映画ファンからは高く評価されたのに、ヒットしませんでした。健さんの東映退社の遠因になった作品ともいえます。

その後、再編集されたものがフランスでヒットするなど海外で話題を呼び、ヤン・デ・ボン監督キアヌ・リーヴス主演サンドラ・ブロック、デニス・ホッパー共演の『スピード』(1994)に強い影響を与えることになったことは多くが知るところです。

健さんファンの貧乏英語塾長、2002年7月21日にDVDが出ると、すぐに買い求めました。

新幹線大爆破 [DVD]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

はっきりいって、その画質・音質は、いまの目から見ればとても満足のいかないものです。ゆえに、高画質・高音質のBlu-ray Discの発売を心待ちしていました。

その後、期待していたBDが今年の4月8日、「高倉健主演 東映映画セレクション Blu-ray BOX」に所収された5本中の1本として発売されました。


ただし、残念なことに、分売はされていませんし、『鉄道員』(1996)とは違って、4Kスキャニングされたものでもありません。それゆえ、画質・音質に心配があり、購入に至っていない現状です。

それが、TOHOシネマズが行っている「新・午前十時の映画祭」で4Kプロジェクターを使って上映されるというのですから、こんなにうれしいことはありません。『駅 STATION』(1981)の絵と音がすばらしくよかっただけに、大いに期待していたのでした(レビューは、こちら!)。

『駅』が上映されたのは、座席数が86のスクリーン1でした。ですが、本作は座席数73のスクリーン12が使われています。

健さんファンのみならず、映画ファンだと本作のほうが関心は高いだけに、これはいかがなものかと思っていたら、案の定、本作のほうが混んでいました。5割近くの座席が埋まっていたようです。

本作は『駅』とは違って、シネスコ・サイズ。とはいえ、スクリーンの大きさもスクリーン1から比べると幅で1m短い6.6mです。かぶりつき派の貧乏英語塾長は、安心して前から2列目下手の席を確保したのでした。

何せ最前列に2名、同列に2名、3列目に4名先客がいましたから、選択肢はなかったのです。ただし、みなさん、健さんファンらしく、マナーがよかったので、集中力を削がれることはありませんでした。

☆あらすじ

舞台は、製作当時の東京近辺、新幹線運転指令室、新幹線109号。

約1500人の乗客を乗せたひかり109号博多行は、9時48分に定刻どうり東京駅19番ホームを発車します。

列車が相模原付近にさしかかった頃、国鉄本社公安本部に109号に爆弾を仕掛けたという電話が入ります。特殊装置を施したこの爆弾は、スピードが80キロ以下に減速されると自動的に爆発するというのです。さらに、この犯人は、このことを立証するために札幌近郊の貨物列車を爆破すると予告し、それを成功させます。

この爆破計画は、不況で倒産した板橋の精密機械製造会社の元経営者・沖田哲男(高倉健)を主犯とした、沖田の部下であった工員の大城浩(織田あきら)、元過激派の闘士・古賀勝(山本圭)によるものであり、沖田が国鉄に伝えた内容は、500万ドルを出せば、爆弾の解除法を教えるというものでした。

この結果、宮下義典国鉄鉄道公安本部長(渡辺文雄)は、倉持運転指令室長(宇津井健)に現場を託しつつ、警察に対策を仰ぎます。倉持は、運転士の青木(千葉真一)に事件発生を連絡し、現場を仕切り、警察庁の須永刑事部長(丹波哲郎)が対策本部を設定することになります。

109号では、菊池鉄道公安官(竜雷太)・田代車掌長(福田豊士)を中心に新幹線内部を捜索し、爆弾を探します。しかし、見つかりません。どうやら新幹線の底部に仕掛けられているようなのです。

仕方なく、乗客の安全を考え、国鉄が沖田の要求に応じ、500万ドルを出すことになります。受け取りに、大城がバイクで埼玉に向うのですが、その途中で警察に執拗に追跡され、事故死してしまいます。

憤る沖田は、単身、対策本部と交渉し、巧妙な手口を駆使して500万ドルを手に入れます。しかし北海道での貨物列車爆破を実行して都内の沖田の工場跡に戻っていた古賀は、身許が割れて警察に包囲され、最後は沖田を逃すために自爆します。

500万ドルを受け取った沖田は、捜査本部に爆弾除却方法を記した図面が新橋の喫茶店にあることを知らせ、変装・偽名を使って海外旅行団の一員として羽田に向います。

ところが、その喫茶店が火事になってしまい、図面が焼失してしまいます。対策本部は倉持を使ってテレビで必死に沖田に呼びかけます。ですが、沖田からの返答はありません。

対策本部は、爆弾の設置場所を調べるために、現地の警察に高性能カメラで新幹線の下部を写真撮影させます。すると、爆弾の設置箇所が判明し、見事、爆弾除去に成功します。

その間、沖田は羽田国際空港でSASのコペンハーゲン行きの便に搭乗しようとしますが、刑事たちが連れて来ていた離婚した妻・康子(宇津宮雅代)と息子が沖田に気づき、警察は沖田を捕まえようとします。沖田は、羽田の周辺を必死に逃走します。ですが、逃げ場はなく、追って来た刑事たちに射殺されてしまうのでした……。

☆ツッコミどころは多いが、よくできた娯楽作

久々に見直してみると、スター中心システムでやってきた東映が、よくもこういう脚本重視の群像劇を作れたものだと感心してしまいました。本作を企画から感性に導いた坂上順は、本当に立派です。

