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ノア 約束の舟(BD)

ノア 約束の舟 [Blu-ray]

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

原題:Noah(2014)
上映時間:2:17:53
2014年6月13日 国内劇場初公開
2014年9月17日 国内盤BD発売
公式サイト:http://www.noah-movie.jp//

ゴウ先生総合評価: A-
  画質(1.85:1): A+/A
  音質(DTS-HD Master 7.1): A+/A
  英語学習用教材度: A+/A
『ファウンテン 永遠につづく愛』(2006)、『レスラー』(2008)、『ブラック・スワン』(2010)のダーレン・アロノフスキー監督・製作・脚本により旧約聖書の「ノアの箱舟」を大胆にアレンジした人間ドラマ。

共同脚本は、『ファウンテン 永遠につづく愛』(2006)、『ブラック・スワン』(2010)でアロノフスキーと組んだアリ・ハンデル。

主演はラッセル・クロウ。共演は、ジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス。ニック・ノルティ、フランク・ランジェラが、声の出演。

☆英語字幕つきBDで登場

9月17日発売の本作Blu-ray Discには、英語字幕がついています。最近英語字幕つきBDはめっきり少なくなっていますから、英語学習者にはありがたい限りです。しかも、題材が、英語学習にはその知識が不可欠な旧約聖書。劇場で見逃したので、今回BDで観ることにしました。

なお、日本・アメリカ・イギリスでは3D上映が劇場でもなされず、3D BDも発売されていません。ですが、ヨーロッパの一部では3D上映も行われており、後述するようにドイツでは3D BDも発売されています。

☆あらすじ

舞台は、天地創造されたばかりの古代の原野。

ノア(ラッセル・クロウ)は、妻ナーマ(ジェニファー・コネリー)と3人の息子セム(ダグラス・ブース)、ハム(ローガン・ラーマン)、ヤフェット(レオ・マクヒュー・キャロル)とともに、幸せに暮らしていました。

ところが、ある日大洪水に襲われる夢を見ます。それを神のお告げだと信じたノアは、超能力をもつ祖父メトシェラ(アンソニー・ホプキンス)に会いに行きます。

その途中で、カインの末裔であるトバル・カイン(レイ・ウィンストン)の一味に襲撃されて殺された集団を発見します。その中にひとりだけ生存した少女がいます。イラ(エマ・ワトソン)でした。しかし、ノアの一行もトバル・カインから襲われます。

しかし、間一髪、堕天使であり、岩に閉じ込められた「番人(Watcher)」たちに助けられます。そして祖父と会ったノアは、来るべき大洪水に備えて、方舟を作り出すのでした……。

☆聖書の記述からは離れているが、見ごたえ十分

インターネットの評価を見ると、かんばしくないものが多かったので、身構えていました。確かに、旧約聖書の内容からはかなり離れたダーレン・アロノフスキー流の味付けが濃厚ですし、前半に石の堕天使・番人たちが登場したときには安っぽいファンタジー・アドベンチャーになりそうで嫌な予感がしました。ですが、その後は、実に重厚な人間ドラマが展開し、徐々に映画に引きずり込まれていったのでした。

悪行ばかりを行う人間たちを滅ぼすために、大洪水を起こす神。そのお告げを聴いて、人間が万物の長と威張るのは無意味だと動物たちを乗せる巨大な箱舟を作るノア。過激な原理主義的発想と行動を貫くノアに抵抗を覚える家族。そして、大洪水によって死に絶える人類。

この4つが絡み合って進行するのが本作ですが、後半、神の代弁者だと信じるノアと対立する家族の物語が主軸になって、深みが出てきます。

そこで展開されるのは、「悪行を繰り返す人間は滅亡されても仕方ないのか」という、非常に今日的な問いです。そして、ノアは人類が滅んで、動物が生き残るほうがよほどこの世は平和ですばらしくなると考えます。

この環境主義者的なノアの発想に、家族は引きずられていたのですが、イラがセムの子供を宿したことにより、ノアと家族の間に亀裂が入ります。ノアがイラの子供が次の世代の子供を産める女の子であったならば、殺すと言明したからです。