確かに、脚本には、警察が暴走して大城を殺してしまうところやあれだけ周到な沖田が妻子の対策を怠っていたことなど、不用意・不自然に思えるところも多々あるのですが、本線がしっかりしているために、致命的な欠陥となっていません。まちがいなく、秀作だと断言できます。

高倉健さんファンとしては、そのもっさりとした冴えないヘアスタイルや垢ぬけない格好に不満を抱きつつも、対策本部の裏をかく頭のよさに溜飲を下げることができます。健さんはもともと倉持運転室長の役だったようですが、健さんが犯人役を望んだとか。東映との別れを決めていたであろう健さんらしい判断であり、それが成功し、健さん主演作の完成度では最高水準にあります。

健さんとは唯一の共演で、それでいて1シーンも絡んでいない宇津井健も、その爽やかで責任感の強い倉持役はニンそのもので、冴えています。菅原文太の出演も構想されていたようですが、健さんが沖田をやるなら、菅原は倉持をやったのでしょうが、それはミスキャストです(逆なら、ありえそうですが)。宇津井の起用が、本作の価値を高めています。

新幹線の乗客たちのパニックをうまく挿入し、当時の時代背景を説明し、緊迫感を高めているのは、いまから見直すとうまいものだと感心します。群像劇を得意とする佐藤純彌の面目躍如です。

豪華なカメオ出演者を探し(本作がデビュー作となる24歳の岩城滉一がセリフなしで登場)、その顔ぶれを楽しめるのも、本作のメリットです。

製作に当たって国鉄の協力をまったく得られなかったといいますが、周到な準備とゲリラ撮影で、絵に安っぽさはありません。特撮は、時代の制限のために、それなりですが、映画全体を損なうものでないのが幸いです。

日本映画史上に残る、パニック・サスペンス映画であることは間違いないことです。

++++++++++

画質(2.39:1): A+

撮影は、高倉健さんとは『天下の快男児 万年太郎』(1960)『ごろつき』(1968)『日本侠客伝 花と龍』(1969)『捨て身のならず者』(1970)『最後の特攻隊』(1970)『新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義』(1972)『昭和残侠伝 破れ傘』(1972)『ゴルゴ13』(1973)で組んだ、『五番町夕霧楼』(1963)『二百三高地』(1980)『大日本帝国』(1982)『日本海大海戦 海ゆかば』(1983)『空海』(1984)『玄海つれづれ節』(1986)の飯村雅彦。

機材の詳細は、不明。35丱侫ルム・カメラを使用。

35丱侫ルムから4Kスキャニングされたものだと推察します。4Kプロジェクターで映し出された映像は、大量のグレインを残してフィルムルックでありながら、ものすごい高解像度を誇ります。

公開当時、最高のフィルム状態で観た人でも、これだけ鮮明な映像は見られなかったはずです。この絵がBDで観られる保証があるのなら、そのBDをすぐに買いたくなるほどです。

輪郭は、エッジが強調されることなくナチュラル。それでいて、彫りはくっきりとして、奥行き感も深々としています。フィルムに収められた情報量の多さのせいです。ある意味、本作より6年後に撮られた『駅』よりもきめ細かな絵だといえます。

発色は、ナチュラル。オレンジっぽくなることはありません。健さんの顔のドーランがはっきり見えるのがつや消しですが、スキントーンはナチュラルで、違和感はまったくありません。

暗部情報も、豊潤。最後の夜の羽田シーンも、黒がよく沈みます。階調も滑らかで、コントラストも高く、見づらさは、まったくありません。

2列目ですが、ほぼ全画面を視野に収められることができました。

音質(Linear PCM): B+/B

オリジナルと同じく、モノラルだと思われます。

全編「サー」というヒスノイズが乗ります。しかし、それ自体は大きな問題ではありません。問題は、周波数帯域とダイナミックレンジが狭いことです。高音がキャンついて、ただでさえ耳障りなうえに、音量が上がるとさらに不快に感じられます。

ただし、この問題は、最初の1時間程度がはなはだしく、それ以降はそれほど気にならなくなり、だいぶ落ち着いた音が聴けます。

セリフの抜けは、十分。サ行がきつくなるかと身構えたのですが、杞憂でした。発音は明瞭で、意味も正確に理解できます。

音楽は、かなりの団子状態。もう少し分離感があれば、広がりも出るのでしょうが、直進一辺倒です。

低音の伸びも、かなり制限されています。

英語学習用教材度: F

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆高倉健さんは、ベージュのバラクータG9と思しきスイングトップを着ています。『あなたへ』(2012)に至るまで、本当にバラクータが好きな人でした。

☆あの中途半端に伸びた髪は、健さんの演技プランなんでしょう。ファンとしては、もう少し刈り込んでいてほしかったのですが。

画質は、個人的にはA+++と評価したくなる圧倒的なものでした。健さんの昔の映画をこのレベルで楽しめたら、最高です。今回東映作品を取り上げてくれた東宝には、大感謝です。

東映も、松竹もこれを見習って、ぜひとも健さんの名作を4K上映してください。お願いします。

++++++++++

映画ファン、必見。オススメします!(でも、DVDでは、この感動は伝わらないかもしれません。)
| 高倉健映画 | 11:39 | comments(1) | trackbacks(0) |
コメント
大好きな作品です!何回も観てます。劇場では観たことないけど、DVDのみで。
| Masaki | 2015/11/30 12:09 PM |
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