どうすればよいのか。

環境破壊も何もしていない原始の人々の悪行をベースにしていますから、ノアの要求は酷なものだと思うのですが、それは現代人から見た発想。殺人も略奪も勝手にやるカインの末裔のトベル・カインの姿を見ると、ノアの思いも理解できないではなくなります。

現代のわれわれは、ノアよりも大量の情報をもっているために、気の利いた人間至上主義を振りかざすこともできますが、当時はそういうわけにはいきません。そうなると、ノアの素朴な善悪論には圧倒されてしまうのです。

と同時に、ラッセル・クロウが演じる神のためには殺人さえも恐れない断固たるノア像も、圧倒的な迫力です。レイ・ウィンストンとの対決の場面でも、悪が悪を制覇してこそ正義が来るというノアの強硬な態度に説得力があります。

そのノアを支える妻を演じるジェニファー・コネリーの素朴な美しさも圧倒的です。個人的にいま現在もっとも美しいアメリカ女優と思っているコネリーは、スッピンで小汚い衣服に身を包んでも、その魅力を隠せません。ノアを信じつつも、イラと息子たちを心配する母親がピッタリで、胸を痛めます。

レイ・ウィンストンも、アンソニー・ホプキンスも、見事なスパイス。本作の味わいをより香ばしくしています。

方舟の製作シーンや大洪水シーンも、スペクタクルそのもの。絵と音が与える大迫力によって、ストレートに感動が伝わります(この場面だけは、3Dで見たいと思ってしまったのでした)。

旧約聖書入門としても、人間ドラマとしても、SFアクションとしても、完成度の高い作品だと評価します。

内容: A-

++++++++++

画質(1.85:1): A+/A

Gump TheatreにてOppo BDP-93から1080/24p信号を直接HDMIケーブルによってソニーVPL-HW30ESに送り込み、120インチ・ワイド・スクリーンに映して います。2層50GB。コーデックは、MPEG-4 AVC。伝送レートは、8 Mbpsから43 Mbps。

撮 影は、『ブラック・スワン』(2010)でアカデミー撮影賞にノミネートされたマシュー・リバティーク。

当ブログでレビューしているリバティーク撮影作品は、次の通りです。

  フォーン・ブース (2002)
  セレブの種 (2004)
  僕の大事なコレクション (2005)
  ファウンテン 永遠につづく愛 (2006)
  インサイド・マン (2006)
  ナンバー23 (2007)
  セントアンナの奇跡 (2008)
  アイアンマン (2008)
  アイアンマン2 (2010)
  ブラック・スワン (2010)
  カウボーイ&エイリアン (2011)
  ルビー・スパークス (2012)

機材は、アリ・アレクサ・プラスHDカメラ、アリカムLT 35mmフィルム・カメラを使用。マスター・フォーマットは、DI(2K)。オリジナル・アスペクト比も、1.85:1。

解像度は非常に高く、細部まで明晰そのもの。クリアでシャープ。それでいて、エッジが立ちすぎることもありません。彫りも深いし、奥行き感も十分。これなら3Dでなくても、十分に満足できます。

色温度は、やや高め。ほんのりとブルー系が強くなって、ひんやりとした空気感が漂います。派手な色使いがない映画で、やや茶色が強くなっていますが、バランスを崩すほどではありません。色数は豊富で、色乗りにもパワーがあります。しかも、肌の質感もナチュラルです。

暗部情報も、かなりのものですが、黒の引き込みが早い傾向があって、コントラストは高いものの、暗いシーンでは見づらさが生じています。

大画面の近接視聴も、まったく問題ありません。A+までもうひと息です。

音質(DTS-HD Master 7.1): A+/A

Oppo BDP-93からパイオニアVSA-LX55にHDMI接続して、サラウンドバック・スピーカー2本を付け加えた7.1チャンネルにより再生。伝送レート は、不明。音量は、マイナス12デシベル。DSPは、THXサラウンドEXを選択。

一部の劇場では、ドルビーアトモスで上映された作品です。その名残りを感じさせる見事な音響設計です。

みっちりとした立体音場を楽しめ、包囲感も移動感も十分です。ただし、思ったほどサラウンドバック・スピーカーが活躍しないのが腑に落ちません。すべてのシーンでもっと真後ろからの音数が多いと、さらにダイナミックになったのにと惜しまれます。

ノイズ感は、なし。重厚な音には、メタリックな響きはまったく乗りません。劇伴も団子になることなく、爽やかに響きます。

セリフの抜けも、最高レベル。発音も明瞭そのもの。サ行がきつくなることもありません。

問題は、超低音成分。とにかく、その量が半端でありません。部屋が揺れます。専用シアターでない限りは、音量を落とさないと苦情がくることでしょう。しかも、ブーミー
になる場合もあります。

英語学習用教材度: A+/A

英語・日本語字幕ならびに日本語吹替えつき。

セリフは、平均。ですが、俗語・卑語はほとんど登場しませんし(PG-13指定)、聖書から採られたと思われる格調高い英語も使われて、テクストとして使うには最適です。

英語字幕も、セリフを完璧にフォローしており、使いやすい素材です。

しかも、特典にまで英語字幕がつきます。これで、英語字幕つきの音声解説が収録されていたら、いうことなしでした。

++++++++++

気になるところを、アト・ランダムに。

☆原題は、シンプルにNoah。邦題の副題は、叙情的で悪くありません。

☆より旧約聖書の世界を勉強し、ノアの方舟の話を理解するためには、ジョン・ヒューストン監督の『天地創造』(1966)を見るとよいでしょう(レビューは、こちら!)。


天地創造 [Blu-ray]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

この作品では、ヒューストン監督がノアを演じています。

ニック・ノルティは、番人のリーダー・サムヤザを演じています。

フランク・ランジェラは、番人のひとりオグの声を演じています。

☆今回調べていて気づいたのですが、大好きなジェニファー・コネリーの誕生日は1970年12月12日生まれではないですか。つまり、生年こそ違いますが、小津安二郎と同じ誕生日なのです。イエール大学出身のこの才媛は、やっぱり映画の申し子でした。

☆ラッセル・クロウとジェニファー・コネリーといえば、『ビューティフル・マインド』(2001)の夫婦役を思い出します。また、見直したくなりました(レビューは、こちら!)。なお、コネリーのいまの夫はそのとき共演したポール・ベタニーです。

☆1億2500万ドルの製作費で、アメリカで1億120万ドル、海外で2億5800万ドル、計3億5920万ドルのメガヒット。たいしたものです。
 
BDには、次の映像特典がついています。US盤BDのそれと同じ内容です。

 アイスランド 美しき大地(20:40)
 箱舟の外観 300アンマへの戦い(19:46)
 箱舟の内部 つがいの動物たち(19:55)

映像: ビスタ・サイズ(1.78:1)のHD画質(AVC/1080・24p)

音声: ドルビーデジタル・ステレオ 2.0

うれしいことに、すべてに英語字幕がつきます。

オーソドックスなメイキングです。アイスランドの過酷な天候、ニューヨークでのオープン・セット、そして巨大な方舟セットにおける撮影裏話は素直に楽しめました。

☆アメリカとイギリスでは発売されていませんが、ドイツでは3D BDが8月28日発売されています。



仕様は、次の通りです。残念ながら、日本語字幕・日本語吹替えはつきません。

 Region B
 BD3枚組
 2層50GB
 映像:1080p/1.85:1/MPEG-4 MVC
 音声:DTS-HD Master Audio 7.1(英語)
    
Dolby Digital 5.1(仏・独・伊・西語)
 字幕:英・仏・独・伊・西語など

特典は、確認は取れていませんが、国内盤とほぼ同じではないでしょうか。

    Die Wächter (13:09)
    Die Filmmusik von Noah (14:26)
    Die makeup effekte bei Noah (10:14)
    Der Sound von Noah (10:00)

ドイツ・アマゾンで、今日現在24.99ユーロ。リージョンBでも問題なければ、購入を検討されてもよいでしょう。

なお、同じ仕様・特典内容のスチールケース版もあります。今日現在、29.99ユーロです。



++++++++++

英語学習者、必見。素直に見れば、面白く感じるはずです。オススメします!
| 外国映画(ナ行) | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
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